日記HOME | TOP タイトル一覧 月別 |
ボロクソ駄目日記 |
■ 2010/01/31 (日) イース(ラスト) |
ボーゲン「どうだ、見つかったか?」
将校「ハ、神殿を発見しまして調査隊が中から例の物を発見致しました!」 ボーゲン「村の連中は船に乗せてあるのだろうな?」 将校「は、逃亡した村人もあの傷では時間の問題でしょう、差して問題はありません、何時でも飛び立てます」 ボーゲン「うむ、ワシは皇帝陛下にこの事をお伝えせねばならん、例の物を積んだら直ぐに本土へ戻る、おまえ達は引き継ぎこの大陸の調査に当れ」 兵士達が村人達を飛行艇まで連行していく飛行艇に乗せられた村人達は絶望の眼差しで、破壊されつつある神殿を眺めるた、神殿の前に魔道アーマーが近づく ボーゲンの傍らに妖女ザバが近づいた ザバ「助かるよ、ボーゲン伯爵、正直ここの村人連中には手を焼いていた所だよ」 ボーゲン伯爵「ふん、この俺様にかかれば未開の集落なんぞ一捻りよ」 ふんぞり返るボーゲンを尻目にザバが一瞥する (ふん、初心者のゲス野郎が) ボーゲン「それより、本当に此処に『マナの種』が存在していたとは」 『マナの種』世界の始めから存在した世界樹『マナ』を生み出したとされるクリスタル、トライフォース、 と並ぶ原初の秘宝の一つである ザバ「かつて6神官達が『魔大戦』の後に各地に散らばり秘宝を隠した場所がこの『イース』てわけさ」 ボーゲン達の部隊がやって来たのはアドルが溶岩の村近くに出発してから翌日だった、飛空挺を村人達が珍しげに眺めていた ボーゲン「我々は『パラメキア帝国』の者である、この大陸の調査のため、此処を戦略拠点としたい。尚協力者には皇帝陛下より相応の恩寵が与えられる」 つまり占領だと言うことは直ぐにわかった、村人達が口々に喚き始めようとうるとボーゲンは続けた ボーゲン「我々は長い研究の結果『旧世紀』の技術を手に入れた、モンスター等を駆逐する事が出来るのだ 貴殿等が我々と手を取り共に世界の平穏を目指そうではないか」 村人は困惑した、魔物による被害だけでは無い、モンスターによる作物の被害も深刻だ、今は魔物やモンスターの動きは無い。しかしイツまた襲って来るとも限らないのだ、それに収穫の時期でもあるこれ以上自警団を勤めるのは避けたかい、ボーゲンが更に続けた ボーゲン「どうした!、この大陸を蹂躙され悔しくはないのか、今こそ我々の手でこの大陸を人類の手に取り戻すのだ!」 待て、と一同を制した者が居た、ランスの村の長老である 長老「言い伝えによれば『旧世紀』の遺産は神の怒りに触れた呪われた産物、そんな者に頼っていては、いつかこの村も滅びの運命をさとる事になるじゃろ、いや、村だけでは生きとし生きる者全てにおいて災いが降りかかるであろう、そんな物に頼るつもりは無い」 ボーゲン「何だ、こいつは、おい黙らせろ!」 兵士が止めに入ろうとすると、リリアが兵士達の前に躍り出る リリア「待ってください、皆も聞いて!確かに『旧世紀』の遺産は私達に豊かな暮らしを与えてくれるかもしれない、だけど、それによって世界が滅びたのは事実よ」 この女黙れとボーゲンが兵士から銃を奪い取り柄でリリアを突き飛ばした バノア「リリア!!」 ボーゲン「こいつも、反抗する気か!?捕らえろ」 その時村人達が武器を取り一斉に抵抗しだした しかし、数に勝ってるとは言え近代兵器を持つ軍隊に敵うはずがなかく 将校「村人の一部が今だに暴動を起こしまして、現在鎮圧に向かっていますが、数が多い上に武器も持っているので鎮圧が難攻しています」 ボーゲン「こちらには銃も魔道アーマもあるのだぞ!、とっと鎮圧せんか!!!」 ?「随分とてこづってるみたいじゃねーか、ボーゲン伯爵様」 ボーゲンの横に二つの人影が近づいた、一人は女、もう一人は全身をフードに身を包んでいる ボーゲン「紫苑殿とナーガス殿か、貴公等の出る幕ではないわ、ここは我が隊に任せてもらおう」 前方で爆発がした、すす汚れの兵士が駆け寄ってくる 兵士「村人の一部が戦車を奪い我々に砲撃を開始しており、村人達の暴動は尚も激化してます!」 ボーゲンは唖然とした、単なる辺境の村人と思い、小隊で来たが甘く見ていた、村人達の団結心と戦闘力の結果を把握した時ボーゲンの顔に苛立ちがあらわれる ボーゲン「クソ!愚民共が!!!」 紫苑「どうやら、出番のようだな、ボーゲン伯爵」 紫苑が兵士の差し出した槍を持ち舌なめずりをした ボーゲン「勝手にしろ!、ただし何かあった場合貴公等の責任とさせてもらうからな! 紫苑「好きにしろ」 ナーガス「待て、ここは俺に任せて貰おう」 フード姿の男が前に出た、既に戦車は部隊に近づいていた、操縦に慣れて来たのか動きがマシになって来ていた男が立ち止まるとフードを脱ぎ捨てる戦車の操縦者が目を向いた、フードを脱ぎ棄てた姿は魔物だった ナーガスが片手を突き出し、ゆっくりと閉じていく 戦車の操縦者は突然襲った心臓の痛みに胸を押さえた 痛みは徐々に激痛へと変わっていき、操縦者は痛みに失神した、主をうしなった戦車は動きを止めた、左右から村人達が向かってくる、ナーガスの目が妖しく光り出すと目があった村人達数名はその場で発狂し、仲間に襲いかかった ナーガス「何をしている、早く取り押さえろ」 唖然としていた兵士を尻目にナーガスが指示をだすと 兵士達が鎮圧に向かい出す 紫苑「やるじゃねーか」 こうしてランスの村は1時間足らずで占領されたのだったのである 兵士の一人が困惑した 「どうした?」と仲間が話しかける 魔道アーマの動きが止まってしまったのである 「どういう事だ、ついさっき整備したばかりだぞ」 その時、『マナの種』から霧が吹き出した、辺りを包みこんだと思ったら、協会に安置されていた巨像が動き出した、人影は魔道アーマを蹴散らしていく兵士達が一目散に逃げ回る 将校「落ち着け!こんな物はまやかしに過ぎん」 将校の肩にザバが手をかける ザバ「あんた達、人間は下がってな」 ザバが目を閉じて両手を広げると霧が粒子を帯びたかのように放電し巨像を感電させた、消し炭になった巨像が音を立てて崩れる ザバ「早く運び出しな」 将校が飛び上がり、部下に指示を出す (あれほどの結界を打ち破るとは、魔法から産まれた存在とは言え油断がならん、キングブレーカ様にお伝えせねばならん) アドル達が村へ到着した時は既に破壊されていた、破壊されていた村人の中にはフレアが村人の手当をしていた アドル「フレアさん!」 フレアが声に気付いて振り向く フレア「アドル!?、アドルなのかい?」 アドル「フレアさん、これはいったい!」 村は燦々たる光景だった、建物や家は全て焼き払われ村人の多くは怪我人か老人だけだった フレア「やつら、いきなりやってきて全てを焼き尽くしていき、村人達を連れ去っていった、必死に抵抗したが奴等の持つ武器も奪ってな、しかし敵わなかった、奴等魔物を使っていたんじゃ」 その時レッドアリーマが身を乗り出した レッドアリーマ「その魔物の名はナーガスと言う名前 ではなかったか」 ランス「そうだが、御主いったい?」 アドル「フレアさん話は後だ!兵隊達は今何処に?」 欠伸をした、先輩格が交代だと後輩の頭を小突く 兵士「しかし、こんな辺鄙な大陸本当に占領する価値なんて、あるんですかね」 兵士「別働隊が到着するまでの辛抱さ、何でも帝国本部がこの大陸には異様な感心を持ってるらしい」 先輩格の一人が息をのんだ、腹部にはDの剣が深々と突き刺さっていた、もう一人の首にアレックスの腕が回り込み締め落とす、アレックスが腕を上げると、草むらアドルと村人達が武器を持って軍キャンプに突入していった 最後の砦である作戦本部で将校が爪を咬んでいた、子共の頃からのクセだ、どういう事態なのか状況が理解が出来なかったボーゲン伯爵が本土へ向かった時に、やっと無能な上司から解放されたと思ったら・・このような事になるとは、応援を呼んでも間に合い・・・ 兵士が銃を持って将校に向かってきた 兵士「暴動を起こした村人達は兵器群を奪ってこちらへ向かっています、暴徒鎮圧へは不可能かと・・」 将校「そんな事は判っている!飛行艇の準備は出来てるのか!」 もはやエリートとしてのキャリアはズタズタだ、しかし、只では死なん!かくなる上は飛行艇から遠隔射撃で・・・そう言い掛けた時に彼は息を呑んだ。最後の砦だった作戦本部の堤防が破壊され魔道アーマで武装した村人達が突入してきたのだ 操縦士が無線で何度も作戦本部へ呼びかけるが応答は無い、どういう事だ?帝国本線へ無線を入れようとした時、喉に刃物が当たった D「船を出せ」 ポポイが船室で足を伸ばした ポポイ「ま、オイラ達に掛かれば帝国軍なんてイチコロさ」 レッドアリーマが静かに窓を見上げていた アレツクス「いいのか、奴を追わなくて」 レッドアリーマ「オマエ達に着いていけば自ずとナーガスと戦う事になるだろう」 アドルは窓を見つめていた、夜空に浮かぶイースの大陸が遠く離れていく・・・彼の脳裏に様々記憶が浮かび上がる アドル(リリア、バノアさん待っててくれ) 飛行艇は帝国本土へ向かって夜空へ消えて行った 村人「フレア、作戦本部は占拠したぞ」 フレア「よし、撤収じゃ」 外をみると夜空に一台の小型飛行艇が飛び立っていた フレア「頼んだぞ、アドル・・・!」 |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/30 (土) 攻防 |
タルフがバブーン達に拉致され、救出の為一行はハブーン達が消えた洞穴へ向かった、中は自然で出来た空洞にしては大きかった、この洞窟に住むバブーン達はそこから出入しているようだ、魔物や人間の死体も幾つかあった塒に侵入した成れの果てだろう
アドル「バブーン達が何故あの子を」 D「奴等に人食の習慣はない、しかし」 アドルには答えがわかった、奴等は明らかに組織化されている、と、すれば。アブーン達を統率しているボスがいるはずだった、先頭を進んでいたDが動きを止めた レッドアリーマ「どうした?」 D「聞こえないか」 手に食込んだ痛みにタルフは目を覚ました、高い祭壇に居た見下ろすと広場のような場所だった、三方には気や蔦を使った折の付いた広い洞穴が見える、身体は動かない柱に巻きつかれてる、目の前の光景に息を呑んだ、何百というバブーブンが四方に整列している、何匹かは奪った鎧を着ていたり武器を構えたのもいた、バブーン達は吼えまくりながらモンスターの骨をリズムカルに鳴らしまくる、バーブン達の中でも一回でかいのが吼えた、大猿達の演奏が止まると左右にある檻が開いて洞穴からモンスターが出てくる、タイガーキメラとワイバーンだった、タイガキメラの飼育係だろうか、ワイバーンの方は一匹のバブーンを口に咥えると器用に首を動かし飲み込む、残る一匹のバブーンもタイガーキメラに襲い掛かり押さえ込んだ所を首を食い千切った その光景に大猿達が興奮し骨を叩きまくる、ボスが再び吼えると、中央の檻が音を立てながら開いた。2匹が一斉に振り向く。本能が応えたのだ、中から芋虫が飛び出して来た、芋虫がキメラの方に絡み付く、何が起きたのかも判らず暗闇の中に引きづりこまれた。暗闇からは叫びに似た方向と咀嚼音が聞こえた、そして中からモンスターが現れる、生首だった、ただし大きさはワイバーンより大きい、ワイバーンは口から火を吐くが生首がそれを器用にかわす、顔は口から芋虫を出した、再び芋虫が竜の身体に絡み付くと一気に口の中へ飲み込んだ首は次の獲物を探す。ボスが大声で叫ぶとタルフの周りにいた大猿達が、縄を切った、大猿 達がタルフを掴み上げて首の元に差し出そうとした時 頭上から紅い魔物が飛び出した、魔物が何かを放した それが人間だと判った、アレックスとアドルが次々に大猿達を蹴散らしていった、席に居た大猿達の間に次々に火球が放たれる爆炎が起こったポポイの精霊魔術だ、爆炎を付きぬけDが切り込んでいく アドル「タルフだね!?怪我は?」 タルフの目の前に赤髪の剣士が尋ねた タルフ「そうだけど、お兄ちゃんは?」 アドル「僕はアドル、君を助けに来た」 アドルの背後にボス格のハブーンが棍棒を振り下ろす レッドアリーマが棍棒を掴み顔面に券を浴びせる タルフ「おじちゃん!」 レッドアリーマ「無事か?」 アドルは拍子抜けした、しかし振動と共に我に返った 首が突進したのだ、突進のショックでタルフは転げ落ちた、幸いバブーンの骸の上だったので転落は免れた 首は転落したバブーン達を手当たり次第に喰らっていた、目前で見ていたタルフは腰が抜けそうになった 首がタルフに気付き口を開いくと骨が散らばった、その口へアドルが放った火の玉が放り込まれた、怯んだのその身体にレッドアリーマが体当たりをする、地響きと共に首が後ろに倒れる、重身を前に起こそうと身悶える首にレッドアリーマが降り立ち両目に拳を刺し込んだ、首が悲鳴を挙げた、攻撃の手を緩めず芋虫状の舌を掴み挙げ翼を広げ舞い上がる、限界まで伸ばされた舌に力を加え引き千切ると顔は動かなくなった ルタ「タルフ!」 ルタが泣きじゃくり息子を抱きしめた、大猿バブーンの群れからタルフを救出する事に成功し、タルフを村に送り届けた、タルフがアドル達に駆け寄る ルタ「何て礼を言ってよいのか、」 タルフがルタの元を離れレッドアリーマとDの元へ駆け寄る タルフ「おじちゃん、ありがとう」 ルタもレッドアリーマとDの元へ駆け寄る ルタ「私からも礼を言わせてくれ、この子を助けて頂いて本当にありがとうございます」 レッドアリーマはふんと鼻をならした その時村人が走りこんできた 村人「おい!あんた酷い怪我だぞ!」 アドル達が駆けつけると傷だらけの村人はゴートだった アレックス「ゴート!」 ゴート「やられちまった・・・」 アドル「しっかりしろ!一体何があったんだ!」 ゴート「ランスの村が・・・やられた・・・敵は人間の軍と魔物だ、奴等人間はパルメキアと魔物はナーガスと名乗っていた・・・皆連れて行かれた・・リリアも」 ゴーとは気を失った・・・、医者がゴートの脈を取る 医者「大丈夫だ気絶したらしい、すぐ私の家へ」 ルタ「よし!皆で運ぶぞ!」 村人がゴートを担ぎ上げた。レッドアリーマが呟く レッドアリーマ「ナーガスだと!」 |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/29 (金) バーブン攻防 |
アレックス「敵が一人もいない」
、魔物達の死体は殆どが撲殺されているか 斬殺されていた、中には焼き焦げた死体もあった アドル「砦に来た人間がいるのか」 3つの影が移動していた、タルフが先頭で後からレッドアリマーとDが続く タルフ「気を付けて、ここは足場が悪いんだ」 砦を脱出した一行はタルフの案内で地下通路を経て溶岩地帯を通っていた、2人は息を切らさなかった、レッドアリーマの方は熱さに強い体質なのか黙々と後を付いている、Dの方も黙々と後を付いていた、2時間程進むと溶岩地帯を抜け別の道に出た、タルフが進もうとすると誰かがその肩を掴んだ、Dである D「倒れてしまっては、元も無い少し休め」 アドル「いない、どうなっているんだ」 牢屋にも生存者はいない、魔物の死体ばかりだ 牢には何者かが囚人に食事を与えた跡があった、食器の大きさから大人と子供用の物が各一つずつ置かれている、子供用の大きさのは明らかにタルフであろう 恐らく自分達以外にも砦に侵入した来た者達がいるのだろう、連中は魔物達を倒し牢屋に捕われていたタルフ達を連れて何処かに脱出したのだろ、しかし、何所に、暫くするとポポイが声を出していた ポポイ「おーい!抜け穴があったぜ!」 レッドアリーマがタルフに水を差し出す 砦から奪ってきたものだ レッドアリーマ「飲め」 タルフがそれを受け取ると、喉を鳴らしながら飲みだした、よほど喉が乾いていたらしい、受け取った水筒を見張りをしているDの元へ行き、水筒を差し出す タルフ「お水」 Dが無言で受け取り、水筒に口を移しタルフに返す レッドアリーマはその光景を無言で見ているとタルフが近付いて来て水筒を指しだす タルフ「ありがとう、これおじさんの分だよ」 無言で受け取り口に移した、その光景を見届けるとタルフが笑顔で答えた そいつは岩場の影から見ていた、最近どうも騒がしいと思ったら侵入者がいるではないか、数は三人、どうやって侵入したかは判らないが獲物である事に違いはない、そいつは仲間に連絡する為に穴に素早く入り込んだ ポポイが召喚した闇の精霊を先頭にアドル達は溶岩路を通っていた、中は凄まじい熱さだ、水の精霊の魔術によって水の加護を受けて暑さを逃れている シェイド「間違いない、この先だ」 闇の属性を持つシェイドは魔物の持つ気を感知する事が出来た、捕われていた人達が通ったと思われる抜道には足跡が3つ、一つは子供、二つ目は大人、三つ目は人間のものとは明らかに異なる足跡が混じっていた、生き残った魔物がタルフ達を人質として、ここへ運んだのか、シェイドは言った殺された魔物達からは放たれる気と同じモノを2つ感じると、一つは魔物、二つ目は魔物と人、両方を持つ物だった、しかも恐怖や悲しみといった人間が持つ残留思念を感じる事が出来る彼はタルフからはそういったものは感じられないという アレックス「どう思う?」 アドル「魔物がタルフを人質にとっていると言うよりタルフが魔物達を案内していると言った方がいい」 アレックス「人間が魔物達を?」 アレックスは驚きを隠せなかった、彼がこの世界で見た魔物達はどれも人間を襲っていた、モンスターを家畜化しているのもあるが魔物と人間は戦っていた、同じ境遇であったポポイすらも魔物と人間が仲良くと言うのは見た事がなかった アドル「とにかく先を急ごう」 脚を早めた、追いつくのはもう直だ 蠍が這って出た、疲れて眠っているタルフに向かって尾を振り上げるが寸前の所で頭上から来た衝撃によって体は潰された、タルフの隣にはレッドアリーマが居た、横で安らかに寝息を立てている、幾ら慣れた道でも足場の悪い子供の足で此処まで来れたのは奇跡と言って良い D「優しいな」 見張りをしていたDが交代に戻る レッドアリーマ「死なれては困る、弱者には手を出さない我が一族の掟でもある」 D「戦士の鉄則か、魔物の中にもまともなのはいるようだな」 レッドアリーマが見張りの交代に立ち上がった、入れ替わりにDが腰掛ける レッドアリーマ「聞いた事がある、『貴族』と呼ばれた吸血鬼を狩るハンターの事を」 D「・・・」 レッドアリーマ「そのハンターは人と吸血鬼のハーフだと聞いた」 Dが立ち上がった、洞窟内に気を感じたからだ、レッドアリーマも臨戦態勢を取る、何かが目の前を横切った瞬間、Dは左手を横に振り上げた、倒れたそいつは大人位の緑色の大猿だ、今度は後ろから襲ってきたが剣が円を描くように後ろへ切り上げた、レッドアリーマの方は四方から現れた大猿の内一匹を捕まえ顔面に頭突をくらわす、掴み上げ後ろの大猿に投げ付ける左右から来た大猿が飛び掛かるが、羽交い絞めにしようたした大猿達は重力から解放された、レッドアリーマが大猿達を持ち上げた、大猿達は首の骨を折られて即死した、見回す無数の大猿達が出現した、岩陰から大猿が様子を伺っている D「バブーンかやっかいだな」 バブーンは、繁殖能力が極めて高く、素早いうえに知能が高い、襲われた商隊や街や村は数知れず時には功性生物や大型モンスターをも襲う事もある、中には魔術を使うのもいるから実にやっかいである 「バブーンの巣だったとはな、あの小僧よく今まで生きてこれたの」 右手からに声がしたようだ、バブーンがレッドアリーマに飛び掛る、それを合図にバブーン達が一斉に飛び掛った シェイドが立ち止まる シェイド「この先で3つの気がぶつかり合っている、一つは獣だ、二つ目は魔物のもの、三つ目は人と魔の持つ物だ」 アドル達は走り出した 岩陰に隠れたタルフは二人の光景に見入っていた、Dは鳥のように跳躍しながらバブーンの攻撃を避けながら斬り捨てていく、一方のレッドアリーマはDとは対極に力まかせに撲殺していく D「お主といい、あの魔物といい相当な腕じゃな、なのに本気をだしておらん、ふむ、あの小僧のせいか」 2人はバブーンの追撃からタルフを近づけさせなかった、バブーンが狙いやすいのが子供だと判っているのだ しかし岩陰から現れたもう一匹の侵入者がタルフに近づくと口を手で塞いで担ぎ上げ仲間と共に穴に潜り込んだ 仲間の屍をのり越えたバブーンが2つの影に向かって勇ましく飛交っていた、対する二つの影は一方は翼を生やした赤い魔物、もう一つは黒装束の男だった アドル「どうなっているんだ」 2人の戦闘能力の高さと、バーブンの数の多さといいだが、次の光景が一層疑問を濃くした、彼等の背後に子供がいたのだ、しかも子供を守っているようだ、現に子供にはバブーンは一匹も近づけていない、だが、多勢に無勢2人は押されている、勝敗が決まるのは時間の問題だ、アドルが群れに切り込んでいく続いてアレックスが突進していき加勢した、敵か味方は別だ、とにかくあの子を斬り捨てる、アレックが羽交い絞めにしていく、ポポイの精霊魔術でバーブン達を炭にかえていった、その時、一匹が吼えると大猿達が一斉に退却しはじめた レッドアリーマ「妙だ?、奴等何故?」 戦ったバブーン達は劣りであると理解したのは、バーブン達が退却して暫くだった |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/28 (木) レッドアリーマ&吸血鬼ハンターD |
『イース』の大地に赤い魔物が降り立った魔物が辺りを見渡す、いない、反応はこの辺りだ、何所へ言った?辺りの魔物を締め上げて居場所を聞き出すか・・しかし、事を起こすの得策ではなかった、何より人間に見つかっては色々と面倒だ、妙な力を感じた、魔界にしか存在しない力「魔導」、レッドアリーマは力の存在を確かめるため、翼を広げ飛び発った
タルフは助けを待っていた、我慢だきっと誰かが助けにくるはずだ、牢屋の向こうにも人が囚われていた、自分が此処に来る前から捕えられていた、しかし会話は無い、距離が有り過ぎるわけではない、見張りがいるわけでもない、ただ話さないだけだった、黒いトガリハットに黒い鎧首には赤いマフラーを捲いている、肩から伸びた長い髪は雪のように白い、タルフは彼に何度も呼び掛けたが眠っているらしく応えはない。話しかけるのを止めた、暫くすると振動が響いた、魔物達の叫ぶ声がこだまする 「どうした!」 「敵だ!!!お前達も追撃に回れ!」 魔物達が武器を持って次々に移動し始めていた だが、次の瞬間追撃に向かった魔物達は火達磨になって吹き飛ばされタルフは思わず後ずさった、新手が武器を構え突撃するが全員吹き飛ばされてしまい壁に叩き付けられた、助けだ!父さん達が助けに来てくれたんだ!、だが助けに現れたのは父親でも村人でもなく、ましてや人間ではなかく、紅い悪魔「レッドアリーマ」だった、虫の息の魔物の頭を脚で踏み潰し片手で締め上げている魔物を自分の方に寄せ尋問を始めた レッドアリーマ「ナーガスは、奴は何所にいる」 村人「ルダ!無茶だ!死にに行くつもりか!」 ルダ「離してくれ!息子をタルフを捜しに行くんだ」 イース6神官ハダルの子孫ルタは武器を持って入り口で村人達に取り押さえられていた、2週間前、彼の一人息子ハタルが行方不明となっていた、村人が辺りを捜索したが発見できず現在に到った、その時村人が3つの人影に気付いた、一人は金髪に紅いバンダナを巻いた体格の良い男、二人目はタルフ位の歳の子供だった、三人目は紅い髪をした青年だった レッドアリーマは質問を繰り返した 魔物「ナーガス将軍、サールインの神殿・・・だが誰も入る事はできん・・・」 必要な情報を聞きだそうとすると魔物はピクリと共動かなくなった、レッドアリーマは魔物を投げ捨てた。 視線を感じて振り向くと牢の向こうで人間の子供がこちらをジッと見つめていた、戦闘に夢中になっていて気付かなかったが、此処は侵入者を閉じ込めておく場所だ、四方は牢で固められていた牢に閉じ込められているのは子供ともう一人先程感じた力の持ち主だった 力の正体はその男から発せられる気迫と直に判った だが、無数の怒号と足音が彼を現実に引き戻した、音の数からして30といったところだろうか、一人で相手にするのは容易いが、この先も敵の軍勢を相手にするには得策ではない、彼は手刀で男の牢を切り裂いた レッドアリーマ「手を貸せ」魔物の死体から剣を取り上げ男に投げ渡す、男がそれを受け取る レッドアリーマ「名は?」 男は静かに゛D゛と応えた |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/27 (水) イース |
フレア「もう大丈夫だ、所々深い傷はあるが峠は越した、安静にするれば回復するじゃろう」
フレアは両手を消毒水で洗いながら答えた、暫くするとゴートが入ってきた ゴート「どうだ、彼の容態は?」 リリア「今、眠った所よ」 ゴート「そうか・・・」 アドルがフレアの所へ運び込まれた時は大変だった、彼をベットに寝かせ鎧を脱がせると全身傷だらけで、どの傷も戦闘で受けたモノで鎧の下の衣服は血で真っ赤に染まっていた、衣服を脱がせると血が噴出し、その度にアドルは叫び声を挙げ暴れだした、アレックス達が押さえ込み、ポロムが苦痛を和らげる精霊魔術を 使って何とか落ち着かせた フレア「何者じゃ、普通の傷で嗚呼はならんぞ」 リリア「判らないんです、胸騒ぎがして廃墟に行ってみたのそしたら光が辺り一面に広がって、彼が倒れていたの」 ゴート「光・・・そういえばアレックスとポロムが現れた時も同じ現象だったアレックスは村が魔物の攻撃を受けた時に、ポロムはアドルと同じ廃墟の近くで、それにアドルと言う名前・・・どこかで」 その時、様子を見にリリスの母バノアが入ってきた バノア「フレア先生どうですか?彼の具合は?」 フレア「心配いらんよ、峠は越した」 バノア「そうですか、よかった・・・」 フレア「ああ、それにしても凄い生命力じゃ、若さかの?羨ましいもんじゃ、ガハハハ」 フレアが医療道具を片付けて、リリアの家を後にする ゴートがフレアを送っていこうと一緒に出ようとすると、ベッドの側にはアドルが持ちものが置かれていた その中には何冊かの本が置かれていた、本には共通の紋章が付いており、ゴートはその紋章に見覚えがあった、思わず本を手に取ると彼はアドルという名前を思い出した アドル・・・アドル・・・・ 誰かが呼んでいた、目を開けると何もない空間、無が広がっていた・・・ アドル「誰だ僕を呼ぶのは?」 {アドルよ・・・今こそ『イース』の歴史の一部を見せよう} アドル「イースの歴史?」 その時、無の空間から辺りが輝きだし、一つの大陸が映し出された、 「イースはかつて地上に存在した」 次に街並みが映し出された、空を飛ぶ船、大理石で出来た建物、行き交う人々の顔はどれも笑顔だった 「イースは徳の深い6人の神官と2人の聖なる巫女によって守られていた」 シーンが切り替わり巨大な黒水晶を囲む六人の神官達と2人の巫女があらわれる 「だが、平和は破られた」 次のシーンは街に軍隊が現れるシーンだった 「一人の王が、力を求め『イース』に攻めいったのだ」 軍隊が街を破壊し人々を虐殺していく風景が映し出される、そしてシーンが変わり再び6人の神官が現れる 「侵略者に立ち向かうため神官達は黒水晶の力を使い魔物を生み出した」 神官達が取り囲んでいた巨大な黒水晶から魔物が姿を現す、次々に現れた魔物達が侵略者達を撃退していく 「黒水晶が生み出した魔物達により『イース』は救われたかに見えた・・しかし」 黒水晶から生み出された魔物達が今度はイースを襲いだした、逃げまとう人々が次々に殺されるか食われていった 「自分達が犯した罪を呪った神官達は黒水晶を地中深くに隠し天空へと大地を切り離したのだ」 アドル「それが、イース・・・」 「アドルよ聖剣を持つ勇者を探せ、聖剣こそが黒水晶を破壊できる唯一の剣だ」 アドル「待ってくれ!、聖剣とは!、黒水晶とはいったい!」 「聖域に行け!神官の像を!」 アドルは光に包まれた バノア「気がついたみたいね」 アドル「ここは?僕はいったい」 バノア「安心してここはランスの村よ、あなたは村に着くなり倒れてしまって二日間も眠っていたの、此処に運ばれた時は酷い怪我だったんだから」 アドル「そんなに眠っていたのか・・・」 バノル「けど、それだけ動ければもう安心ね、お腹が 空いているでしょうお待ちなさい、何か持ってくるから」食事を終えるとアドルはリリアの事を訪ねようとした、すると突然村人がバノアの家に飛び出した 村人「大変だ!!!ラスティア廃坑で落盤があって!リリアが中に!!!」 ポポイ「じゃあ、兄ちゃんも元は地上の人間なのか」 アドル「ああ、エレシア大陸の西から来たんだ、君は?」 ポロム「オイラ、昔の記憶が無いんだ、だから自分が何所で産まれて何所から来たのか全然わかんないんだ、それで記憶探しの旅に子分達と旅に出てるんだ、けど、旅の途中でモンスターに襲われちまって気付いたら村の皆に助けられてたんだ」 アドル「子分?一緒じゃなかったのかい」 ポポイ「知らねえや、今頃何所で何をしてるのやらオイラがいねーと何もできねーからなアイツ等」 ラスティニア廃坑に閉じ込められたリリアを助けにアドル達は廃坑を進んでいた、何人かの村の自警団は助けに行こうとしたが長老が制した、自警団である村人達は人数が少なく、これ以上必要な人間をさく事は避けたかったのだ、いくら魔物の追撃が少なくなったとはいえ安心は出来ない、かと言ってリリアを見殺しには出来ない、村人達は苦渋の選択を迫られた時にアドルが救出を名乗り出たのだ、よそ者一人にイイ格好させないとポポイも救出に同行を名乗り出た、アレックスは村の自衛の事もあり残る事にしたのだ ポロム「ま!ここはオイラに任せてドーンと構えて、うわああ」 先頭を切っていた、ポロムが突然消えた、どうやら運悪く足場の脆い場所に足を突っ込ませたようだ アドル「ポロム!」 ポポイ「ひええええ」 落ちる寸前で持っていた杖を壁に突き刺して難を逃れたが、地面まではかなりある、落ちれば一たまりも無い即、転落死だろう ポポイ「ひええええええ」 アドル「待っていろ!今助けるから!」 手を伸ばそしてポポイの腕を掴み上げた ポポイ「ヒー助かった!サンキュ〜」 ポポイの落ちた穴を覗き込んだアドルはある事に気付いた、舌は廃坑の内装と明らかに違うのだ リリアは頬に感じた冷たい感触に目を覚ました、体を動かそうとすると足に鋭い痛みを感じる、どうやら挫いたようだった、アドルの傷に効く薬草を取りに廃坑に入り込んだは良いが、魔物に襲われ奥まで逃げ込んだ、しかし途中で落石が起こり、おまけに落盤に巻き込まれたと思ったらいつの間にか気を失っていたようだった、それにしても此処は何所なのだろうか?廃坑にしては妙だった神殿の用な造りに神官の姿をした象が6対ならんでいた、側にあった木の棒を杖代わりにして出口に行こうとした時、何かが上から滴り落ちてきた、上を見上げるとソイツは居たカタツムリのように二本の目を角のように尖らせ、リリアを見つめていた大きく開いた口には歯が無く水滴と思っていた物はそいつの唾液だった、廃坑に住むオオナメクジだ、はり着いていた天井が重さに耐えられず、崩壊する、瓦礫を押しのけ巨大な体をリリアに向ける、あまりにも気味の悪い風体と死に対する恐怖心から彼女は悲鳴をあげた、 ボン!オオナメクジに爆炎が上がる アドル「リリアー!!」 アドルがオオナメクジの体を二つに切り裂いた 二つに分かれたオオナメクジの胴体は土煙をあげて倒れた アドル「大丈夫かい、リリア?」 リリア「ええ、けど出口が・・・」 ポポイ「心配ないぜ、オイラ達が来た道が出口とつながってるんだ、さっきの化け物が来ないうちに引き上げようぜ」 アドル「ああ、そうだなリリア立てるかい」 その時神官の像が一斉に光りだし、光の中から一人の人物が現れた ポポイ「うひゃああ、出たー」 アドル「これは!?」 光はアドル達に語り掛けた 「よく来た、赤毛の剣士と妖精族の子よ」 アドル「ダルク・ファクト?!」 光の中から現れたのは、かつて彼がダームの搭で戦って倒したダルクファクトだったのだ ダルク・ファクト「聞け、赤毛の剣士と妖精族の子よ今世界に破滅が訪れようとしている、かつて『イース』を破滅に導いた二つの災いが目覚めようとしている」 アドル「二つの災い?」 ダルクファクトの頭上に映像が浮かび上がった それは『イース』よりも巨大な二つの物体だった、一つは山のような形をしており幾つ物の剣の形状をした砲台を備えていた対する一方は巨大な怪物だった4つの腕を持つ緑色の怪物だった、兵器郡や怪物達が何万という双方を護衛するかのように群がっていた ダルクファクト「二つの災いの一つ破壊の神シドーはイースが作り出した魔物をも操り、イースを手に入れんとした侵略者の王も要塞の力で魔物や機械の兵を創り出したのだ両者の持つ凄まじい力に幾多の土地が崩壊していった天空に浮かぶ『イース』も例外ではなかった、そこで神官達は聖剣を持つ勇者と共に戦いを挑んだ」 シーンはまたも切り替わり聖剣を持つ勇者ロトが現れる、彼の背後には6人の神官達と様々なや機械兵や魔族や民族達が従っていた ダルクファクト「聖剣を持つ勇者ロトは神官達と英雄達を率いて長い戦いに勝利し、破壊神シドーの亡骸の一つをサルモンの神殿へと封印した・・・アドルよ6つの神官の像を集め、魔物の領主ダームの待つサルモンの神殿へ行け」 空中から鷹の象が光の玉に包まれてアドルの元に降りてきた ダルクファクト「魔道の力を持つ象の一つだ『鷹の像』だ、もう1つの象は聖域にあるアドルよ我等が願い託したぞ・・・」 |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/26 (火) 密約 |
何体もの魔道アーマが大きな箱を貨物車に積んでいた、その光景をボーゲンは不服げに見ている、何故自分がこんな場所に回されねばならない!その思いが頭の中を駆け回り、いつの間にか不満となって顔に出てしまっていた、彼はかつて『フィン王国』の従事する伯爵の一人だった、だが功名心の強い彼は帝国が侵略してきた際にはあっさりと自国を見限り敵に情報を与えた、与えられた情報により『帝国』にとって目の上のコブである『フィン王国』を陥落する事ができ、彼はその功績を認められそれなりの地位を得たのだが、上からは無能と判断されているためか、補給や侵略後の反乱軍の鎮圧や治安維持といった片付仕事を課せられていた
ボーゲン「おもしろくもない!」唾を吐き捨てる ?「御機嫌斜めのようだね、ボーゲン伯爵」 背後から女が現れた、その姿を見れば誰もが息を呑むといった美女だ、ただし配下の魔物を付き従わせている点を除けば ボーゲン「誰かと思ったらザバ殿か、何の用だ」 ザバ「そう邪険にする事はないじゃないか、頼んでおいた『ミスリスル』はこれで全部のようだね」 魔道アーマが運んだ大箱を見つめながらザバは訪ねた ボーゲン「ああ、本国で生成されたばかりの『ミスリル』だ、そちらも例の物は出来ているのだろうな?」 ボーゲンの質問に応えるようにザバは魔物に指示を出すと配下の魔物が六つの大きな試験菅のような物を持って来た、ボーゲンが覗き込むと何やら生物の退治が蠢いていた ザバ「大型の魔物が全部で6対、どれも新型さ」 『イース』を収める魔物達の領主ダーム、彼の配下の中でも1,2を争う実力の持ち主である側近のザバは普段は美しい女性の姿をしているが本性は凶暴な魔物であった、魔大戦の文明の源でもあったイース文明に興味をもった『皇帝』は国中の考古学者に『イース』の事を調べさせた結果、天空に浮かぶ大陸の事を知り、調査の結果この大陸が魔大戦の文明の源であった『イース』と知り、この大陸を支配する魔物の領主ダームの存在を知った、更なる力を手に入れる為には『イース』の持つ文明の英知は何としてでも手に入れたい、だが、いかにモンスターを操る軍事大国と言えど古に存在すると言われた巨大な力『魔道』の力を持つ魔物と戦う事は避けたかった、そこで彼は大司教ガリウスを交渉役とした、ダームの条件は『帝国』で生産されている『ミスリル』や兵力を要求とし、帝国側は引換えに魔物と『イース』に伝わる技術を手に入れていた ザバ「しかし、合う度にその膨れっ面はどうにかならないもんかね?、せっかく見栄えの良い婦人が挨拶に出向いてるてのにさ。」 ボーゲン「このような所に飛ばされれば不平不満にもなるわ!ところでザバ殿何をしにこのような所へ来られたのかな、貴行のような者がワザワザ出向いたのだ何かあるのであろう?」 ボーゲンの態度にザバは気も留めずに ザバ「あいかわらずでね、今日はねボーゲン伯爵あんたに良い話を持って来たのさ」 |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/25 (月) イース |
「ダームの搭が沈黙いたしました、いかがいたしましょう?」
男は全身をマントで覆っていた、顔の表情は見えない 「おもしろい、アドルとやらがどこまでやれるか見てみるとしようぞ」 男の前方にある鏡のようなものが答える度に赤く光っていく 「承知しました、では」 マントの男はうなずきそして消えた 神話の時代、神と人が争った『魔大戦』にも存在されていたとされる古代文明『イース』、吟遊詩人の語部にも登場したこの文明は6人の神官と2人の巫女によって栄耀栄華を極めていた、しかし文明の絶頂において『イース』は災厄によって滅びさった エステリアから北東にそびえる古の搭の一つから一筋の光が空に放たれた、光は真っ直ぐに浮遊大陸へと吸い込まれた アレックスがオーガーの脇腹に右ブローをかませる、オーガーは呼吸する事も出来ず失神した、意識が無い事を確認すると親指を立てて側にいた2人の村人に合図をおくる 村人「どうやら今ので最後のようだな」 村人「ああ、しかし、いつ見ても凄いなあんた、魔物を素手で片付けるなんて」 年配の村人がアレックスに話かける筋骨隆々とした身体に傷のような赤いタトウー、金髪の長い髪を束ね赤い血のように赤いバンダナを巻いている、世界の強豪達と戦い格闘の奥深さを知った彼はトムの元を離れ強者を求めて世界を旅していた最中、謎の光に包まれたそこで見たのは見た事もない風景だった、次に彼を驚かせたのは見た事も無い生物達だった、いや、正確には見たことがある生物と言った方が正しいか・・・・ そこにいたのは映画や本に出てくるドラゴンや小鬼といった怪物達だったのだ、最初はまったく違う世界に戸惑を隠せないが、時間が経つにつれ徐々に慣れていった、いまでは魔物から村を守る用心棒として拳を振るっていた 村人「まったくだ、アンタみたいな強い奴がいれば俺達も安心して野良仕事に性が出せるぜ」 若い村人が笑みを浮かべアレックスに話しかけた ポポロン「ちょっと!ちょっと!オイラの事も忘れちゃこまるな!」 若い村人の側でポロムが叫ぶ、ランディー達と旅の途中、アレックスと同じく謎の光によってこの大陸へと運び込まれたのだが、ランディーやプリムと離れ離れとなってしまったのだがアレックスと同じ此処ランスの村で用心棒として働いていた 村人「おお悪い悪い、おまえさんにも感謝してるぜ」 村人の言葉に嘘はなかった、ポロムが使う精霊魔術は人々の生活を助ける他、魔物も撃退していった ポロム「そうそう!そういう謙虚な態度は大切だよ」 村人「ハハハハ!こ年齢で若いのに言われるとはな」 年配の村人がポロムの頭をポン本と叩く 村人「腹も減ってきたし、そろそろ戻るか」 ポロム「やった!オイラもう腹ペコだよ!」 その時アレックスがゴブリンの死骸を見つめたまま動かない事に気付いた ポロム「どうしたんだよ、アレックスの兄ちゃんボーとしちゃって」 アレックス「おかしくい、最近敵の攻撃が少なくなってきている」 彼等がこの村で用心棒を始めた頃に比べて魔物の追撃は明らかに弱くなってきている、それは安心するべき事だった、しかし、妙な胸騒ぎがした 赤髪の少年アドルが目覚めると目の前に少女が立っていた。魔物の領主を名のる男ダルクファクトを倒し ダームの搭と呼ばれる場所で光に包まれた途端、そのまま意識を失ったのだ 少女「大丈夫?」 アドル「君は?」 少女「よかった、私はランスの村のリリア・・・何だか胸騒ぎがして此処へ来てみたら辺りが真っ白な光に包まれて、貴方が倒れていて・・・」 アドル「ここは、いったい・・・」 リリア「ここはイースて言う国。こ辺りは魔物やモンスターが多いの早く私の村へ戻った方がいいわ、どう?立てる?」 アドル「ああ、魔物が来ないうちに行こうか」 リリア「ええ」 リリアは優しく微笑んだ |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/24 (日) シーカー |
レディ「大丈夫なんでしょうね、いきなり振り下ろしてガブて事はなんいんでしょうね」
エッジ「そんなに疑うんなら、乗らなきゃよかったじゃないか」 地下発掘所を脱出した2人はドラゴン型の『功性生物』に乗って脱出した後、発掘所へ向かった しかし、生き残った人間は隊長しかおらず、隊長も深手を負っていた「クレイメンを・・・・あの黒い艦を追え!石碑を奪い返すんだ・・それ以外にオマエが助かる道はない」 それが彼の最後の言葉だった、他に選択肢はなかったこのまま帝国本隊を待っても自分達が疑われ反逆者として疑われるだろう、意を決した彼はドラゴンに乗り クレイメンを追跡する事にした エッジ「それにしても、オマエ何だってあんな場所にいたんだ、一般人は入れ無い筈だ」 レディ「いつまでも、オマエなんて呼ばないでよ!私にはレディて言う立派な名前があるんですからね」 エッジ「はいはい、で、レディは何であそこへいたんだ」 レディ「遺物よ、『旧世紀』時代のね、それしか言えないわ、て、言うか私もどんな物か解からずに忍び込んだんだけどんえ」 よくも悪くも肝の座った娘だなと思った、どんな物かわからない過去の遺物を求めて化け物がうろつく危険な場所へ侵入したのだ エッジ「それで、その遺物は見つかったのか?」 レディ「バッチリ!、あ、ダメよ!アタシが見つけたんだからね」 その時、反対側の断壁から砂煙が舞った、ゴオッという音と共に砂煙の中から巨大な『功性生物』とチョコボが出現した、見たところ旅商人だろうか?しかし風貌は違った、石橋に逃げ込んだチョコボを『功性生物』が必要に追う、巨体の突撃に耐え切れなくなった 石橋は音を立てて崩れたが、間一髪でチョコボを乗り捨て難を逃れたが、『功性生物』は必要に追ってくる ドラゴンが素早く敵の背後に廻り込み光線を浴びせる エッジ「早く!あの穴の中へ・・・」 男「あ、ああ」 ドラゴンは方向転換して『功性生物』の再び後回り込んで光線を打ち込んだ、だが幾分か装甲を剥がす事は出来たが致命傷にはいたらない レディ「エッジ!アイツの尾を狙って!きっとそこが弱点よ!」 ドラゴンの光線が尾を集中砲撃する、光線をまともに食らい尾は破裂した、飛行能力を失い谷底へ落下していった、エッジ達が再び男のいた場所へ戻る 男「これは・・・これは一体?あんた等のドラゴンなのか?」男が駆け寄った エッジ「僕等の、てわけじゃない、けど何故か言う事は聞いてくれる」 男はドラゴンの周りを観察するかのように廻った 男「ドラゴン・・・そうか、確かにコイツがあれば『帝国』とも戦える」 エッジ「帝国と戦うだって?、まさかオマエもクレイメンの!?」 エッジが銃を抜き男に向けた 男「ちょ、ちょっと待てよ!人違いだ!俺はクレイメンて奴じゃない!、俺はシーカーだ!」 レディ「シーカですって?盗掘集団の?」 男「おいおい盗掘集団だって人聞きの悪い、俺達が盗掘集団なら『帝国』だって立派な盗掘集団さ」 エッジ「その『シーカ−』が何だってこんな所に』 男「仲間との合流地点に近道をしてたらアイツに襲われてな、ハハハ助かったよ」 男の言葉に嘘が無い事が判り銃をしまった 男「へへへ、判ってくれたようだな、ついでと言っちゃ何だが、俺を近くの村まで運んで欲しい、カイナスの村ていってなそこから南に行った所さ、見た所あんたら旅には慣れていなようだな、力になるぜ?」 エッジ「わかった、だけど、その村に行くだけだぞ」 男「ありがてぇ、そこまで行ければ充分だ、自己紹介がまだだったな、俺の名はガッシュ、本名はスキアード・オプス・ガッシュてんだが、ガッシュいい、こう見えてもこの辺の情報には詳しいんだぜ、遺跡の事、『モンスター』の事『功性生物』の事、何だって詳しいんだぜ」 |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/23 (土) ドラゴン |
エッジは何とか岸まで泳ぎ着いた、仮面の男ツアバスタと呼ばれる男に銃撃され、谷底へ落ちた後どういうわけか別の発掘遺跡まで流された
エッジ「生きてる・・・助かったのか・・・・」 どういうわけか遺跡内部は明るかった、自分も初めて見る場所だった、上を見上げると地上に通じる通路が天井まで伸びていたが、距離があり過ぎる・・・無理だ・・・そうなると別の出口を探すしかない、 エッジ「早く、上に戻らないと隊長達が・・・」 暫く進んでみると、遺跡の壁面には古代文字の他に幾つかの模様が描かれていた、その中に一際目立つ模様が床に幾つかあった左右には子供の身長差程ある石柱が左右に二本ずつ立ってある、どうやら何かの装置らしく適当にいじってみると床は上の階へとのぼった トレジャーハンター『レディ』は後悔した、『旧世紀』の遺産があるという情報を聞き付け発掘所へ忍び込んだはいいが、いたる所が入り組んだ迷路になっていた、『功性生物』や『モンスター』は出るわで逃げ回っていたら何時の間にか迷ってしまった レディ「最悪だわ・・!、行けども行けども出口は見当たらないし・・・何なのよ!ここわ!」 怒りをぶつけるかのように壁を蹴り上まくるが直止めた、いや、止めたのではなく、止まったのだ 何故なら、暗闇の向こうから自分を見つめる無数の赤い目が自分を見つめていたからだ エッジの載ったエレベータがさっきの場所と違った所へと出ると、向こうから足音が近づいて来た、音から察するに何かから逃げているようだ。 エッジ「足音?、人?!人間がいるのか!?」 他にも生き残った仲間がいるのだろうか?、それとも・・・・腰のホルダーから銃を抜き取ると構える 此処にいるのは何も仲間と決まったワケでは無い、『モンスター』や『功性生物』だけでは悪質な発掘者やさっきの奴等がこの発掘所へいるかもしれないのだ だが、やって来たのは『功性生物』や『モンスター』 でもなく、一人の女の子だった ピンクのポニーテールを揺らしながらエッジに掴みかかった エッジ「な、なんだ!?」 レディ「早く!出口へ!!案内して!」 エッジ「出口!?」 レディ「そうよ!、入り口から入って来たんなら出口があるはずでしょ!!」 人気の無い場所で女の子にあったかと思えばいきなり現れては出口へ案内しろなど、ワケがわからかい、それにこの少女はいったい何者だろうか、まったく事態が飲み込めず、頭は混乱するばかりである エッジ「ちょっと待てよ!、いきなり現れてなんなんだよオマエ!」 レディ「いいから!早く案内しなさいよ!あいつ等が来ちゃうでしょ!ああー!もう、いいわ!どいて!」 エッジ「あいつら?」 レディはエッジを突き飛ばしてエレベータのスイッチに近づいた、闇雲にイジってみるが機械はうんともすんともいわない レディ「何なのよ!このポンコツ!ああ!もう!!動きなさいよ!、動け!動け!!」 怒りに任せて蹴り上げても機械は沈黙を守っている エッジ「おい!おちつけよ・・・!」 彼女の言動は直に理解できた、それは暗闇の向こうから自分達を見つめる赤い光が見えたからだ それはゆっくりとシルエットを露にした、この遺跡に住む純血の『功性生物』達だった、それも単体ではなく群れを率いている すぐさまホルダーから遺跡で見つけた銃を抜き取り引き金を引く、通常の武器が効かないとなれば『旧世紀』の武器なら効果があるハズだ、しかし願いも虚しく幾ら引き金を引いても弾はでなかった エッジ「クソ!!!」 レディ「いや!!死にたくない!まだまだやりたい事だってたくさんあるのに!!!いやー!」 『功性生物』が近づいてくる、逃げ場はなかった 「クオーン!」 「伏せろ」という合図だろうか、突然天井から稲妻が振ってきた途端稲妻は無数の光線に別れ『功性生物』達に直撃した、煙が晴れると『功性生物』の死骸が広がっていた、二人が呆然と立ち尽くすの束の間に天井から何かが急降下してきた思ったら、途中でカーブして奥の通路へと消えた エッジ「今のは・・・うわ!」 飛んできた物体はいつの間にか2人の後ろにいた、細長い首に2メートルもある大きな翼、二本の足をうごかしエッジに近寄ってくる、頭には白い兜のような物をつけていた、その姿を見た事があった、本や遺跡に出てくるドラゴンだ、ドラゴンはエッジの顔を見つめた、次の瞬間あらゆる記憶や映像がフラッシュバックされた、過去の記憶、石版に収められていた少女 エッジ「今のは・・・」 その時ドラゴンが少し後ずさった エッジ「乗れて・・・いうのか」 ドラゴンは肯くかのように首をひねった |
お名前
コメント
|
■ 2010/01/22 (金) 帝都消滅 |
何とか発掘所を抜け出した、発掘所に出現した純血の『功性生物』には手持ちの武器では通用せず、生き残った仲間は自分と隊長を入れて僅か3人だけだ。幸運だったのは奴が橋の上にいた事だ、エッジは側にあったランチャーで橋を吹き飛ばした、足場を失った『功性生物』はそのまま落下していった、あんな攻撃で敵が死ぬはずがない、彼は生き残った仲間や隊長と共に発掘所を脱出した
エッジが外へ出た途端、自分の肩が一瞬軽くなった担いでいた隊長が吹き飛ばされたのだ エッジ「隊長!」 そこには将校らしき男2人と仮面を付けた男が銃を片手にエッジ達を嘲笑っていた、大型戦艦の艦長でもあり艦隊総指揮のクレイメンと副官アーウエンである 傭兵「帝国軍!?」 仲間の一人が停泊していた船の紋章に気付いて将校達に駆け寄ろうとした 傭兵「待ってくれ・・俺達は味方だ」 傭兵の願いは虚しく彼はその場で射殺された 仮面の男「味方?、さっきまではな」 するとクレイメンが男を制した クレイメン「ツァスタバ、ザコに構うな・・・あまり時間がない」 エッジ「何故だ!、何故僕達を!、それにあれは!」 エッジが発掘所を指した、あの時暴走した功性生物が破壊した壁から現れたのは紛れも無い人間の少女だった、クレイメンツの顔が変わった クレイメン「見たのか・・・あれを」 エッジ「人だ!女がいた!」 その時副官のアーウェンがエッジを銃で気絶させた アーウェン「クレイメン閣下、もう後戻りは出来ませんぞ」 クレイメン「例の物を運び出す!」 アーウィン「急げ!帝国軍がくる!」、彼の指示で部下達が次々に発掘所へ突入する エッジが目を覚ました時には破壊しつくされた発掘所とクレイメン艦隊が石版に埋め込まれた少女を運び出していた、後を追おうと艦隊に近づこうとするが仮面の男ツァバスタの銃撃よって谷底へ突き落とされた 船からその光景を見ていたクレイメンが暗雲の空をみつめながら副官アーウェンに答えた クレイメン「帝都に仕掛けも、そろそろ発動する頃だ・・・次の作戦に移る!」 同時刻パルメキア大陸の南に位置する第6帝都、大規模な研究機関を設ける場所でもある、研究員がいつもの通り仕事に取り掛かろうと地下の中央コントロール室へ移動しようとすると研究本部が光に包まれた、光は帝都全土を覆った途端全てを塵と化した パルメキア大陸中央に位置する帝国首都、側近の一人であるダークナイトが慎重な面持ちで玉座へ出向いた ダークナイト「報告いたします我が大陸の南に位置す第6帝都を中心とした半径1万リオン、完全に消滅いたしました、アカデミーからの報告によると暴走の原因であった地下遺跡には人為的な何かが加えられた跡があると・・・」 帝国の創始者でもある『皇帝』は無表情に応えた 皇帝「クレイメンめ、やりおるわ」 『皇帝』は静かに笑った今の状況を楽しむかのように 皇帝「まさか、我が帝国に取って代わろうとするとはな・・・」 ダークナイト「・・・・」 皇帝「だが、帝都を滅ぼしたその力『要塞』に秘められた力に比べれば赤子に等しいものだ」 ダークナイト「はっ・・・」 皇帝「クレイメンを追え、奴が『搭』に着く前に粉砕するのだ、大型戦艦を使ってな」 |
お名前
コメント
|
タイトル一覧 月別 |