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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/01/22 (金) 帝都消滅


何とか発掘所を抜け出した、発掘所に出現した純血の『功性生物』には手持ちの武器では通用せず、生き残った仲間は自分と隊長を入れて僅か3人だけだ。幸運だったのは奴が橋の上にいた事だ、エッジは側にあったランチャーで橋を吹き飛ばした、足場を失った『功性生物』はそのまま落下していった、あんな攻撃で敵が死ぬはずがない、彼は生き残った仲間や隊長と共に発掘所を脱出した
エッジが外へ出た途端、自分の肩が一瞬軽くなった担いでいた隊長が吹き飛ばされたのだ
エッジ「隊長!」
そこには将校らしき男2人と仮面を付けた男が銃を片手にエッジ達を嘲笑っていた、大型戦艦の艦長でもあり艦隊総指揮のクレイメンと副官アーウエンである
傭兵「帝国軍!?」
仲間の一人が停泊していた船の紋章に気付いて将校達に駆け寄ろうとした
傭兵「待ってくれ・・俺達は味方だ」
傭兵の願いは虚しく彼はその場で射殺された
仮面の男「味方?、さっきまではな」
するとクレイメンが男を制した
クレイメン「ツァスタバ、ザコに構うな・・・あまり時間がない」
エッジ「何故だ!、何故僕達を!、それにあれは!」
エッジが発掘所を指した、あの時暴走した功性生物が破壊した壁から現れたのは紛れも無い人間の少女だった、クレイメンツの顔が変わった
クレイメン「見たのか・・・あれを」
エッジ「人だ!女がいた!」
その時副官のアーウェンがエッジを銃で気絶させた
アーウェン「クレイメン閣下、もう後戻りは出来ませんぞ」
クレイメン「例の物を運び出す!」
アーウィン「急げ!帝国軍がくる!」、彼の指示で部下達が次々に発掘所へ突入する
エッジが目を覚ました時には破壊しつくされた発掘所とクレイメン艦隊が石版に埋め込まれた少女を運び出していた、後を追おうと艦隊に近づこうとするが仮面の男ツァバスタの銃撃よって谷底へ突き落とされた
船からその光景を見ていたクレイメンが暗雲の空をみつめながら副官アーウェンに答えた
クレイメン「帝都に仕掛けも、そろそろ発動する頃だ・・・次の作戦に移る!」

同時刻パルメキア大陸の南に位置する第6帝都、大規模な研究機関を設ける場所でもある、研究員がいつもの通り仕事に取り掛かろうと地下の中央コントロール室へ移動しようとすると研究本部が光に包まれた、光は帝都全土を覆った途端全てを塵と化した
パルメキア大陸中央に位置する帝国首都、側近の一人であるダークナイトが慎重な面持ちで玉座へ出向いた
ダークナイト「報告いたします我が大陸の南に位置す第6帝都を中心とした半径1万リオン、完全に消滅いたしました、アカデミーからの報告によると暴走の原因であった地下遺跡には人為的な何かが加えられた跡があると・・・」
帝国の創始者でもある『皇帝』は無表情に応えた
皇帝「クレイメンめ、やりおるわ」
『皇帝』は静かに笑った今の状況を楽しむかのように
皇帝「まさか、我が帝国に取って代わろうとするとはな・・・」
ダークナイト「・・・・」
皇帝「だが、帝都を滅ぼしたその力『要塞』に秘められた力に比べれば赤子に等しいものだ」
ダークナイト「はっ・・・」
皇帝「クレイメンを追え、奴が『搭』に着く前に粉砕するのだ、大型戦艦を使ってな」


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