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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/03/14 (日) 完


ピータを追ってハッサン、チンミ、クレアの3人はカジノ広場へ出た、新手のキラーマシンが2体集められていた乗客を人質にチンミ達を待ち構えていた
少女「お兄ちゃん!」
チンミ達が近寄ろうとする二体のキラ−マシンが立ち塞がる、ピータがキラーマシンを尻目に走り去りクレアが後を追う
ハッサン「チンミ!先に行け!」
チンミ「ハッサン!」
ハッサン「心配すうるなて!これでも死線は潜り抜けて来たんだ!、それにこいつらの相手なら慣れてるしんな!」
ハッサンの意志を読み取ったチンミは”判った”と頷いてクレアの後を追った
          *
ガラ「ギズム!気は確かなのか!?、連中をここに連れてくるなんて!」
ギズム「正気では無いとこの仕事はやってないさ・・・俺は奴と戦ってみたいのさ、ガラ」
ガラ「馬鹿な!、俺達の仕事を忘れたのか!」
ギズム「オマエには判らんだろうな・・・さて準備をしておくか・・・」
          *
ピータが船室の前で止まった
クレア「?!」
ピータ「俺が案内するのは此処までだ・・・、そしてこの部屋に入れるのは一人・・・」
クレアの後ろからチンミが駆けつけてきた
ピータ「行け、お目当ての人物はあの部屋の向うだ」
クレアが船室に突入し、チンミが後を追うがピータが立ちはだかる
ピータ「貴様の相手は俺だ・・・」
         *
船室に突入したクレアを発見するなり賊達が切り掛かるが、尽く斬り返され骸と化していった。
ギズム「良く来たな・・・クレイモア」
中央の制御室からギズムがクレアを出迎えた
クレア「おまえは!」
ギズム「久しぶりだな、クレイモア・・二年振りか」
クレア「地獄から蘇って来たか、死に損ない」
ギズム「地獄・・・・そうかもな・・あの時俺はオマエに斬られた、そして一度は死んだ・・、だが・・・
俺はある組織によって蘇った、おまえに復習する為にな・・・」
凄まじいスピードでクレアが斬りかかると大剣はギズムの身体に深々と突き刺さる、手応えを感じ取ったクレアの身体が衝撃と共に弾き飛ばされる、頭を振り意識を取り戻すとギズムに意識を集中した、”馬鹿な確かに手応えはあった筈だ”ギズムが身体に突き刺さった大剣を突き放り投げると体が盛り上がり変形し始めた、身体は見る見る内に大きく変形し怪物と化している皮膚組織も白い装甲版と化し関節の隙間からは筋肉が見え隠れていた、頭に生えた角から東洋の鬼を思わせた、右胸からはガラス装甲らしく心臓が見えていた
ギズム「見ろ!この体を、俺は新しい力を得た!貴様ともう一度戦う為にな!」
クレアが身構えるとギズムが両手を広げて叫ぶ
ギズム「来い!クレイモア!」
クレアが賊の持っていたサーベルをギズムに向けて放った、ギズムが払いのけるクレアに視線を向けるが
床に刺さった大剣を抜き取ったクレアがギズムの左腕を斬り捨てる
クレア「私もあの時までのままと思うなよ”妖魔”」
ギズムが左腕を傷に当てると触手が絡まり傷口が瞬時に縫合される
ギズム「言った筈だぞ、俺も新しい力を得たとな」
        *
ハッサンが残りのキラーマシン片づけると仁王立ちの状態で機能を停止した
ハッサン「ざっと、こんなもんよ!」
乗客達の縄を解き、安全を確認しチンミの元へ行こうとするハッサンの前に男が立ちはだかる
ハッサン「オマエは!」
彼の目の前にいたのは、かつての仲間だったテリーだった
ハッサン「テリーおまえもこの船に乗って来たのか」
近寄ろうとするハッサンの腹部に剣を突き立てる
乗客達の悲鳴が挙がる声が聞こえた、腹部に異様な熱を感じた瞬間、体中の力が抜けその場に倒れ込んだ
ハッサン「テリー・・・おまえ・・」
ハッサンに一瞥を加えテリーが立ち去って行く、そして彼の意識は其処で途絶えた

        *
ピータがナイフを器用に操りながらチンミを斬りつけていく、チンミはかわしていくがスピードには着いていけず致命傷を避けるのに手一杯で、体中には切り傷だらけだった
ピータ「どうした?逃げてるだけじゃないか」
チンミ(何て人だ隙を見せようとしない、迂闊に飛び込めば瞬間にやられる・・どうしたら)
周りにある物に目をやる
チンミ(一か八か・・・・)
チンミが壁伝いを跳ねてジャンプしていく、ピータが巧みにナイフで斬り挙げていく、幾つか切り裂いた袋から消化用の粉が吹き上がり粉塵があがり次第にピータの視界が遮られていく
ピータ「そこか!」
粉塵の中に人影が写りナイフを放つと、次第に粉塵が晴れ視界が戻るとズタボロとなった赤いチャイナ服にナイフが突き刺さっていた
ピータ「何?!」
予測外の事に動揺するはピータの背後からチンミの跳び蹴りが炸裂しピータは意識を失った
チンミ「消化粉がなきゃヤラレてた・・・」
そう呟くと、クレアが消えた方角へ脚を急いだギズムが腕を振り上げクレアを壁に叩き付ける
叩き付けられた衝撃で息ができずに悶え苦しむ
ギズム「どうした!?クレイモア!その程度か!」
剣を杖代わりにして立ち上がり体勢を立て直す
斬っても瞬時に再生する肉体に苦戦を強いられていた
上に妖魔の体を改造され尽くしていた、ギズムの弱点はただ一つ心臓だ、其処さ狙えば、しかしガードが高く容易には近づけなかった
ギズム「がっかりだぜ、こんな筈じゃなかったんだがな・・・」
クレアを見下ろすギズムが腕を振り下ろそうとするとその視界にチンミの鉄拳が炸裂した・・
しかし、装甲版は人間の拳ではビクともする筈が無く
チンミの拳から血が噴き出していた
クレア「おまえは・・」
チンミ「ハハ、無事で良かった・・・」
苦痛に耐えながらチンミがクレアに微笑む
ギズム「何だ?テメーは?」
ギズムの装甲版には僅かであるがヒビが入っている
クレア(さっきの一撃で奴の装甲にヒビが・・・)
ギズムの脈打つ心臓部に入ったヒビ、恐らくそこが弱点なのだろう、だが奴どうやって攻撃を加える?
こちらの攻撃は読まれて居る可能性もある、チンミの攻撃とて例外ではない、それに先程の攻撃で券は破壊されている、その肩にチンミが手を置いた
チンミ「僕なら大丈夫、もう一度攻撃さえ加える事が出来たら」
クレア「無茶だ!それにオマエの拳は!!」
チンミ「大丈夫、僕に考えがるあ」
チンミがクレアに耳打ちをする
ギズム「何、ゴチャゴチャしてやがる」
      *
フォックス、オロとスネーク達が戦闘中の間にテリーが割って入る
オロ「フォフォフォ、どうやら時間のようじゃの」
フォックスが煙玉を捲くとそこには誰もいなかった
スネーク「く、逃げた・・・のか・・・」
      *
脱出艇にはガラが怯えた表情で待ち構えていた
ガラはテリーを発見すると脂汗を浮かべた表情で3人を見上げた
ガラ「随分とおそかったじゃないか」
テリー「・・・・・」
ガラ「まあ、いい予定の物は取り敢えず手に入った」
ガラ達を乗せた船は水泡を立てながら潜水していった
          *
クレアが突撃するとギズムが拳を振り上げる寸出の所で交わす、その隙にチンミが突撃する、空いた手でギズムが掴みかかるがチンミも寸での所で交わす
その隙にクレアがギズムの胸に剣を突き立てた、ギズムの胸板がヒビが入ると砕け散り剣が心臓に突き刺さった、ギズムには何が起きたか判らず吐血した瞬間に倒れ伏した、いかに改造され強化された身体といえど装甲の重さによって攻撃のスピードは鈍り、体力にも限界はある、2人の攻撃を同時に行なえば反応速度も鈍る其処をクレアの高速剣で突かれた、チンミの咄嗟の機転ででもあった
クレアが近づくギズムが血を吐きながら笑みを浮かべていた
クレア「言え・・・オマエを蘇らせたのは何者だ」
ギズムが更に笑みを浮かべた
ギズム「へへへ・・・さすがだな・・どうするつもりだ・・・クレイモア」
クレア「御前達妖魔に手を貸す者がいるなら、それは私の敵だ・・・」
ギズム「ククク・・・まったく・・・てめーは・・・
敵にするには・・惜しい女だ・・・知りたければ辺境の地へ・・・向かえ・・・そこ・・へ・・・」


客船を襲った盗賊団を撃退した一行は、港町アルテアに入港した、船内に関する殆どの資料類は持ち出されていた、残されていたのはスターリン財団の代表者の死体だけだった、幸いテッサンは急所を外れていたが出血が非道く、スネークの応急処置で難を逃れたが
チンミの拳の怪我は非道く、下手をすれば使い物にはならない
スネーク「船長、世話になったな」
船長「作戦の成功を祈る!」
船長とスネークが握手を交わす
少女の父親「チンミ君、ハッサン君気を付けて」
少女「お兄ちゃん・・・手を早く直してね」
チンミ「うん!」
船は港街アルテシアを後にした
ハッサン「しかし、何でオマエまで着いて来るんだ」
紗夢 「大事な従業員候補の安否を気遣うのは店長としてアル」
スネーク「さあ、行こう、こっちだ・・・」
         *
反乱軍アジトでは悪魔城から帰還した、ケン、ランディー、アリシア、リュウ、ポポイ、シモン、モリガン
そして、フィガロ王国からはエドガー、ティナ、バナンがアジトに集まっていた
リュウ「スネーク!」
ケン「オッサン!無事だったか!」
スネーク「リュウ、ケン、久しぶりだな・・・」
ヒルダ姫「スネーク良く無事に戻ってきてくれましたミンウ、彼等の怪我を・・・」
ミンウ「は、ではこちらへ」
ミンウがチンミとハッサンを治療の間へ案内する
スネーク「ヒルダ姫これが敵の機密情報です、ジャンとシュープの2人の命です」
ヒルダ「確かに・・・」
スネークから渡された書類を広げると何やら設計図が描かれている
スネーク「帝国軍は全長100メートルの大型戦艦を建造中です、これが完成されれば連合軍は苦戦を強いられるの必然でしょう」
エドガー「何て事だ・・そんなものが空を飛ぶていうのか・・・旧世紀の遺跡に幻獣の力、そして大型戦艦帝国は本気で世界征服を企んでるのか」
ヒルダ「何とかしてサラマンドラにいるフリオニール達にも連絡を取れればいいのですが・・」
ランディー「何とかして連絡は取れないんですか」
         *
帝国会議室では皇帝が見せた物に一同が愕きの色を隠せなかった、それは世界の遺産と称された『マナの種』だった・・・
ガドロノフ「こ、これは・・・・」
ガリウス「まさか・・・マナの種・・・」
ダーム「馬鹿な・・・・」
皇帝「世界誕生と共にマナの樹から生み出されると言われるマナの種だ・・」
ハーゴン「こいつは一体何処で・・?」
皇帝「部隊が、未確認の亜人の巣で発見した物だ、これさえ揃えば要塞の発見までは間近だ・・大型戦艦も完成した今、ペルシア国家の技術等に用は無い」
デスアダー「では・・・」
皇帝「諸君、我々は辺境国家群へ侵攻を開始する!」
         
     その時、モリガンが躍り出る
モリガン「ちょっと良いかしら、方法ならあるわよ」
ケン「?」
モリガン「私の記憶が正しければ、この城には幾つかの魔法陣がある筈それを利用すれば目的地までは何とかたどり着ける筈、けど問題が一つ・・・」
エドガー「問題ていうのは?」
モリガン「魔法陣のエネルギーに人間が耐えられ無いて事よ」
ティナ「アタシが行きます・・・」
エドガー「ティナ!」
ティナ「アタシなら、魔道の力を持つ私なら魔法陣の力に耐えられるかもしれない・・」
バナン「やってくれるか・・・」
エドガー「バナン様!」
バナン「エドガーよ、ティナは今自分を試そうとしている、それにこの娘に頼るしか無いのだ・・・」
ヒルダがティナに近寄る
ヒルダ「やってくれますか・・・」
ティナは力強く頷いた
ケン「俺とリュウは姫さんのお守り役だな」
ランディー「あの!僕も行きます!」
リュウ「ランディー!」
一同がランディを振り向く
ランディ「僕も連れて行ってください」
リュウ「ランディー!今の話しを聞いていなかったのか!」
ランディ「僕なら大丈夫です、聖剣の力があれば・・」
モリガン「聖剣の力や幻獣の力があっても安全とは限らないわよ、坊や達」
ティナ「私に力があるのならそれを人々の為に使いたい」
ランディー「僕は自分の道が正しいか確かめたい!」
アリシア「私も行くわ・・・」
シモン「アリシア!」
アリシアがガンロッドを担ぎながら近づいた
アリシア「私でも問題は無いはずよ」
モリガン「決まったのなら、早くして頂戴、あまり時間は掛けられないわ」
一行は魔法陣のある場所へと集まった
結局、ランディーとアリシアがフリオニール達の元に合流する事となった
ヒルダ「2人とも頼みました・・・」
リュウ「ランディー、気をつけるんだぞ」
モリガン「2人とも準備は良い?」
魔法陣が光り輝き、辺りを眩い光が包んだ
そして2人の姿は光に飲み込まれ消えていった
        *
魔界ではキングブレイカーが一人の訪問者を出迎えていた、その名はジュダ、魔界三大当主の一人ドーマ家
キンブレイカー「貴様が現れるとはな・・・ドーマ家の当主よ・・・」
       *
   幻想戦記〜接触の章〜完   





次回=幻想戦記〜激動の章〜
参加作品
ラストレムナント
ファイナルファンタジー12
ファイナルファンタジー6
白騎士物語
バハムートラグーン
パンツアードラグーン・オルタ
ムサシの冒険
暴れん坊天狗
精霊戦士スプリガン
レナス
ドラゴンスピリット
RED・DEAD・REVOLVER
スペランカー
剣豪3
グランディアX
突然マッチョマン
レジェント*オブ*ドラグーン
ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン
エターナルアルカディア


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よも なんで日記をつづけないんですか? (11/11/06 02:26)


 ■ 2010/03/14 (日) 完


デッキでは人だかりが出来ていた、一人の筋肉質の青年=ハッサンが何事かと覗き込むと、マストの上に赤いチャイナ服を着た青年が帆を畳むマストの端に手を伸ばしていた地上までの高さは10メートル落下すれば命は無いだろう、
「もう少し・・」
少年が手を伸ばし、指先が端にひかかっていた帽子に触れた途端、帽子が落下した慌てて掴むが今度はバランスを崩し滑り落ちてしまった、野次馬達の悲鳴があがる誰もが落下後の悲惨な光景を想像した、しかし青年は寸前の所で片手でマストを掴んでいた、だが限界はある、騒ぎを聞きつけた船員達が仲間にマットを持ってくるよう指示を出す、だが間に合わず少年は手を放し重力にしたがって落下していく、今度こそ駄目かと思った瞬間、信じられない光景が起こった落下する直前1回転して着地の体勢を取ろうとした、だが、落下地点にハッサンが両手を広げて受け取ろうとした
その場でバランスを崩し少年はハッサンの上に取れ込んだ
        *
男は客席に座り込み周りを見渡していた、ここまで来れば暫くは安全であろう、後は次の港で仲間に例の物を渡せば仕事は終わる・・・この任務は何としてでも成功させなければいけなかった・・この為に何人もの仲間が命を落とした、何としてでも成功させなくては
            *
テッサン、チンミの2人は医務室をでて客室へ向かっていた
チンミ「それじゃあ、大工の修行為に世界を旅しているのか」
テッサン「ああ、やっぱり世界は広いからな、戦争中と言えども、修行の手は緩めちゃならねーて親父に無理矢理出て行かされ、こうして旅をしてるてワケさ」
マストの上から落下した2人は命には別状はなく、外傷にも問題はなかったが、船医からは船医にキツイお灸を据えられた、食堂へ行くと先程の女の子が両親と一緒にドアの前で待っていた、女の子がチンミに気付くと駆け寄って来た
女の子「お兄ちゃん!さっきは帽子取ってくれてありがとう!」
チンミ「今度は気を付けるんだよ」
うん、とほほえむ少女の後ろから両親が2人に近づいて来た
父親「先程はこの娘の為にあるがとうございました」
母親「この娘たら、この帽子がお気に入りで旅行に行く時はいつも持ち歩いて」
父親「宜しければ、夕飯でも御一緒にどうですかな」
チンミが何かを言い掛けた時に少女が一緒に食べようよと手を引っ張る
ハッサン「いいじゃねーか、此処で知り合ったのは何かの縁だしよ」
チンミ「そうだね、じゃあ、よろしければ」
少女はやったーと手を叩いた
        *
見張りの船員が夜の海に点滅するライトを確認すると
仲間に報告する
船員「船長、救難信号です」
船長「何処からだ?」
船員「12時の方向、この船の直ぐ近くです」
船長「避難民か?、船を直ぐに寄せろ」
      *
船がボートの腋に止まると直ぐに救命用ボートが向かった、ライトでチェックするとボートには数名の男達が乗っていた、到着して安否を確認しようとする船員の目の前を何かが光ったと思うと彼の意識はその場で途絶えた、他の船員が状況を確認する間も無く他の男に喉を切り裂かれ、その場に倒れた
         *
チンミ「ふー喰った!喰った!」
満たされた腹をさすりながらベッドに倒れ込む、少女の家族に夕飯を御馳走されたのだが、ハッサンの食欲は凄まじくあっという間に皿に注がれた料理を平らげてしまった、このままでは自分の分も取られてしまうとついつい自分も張り合ってしまった、少女の父親はこの船の料理長を担当しており2人の食べっぷりに感心の笑みを浮かべていた、夜が開ければ目的地であるアルテアだ、噂では帝国から逃れてきた人々が反乱軍を組織している街だという、しかし、ハッサンや少女の家族達との別れが少し寂しく感じられた、窓から海を眺めながらウトウトしかけた時、部屋の外から銃声と共に悲鳴があがり飛び起きた
 チンミが客室を飛び出すと、銃で撃たれた乗客の死体が転がっていた、(一体何が・・・)頭に何かが当たると後ろから誰かが話しかけて来た
「動くな、そいつのようになりたくなかったら、そのまま両手を上に上げ、前へ・・・」
男は振り向きざまに放ったチンミの嘗手をくらい気絶した、だが、間髪いれず新手が現れ銃を向けてきたが
後ろから現れたハッサンの木槌を使った背後からの攻撃により倒れる
チンミ「ハッサン!」
ハッサン「大丈夫かチンミ?」
チンミ「ああ、けど連中何者なんだろう?」
ハッサン「さあな、だが海賊にしちゃ手が込んでる」
         *
男「ギズム、船室は占拠した後は後部にある客室だけだ」
仏頂面の男がギズムと呼ばれたリーダに話しかけた
船長「おまえ達!いったい何が目的だ!」
船長は船員達とは別の場所に縛られていた
ギズム「そうだ、この船を頂く」
船長「船を渡せだと?」
ギズム「そうだ、この船は『旧世紀』の技術を使っていると聞く、船内にあるコントロール、及び船の指揮権を渡せ」
船長「そんな物は知らん!我々は呪われた文明の遺産に頼る程おろかでは無い!、第一この船は客船だ!」
ギズムが鉈を抜くと船員の頭に振り下げた、船員の頭が西瓜割の用に二つ割れた瞬間血が噴き出す
ギズム「口答えする度に部下達が死ぬ事になる、用件は一つだ船を渡せ・・・」
男の一人がギズムに近づき耳打ちする
「客室の制圧に出ていた、マーチンとピノがやられた
今追撃に何人か出したが応答が無い」
ギズム「探して殺せ・・・」
           *
追撃に現れた賊を片づけると、2人は大広間に到着した、警備に回っていた船員達の死体が至る所に転がっている、死体はどれも喉を切り裂かれていた所を見ると背後から襲われたらしい
ハッサン「いったい、何が起きているんだ」
チンミ「判らない・・・けど奴等が敵と言うことだけはハッキリしてるよ」
その時、別室のドアが開いき新手の賊が銃を発砲しながらつこっで来た、チンミが素早くソファーの後ろに身を隠す
チンミ「ハッサン!大丈夫かい?」
ハッサン「ああ!しかし、こうバンバン撃って来られちゃ動けないぜ!」
(このままじゃ、袋の鼠だ、かといって動けば蜂の巣だ・・・どうすれば・・・)
”伏せろ!”と言う声と共に新手の足下に何かが投げ込まれた爆風があがり、兵士達がバラバラに吹き飛ぶ
噴煙が止むと同時に男が立っていた
チンミ「貴方は一体・・・」
         
男が賊か武器と弾をとると進み出す
男「死にたくなければ手を貸せ」
     *
ギズム「情報が違うな、ガラ」
ガラ「そんなハズは・・・この船は客船だ武器の持ち込み禁止されてる」
ギズム「どのみち、手は打っておかんとな、コリンズとピータをよべ」
      *
3人が進むと男が制した、柱の裏に隠れると4人の賊が女と戦っている、女は赤いチャイナ服にミニスカートという姿だ、しかし風貌から予想も付かない攻撃をし、あっという間に賊を始末していく、新手の賊が銃を発砲しようとするが、何処からか飛んできた銃弾に気付かず眉間を打ち抜かれた、男の放った銃を合図にチンミとハッサンが攻撃を加え始末した
女「何するアルカ!こんな奴等一人で充分ね」
ハッサン「おい、助けてもらっといてそりゃないだろう」
蔵土縁紗夢「私には蔵土縁紗夢て名前ネ!あんたじゃないある」
ハッサンが何かを言い掛けようとした時にチンミが制した」
蔵土縁紗夢(この肉だるまとオヤジの中ではマシな方アルネ・・・・)


 背の高い男と痩せた女が現れた、男=ピータは皮で出来たベストに幾つものナイフを付けていた、女=コリンズは鞭を持っているだけだ
コリンズ「で、情報はガセだった・・・」
ガラ「違う!情報は間違いない!、船内に突入した時に警備システムを停止していなければ我々は船を占拠出来てはいない!」
コリンズ「じゃあ、何で皆ヤラれてんだい」
ピータ「船内の客に腕の立つ奴等がいるとすれば別だ、だから俺達を呼んだだろ?ギズム」
ギズム「ガラの言う通りだ乗客に武器の持ち込みはなかった・・・俺達が警備システムを止めなければ船の占拠は難しかっただろう・・・それに・・・」
顔に付いた古傷を触る
ギズム「こいつが疼く・・・・」
コリンズ「どうやら、久々に楽しめそうだね・・・」
ギズム「ガラ、警備システムのパスワードを此方のシステムに回しておけ、念の為だ・・・それと・・」
ギズム「オマエにも働いてもらうぞ・・・」
ガラの側に居た何者かが頷いた
        *
紗夢「それで、敵の狙いは何アルか?」
ハッサン「それがわかりゃ苦労はしねーよ」
一行は船室を目指し、ひたすら進んでいた
紗夢はチンミを気に入ったらしく、片時も離れようとしない
男「奴等の目的は不明だが、真っ先に狙う場所があるとすれば船の操縦室だろう」
チンミ「僕らは其処を目指すというワケですね」
ハッサン「けどよ、相手は銃を持っているんだぜ」
男「心配は無い、この狭い船の中で銃を撃ったとしても精々2人までだ、迂闊に撃てば同士討ちに成る可能性もある」
紗夢「広い場所に出た場合はどうするアルか?」
男「その時は私に任せろ・・・」

         *
コリンズは信じられなかった、船の警備ロボットばかりか自分が手塩に掛けたモンスター達が一人の女によって倒されている、女は賊から奪ったサーベルを片手に襲いかかるシルバーリオ達を葬っていく、最後の一匹の頭を斬り飛ばした時、女はコリンズの方を見た
女「これで終いか?」
顔はシルバーリオの返り血を浴びている
女「こんな所で、オマエ達と逢えるとは思っても見なかった・・・」
コリンズ「まさか・・・オマエ・・」
直ぐに悟った、まさか・・・こいつが乗って居たとは
女の鎧に付いた紋章を見て悟った
コリンズ「貴様・・・クレイモアか!」
変身する前にコリンズの頭は胴と離れた

暫く進むと一行は食堂へたどり着く、乗客達は其処へ集められていた、そこにはさっきまで夕食を共にした少女の家族も居た、銃を持った賊が彷徨いていた
賊の一人が壁際から現れた何者かに羽交い締めにされる、賊の一人が段ボールに気付くと手を伸ばした瞬間に段ボールから男が現れ賊の腹部にナイフを突き立てた、異変に気付いた仲間達が銃を発砲する男は死体を盾にしながら銃を発砲しつつ突進していく、残りの連中も銃を持って駆けつけるが、チンミと紗夢、ハッサンにより撃退されていく
チンミ「大丈夫ですか?!」
少女の父親達に駆け寄る
父親「チンミ君!、ハッサン君!」
ハッサン「へへへへ正義の味方参上てか!」
紗夢「ちょっと、こんな所でグズグズしてられないアル!」

 ギズムの目に飛び込んだ光景は驚愕だった、乗客名簿に乗っていた名前にクレア・・・・聞いたことがある
妖魔退治を目的とした組織『クレイモア』・・・・
ギズム「まさかコイツが乗って居たとはな」
ガラ「どうする・・ガラ」
ギズム「奴がクレイモアであれば剣を持っている筈だ、他の奴らを殺したとすれば武器を奪ったのだろう
船内の何処かに武器がある筈だ、探せ、それとマイクを渡せ」
           *
チンミ「じゃあ、娘さんや奥さんは別の場所に」
「ああ、奴等に連れていかれたよ、何人かを人質を取られ私も撃たれてこの様だ」
父親のシャツの肩には出血の後が広がっていた、男が止血剤と包帯で応急処置をしていく
男「済まない、私の配慮が無かったばかりに・・」
「いや、貴方のせいじゃない・・・奴等もこうなる
事は予測していなかったんだろう」
紗夢「あいつら一体何者アルか?」
男「判らん、何の要求も無く、ただ無造作に船を占拠した所を見ると、この船に何か秘密があるようだな」
ハッサン「この船に秘密て・・・」
男「それが何であるのかは判らん・・・しかし、奴等に船を渡したとしても生かして帰すとはなさそうだ」
紗夢「じゃあ!私達このままムザムザ殺させるのを待つしかないワケか?」
男「いや、敵も指揮系統を持って動いている事に違いは無い、奴等の指揮系統である頭目さえ潰せば問題は無いはずだ・・・その証拠に奴等は銃を使いこなせていなかった」
そういえば、自分達の攻撃が相手に届く前に敵の動作にもたつきがあった、敵の動作一つを見逃さないこの男は何者なのだろうか?
ハッサン「どっち道、俺等には敵を倒すしか生き延びる手立ては無いってわけか」
男「ここで、二手に分かれるのが賢明だな、チンミと私が船室へ挙がる、後の2人はもしもの時の為に住民と協力してバリケードを作れ」

クレアが船室に到着するとキラーマシンを引き連れた
ピータが待ち構えていた
ピータ「待っていたぞ、クレイモア」
クレア「そこを、どけ」
ピータ「そう、邪険にするな。オマエが会いたがっている人物に合わせてやる」
クレア「どけ、私は自分で奴に会いにいく」
ピータ「そうか・・・俺はコリンズとは違って血を見るのを好ましくないんでな・・・俺も仕事上、力付くでも連れていく」
腰から二本のナイフを取り両手で構える
ピータ「クレイモア・・・・試させてもらうぞ」
        *
ハッサン「本当に大丈夫なのかよ」
紗夢「じゃあ、残れば良いアル」
男の提案によりハッサン、紗夢は残ってバリケードを作って住民達を守るように指示されていたが、”私達なら大丈夫だ!と乗客達の進言もあり、ハッサン 、紗夢達もチンミ達と共にがカジノ広場へ向かう事にした、暫く進むと船倉のドアが吹き飛び、中からピータと二体のキラーマシン、そしてクレアが飛び出して来た、キラーマシンがボウガンを発射するとクレアが大検で弾き返す、もう一体のキラーマシンが剣を振り下ろすがクレアによって弾き返される、だが、その隙を狙ってピータがナイフを投げ付ける、寸での所でかわすが、キラーマシンが掴み挙げる。キラーマシンが振り下ろそうとすると何かが当たった、モニターには男が銃を構えていた、臨戦態勢を取ろうとする画面に拳がめり込まれた、モニターを破壊されたキラーマシンの背後をクレアが大剣で貫く、ピータと残りのキラーマシンが臨戦態勢を取る
ピータ「ほう・・・こいつは面白くなってきたな」
チンミ「御前達は何者だ!何が目的だ!」
ピータ「目的・・・世界の平和て所かな」
ハッサン「ふざけやがって!」
ピータ「ふざけてなんかいないさ・・」
紗夢「おまえ、一回死んでミルカ?」
ピータがニヤリと笑うと後ろに下がる、男が銃を撃つとピータがナイフで弾き返す、男が第二波を放つとピータが口笛を吹く、壁を突き破りもう一体のキラーマシンが現れた、ハッサンが突撃しキラーマシンに対当たりを喰らわす、 キラマシーンがハッサンを振り払おうとすると素早くハッサンが腕に捕まり肩にぶら下がっていた矢を抜き取り、クントーロール部である首の後ろに突き立てる、予測通りキラーマシンが動きを
止める、残りがハッサンに掴みかかるが、男の銃の一撃でモニターを直撃され、第二波により完全に停止した     *

 ピータ「予想以上か・・そろそろ御前達の出番だ」
空間が歪み、人影が浮かび上がりシルエットを成していた、もう一人は天井を突き破って現れた
一人は銀色のスーツにヘルメット、片手には刀を構えている、もう一人はボロを纏った老人だが鍛え抜かれた身体から闘気を立ち上らせていた
「久しぶりだな・・スネーク」
ヘルメットが喋った、スネークと呼ばれた男に一同が振り向く
チンミ「知っているんですか?」
スネーク「グレイ・ファックス・・!、オマエもこの世界に飛ばされたのか!?」
フォックス「貴様とは切れない縁らしいな・・」
オロ「フォ、フォ、ワケの判らん世界に飛ばされて退屈しとった所じゃ」
スネーク「よせ!フォックス!こんな世界まで来て私情を持ち込む気か!?」
フォックス「オマエの存在こそが、俺の生きる意味!いくぞ!」
フォックスがスネークに切り掛かる、スネークはナイフで受け身を取り弾き返す、オロがチンミに殴り掛かるが紗夢がガードする
チンミ「 紗夢 さん!」
紗夢 「うちの授業員候補にキズを付けるのは許さないアルね」
オロ「ほう・・・娘か、面白い・・・」
ピータが逃げるとクレアが後を追う
スネーク「チンミ!ハッサン!先に行け!」
紗夢「チンミ、無事に帰って来るアルよ
チンミ「スネークさん!紗夢さん!」
ハッサン「おっさん達!死ぬなよ!」








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 ■ 2010/03/09 (火) 船5


ピータ「予想以上か・・そろそろ御前達の出番だ」
空間が歪み、人影が浮かび上がりシルエットを成していた、もう一人は天井を突き破って現れた
一人は銀色のスーツにヘルメット、片手には刀を構えている、もう一人はボロを纏った老人だが鍛え抜かれた身体から闘気を立ち上らせていた
「久しぶりだな・・スネーク」
ヘルメットが喋った、スネークと呼ばれた男に一同が振り向く
チンミ「知っているんですか?」
スネーク「グレイ・ファックス・・!、オマエもこの世界に飛ばされたのか!?」
フォックス「貴様とは切れない縁らしいな・・」
オロ「フォ、フォ、ワケの判らん世界に飛ばされて退屈しとった所じゃ」
スネーク「よせ!フォックス!こんな世界まで来て私情を持ち込む気か!?」
フォックス「オマエの存在こそが、俺の生きる意味!いくぞ!」
フォックスがスネークに切り掛かる、スネークはナイフで受け身を取り弾き返す、オロがチンミに殴り掛かるが紗夢がガードする
チンミ「 紗夢 さん!」
紗夢 「うちの授業員候補にキズを付けるのは許さないアルね」
オロ「ほう・・・娘か、面白い・・・」
ピータが逃げるとクレアが後を追う
スネーク「チンミ!ハッサン!先に行け!」
紗夢「チンミ、無事に帰って来るアルよ
チンミ「スネークさん!紗夢さん!」
ハッサン「おっさん達!死ぬなよ!」



ピータを追ってハッサン、チンミ、クレアの3人はカジノ広場へ出た、新手のキラーマシンが2体集められていた乗客を人質にチンミ達を待ち構えていた
少女「お兄ちゃん!」
チンミ達が近寄ろうとする二体のキラ−マシンが立ち塞がる、ピータがキラーマシンを尻目に走り去りクレアが後を追う
ハッサン「チンミ!先に行け!」
チンミ「ハッサン!」
ハッサン「心配すうるなて!これでも死線は潜り抜けて来たんだ!、それにこいつらの相手なら慣れてるしんな!」
ハッサンの意志を読み取ったチンミは”判った”と頷いてクレアの後を追った
          *
ガラ「ギズム!気は確かなのか!?、連中をここに連れてくるなんて!」
ギズム「正気では無いとこの仕事はやってないさ・・・俺は奴と戦ってみたいのさ、ガラ」
ガラ「馬鹿な!、俺達の仕事を忘れたのか!」
ギズム「オマエには判らんだろうな・・・さて準備をしておくか・・・」
          *
ピータが船室の前で止まった
クレア「?!」
ピータ「俺が案内するのは此処までだ・・・、そしてこの部屋に入れるのは一人・・・」
クレアの後ろからチンミが駆けつけてきた
ピータ「行け、お目当ての人物はあの部屋の向うだ」
クレアが船室に突入し、チンミが後を追うがピータが立ちはだかる
ピータ「貴様の相手は俺だ・・・」
         *
船室に突入したクレアを発見するなり賊達が切り掛かるが、尽く斬り返され骸と化していった。
ギズム「良く来たな・・・クレイモア」
中央の制御室からギズムがクレアを出迎えた
クレア「おまえは!」
ギズム「久しぶりだな、クレイモア・・二年振りか」
クレア「地獄から蘇って来たか、死に損ない」
ギズム「地獄・・・・そうかもな・・あの時俺はオマエに斬られた、そして一度は死んだ・・、だが・・・
俺はある組織によって蘇った、おまえに復習する為にな・・・」
凄まじいスピードでクレアが斬りかかると大剣はギズムの身体に深々と突き刺さる、手応えを感じ取ったクレアの身体が衝撃と共に弾き飛ばされる、頭を振り意識を取り戻すとギズムに意識を集中した、”馬鹿な確かに手応えはあった筈だ”ギズムが身体に突き刺さった大剣を突き放り投げると体が盛り上がり変形し始めた、身体は見る見る内に大きく変形し怪物と化している皮膚組織も白い装甲版と化し関節の隙間からは筋肉が見え隠れていた、頭に生えた角から東洋の鬼を思わせた、右胸からはガラス装甲らしく心臓が見えていた
ギズム「見ろ!この体を、俺は新しい力を得た!貴様ともう一度戦う為にな!」
クレアが身構えるとギズムが両手を広げて叫ぶ
ギズム「来い!クレイモア!」
クレアが賊の持っていたサーベルをギズムに向けて放った、ギズムが払いのけるクレアに視線を向けるが
床に刺さった大剣を抜き取ったクレアがギズムの左腕を斬り捨てる
クレア「私もあの時までのままと思うなよ”妖魔”」
ギズムが左腕を傷に当てると触手が絡まり傷口が瞬時に縫合される
ギズム「言った筈だぞ、俺も新しい力を得たとな」
        *
ハッサンが残りのキラーマシン片づけると仁王立ちの状態で機能を停止した
ハッサン「ざっと、こんなもんよ!」
乗客達の縄を解き、安全を確認しチンミの元へ行こうとするハッサンの前に男が立ちはだかる
ハッサン「オマエは!」
彼の目の前にいたのは、かつての仲間だったテリーだった
ハッサン「テリーおまえもこの船に乗って来たのか」
近寄ろうとするハッサンの腹部に剣を突き立てる
乗客達の悲鳴が挙がる声が聞こえた、腹部に異様な熱を感じた瞬間、体中の力が抜けその場に倒れ込んだ
ハッサン「テリー・・・おまえ・・」
ハッサンに一瞥を加えテリーが立ち去って行く、そして彼の意識は其処で途絶えた

        *
ピータがナイフを器用に操りながらチンミを斬りつけていく、チンミはかわしていくがスピードには着いていけず致命傷を避けるのに手一杯で、体中には切り傷だらけだった
ピータ「どうした?逃げてるだけじゃないか」
チンミ(何て人だ隙を見せようとしない、迂闊に飛び込めば瞬間にやられる・・どうしたら)
周りにある物に目をやる
チンミ(一か八か・・・・)
チンミが壁伝いを跳ねてジャンプしていく、ピータが巧みにナイフで斬り挙げていく、幾つか切り裂いた袋から消化用の粉が吹き上がり粉塵があがり次第にピータの視界が遮られていく
ピータ「そこか!」
粉塵の中に人影が写りナイフを放つと、次第に粉塵が晴れ視界が戻るとズタボロとなった赤いチャイナ服にナイフが突き刺さっていた
ピータ「何?!」
予測外の事に動揺するはピータの背後からチンミの跳び蹴りが炸裂しピータは意識を失った
チンミ「消化粉がなきゃヤラレてた・・・」
そう呟くと、クレアが消えた方角へ脚を急いだ
        


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 ■ 2010/03/07 (日) 病、バツイチ


この前、連絡が取れない友人と7年振りに再会、近況を確認した所、病気で今働けなくなってしまっていた、身よりが無い上に仕事が出来ないので今は生活保護を受けていた、正直な所、一生逢うことは無かろうと思っていたのだが、まさしく偶然の出会い
そして、その友人から今日メールがあり北海道に行ってるもう一人の友人の事でだった
そいつは北海道で彼女と同棲してるハズだが相手はバツイチで子供もいるらしかったらしく、それが原因かどうかは判らないが、それで還って来ていた。メンタル的にダメージが大きかったらしく自宅の部屋に引き籠もったまま出て来ていない、元々優しい性格だったせいか鬱病を併発していて治癒したのだが・・・また元に戻ってしまったようだ
このご時世というか、現代社会というのは生きていくのが難しい時代だと思う、正に生殺しのサバイバル


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フーガ なんで餓鬼かわかった!やっぱりいつまでも若くありたいって意味合いでしょ? (10/03/11 13:24)
まりあ 餓鬼さんも病まないように気をつけてね。 まもなく一部の社会保障制度の改正が始まりますね。人によってはプラスになりますが、人によってはマイナスに。。。。お友達・・・大事になさってくださいね。 (10/03/08 23:07)


 ■ 2010/03/07 (日) 船4


クレアが船室に到着するとキラーマシンを引き連れた
ピータが待ち構えていた
ピータ「待っていたぞ、クレイモア」
クレア「そこを、どけ」
ピータ「そう、邪険にするな。オマエが会いたがっている人物に合わせてやる」
クレア「どけ、私は自分で奴に会いにいく」
ピータ「そうか・・・俺はコリンズとは違って血を見るのを好ましくないんでな・・・俺も仕事上、力付くでも連れていく」
腰から二本のナイフを取り両手で構える
ピータ「クレイモア・・・・試させてもらうぞ」
        *
ハッサン「本当に大丈夫なのかよ」
紗夢「じゃあ、残れば良いアル」
男の提案によりハッサン、紗夢は残ってバリケードを作って住民達を守るように指示されていたが、”私達なら大丈夫だ!と乗客達の進言もあり、ハッサン 、紗夢達もチンミ達と共にがカジノ広場へ向かう事にした、暫く進むと船倉のドアが吹き飛び、中からピータと二体のキラーマシン、そしてクレアが飛び出して来た、キラーマシンがボウガンを発射するとクレアが大検で弾き返す、もう一体のキラーマシンが剣を振り下ろすがクレアによって弾き返される、だが、その隙を狙ってピータがナイフを投げ付ける、寸での所でかわすが、キラーマシンが掴み挙げる。キラーマシンが振り下ろそうとすると何かが当たった、モニターには男が銃を構えていた、臨戦態勢を取ろうとする画面に拳がめり込まれた、モニターを破壊されたキラーマシンの背後をクレアが大剣で貫く、ピータと残りのキラーマシンが臨戦態勢を取る
ピータ「ほう・・・こいつは面白くなってきたな」
チンミ「御前達は何者だ!何が目的だ!」
ピータ「目的・・・世界の平和て所かな」
ハッサン「ふざけやがって!」
ピータ「ふざけてなんかいないさ・・」
紗夢「おまえ、一回死んでミルカ?」
ピータがニヤリと笑うと後ろに下がる、男が銃を撃つとピータがナイフで弾き返す、男が第二波を放つとピータが口笛を吹く、壁を突き破りもう一体のキラーマシンが現れた、ハッサンが突撃しキラーマシンに対当たりを喰らわす、 キラマシーンがハッサンを振り払おうとすると素早くハッサンが腕に捕まり肩にぶら下がっていた矢を抜き取り、クントーロール部である首の後ろに突き立てる、予測通りキラーマシンが動きを
止める、残りがハッサンに掴みかかるが、男の銃の一撃でモニターを直撃され、第二波により完全に停止した     *


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 ■ 2010/03/05 (金) 船3


背の高い男と痩せた女が現れた、男=ピータは皮で出来たベストに幾つものナイフを付けていた、女=コリンズは鞭を持っているだけだ
コリンズ「で、情報はガセだった・・・」
ガラ「違う!情報は間違いない!、船内に突入した時に警備システムを停止していなければ我々は船を占拠出来てはいない!」
コリンズ「じゃあ、何で皆ヤラれてんだい」
ピータ「船内の客に腕の立つ奴等がいるとすれば別だ、だから俺達を呼んだだろ?ギズム」
ギズム「ガラの言う通りだ乗客に武器の持ち込みはなかった・・・俺達が警備システムを止めなければ船の占拠は難しかっただろう・・・それに・・・」
顔に付いた古傷を触る
ギズム「こいつが疼く・・・・」
コリンズ「どうやら、久々に楽しめそうだね・・・」
ギズム「ガラ、警備システムのパスワードを此方のシステムに回しておけ、念の為だ・・・それと・・」
ギズム「オマエにも働いてもらうぞ・・・」
ガラの側に居た何者かが頷いた
        *
紗夢「それで、敵の狙いは何アルか?」
ハッサン「それがわかりゃ苦労はしねーよ」
一行は船室を目指し、ひたすら進んでいた
紗夢はチンミを気に入ったらしく、片時も離れようとしない
男「奴等の目的は不明だが、真っ先に狙う場所があるとすれば船の操縦室だろう」
チンミ「僕らは其処を目指すというワケですね」
ハッサン「けどよ、相手は銃を持っているんだぜ」
男「心配は無い、この狭い船の中で銃を撃ったとしても精々2人までだ、迂闊に撃てば同士討ちに成る可能性もある」
紗夢「広い場所に出た場合はどうするアルか?」
男「その時は私に任せろ・・・」

         *
コリンズは信じられなかった、船の警備ロボットばかりか自分が手塩に掛けたモンスター達が一人の女によって倒されている、女は賊から奪ったサーベルを片手に襲いかかるシルバーリオ達を葬っていく、最後の一匹の頭を斬り飛ばした時、女はコリンズの方を見た
女「これで終いか?」
顔はシルバーリオの返り血を浴びている
女「こんな所で、オマエ達と逢えるとは思っても見なかった・・・」
コリンズ「まさか・・・オマエ・・」
直ぐに悟った、まさか・・・こいつが乗って居たとは
女の鎧に付いた紋章を見て悟った
コリンズ「貴様・・・クレイモアか!」
変身する前にコリンズの頭は胴と離れた

暫く進むと一行は食堂へたどり着く、乗客達は其処へ集められていた、そこにはさっきまで夕食を共にした少女の家族も居た、銃を持った賊が彷徨いていた
賊の一人が壁際から現れた何者かに羽交い締めにされる、賊の一人が段ボールに気付くと手を伸ばした瞬間に段ボールから男が現れ賊の腹部にナイフを突き立てた、異変に気付いた仲間達が銃を発砲する男は死体を盾にしながら銃を発砲しつつ突進していく、残りの連中も銃を持って駆けつけるが、チンミと紗夢、ハッサンにより撃退されていく
チンミ「大丈夫ですか?!」
少女の父親達に駆け寄る
父親「チンミ君!、ハッサン君!」
ハッサン「へへへへ正義の味方参上てか!」
紗夢「ちょっと、こんな所でグズグズしてられないアル!」



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 ■ 2010/03/04 (木) 船2


デッキでは人だかりが出来ていた、一人の筋肉質の青年=ハッサンが何事かと覗き込むと、マストの上に赤いチャイナ服を着た青年が帆を畳むマストの端に手を伸ばしていた地上までの高さは10メートル落下すれば命は無いだろう、
「もう少し・・」
少年が手を伸ばし、指先が端にひかかっていた帽子に触れた途端、帽子が落下した慌てて掴むが今度はバランスを崩し滑り落ちてしまった、野次馬達の悲鳴があがる誰もが落下後の悲惨な光景を想像した、しかし青年は寸前の所で片手でマストを掴んでいた、だが限界はある、騒ぎを聞きつけた船員達が仲間にマットを持ってくるよう指示を出す、だが間に合わず少年は手を放し重力にしたがって落下していく、今度こそ駄目かと思った瞬間、信じられない光景が起こった落下する直前1回転して着地の体勢を取ろうとした、だが、落下地点にハッサンが両手を広げて受け取ろうとした
その場でバランスを崩し少年はハッサンの上に取れ込んだ
        *
男は客席に座り込み周りを見渡していた、ここまで来れば暫くは安全であろう、後は次の港で仲間に例の物を渡せば仕事は終わる・・・この任務は何としてでも成功させなければいけなかった・・この為に何人もの仲間が命を落とした、何としてでも成功させなくては
            *
テッサン、チンミの2人は医務室をでて客室へ向かっていた
チンミ「それじゃあ、大工の修行為に世界を旅しているのか」
テッサン「ああ、やっぱり世界は広いからな、戦争中と言えども、修行の手は緩めちゃならねーて親父に無理矢理出て行かされ、こうして旅をしてるてワケさ」
マストの上から落下した2人は命には別状はなく、外傷にも問題はなかったが、船医からは船医にキツイお灸を据えられた、食堂へ行くと先程の女の子が両親と一緒にドアの前で待っていた、女の子がチンミに気付くと駆け寄って来た
女の子「お兄ちゃん!さっきは帽子取ってくれてありがとう!」
チンミ「今度は気を付けるんだよ」
うん、とほほえむ少女の後ろから両親が2人に近づいて来た
父親「先程はこの娘の為にあるがとうございました」
母親「この娘たら、この帽子がお気に入りで旅行に行く時はいつも持ち歩いて」
父親「宜しければ、夕飯でも御一緒にどうですかな」
チンミが何かを言い掛けた時に少女が一緒に食べようよと手を引っ張る
ハッサン「いいじゃねーか、此処で知り合ったのは何かの縁だしよ」
チンミ「そうだね、じゃあ、よろしければ」
少女はやったーと手を叩いた
        *
見張りの船員が夜の海に点滅するライトを確認すると
仲間に報告する
船員「船長、救難信号です」
船長「何処からだ?」
船員「12時の方向、この船の直ぐ近くです」
船長「避難民か?、船を直ぐに寄せろ」
      *
船がボートの腋に止まると直ぐに救命用ボートが向かった、ライトでチェックするとボートには数名の男達が乗っていた、到着して安否を確認しようとする船員の目の前を何かが光ったと思うと彼の意識はその場で途絶えた、他の船員が状況を確認する間も無く他の男に喉を切り裂かれ、その場に倒れた
         *
チンミ「ふー喰った!喰った!」
満たされた腹をさすりながらベッドに倒れ込む、少女の家族に夕飯を御馳走されたのだが、ハッサンの食欲は凄まじくあっという間に皿に注がれた料理を平らげてしまった、このままでは自分の分も取られてしまうとついつい自分も張り合ってしまった、少女の父親はこの船の料理長を担当しており2人の食べっぷりに感心の笑みを浮かべていた、夜が開ければ目的地であるアルテアだ、噂では帝国から逃れてきた人々が反乱軍を組織している街だという、しかし、ハッサンや少女の家族達との別れが少し寂しく感じられた、窓から海を眺めながらウトウトしかけた時、部屋の外から銃声と共に悲鳴があがり飛び起きた


チンミが客室を飛び出すと、銃で撃たれた乗客の死体が転がっていた、(一体何が・・・)頭に何かが当たると後ろから誰かが話しかけて来た
「動くな、そいつのようになりたくなかったら、そのまま両手を上に上げ、前へ・・・」
男は振り向きざまに放ったチンミの嘗手をくらい気絶した、だが、間髪いれず新手が現れ銃を向けてきたが
後ろから現れたハッサンの木槌を使った背後からの攻撃により倒れる
チンミ「ハッサン!」
ハッサン「大丈夫かチンミ?」
チンミ「ああ、けど連中何者なんだろう?」
ハッサン「さあな、だが海賊にしちゃ手が込んでる」
         *
男「ギズム、船室は占拠した後は後部にある客室だけだ」
仏頂面の男がギズムと呼ばれたリーダに話しかけた
船長「おまえ達!いったい何が目的だ!」
船長は船員達とは別の場所に縛られていた
ギズム「そうだ、この船を頂く」
船長「船を渡せだと?」
ギズム「そうだ、この船は『旧世紀』の技術を使っていると聞く、船内にあるコントロール、及び船の指揮権を渡せ」
船長「そんな物は知らん!我々は呪われた文明の遺産に頼る程おろかでは無い!、第一この船は客船だ!」
ギズムが鉈を抜くと船員の頭に振り下げた、船員の頭が西瓜割の用に二つ割れた瞬間血が噴き出す
ギズム「口答えする度に部下達が死ぬ事になる、用件は一つだ船を渡せ・・・」
男の一人がギズムに近づき耳打ちする
「客室の制圧に出ていた、マーチンとピノがやられた
今追撃に何人か出したが応答が無い」
ギズム「探して殺せ・・・」
           *
追撃に現れた賊を片づけると、2人は大広間に到着した、警備に回っていた船員達の死体が至る所に転がっている、死体はどれも喉を切り裂かれていた所を見ると背後から襲われたらしい
ハッサン「いったい、何が起きているんだ」
チンミ「判らない・・・けど奴等が敵と言うことだけはハッキリしてるよ」
その時、別室のドアが開いき新手の賊が銃を発砲しながらつこっで来た、チンミが素早くソファーの後ろに身を隠す
チンミ「ハッサン!大丈夫かい?」
ハッサン「ああ!しかし、こうバンバン撃って来られちゃ動けないぜ!」
(このままじゃ、袋の鼠だ、かといって動けば蜂の巣だ・・・どうすれば・・・)
”伏せろ!”と言う声と共に新手の足下に何かが投げ込まれた爆風があがり、兵士達がバラバラに吹き飛ぶ
噴煙が止むと同時に男が立っていた
チンミ「貴方は一体・・・」



         



男が賊か武器と弾をとると進み出す
男「死にたくなければ手を貸せ」
     *
ギズム「情報が違うな、ガラ」
ガラ「そんなハズは・・・この船は客船だ武器の持ち込み禁止されてる」
ギズム「どのみち、手は打っておかんとな、コリンズとピータをよべ」
      *
3人が進むと男が制した、柱の裏に隠れると4人の賊が女と戦っている、女は赤いチャイナ服にミニスカートという姿だ、しかし風貌から予想も付かない攻撃をし、あっという間に賊を始末していく、新手の賊が銃を発砲しようとするが、何処からか飛んできた銃弾に気付かず眉間を打ち抜かれた、男の放った銃を合図にチンミとハッサンが攻撃を加え始末した
女「何するアルカ!こんな奴等一人で充分ね」
ハッサン「おい、助けてもらっといてそりゃないだろう」
蔵土縁紗夢「私には蔵土縁紗夢て名前ネ!あんたじゃないある」
ハッサンが何かを言い掛けようとした時にチンミが制した」
蔵土縁紗夢(この肉だるまとオヤジの中ではマシな方アルネ・・・・)





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 ■ 2010/03/02 (火) 船


デッキでは人だかりが出来ていた、一人の筋肉質の青年=ハッサンが何事かと覗き込むと、マストの上に赤いチャイナ服を着た青年が帆を畳むマストの端に手を伸ばしていた地上までの高さは10メートル落下すれば命は無いだろう、
「もう少し・・」
少年が手を伸ばし、指先が端にひかかっていた帽子に触れた途端、帽子が落下した慌てて掴むが今度はバランスを崩し滑り落ちてしまった、野次馬達の悲鳴があがる誰もが落下後の悲惨な光景を想像した、しかし青年は寸前の所で片手でマストを掴んでいた、だが限界はある、騒ぎを聞きつけた船員達が仲間にマットを持ってくるよう指示を出す、だが間に合わず少年は手を放し重力にしたがって落下していく、今度こそ駄目かと思った瞬間、信じられない光景が起こった落下する直前1回転して着地の体勢を取ろうとした、だが、落下地点にハッサンが両手を広げて受け取ろうとした
その場でバランスを崩し少年はハッサンの上に取れ込んだ
        *
男は客席に座り込み周りを見渡していた、ここまで来れば暫くは安全であろう、後は次の港で仲間に例の物を渡せば仕事は終わる・・・この任務は何としてでも成功させなければいけなかった・・この為に何人もの仲間が命を落とした、何としてでも成功させなくては
            *
テッサン、チンミの2人は医務室をでて客室へ向かっていた
チンミ「それじゃあ、大工の修行為に世界を旅しているのか」
テッサン「ああ、やっぱり世界は広いからな、戦争中と言えども、修行の手は緩めちゃならねーて親父に無理矢理出て行かされ、こうして旅をしてるてワケさ」
マストの上から落下した2人は命には別状はなく、外傷にも問題はなかったが、船医からは船医にキツイお灸を据えられた、食堂へ行くと先程の女の子が両親と一緒にドアの前で待っていた、女の子がチンミに気付くと駆け寄って来た
女の子「お兄ちゃん!さっきは帽子取ってくれてありがとう!」
チンミ「今度は気を付けるんだよ」
うん、とほほえむ少女の後ろから両親が2人に近づいて来た
父親「先程はこの娘の為にあるがとうございました」
母親「この娘たら、この帽子がお気に入りで旅行に行く時はいつも持ち歩いて」
父親「宜しければ、夕飯でも御一緒にどうですかな」
チンミが何かを言い掛けた時に少女が一緒に食べようよと手を引っ張る
ハッサン「いいじゃねーか、此処で知り合ったのは何かの縁だしよ」
チンミ「そうだね、じゃあ、よろしければ」
少女はやったーと手を叩いた
        *
見張りの船員が夜の海に点滅するライトを確認すると
仲間に報告する
船員「船長、救難信号です」
船長「何処からだ?」
船員「12時の方向、この船の直ぐ近くです」
船長「避難民か?、船を直ぐに寄せろ」
      *
船がボートの腋に止まると直ぐに救命用ボートが向かった、ライトでチェックするとボートには数名の男達が乗っていた、到着して安否を確認しようとする船員の目の前を何かが光ったと思うと彼の意識はその場で途絶えた、他の船員が状況を確認する間も無く他の男に喉を切り裂かれ、その場に倒れた
         *
チンミ「ふー喰った!喰った!」
満たされた腹をさすりながらベッドに倒れ込む、少女の家族に夕飯を御馳走されたのだが、ハッサンの食欲は凄まじくあっという間に皿に注がれた料理を平らげてしまった、このままでは自分の分も取られてしまうとついつい自分も張り合ってしまった、少女の父親はこの船の料理長を担当しており2人の食べっぷりに感心の笑みを浮かべていた、夜が開ければ目的地であるアルテアだ、噂では帝国から逃れてきた人々が反乱軍を組織している街だという、しかし、ハッサンや少女の家族達との別れが少し寂しく感じられた、窓から海を眺めながらウトウトしかけた時、部屋の外から銃声と共に悲鳴があがり飛び起きた


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 ■ 2010/03/01 (月) チンミ


船員「搭乗券をお願いします・・・」
港町サンマリーノで最後の乗客の確認をした、赤いチャイナ服を来た青年が船員に搭乗切符を見せると、船員は千切って半券を渡す
船員「搭乗者はこれで全部か?」
確認の為辺りを見回す、誰も搭乗客がいない事を確認すると仲間に合図を送る
船長「前進」
合図を確認した船員が船長に確認を告げると船は動き出した、見る見るうちに港から遠ざかって行く、赤いチャイナ服を来た青年=チンミがデッキの上から外を見渡す
チンミ「ようやく、目的地か・・・」
遠ざかって行く港を眺めチンミは呟いた、大林寺建立100年目に現れ大林寺拳法を極めるという、「拳精」をさがす旅をしていた大林寺の老師に見出された、チンミ、入門後、様々な試練や深山行での修行や強敵達との闘いを通し憲法家としての才能を開花させた、次第に大林寺のワクに収まりきれなくなり、東林寺のヨーセン道士の弟子になる。しかし、修行中にヨーセン道士は危篤に陥いてしまうが、通背拳を伝授され体得するのだった。ヨーセン導士の死後大林寺以外の世界を見るため旅にでたチンミは、ここライフゴッド大陸での旅を終え、次の目的地を目指そうとしたのだが
天候が荒れ、1ヶ月も街へ足止めを喰らう事になった
チンミの傍らにいた猿=ゴクウが何やら頭上を指差した、見ると白いリボンの付いた麦わら帽子がマストの枝に飛掛かっていた
女の子「あたしの帽子ー!」
見ると5歳位の女の子が母親の手を握りながら泣き喚いていた
母「諦めなさい、帽子なら買ってあげるから」
諭すが女の子はあの帽子が良いと言って聞こうとしない、チンミがマストを覗いて見ると、帽子は帆の端に飛掛かっていた、高さは優に10メートルはある
チンミ「よし!」
意を決してチンミは登り始めた
       *
「北3時の方向だ、間違いねー」
男が双眼鏡を仲間に渡す
「どうする?」
後ろにいたもう一人の男が仲間に尋ねた
「決まってるだろう・・、おい下にいる奴等を起こせ」
     *
船室では船長が船員に航海チェックの指示を出していた、テキパキと船員達が動き回る
船長「ふむ、静かな生みだな」
船員「はい、一月前の嵐とは思えない光景です」
海は穏やかな静けさを保っている
船長「このまま、穏やかに進航してくればいいが・・」
戦争の影響か海域周辺には客船を狙う海賊の姿もすくなくなかった
船員「心配はいりませんぞ、船長」
船長の後ろに高級なスーツに身を包んだ男が現れた
船長「スターリンさん」
スターリン「この海域は連合国と帝国の中立地帯、それに我が財閥が組織する施設警備団がこの海域を厳重に警備しています、それにこの船は我が財閥が『旧世紀』より受け継いだ技術を搭載しています、いかに海賊といえど近寄れますまい」
船長(だと、良いが・・・)
正直な所不安を隠せない、確かにこの海域は中立地帯なので敵の砲撃を受ける事は無く海賊やモンスターや功性生物達の襲撃に備えスタリーン財団の私設警備団が警戒網を張っている、しかし、この客船に関して腑に落ちない事が幾らかあった、それはこの船の処女航海と称した軍事的な介入である、スターリン財団は世界でも有数な兵器会社だ、故に死の商人とも呼ばれている、軍事大国パラメキアに対して連合国側は兵力差に置いては帝国軍に勝っては居る者のの旧世紀の技術を元にした兵器群を有する軍事大国パラメキアに苦戦を強いられていた、連合国側において敗因を決していいのは遺跡の確保やパラメキア周辺にしか存在しないとされるミスリルの存在が挙げられた、そこでスターリン財閥は自分達が独自に所有する『旧世紀の』の技術を連合軍側に売りつけた、戦況を奪回するためにも連合軍側はスターリン財団の申し入れを考案するに至った、つまり今回の処女航海は商品公開でもあるのだ不満はそれだけではなかった、船内に配備されている警備兵は全て機械である、人間を戦場や危険地帯に送り込む事よりも機械を使った方が良いとの事ではあるが如何なる場合を持ってしてもモノを言うのは人間の知恵だ、感情の無い機械達に船の安全を守らせるのは些か不愉快だった・・・そして彼の不安は的中する事になった


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 ■ 2010/02/28 (日) k


K「たく、誰のせいだよ・・・」
マキシマ「いいかげん、腹くくれ」
飛空挺内部にある一室でK、マキシマ、ソル、クーラ*ウパの5人は捕虜収容室内部に閉じこめられており、システムD*Pは別室で調査を受けていた原因は作戦無視と味方への戦防止攻撃だった、撃ってきたのはそっちだろうが!とKは抗議したが、傭兵である彼等の言葉に耳を貸そうとする者はいない
K「だいたい、あんた何処に行ってたんだよ」
ベッドで胡座を描いていたKが面倒臭そうに言った
ソル「仕事だ・・・・」
K「仕事?」
ソル「極秘事情て奴だ・・・坊や」
その言葉が引き金となりKがソルに掴みかかる
K「てめー・・・」
ソル「ヤルならかまわねーぜ」
マキシマ(やれやれ・・どうしてコイツはこうなのかね)
マキシマは、腕に内蔵したカートリッジの残弾数を
確認ついでに軽いメンテナンスを始めている。
協調性の無いKと言いソルといい、何処か似ている
そう感じ苦笑いを浮かべた
   *
ガリウス「どうだ?何か判ったか?」
科学者らしき人物が椅子に座られたシステムd*pを帝国アカデミーの科学者達が隈無く調査を開始していた、ドマ城でギアの情報を得た帝国軍はギア相当を名文としたドマへの侵攻開始した、しかし、ドマ城にあったのはギアでは無く謎の生体兵器だった・・・
科学者「見たところ構造上はギアと変わらないのですが、装甲や動力部分に関しては未知の技術が使われています」
ガリウス「では旧世紀の異物か・・・」
科学者「似てはいますが、別格の者です、武器をエネルギー解析に掛けて見たところ今まで発見した事の無いエネルギーが使われています、旧世紀の技術を持ってしてもこのエネルギーを得ることは不可能でしょう、どちらにしろ、此処の設備ではこれ以上の調査は無理です一度本部へ・・・」
科学者が喉を押さえるとその場で倒れ込んだ
ガリウス「ご託は良い、本部へ帰るまでに調査を終わらせろ良いな」
ガリウスは呟いた


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