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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/01/21 (木) パンツアードラグーン


神話の時代、『魔大戦』と呼ばれる神と人類の間に大きな争いがあった神々は『破壊神シドー』を生み人類は『要塞』を創り出した、両者の争いによって世界が崩壊した時、神々は精霊が選んだ『勇者ロト』に『聖剣』を与えた『勇者ロト』は『英雄達』と共に『破壊神シドー』を倒し『要塞』を封印した、だが両者の戦いの爪痕は生き残った人類に大きな打撃を与えた、争いの影響によってこの世界に出現した『モンスター』や『異人種』の出現と人類が『要塞』によって生み出した生物兵器『攻性生物』の出現である、人類はこれらの存在と争い、または共存の道を辿った、やがて永劫とも呼ぶ月日が流れ人々はその歴史を『旧世紀』と呼ぶようになった

エッジは空を見上げていた、発掘遺跡現場の警備の傭兵として配属されて2年にになるが、戦闘らしい戦闘はない、あるとすれば小型のモンスターや変種と呼ばれた害の無い『功性生物』が遺跡の中に迷いこんだ位だ、それ以外は見廻りや武器の整備ぐらいなもんだ。
「エッジ、どうだ?」
仲間の傭兵が声を掛けてきた
エッジ「特に何もない、以上無しだ」
空は相変わらず雲行きが悪かった、それが少年の心に憂鬱を募らせるかのように
エッジ「こんなものか、実戦て・・」
傭兵「気楽でいいな、子供は」
エッジ「ルーアは知ってるのか?、僕らがここで何を守っているのか」
傭兵「何故?」
エッジ「知りたくないのか?」
傭兵「ごめんだね、経験から言うと帝国に首を突っ込むとろくな事が無い」
エッジ「今だってろくな事がないさ」
傭兵「いいか、よけいな事に関わるなよ、それが俺達の鉄則だ、俺たちは帝国軍に雇われてこの発掘所を守ってる、それだけだ、必要以上の詮索は無用、死にたくないのならな」
彼の言葉は警告とも言える発言だった、その時奥の方から銃声が聞こえた、2人の顔付きが一気に変わった
振り向くと仲間達が銃を構えて発掘所まで走り出している、傭兵「ちくしょう!中から現れやがった!」
エッジ「敵?旧世紀の?」
巨大な軍事力やモンスターを持つ『パラメキア帝国』は近隣勢力と手を組み世界征服へと乗り出していた、帝国の主動力となる兵器群は『旧世紀』と呼ばれる『魔大戦』の神話が残る遺跡から掘り出されその技術を元に武器や兵器を製造していた、エッジ達が警備する遺跡もその一つである、帝国は帝都に大規模な研究機関を儲けわずかずつだが古の時代の謎に迫ろうといしていた

同時刻、帝国艦隊飛行船内部
兵士「目的地第4番発掘所まで後30分」
兵士の報告に副官の男と艦長らしき2人の男が外の光景を見つめていた、副官らしき男は眉が無く一見すると無愛想な感じだった、一方の艦長らしき人物は由緒在る軍属の家柄だろうか、どことなく気品と厳しさが漂っていた、しかし彼等の人柄から発せられるのはある種の使命感と軍人特有の気迫だ
副官「帝国の作戦は順調に進行中です・・・しかし」
艦長「あれを皇帝に渡すわけにはいかん、アウェーン、反逆の時は今しかない」
アーウェンと呼ばれた副官の男は緊張に顔を曇らせた、そうだ、今しか無いのだワケの判らない残忍で狡猾に満ちた蛮族達や邪教者と手を組み、旧世紀の技術を元に大型戦艦を製造している、なおかつアレを復活させようとしている、これ以上帝国の力を強大にしておけば取り返しがつかない、そうなる前に帝国を。
兵士「四番発掘所より入電!、我『功性生物』と戦闘せり救援求む」
艦長「ちょうどいい・・・向こうから呼んでくれたようだ」、艦長はつぶやきが合図のように副官であるアウェーンが肯き部下達に指示を出す
アーウェン「最大戦速!15分で到着すると伝えろ」
飛行艦隊は速度を上げて全速した


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