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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/01/25 (月) イース


「ダームの搭が沈黙いたしました、いかがいたしましょう?」
男は全身をマントで覆っていた、顔の表情は見えない
「おもしろい、アドルとやらがどこまでやれるか見てみるとしようぞ」
男の前方にある鏡のようなものが答える度に赤く光っていく
「承知しました、では」
マントの男はうなずきそして消えた

神話の時代、神と人が争った『魔大戦』にも存在されていたとされる古代文明『イース』、吟遊詩人の語部にも登場したこの文明は6人の神官と2人の巫女によって栄耀栄華を極めていた、しかし文明の絶頂において『イース』は災厄によって滅びさった

エステリアから北東にそびえる古の搭の一つから一筋の光が空に放たれた、光は真っ直ぐに浮遊大陸へと吸い込まれた

アレックスがオーガーの脇腹に右ブローをかませる、オーガーは呼吸する事も出来ず失神した、意識が無い事を確認すると親指を立てて側にいた2人の村人に合図をおくる
村人「どうやら今ので最後のようだな」
村人「ああ、しかし、いつ見ても凄いなあんた、魔物を素手で片付けるなんて」
年配の村人がアレックスに話かける筋骨隆々とした身体に傷のような赤いタトウー、金髪の長い髪を束ね赤い血のように赤いバンダナを巻いている、世界の強豪達と戦い格闘の奥深さを知った彼はトムの元を離れ強者を求めて世界を旅していた最中、謎の光に包まれたそこで見たのは見た事もない風景だった、次に彼を驚かせたのは見た事も無い生物達だった、いや、正確には見たことがある生物と言った方が正しいか・・・・
そこにいたのは映画や本に出てくるドラゴンや小鬼といった怪物達だったのだ、最初はまったく違う世界に戸惑を隠せないが、時間が経つにつれ徐々に慣れていった、いまでは魔物から村を守る用心棒として拳を振るっていた
村人「まったくだ、アンタみたいな強い奴がいれば俺達も安心して野良仕事に性が出せるぜ」
若い村人が笑みを浮かべアレックスに話しかけた
ポポロン「ちょっと!ちょっと!オイラの事も忘れちゃこまるな!」
若い村人の側でポロムが叫ぶ、ランディー達と旅の途中、アレックスと同じく謎の光によってこの大陸へと運び込まれたのだが、ランディーやプリムと離れ離れとなってしまったのだがアレックスと同じ此処ランスの村で用心棒として働いていた
村人「おお悪い悪い、おまえさんにも感謝してるぜ」
村人の言葉に嘘はなかった、ポロムが使う精霊魔術は人々の生活を助ける他、魔物も撃退していった
ポロム「そうそう!そういう謙虚な態度は大切だよ」
村人「ハハハハ!こ年齢で若いのに言われるとはな」
年配の村人がポロムの頭をポン本と叩く
村人「腹も減ってきたし、そろそろ戻るか」
ポロム「やった!オイラもう腹ペコだよ!」
その時アレックスがゴブリンの死骸を見つめたまま動かない事に気付いた
ポロム「どうしたんだよ、アレックスの兄ちゃんボーとしちゃって」
アレックス「おかしくい、最近敵の攻撃が少なくなってきている」
彼等がこの村で用心棒を始めた頃に比べて魔物の追撃は明らかに弱くなってきている、それは安心するべき事だった、しかし、妙な胸騒ぎがした

赤髪の少年アドルが目覚めると目の前に少女が立っていた。魔物の領主を名のる男ダルクファクトを倒し
ダームの搭と呼ばれる場所で光に包まれた途端、そのまま意識を失ったのだ
少女「大丈夫?」
アドル「君は?」
少女「よかった、私はランスの村のリリア・・・何だか胸騒ぎがして此処へ来てみたら辺りが真っ白な光に包まれて、貴方が倒れていて・・・」
アドル「ここは、いったい・・・」
リリア「ここはイースて言う国。こ辺りは魔物やモンスターが多いの早く私の村へ戻った方がいいわ、どう?立てる?」
アドル「ああ、魔物が来ないうちに行こうか」
リリア「ええ」
リリアは優しく微笑んだ




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