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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/01/31 (日) イース(ラスト)


ボーゲン「どうだ、見つかったか?」
将校「ハ、神殿を発見しまして調査隊が中から例の物を発見致しました!」
ボーゲン「村の連中は船に乗せてあるのだろうな?」
将校「は、逃亡した村人もあの傷では時間の問題でしょう、差して問題はありません、何時でも飛び立てます」
ボーゲン「うむ、ワシは皇帝陛下にこの事をお伝えせねばならん、例の物を積んだら直ぐに本土へ戻る、おまえ達は引き継ぎこの大陸の調査に当れ」
兵士達が村人達を飛行艇まで連行していく飛行艇に乗せられた村人達は絶望の眼差しで、破壊されつつある神殿を眺めるた、神殿の前に魔道アーマーが近づく
ボーゲンの傍らに妖女ザバが近づいた
ザバ「助かるよ、ボーゲン伯爵、正直ここの村人連中には手を焼いていた所だよ」
ボーゲン伯爵「ふん、この俺様にかかれば未開の集落なんぞ一捻りよ」
ふんぞり返るボーゲンを尻目にザバが一瞥する
(ふん、初心者のゲス野郎が)
ボーゲン「それより、本当に此処に『マナの種』が存在していたとは」
『マナの種』世界の始めから存在した世界樹『マナ』を生み出したとされるクリスタル、トライフォース、
と並ぶ原初の秘宝の一つである
ザバ「かつて6神官達が『魔大戦』の後に各地に散らばり秘宝を隠した場所がこの『イース』てわけさ」

ボーゲン達の部隊がやって来たのはアドルが溶岩の村近くに出発してから翌日だった、飛空挺を村人達が珍しげに眺めていた
ボーゲン「我々は『パラメキア帝国』の者である、この大陸の調査のため、此処を戦略拠点としたい。尚協力者には皇帝陛下より相応の恩寵が与えられる」
つまり占領だと言うことは直ぐにわかった、村人達が口々に喚き始めようとうるとボーゲンは続けた
ボーゲン「我々は長い研究の結果『旧世紀』の技術を手に入れた、モンスター等を駆逐する事が出来るのだ
貴殿等が我々と手を取り共に世界の平穏を目指そうではないか」
村人は困惑した、魔物による被害だけでは無い、モンスターによる作物の被害も深刻だ、今は魔物やモンスターの動きは無い。しかしイツまた襲って来るとも限らないのだ、それに収穫の時期でもあるこれ以上自警団を勤めるのは避けたかい、ボーゲンが更に続けた
ボーゲン「どうした!、この大陸を蹂躙され悔しくはないのか、今こそ我々の手でこの大陸を人類の手に取り戻すのだ!」
待て、と一同を制した者が居た、ランスの村の長老である
長老「言い伝えによれば『旧世紀』の遺産は神の怒りに触れた呪われた産物、そんな者に頼っていては、いつかこの村も滅びの運命をさとる事になるじゃろ、いや、村だけでは生きとし生きる者全てにおいて災いが降りかかるであろう、そんな物に頼るつもりは無い」
ボーゲン「何だ、こいつは、おい黙らせろ!」
兵士が止めに入ろうとすると、リリアが兵士達の前に躍り出る
リリア「待ってください、皆も聞いて!確かに『旧世紀』の遺産は私達に豊かな暮らしを与えてくれるかもしれない、だけど、それによって世界が滅びたのは事実よ」
この女黙れとボーゲンが兵士から銃を奪い取り柄でリリアを突き飛ばした
バノア「リリア!!」
ボーゲン「こいつも、反抗する気か!?捕らえろ」
その時村人達が武器を取り一斉に抵抗しだした
しかし、数に勝ってるとは言え近代兵器を持つ軍隊に敵うはずがなかく
将校「村人の一部が今だに暴動を起こしまして、現在鎮圧に向かっていますが、数が多い上に武器も持っているので鎮圧が難攻しています」
ボーゲン「こちらには銃も魔道アーマもあるのだぞ!、とっと鎮圧せんか!!!」
?「随分とてこづってるみたいじゃねーか、ボーゲン伯爵様」
ボーゲンの横に二つの人影が近づいた、一人は女、もう一人は全身をフードに身を包んでいる
ボーゲン「紫苑殿とナーガス殿か、貴公等の出る幕ではないわ、ここは我が隊に任せてもらおう」
前方で爆発がした、すす汚れの兵士が駆け寄ってくる
兵士「村人の一部が戦車を奪い我々に砲撃を開始しており、村人達の暴動は尚も激化してます!」
ボーゲンは唖然とした、単なる辺境の村人と思い、小隊で来たが甘く見ていた、村人達の団結心と戦闘力の結果を把握した時ボーゲンの顔に苛立ちがあらわれる
ボーゲン「クソ!愚民共が!!!」
紫苑「どうやら、出番のようだな、ボーゲン伯爵」
紫苑が兵士の差し出した槍を持ち舌なめずりをした
ボーゲン「勝手にしろ!、ただし何かあった場合貴公等の責任とさせてもらうからな!
紫苑「好きにしろ」
ナーガス「待て、ここは俺に任せて貰おう」
フード姿の男が前に出た、既に戦車は部隊に近づいていた、操縦に慣れて来たのか動きがマシになって来ていた男が立ち止まるとフードを脱ぎ捨てる戦車の操縦者が目を向いた、フードを脱ぎ棄てた姿は魔物だった
ナーガスが片手を突き出し、ゆっくりと閉じていく
戦車の操縦者は突然襲った心臓の痛みに胸を押さえた
痛みは徐々に激痛へと変わっていき、操縦者は痛みに失神した、主をうしなった戦車は動きを止めた、左右から村人達が向かってくる、ナーガスの目が妖しく光り出すと目があった村人達数名はその場で発狂し、仲間に襲いかかった
ナーガス「何をしている、早く取り押さえろ」
唖然としていた兵士を尻目にナーガスが指示をだすと
兵士達が鎮圧に向かい出す
紫苑「やるじゃねーか」
こうしてランスの村は1時間足らずで占領されたのだったのである

兵士の一人が困惑した
「どうした?」と仲間が話しかける
魔道アーマの動きが止まってしまったのである
「どういう事だ、ついさっき整備したばかりだぞ」
その時、『マナの種』から霧が吹き出した、辺りを包みこんだと思ったら、協会に安置されていた巨像が動き出した、人影は魔道アーマを蹴散らしていく兵士達が一目散に逃げ回る
将校「落ち着け!こんな物はまやかしに過ぎん」
将校の肩にザバが手をかける
ザバ「あんた達、人間は下がってな」
ザバが目を閉じて両手を広げると霧が粒子を帯びたかのように放電し巨像を感電させた、消し炭になった巨像が音を立てて崩れる
ザバ「早く運び出しな」
将校が飛び上がり、部下に指示を出す
(あれほどの結界を打ち破るとは、魔法から産まれた存在とは言え油断がならん、キングブレーカ様にお伝えせねばならん)



アドル達が村へ到着した時は既に破壊されていた、破壊されていた村人の中にはフレアが村人の手当をしていた
アドル「フレアさん!」
フレアが声に気付いて振り向く
フレア「アドル!?、アドルなのかい?」
アドル「フレアさん、これはいったい!」
村は燦々たる光景だった、建物や家は全て焼き払われ村人の多くは怪我人か老人だけだった
フレア「やつら、いきなりやってきて全てを焼き尽くしていき、村人達を連れ去っていった、必死に抵抗したが奴等の持つ武器も奪ってな、しかし敵わなかった、奴等魔物を使っていたんじゃ」
その時レッドアリーマが身を乗り出した
レッドアリーマ「その魔物の名はナーガスと言う名前
ではなかったか」
ランス「そうだが、御主いったい?」
アドル「フレアさん話は後だ!兵隊達は今何処に?」

欠伸をした、先輩格が交代だと後輩の頭を小突く
兵士「しかし、こんな辺鄙な大陸本当に占領する価値なんて、あるんですかね」
兵士「別働隊が到着するまでの辛抱さ、何でも帝国本部がこの大陸には異様な感心を持ってるらしい」
先輩格の一人が息をのんだ、腹部にはDの剣が深々と突き刺さっていた、もう一人の首にアレックスの腕が回り込み締め落とす、アレックスが腕を上げると、草むらアドルと村人達が武器を持って軍キャンプに突入していった


最後の砦である作戦本部で将校が爪を咬んでいた、子共の頃からのクセだ、どういう事態なのか状況が理解が出来なかったボーゲン伯爵が本土へ向かった時に、やっと無能な上司から解放されたと思ったら・・このような事になるとは、応援を呼んでも間に合い・・・
兵士が銃を持って将校に向かってきた
兵士「暴動を起こした村人達は兵器群を奪ってこちらへ向かっています、暴徒鎮圧へは不可能かと・・」
将校「そんな事は判っている!飛行艇の準備は出来てるのか!」
もはやエリートとしてのキャリアはズタズタだ、しかし、只では死なん!かくなる上は飛行艇から遠隔射撃で・・・そう言い掛けた時に彼は息を呑んだ。最後の砦だった作戦本部の堤防が破壊され魔道アーマで武装した村人達が突入してきたのだ

操縦士が無線で何度も作戦本部へ呼びかけるが応答は無い、どういう事だ?帝国本線へ無線を入れようとした時、喉に刃物が当たった
D「船を出せ」

ポポイが船室で足を伸ばした
ポポイ「ま、オイラ達に掛かれば帝国軍なんてイチコロさ」
レッドアリーマが静かに窓を見上げていた
アレツクス「いいのか、奴を追わなくて」
レッドアリーマ「オマエ達に着いていけば自ずとナーガスと戦う事になるだろう」
アドルは窓を見つめていた、夜空に浮かぶイースの大陸が遠く離れていく・・・彼の脳裏に様々記憶が浮かび上がる
アドル(リリア、バノアさん待っててくれ)
飛行艇は帝国本土へ向かって夜空へ消えて行った


村人「フレア、作戦本部は占拠したぞ」
フレア「よし、撤収じゃ」
外をみると夜空に一台の小型飛行艇が飛び立っていた
フレア「頼んだぞ、アドル・・・!」





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