人間リフォーム計画。

俺の現状を前職の友人に話した。
その友人は俺の人生全否定。

そいつは自分で起業して、そこそこ成功。
「悪いようにしないから、今すぐ俺のとこに来い」だってさ。
ありがたい話だ。

でもねぇ、俺は自分の人生は自分で決める。
それに俺はお前とは友達なんだよ。
上司・部下の関係になるつもりは無いんだ。


俺に仕事が人生の全てって考えはもう無いしね。

時間をどう使うか。
それについてよく考えるようになった。

自分のしたいことをやる。自分に必要なことをやる。
これが一番有意義な時間の使い方だね。
例えばなんとなくTVを見て過ごした時間のもったいなさ。
見たい番組ならともかく、ダラダラと見ちゃうのは時間のムダだね。
それは他のあらゆることに言えることだと思うけど。

目標を持つと、時間をムダにしないという意識が芽生えるね。
受験とかと違って、就職活動にはタイムリミットが無い。
だから自分でタイムリミットを設定しなければ、ダラダラ過ごしちゃう。


俺も自分との約束を守れるように頑張ろう。

今は週3日のバイトとネットでの副収入で月約20万ちょっと入ってくる。
正社員で働いていた頃と比べて収入は半分以下。
ボーナスも無いし。
家賃、ローンや年金などの支払い、生活費を差し引くといくらも残らない。
でも、なんとか暮らしていけるんだよね。
贅沢さえしなければ。

半年前までは毎日遅くまで残業して、休みは週に１日。
疲れて寝てるだけの休日。
ストレス発散のために散財。
何のために働いているのかわからないような日常。

もうあんな生活はしたくない。
本当に、自分のペースで生きていきたいね。

無職になって半年。
仕事と一緒にやめたことがある。
まずタバコを止めた。
前から止めようと思っていたけど、なかなか止められなかった。
最初の2週間を過ぎればもう吸いたいと思わなくなった。
友達と飲んでて、周りで吸われても、もう平気。
というか、止めて解ったけどタバコって臭いね。

パチンコ・パチスロなどのギャンブルもやめた。
これはタバコ吸わなくなったのも理由だけど。
あと時間ももったいないと思うようになったしね。
別にパチンコを否定するわけじゃないよ。面白さは知ってるから。

自分の家で毎晩飲んでいた酒も止めた。
仕事のストレスから、酒に逃げていた。
逃げてどうにかなる話じゃないのにね。
友達と飲みに行ったりするけど、そういう酒は楽しい。


…いかん。
なんだか無職も悪くない気がしてきたぞｗ

状況が思わしくなかったりすると、悪い方、悪い方に考えが傾いていく。
そしてその考えで自縄自縛に陥ったりする。
頭ではわかっているんだけど、行動に移せないとか、そういうパターン。
やらなきゃダメと思っているんだけど、気持ちだけ先走っちゃう。

そんなとき人に励まされたりすると、余計プレッシャー感じたりするんだよね。
頑張れよなんて言われると、頑張れない俺って…みたいな。

そういうときは、うんとハードルを下げてやる。
結局、なんでそういう考えに陥るかというと、他の人に基準を合わせているから。
「○○さんはできてるのに私はできない」
「世間じゃ普通の事なのに俺ときたら…」
「周りはこうなのに…」etc.
判断の基準を他人に合わせているから、コンプレックスを感じちゃう。

基準を自分に合わせると気が楽になる。
なんでもいいから、とにかく自分を認めてしまう。
朝ちゃんと起きれた。
面倒くさい部屋の掃除が終わった。
眠いけどサボらずバイトに行けた。
苦手だった○○さんと会話ができた。
ちょっとずつでも俺進歩してるじゃん！的な考え。


自分の事認めない限り、自信なんて持てないからね。
だからささいな事でも自分を認めてやる。
小さい自信を積み重ねることで、大きなこともできると思うしね。

俺は「ご意見番」的存在が大嫌いだ。
これは昔からそうだったね。
でも不思議と、そういう存在が支持されてたりするんだよね。
思考停止状態で、権威に従うことが「楽」なことはわからなくも無いけど。

偉そうに自分の意見を押し付ける。
何故かわからないが上から目線。
こっちが意見を言おうものなら、頭から否定。

精神的奴隷になりたくはない。
経済的・制度的奴隷待遇は甘んじて受けるとしてもね。

最近はあんまり見てないが、ドキュメンタリー番組が好きだ。
その中で特に憶えてる番組が２つ。
一つは、幼い女の子が、がんかなにかの不治の病にかかっても、希望を失わずに頑張っているという話。
すごく印象に残ってるのがその子が同じ病いの年下の男の子を励ますシーン。
もうかなり前に見たのではっきり憶えていないけれど、
『みんなあたし達が死んじゃうって言ってるけど、見返してやりましょうよ！』
みたいなことをその子は言っていた。
その子だって怖いはず。絶望しているはず。それでも、自分より幼い男の子を励ましている。
なんだろう、この強さは。
番組の最後に、その子が病気で亡くなったというテロップが流れた時は、本当に泣けた。

もうひとつは、フィリピンの幼い兄妹の話。
幼い兄妹が、母親と離れて出稼ぎの仕事をして、家族にお金を送っている。
兄が10歳、妹が8歳だったかな。
その母親が体を壊して入院したと聞いてその兄妹が、お金を工面して会いに行くって話だったんだけど。
ちっちゃな女の子が、市場で毎日ビニール袋売ってるんだよ？　8歳の子が。
それでお兄ちゃんが妹だけでも学校に行かせてやりたいって、四苦八苦。
これ見たら、仕事大変だとか辛いとか言ってた自分が嫌になったね。

就職で苦労してるとか大変だとか。
簡単に口にできないね。

何度も会社に落とされていると、もうダメなんじゃないかなんて思ったりしていた。
それは精神衛生上良くない。
ここはあえて、ポジティブに考えてみよう、と。

「多分、あの会社には行かない方がいいってことなんだろうな」
「あの面接した奴とは、合わない気がしたんだよな。同じ職場にならなくてラッキーだった」
「こんな遠かったら通うの大変だったな」
「面接の時の話からメチャメチャ大変そうな仕事じゃん、俺には向いて無さそうだったし」

なんだか負け犬の遠吠えっぽいが、こんな風に考えるとあまり落ち込まない。
実際どんな理由で落ちたのかわからない訳だから、自分に都合良く解釈したってかまわないだろう。
自信を無くさないですむので、簡単に気持ちが切り替えられる。
落ちたってことは事実だけど、それをどう受け止めるかだね。
さあ次も頑張るか。

友達っていうのは本当にありがたい。
ただ話を聞いてくれるっていうだけで、救われることもある。
彼女とは別れたらそれっきり。
あれほどお互い理解しあえた仲だと思っていてもね。
でも友達は一生続く。
そういう意味では、友達の方が得がたい存在なのかもしれない。
俺も友達にそう思われるように頑張ろう。

他人に合わせてもロクなことないね。
今になって「迷走王 ボーダー」の気持ちがよくわかる。
学生の時に読んだマンガなんだけど、妙に共感できるところがあった。
決してかっこいいものじゃない、アウトサイド気質。
しかたないよな。それが俺なんだし。