電機の新卒採用拡大 東芝2.2倍、シャープ37%増
大手電機メーカーで、07年度の新卒採用を大幅に増やす動きが広がっている。東芝とソニーが倍増させるほか、シャープ、三菱電機、富士通の増加率も2ケタになる。00年のIT(情報技術)バブル崩壊の後は採用を抑える傾向だったが、景気回復で流れが変わり始めた。リストラで絞り込んだ得意事業を強化したり、経験豊富な「団塊の世代」が大量退職する「07年問題」に備えたりする狙いがある。
東芝は27日、07年度の採用(06年度中途採用を含む)を前年度の2.2倍の1570人に増やすと発表した。1500人以上を採用するのは92年度以来だ。
携帯音楽プレーヤー向けに需要が急増している半導体フラッシュメモリーに経営資源を集中したのが奏功し、先月には05年度連結当期黒字予想を650億円に上方修正した。「構造改革も一段落し、成長分野では積極的に人材を確保する」として、メモリー関連を中心に採用を増やす。
主力の液晶テレビに巨額投資を続けるシャープも、07年度の採用(同)を37%増の615人とする。三重県亀山市で建設中の新しい液晶テレビ工場で人員を確保するため、高卒を3.8倍の190人に増やす。
液晶テレビの世界出荷台数シェア(05年10〜12月期)でシャープを抜き、初の首位に立ったソニーも、07年度の新卒採用を倍増の400人、06年度の中途採用を150人増の350人とする。
一方、デジタル製品の価格下落などで05年度の当期黒字が200億円と低迷する見通しの日立製作所も「優秀な人材の取り合いが始まっており、採用数を維持したい」としている。
民間設備投資の回復を受け、IT大手の富士通も、07年度の新卒採用はサーバー開発者を中心に17%増の585人。NECも「IT関連の受注が急増しており、技術者を確保したい」として、07年度は採用増に転じる。
大量採用の背景には「07年問題」もある。三菱電機では毎年の退職者が500人程度だったのが、09年度からは1000人規模に膨れる見通し。このため、05年度から新卒採用を増やし始め、06年度は27%増の610人をとった。「07年度は06年度以上の伸び率になる」と言う。松下電器産業は未定としている。
団塊が一斉退職して引っ張りだこな今の新卒が羨ましい
未経験は新卒迄だ?
投稿者 : もうだめ 日時 : 06/03/16 17:07