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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/02/17 (水) 村


土砂竜ボルボロスの皮膚から遺伝子情報を分析したデータは増殖生物『インクリーザ』と同じものだった
増殖生物インクリーザ、何処から来たか、どのような過程で生まれたのか、全てが謎に満ちた生物だ、生物といえどもこれといった知性も無く行動といえば犬猫位の知能しかない、しかし増殖生物と言うだけあって繁殖能力は極めて高く、しかも、人間を捕食するしか能がない上に戦闘能力も高く一時は彼の故郷「地球」に突如出現し人類を絶滅寸前まで追い込んだ、タイムマシーンでインクリーザが現れる直後の時代ま遡って撃退する事によって全滅には成功したが、彼の脳裏に疑問が残った・・・彼等は何処から来たのか?・・何故来たのか、そんな疑問を追うように彼の武器に使われていた戦闘用コンピュータのデータを元に周辺星域をデータに掛けた、すると予測通りデータは地球外生命体だった、場所は太陽系を離れた未知の星域にある未開の惑星、大きさは土星より一回り大きく環境は地球と良く似ていた、データを元に星の距離を計算して導き出しただけの転送という無謀な試みだったが、そうでもなかった、何体かの生物を調査してみた、中には遺伝子を弄くったのもいたが、結果はまったく同じ
どれもインクリーザーと同じ遺伝子情報を持つ生物だ
増殖ではなく繁殖するという行為を除けば・・・・

      *
茂みの奧から様子を伺う二つの影があった、視線は森への侵入者へと注がれていた、森が騒がしいと思い覗いてみれば見たことも無い奴だ、周囲に警戒を払いつつ彼は暫く観察する事にした

島に4人の人影が集まっていた、ハンターの一人が船をロープで括り付け、それぞれに食料や武器や弾薬を運び出す
ハンターA「こんな所に本当に居るのか?」
髭面のハンターが聞いた
ハンターB「間違いない、依頼主の情報によるとこの島に要るらしい」
眉の無い男が髭面に答えた
ハンターC「本当、依頼主様にゃ感謝するぜ、毎度毎度、稼がしてもらってよ」
小柄の男は自分の背丈より大きい斧を担ぎあげる
ハンターA「しかし、『モンスター』やら『功性生物』なんぞ捕まえてどうすんだ?しかも今度の獲物てのは・・・」
ハンターB「余計な詮索は無しだ、俺達は依頼を済ませりゃ、それで良い」
ハンターC「目的は?」
チビが再び質問を投げかけた
ハンターB「戦争に使うそうだ、噂じゃ名国が『旧世紀』の遺跡を堀当てて兵器として利用してるらしい、その為に『モンスター』や『攻性生物』を兵器として利用するみたいだぜ」
ハンターC「更なる軍備増強に備え、そいつらを捕まえるてわけか・・・ご苦労なこった」
ハンターD「手はずは?」
船をロープに結んでいた男が答えた、4人の中では一番体格が良い
ハンターB「行くぞ!」
     *
青白い顔の少女とツギハギの顔をした大男がニ体のレッサーデーモンの前に近づき積んできた荷物が降ろさした、シーツに包まれたのを剥がすと木製の乳母車が出て来た
ビクトル「シーザさん頼まれてた乳母車だ」
シーザ「いや、こりゃすまんね、祖父さんの代から使ってた家具でね捨てるのは忍びないと思ってたんで助かったよ」
エミリ「クレアさん、パンを焼いてみたのよかったら食べてみて」
クレア「すまないね最近は歳のせいか腰が辛くてね、こいつは美味そうだ、ありがたく頂くよ」
シーザとクレアと呼ばれた二体のレッサーデーモンの老夫婦は二人に笑顔を向けた、その時一体のドラゴンニュートが近づいて来た
エミリ「あら、ドムさん、どうしたの?」
ドム「いや、お宅等の所にチビが来て無いかと思ってね」
ビクトル達は顔を見合わせた
エミリ「いいえ、今日はまだ見てないわ」
ドム「そうか、いや、何だジッちゃんがチビを呼んで来いてうるせーもんでよ、エミリちゃんとこか、シーザさん所にお邪魔してかと思ってよ、すまね、他を当たってみるわ」
ドムと呼ばれた若いドラゴンニュートは走りだした


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