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忍者の無職 キャリアデザイン日記


 ■ 2009/08/29 (土) 期日前投票と市役所


現在19:07です。

今朝は、日曜日のイベントのための準備で車に音響機材や、テレビを積載した。テレビは、42インチのビエラ。被災して、事務所へ避難させていたものだ。これは1人では運べないので、弟を呼んで手伝ってもらう。昼時だったので、食事に行ったのだが、新しくできたラーメン屋は美味しくなかった・・・。

事務所でいろいろ売り上げをまとめたり、上司からの課題をやっつけて、帰宅。

話は前後するが、午前中に期日前投票に行った。結構混んでいた。

最高裁判所の判事の弾劾というのが分からない。この判事は、どういう裁判に関わってどういう判決を出したのかという実績がないため、書き様がない。

今週は妻が市役所で、補助金などの申請をしに行ったようで、市役所の対応は悪くなかったといっていた。お見舞いを言い、説明して、指導をしてくれたらしい。ついでに、全国から寄せられた救援物資まで貰ってきた。カップラーメンとかレトルト食品などである。こういう「借り」を市はどうやって返していくのか気になった。

市の運営していた墓地が土砂崩れにあって、墓石は埋まるわ、お骨は混ざるわで問題になっている。市の修復計画説明会が開かれたが、工事計画のみの説明で、心のケアがなく、紛糾。しまいに泣き出す人も出た。市長が来る予定だったが、来なかったのも、被災者を逆なででした。

 俺は、この町に失望しかけている。


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サイコロ ○府市は、大変ですね・・・ (09/08/30 00:11)


 ■ 2009/08/28 (金) 父親の命日


現在23:24です。

今日は父親の命日だった。

彼は52歳で亡くなった。当時、俺は17歳の若造だった。

当時は、52歳という年齢が想像つかなくて天寿かと思っていたが、40前の今では、早いことが分かってきた。

粛々と仕事をして、21時過ぎに帰宅した。

俺は親父と「対決」する前に、親父を亡くし、甘えた人生を送ってきたのかもしれないと思っている。


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サイコロ 対決ですか・・・どんなところで自分は、父親を超えたかなぁ〜 (09/08/29 01:18)


 ■ 2009/08/24 (月) 二次災害


現在18:49です。

二次災害について書きます。

この場合の二次災害とは、心理的なダメージです。

災害から1ヶ月も経過するとだんだんと人の心も落ち着いてきます。それ以上に、災害にあってない人には「思い出」になってきます。

そんななかで、知り合いや親戚から「もう帰れるだろう」とか「預けた荷物を早く引き取れ」などの声が出てきました。うちではありませんが、いつまでもボランティアに甘えるなという声もありそうです。

当事者は、荷物の整理などがまだ大変で少しづつ整理しているのだが、昨日、兄にそういうことを言われ、へこんだ。

これをまた妻に言ったりすると、彼女がへこむ。

親戚が多いということは支援してくれる人も多いのだが、時として、アドバイスのつもりで口を出してくる。他人ならなおさら、悪意がなくても、相手を傷つけるようなことを言ってしまうことがある。

災害にあったのはなんかバチが当たったんじゃないの?

なんであんなとこに家を買ったの?

また台風で大変じゃないの?

引っ越したらどうなの?

そういうことを言われるたび、心がざわつくのである。


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 ■ 2009/08/23 (日) 現場で汗だく


現在6:45です。

先週は時間のあるときに市役所へ行き被災証明を取り直した。役所で働く同級生にあったのだが、「え〜、おまえんとこも大変だったのか?」と明るく言われ、ちょっと腹が立った。そして、被災証明を取り直す窓口でも段取りが悪くてイライラ。住民票を取らねばならなかったので、その窓口に行ったら、そこにも同級生がいて「大変だったね」と労われた。

ついでに、相談窓口があったので、うちの上の土地の土砂排出について相談する。あくまでも、民地のことは所有者でというのが市のスタンスであり、それは分かったから、やらない所有者には指導・勧告などをしてくれないかと言った。うちの裏は山なので、住んでいる人がいない。直接的に影響がない場合は所有者は排出に積極的でないケースもあるのである。

でも、それも出来ないという。

ということは、今後の台風などで、その土砂がうちに流入したら。死人がでたらどうしてくれんだと話すが、押し問答。「忍者さんの言うことは分かりますが市はなにもできないんです」と言われた。悔しいったらありゃしなかった。

仕事の方は、休んだ分のツケが回ってきて、とても気ぜわしい。勤めのほうもだが、自営のイベントの仕事もキュウキュウになってきて気ばかり焦る。

昨日は、支援をしてくれた師匠が関東から来て、被災した家を視察にきたのだが、イベントの現場で行くことが出来ず、妻子が対応した。問題は、塀をついても、後ろの土砂の流入の懸念であった。師匠は、建設のプロなのでそのへんをシビアに指摘して帰っていった様子。金のことは心配するなと言ってくれたが、それがまた心理的に負担になる。


こっちは、市のボランティアセンターにもなっている公会堂で、汗だくになってイベントの運営をした。この会場がボランティアセンターにもなっているなんて知らなかった。敷地内の広場にはテント村が出来て沢山の人がいた。一輪車やスコップがいっぱいあった。レンタカーのバスで現場へ散るボランティアのみなさん。ありがたい気持ちと、「ボランティアで災害対応」する行政の姿勢に腹が立って仕方なかった。市長、県知事と公会堂でのイベントにやってきたが、えらく多くの取り巻きに囲まれた「政治家」たちは、ボランティアセンターに顔を出したんだろうか? 

16時に現場がはねて、帰宅し、風呂に入って少し寝て、娘の幼稚園の夏祭りに行く。楽しそうな笑顔の花が咲く園庭で平和を少し考えて、トリの花火大会の前に帰宅して、酒を舐めて寝た。

妻はPTSDになった。週末に娘とポケモンを見に行ったのだが、劇中で激流などが出てくると胸が苦しくなるという。大量の水とかが怖くなったらしい。俺も10年来のPTSD患者(交通事故が原因)で、夫婦ともども精神安定剤のお世話になることになった。


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 ■ 2009/08/19 (水) 災害と雇用


現在8:24です。

選挙が始まって毎日メディアは賑やか。災害時の各党の対応を考えると、結局、地元の古株議員は秘書と細君が視察に来たが、なにもしてくれなかった。ほかの党は、ボランティアを組織して手伝ってくれた。どぶ板だろうが何だろうが、結局は、そういうことが大きなポイントになっている。自分の中では。

災害時に、国会、県、市の議員がなにをしたのかがさっぱり見えてこない。県外議員も視察にきたっけ。でも、来ただけという印象。

話変わって

災害で、この町は土木バブルになるのは必至だろう。

そんな今、なぜ、派遣切りの時のように、行政は期間限定でも雇用を起こさないのかが不思議だ。ボランティアさんが毎日、たくさん働いているが、有効求人倍率も低い現在、そういう措置を取れば市の経済も活性化されると思う。ボランティアとの共存をどうするかがあるだろうが、夏休みの終わる9月以降は人手不足になりそうだし、山の滑落などの後始末も残っている。まわりまわって土木会社の求人が増えるのかもしれないが、そういう予算の使い方だってあろうに、と思う。

市に昨日電話して、うちの被害レベルはどうなのかを聞いた。被害レベルによって保険金が変わってくるからだ。そうしたら大規模半壊となっていた。全壊のひとつ下のレベルだった。

こうなると保険金が上乗せになり、修復費のめどが立つ。

これも運が良いと考えたい。


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 ■ 2009/08/15 (土) 粛々と


現在11:27です。

夏休みを終えて職場に復帰する。いろいろ仕事が溜まっているので大変である。仕事の全体像が分からないまま仕事しているから余計に始末が悪い。

イベント屋としてお盆は忙しい時期であるはずだが、暇である。

週末はラジオ勤務して、今日は子守をしている。妻は仕事に行った。

ストレス係数というのがあって、アメリカ人が考えたもの。配偶者の死が満点の100としていろんな出来事で被るストレスが数値化されている。

今回の被災がどれだけのストレス係数だったのか分からない。結構なストレスになったはずだが、家が修復されていく今ではそれも薄らいだ気がする。

しかし、時々、ものすごく捨て鉢になりそうになる。ヤケになりたいという気持ちが沸き起こる。仕事も家庭生活も全部止めてしまいたい、と。

こんな気持ちは被災前にはなかった感情である。


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 ■ 2009/08/07 (金) 夏休み2日目


現在18:10です。

今朝は、吐き気がして腹痛著しい。気持ち悪い。二日酔いとは違う吐き気である。
それでも、朝からパソコンで自宅の家の配置図、修復箇所、方法、段取りをイラストレータで作成し、市役所への要望書を作成し、妻に確認させて、PDFデータをもって事務所へ出てプリントアウトする。ついでにイベントの仕事の段取りを少々。

仮住まいにはプリンタがないから

9時に自宅で大工さんと打ち合わせ。そして、サッシ屋さんが来て、玄関戸が入った。

周辺は排出された泥の山で、相変わらず処理は進んでいない。ゴミの集積所も満杯である。市役所へは二次災害の防止を訴えたが、どうなるかはわからない。調査に来たらしいが、聞くだけ聞いて帰っていったという。

修復の段取りとしては倒れたブロック塀を建替え、さしかけを作り直し、屋内の土砂が入った部屋は床を張替えるという流れで落ち着いた。

病院に行き、「腸炎ですな」といわれ、薬をもらう。
待っている間に読んだ週刊文春に今回の災害レポートが載っていて、しかもカメラマンはファンだった宮嶋茂樹氏であった。彼が、うちの街に来ていたとは!

ここまでで昼。

午後は、仮住まいにエアコンが入ったというので、いったん帰宅して涼しい部屋を満喫し、14時に出かけ、映画を見に行く。「サマーウォーズ」目当てだったのに、上映時間を勘違いしており、結局「アマルフィ」を見る。

これで17時。

ここから、両腕両足に出来た湿疹を皮膚科に見てもらいに行く。紫外線に負けたらしい。

これで18時。

そしてコミュニティFMのスタジオ入り。このあと21時まで勤務。

明日は、朝にイベント現場の立会いがある。工事は明日から始まるとのこと。


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 ■ 2009/08/05 (水) 被災して思うこと


現在19:20です。

明日から当初より予定の夏休みで土日をはさんで5日間職場を休みます。災害休暇を貰ったうえで、夏休みとはおこがましい気持ちがしています。休んだ分のツケはそれなりにあって、浦島太郎状態で、追いつく間もなく休みです。

休みと言いながら、明日はイベントの打ち合わせやら支払いやら、行ってなかった医者やら、今回の作業で出来たできものを皮膚科に行こうとか、休みにはなりません。

今回の被災、復旧作業を通していろんな人にいろいろ言われました。

「戦災とか、災害とか、昔は自分の家のことは自分でしてた。行政に助成金や土砂排出などを頼むのは甘えじゃないのか?」

「(復旧作業)こういうのは大人数で明るくやらないとね」

「中古で家を買って、その上、被災して金かけて住み続ける必要性はどこにある?」

「私はもう家を捨てます」

「今の状況を親に見せたら多分倒れる」

「リモコンがない」

「金を普請するならまず親からだろう?」

「家は住まないとどんどん傷む」

「台風が怖いから当分帰らない」

「うちの土地の土砂は取りません」




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みみずく お久しぶりです。行政に助成金や土砂排出などを頼むのは甘えじゃないと思います。昔と今とではだいぶ状況が変わっていると思いますし。でも昔の人の経験、自分で自分のことをしていたという経験は尊敬しています。復旧作業、大変かと思いますが、乗り切ってください。何もできなくてすみません。 (09/08/07 02:34)
サイコロ 昔、空襲で、家が無くなった人とそうでない人の運、不運は限りなく、後々まで響いたそうです。 (09/08/06 22:57)


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