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爺放談


 ■ 2009/09/30 (水) 愛と青春の旅立ち・・・・・17


外では朝日がさんさんと照り付け、通りには朝の通勤や通学の人達が通りをにぎやかにし始めている頃でした。

外の風景とは全く異なり、部屋の中で、二人はしばらく何にも話さず、ただ、ママの入れてくれた紅茶の香りだけが二人の間を包んでいたのでした・・・・・


「それで・・・・・」

「えっ?」

「それで? 何時経つのですか?」

「それはまだ正式な日付は決まっておりません!」

「そうですか・・・・・・」

「ただ・・・・ただそんな先の事ではありません、たぶん、この半年以内と・・・・」

「そ・そんな早く・・・・・」

「はい!」


そしてまた、二人はお互い黙ったまま、お互いの顔を見るともなく時が過ぎていきました。

そして・・・・・


「私は・・・・・・・私はどうすれば・・・・・・」

「えっ?」

「私はどうすれば良いのですか?」

「・・・・・・・」

「私に何を言えと仰るのですか?」

「・・・・・・・」

「××様はおずるいですわ!こんな時に!こんな時にこんな事を仰るなんて・・・私には突然すぎてどの様なお声をお掛けして良いのか・・・・・・」

「正直に言ってくれればいいんです!何も上手い言い方など考えなくても良いです!」

「正直に・・・・・・」

「はい!正直にです!」

「そうですね、では正直にお話させて頂きます!」

「はい!」

「私は今さっき、貴方の事を好きと言いました!そんな事を言った後で、貴方からこんなお話を聞きました、正直に申しまして××様はずるいですわ!こんな時に仰らなくても良いと思います!」

「すみません!別に意図があって今この時を選んだ訳ではありません!今日俺はその事をお伝えしたくてママを待っていたのです。」

「そうなんですか・・・・・」

「それだけを伝えて直ぐ帰るつもりだったのです、ですが・・・・・」

「そうですね!私がいけませんでした!××様を是非にと私の家に上げたんですものね!」

「いや!ママが悪いんじゃない!俺も心のどこかでそれを望んでたと思います!だから俺も言葉に甘えてしまった!」

「フフ!でもそんな事はどうでもよろしい事ですわね!ごめんなさい!××様の事をずるいなんて言っちゃって!」

「それこそそんな事・・・どうでも良いです!」

「そうですね!ずるいですよね? でも  実は私のほうがずるいですわね?」

「えっ?」

「そうですね・・・・・私もP子ちゃんの様に出来ればどれほど・・・・・」

「P子ちゃん?」

「実は私・・・・・P子ちゃんとお話したことがあるのです・・・・」

「・・・・・・・」

「P子ちゃんは本当に、夜の女としてではなく本当に××様の事が好きですわ!」

「・・・・・・・」

「そんなP子ちゃんが羨ましい!彼女は自分に正直に生きれるのですもの!でも・・・・でも私はそれが出来ません!」

「どうしてですか?」

「どうしても・・・・どうしてもなのです・・・・」

「ママはたった今、正直に話すと言ってくれたじゃないですか?お願いします!何でも言ってください!」

「私は・・・・・私の身体は自分の物であって自分の物ではないのです!」

「えっ?」

「私は・・・・私の全ては・・・・全部作られたものです!私にもう本当の事など何も無いのです!それに・・・・・」

「それに?」

「それに本当の事を言う訳には行きません!」

「どうしてですか?」

「貴方が・・・貴方がそれを聞いて大人しくされている方ではないと思うからです。」

「それは聞いてみないとなんとも言えません!それよりここまできたらもうそれを聞かずにはいれない!教えてください!お願いします!」

「・・・・・・・・」

「教えてください!・・・・どうせあの男の事なんでしょ?」

「・・・・・・・・」

「俺はある程度は分っている!どうせあの男の事なんだ!ママのスポンサーの男!決まっている!そうなんでしょ?そうですよね?」


ママは無言で小さく頷きました・・・・


「やっぱり!どうせそんな所でしょう!」

「だから、いくら私がどんな感情を持ったとしても無理なんです!分ってください!お願い致します!私はもう誰も好きになっちゃいけないんです!」

「でもママは俺の事が好きになったんでしょ?」

「・・・・・・・」

「ママだってどんな事情が有ろうが女なんです、感情を押し殺すには限界があります!そして何よりも、俺もママの事を本当に愛しているんですから!」

「ですから困るのです!私も、私も貴方の事を・・・・・」

「それだけで十分です!これで決心が付きました!俺は話をつけにあの男に会います!」

「それはいけません!絶対にいけません!そんな事をしたら貴方が何をされるか分りません!それにこの事はあの男には関係の無い事です、あの男にとって見ればこれは契約違反になります!」

「契約?」

「そうなんです!これは私の契約違反なんです・・・・」

「なんなんですか?契約って?」

「私は自分を売ったのです!あの男に売ったのです!ですから契約違反なのです!」

「なにがですか?そんな!そんな人を売ったの買ったのって今はもう昔ではないんだ!人身売買なんて今どき全く流行らない!」

「貴方の様な全うな世界を歩いている方にはお分かりにならないでしょう、貴方ももうご存知のように私の背中を見てもうお察ししているでしょう?私は・・・私はもう貴方のような昼間の人間には戻れないのです、ですから、ですからこのお話はもう・・・」

「だめだ!俺は諦めん!あの男に!あの男に話をつける!」

「だめです!もうこれは無かった事に・・・・・」


彼はママに必要以上の理由は聞きませんでした。

それはママがここまで言う事自体が必死だったろうと思ったからで、これ以上は聞けなかったのでした。

しかし彼は、そのママの必死さを肌で感じ、ママが自分への気持ちに嘘は無い、と、感じた事で彼のメガネの男への感情が更に高ぶり、ママがどう言おうともうあの男と会うしかないと彼は心に決めたのでした。


「ママ?」

「はい・・・・・」

「やっぱり俺・・・・ママがどう言おうと会って来るよ!」

「どうしてもですか?」

「うん!どうしても・・・・・・」

「もし・・・・・もし貴方のお身体に何かあったら・・・・」

「何かあったら?」

「私はどうすれば良いのですか?私はどうすれば?私は・・・・・」


ママは彼の身体にしがみ付き、嗚咽をこらえながら・・・・それでもずっと泣いていました。

彼はそのママの身体を力一杯抱きしめ、彼女を絶対あの男から切り離し、自分の女にする事を心から誓ったのでした・・・・・・



つづく





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はいむるぶし サイコロさん 多少の小金を持った時、人は勘違いをするものなんでしょうね!仰るとおりで何らかのバックボーンが無ければ直ぐ底を付いてしまう!そして底が見えた時、その時に気付くのですがそれはもう遅い!そこから奈落の底へ・・・・う〜〜〜〜!怖い怖い!^^ (09/10/01 12:22)
サイコロ 金だけ持っていても、身ぐるみ剥がされて終わりですね^^単なるお金持ちというだけならまるっきりダメですw。財力を持つということは、それを奪われないだけの地位と実力を兼ね備えないとね〜でないと、命がいくらあっても足りない^^ (09/10/01 00:21)
はいむるぶし 名無しさん 今度ナイショでP子ちゃんの・・・・・うっ!やべっ!これ以上言うと私が変態って事がばれてしまう!^^ (09/09/30 23:04)
名無し PPP子ちゃんのが良い! (09/09/30 23:01)
はいむるぶし まりあさん えっ?ま・まりあさんは銀座の事も良くご存知で?そ・そんな方ではない!けっしてまりあさんは違う!まりあさんは読んで字の如くマリア様みたいな聡明でお綺麗な方なんだ!でも・・・・へへ!宝くじ!しっかりと貰っちゃいます!あ〜!まりあさんてなんて良い方なんだ!^^ (09/09/30 22:59)
はいむるぶし 軍神殿 はっ!仰るとおりにございます!大体金も無い奴がこんな事するなんて500億年早いですよね!今度来た時私からきつく言っておきます!^^ (09/09/30 22:56)
はいむるぶし ここへさん このお話ももう直ぐ佳境に入ります!今後もどうぞよろしくお願い申し上げます! (09/09/30 22:54)
まりあ 銀座で天女の彫り物のママといえばひょっとしてあの方かしら?! / フフ!ここまで書いたご褒美に、バーチャルオータムジャンボ宝くじ10枚連番(3,000円相当)をプレゼント(*^_^*)つ■ (09/09/30 22:16)
軍神 しょせんこの世は金が地上の裏表の全てを支配している、数千億か1兆円もの大金あれば、銀座のママだろうが、鉱山、石油の泉、戦闘機だろうが、ミサイルだろうが、お城だろうが、政治家、大企業、全て俺の手の平で掴める物よ、金のない人間は全てにおいて無力。 (09/09/30 21:39)
ここへ ママは夜の女で男に身を売ったといっているのに、友人はママの事情が理解できずに男のことで痛い目にあうのではないかな? (09/09/30 21:02)


 ■ 2009/09/28 (月) 愛と青春の旅立ち・・・・・16


明け方近くになって、ようやくママは自宅のマンションに帰る事が出来ました。

多分あのメガネの男と一緒だったのでしょう。

今日の仕事とお付き合いをようやく終え、戦闘服を身にまとったまま家路へと足早に帰る・・・・これがママの一日の終わりなのでしょう。

ママが自宅マンションの玄関に近づくと誰かが玄関にある階段に腰下ろし座っている人が見えました。

「こんな明け方に誰?」と思って近づくと・・・その人物が××様だと気付きました。


「どうしたのですか?こんな所で・・・・」

「あ!ママ!ようやく帰ってきた!」

「どうしたのですか?」

「いや!ママを待っていたんだ!」

「何故ですか?しかもこんな所で!お話があるなら言ってくださればよかったのに!」

「えぇ・・・でもママはあの男で忙しかったでしょ?声を掛けづらくって・・・・」

「そんなこと・・・・・」

「それにママ!俺が話が有るって言ったって次来た時にって言って外ではもう会ってはくれないでしょ?」

「そんな事は有りません!ちゃんと言ってくださればまた御付き合いさせて頂きますわ!」

「そうですか?それならそれで良いのですが・・・・・」

「それよりこんな所でお話もなんですから何処かに・・・・・」

「ママの家はもうだめですか?」

「えっ!」

「そうですよね、あんな事をした俺なんてもうママの家には入れて貰えるはずなど無いですよね?」

「そ・そんな事有りませんわ!では宜しければお上がりになって・・・・」

「いえ!ケッコウですよ!冗談です!ごめんなさい!」

「いえ!私も思慮が足りませんでした!私のマンションの前でそんな言い方はおかしいですよね?是非寄って行ってください!お願いします。」

「なんか俺がそう言わせたみたいですみません!でも本当にいいのです、少し言う事があってそれを伝えれば俺は帰ります、ですから気にしないで下さい。」

「だって××様・・・・ここでだいぶんお待ちになったのでしょ?このまま帰したのでは私の気が許しません!どうか!どうかお部屋へ・・・・どうかお願いいたします。」

「俺は・・・俺はあの日・・・・ママに本当に恥をかかせた!それに今は・・・・今度はママに不意打ちを仕掛けた・・・・そんな男を、そんな男を、ストーカーまがいのこんな男をママの部屋に上げていいのですか?」

「何を仰っているのですか?私はそんな事思っても見ませんわ!××様はそこまでして私の事を真剣に想って下さっているのでしょ? 私は嬉しいのですよ! ですからそんな人の事をこのまま帰すなんて私に出来ますか?」

「ママ・・・・・」


彼はママのその上手な言い方で彼の自尊心も傷つけず、本当にうまい言い方で彼を自分の部屋へと導きました。

彼自身は、本当にママの部屋には入れると思ってはいませんでした、それにまたママの部屋に入る自信も無かったのです。

それは、またママの部屋に入るとあの時の光景がリアルに思い出されると同時に、あの時の失態が思い出されてしまうからで、ですから彼は、自分の言いたい事を言えば直ぐ帰るつもりでママを待っていたのでした・・・・・・


「フフ!これで2度目ですわね!さ、どうぞ!」

「すみません、失礼します・・・・」

「さ、どうぞ!何もお気になさらないで、また奥のリビングで待っててください!私は着替えて参りますのでどうぞゆっくりと・・・・」


彼は、2度目のこのリビングで待っている間、やはり前のことを思い出さずには入られませんでした。

ママと二人っきりでここに居た事、ママが自分の真横に腰を下ろし、肩に顔を寄せ、ママの作ってくれたマティーニを片手に、あの至福の時を・・・・それと、その後ママが突然立って身にまとっていたローブを肩からすべり落としたこと・・・・その後、その後自分が何も出来なかった事・・・・

彼はここでの出来事を、何度も何度も同じシーンが頭の中でぐるぐると再現されている時、ママが入ってきました。


「すみません!お待たせしました!××様?今日はもうお疲れのご様子ですのでお酒はやめときますね?」

「は・はい!」


ママは今度は普通で、上にはトレーナーで下はジーパンと、これはこれでママにはアンバランスな普通の格好すぎて逆に凄く可愛かったりするのでした。


「では!私特製の今度は体の芯からあったまる紅茶をお入れますわ!」

「あっ!別に俺は何でもいいです!本当にお構いなく!」

「フフ!ダメです!なんとこのお部屋に2度目のお客様!そんな方は珍しくてよ!その方に変な物をお出しできませんわ!」

「は・はぁ」


ママは数ある透明なビンに入った紅茶のリーフを何種類か取り出し、多分高価であろう二人分のカップとおそろいのティーポットに入れ、お湯を注いで持って来ました。


「お待たせしました!でも少し待ってくださいね!もう少しで美味しく出来ますよ!^^」

「はい!でもママは何でもこっていますね?このカップ、これはマイセンですね?」

「あら?ご存知ですか?」

「ええ、確かマイセンはうちが販売元だったような・・・・」

「あら!そうなんですか?そういえば××様は商社ですものね!何でも扱っているのですね!」

「そうですね!本当にこんな物まで?という様な物まで扱っていますよ!」

「ではこれから何か欲しい時××様にお願いしようかな!^^」

「はは!そうですね!出来るものならなんでも!」


ママはその話の最中でもポットの紅茶をだいじそうに手でポットを包んで、時折優しくポットをなでていました。


「××様にはお分かりにならないかもしれませんが、こうやってポットをなでてあげると本当に美味しく出来上がるのですよ!^^」

「へ〜〜!そんなものですか?」

「そうなんですよ!紅茶も生きているのです、こうやって大事にしてあげると紅茶達も一生懸命になっていい味を作ってくれるのです。」

「・・・・・・・」

そうやってママは、本当に大事そうに紅茶を彼の分と、そして自分の分とを入れてくれました。

そのママのしぐさは、まるで少女が大事な物を扱っている様なしぐさで、彼はそのママのしぐさに見とれていました。

そして、香ばしい紅茶の香りを堪能しながら、和やかな雰囲気の中、もう日も昇り、窓いっぱいに光が差し込んだ部屋の中でママが聞いてきたのでした。


「ところで××様?何かお話があったのですよね?」

「あ・は・はい!」

「なんでしょうか?お話って?」

「はい!・・・・・今日ママはあの男と一緒だったのですよね?」

「やはりその事ですか・・・・・・・」

「やっぱりそうなんですね?大体予想は付いていましたがやっぱり本当だと知ると・・・・」

「すみません・・・・・」

「別に謝る事ではありません!それはママの自由です!しかし・・・」

「しかし?」

「しかし、やっぱり面白くは無いですね!」

「・・・・・・・・」

「俺は前にも・・・・何度も言いましたが・・・・・・」

「私の事が好きなんですよね?」

「えっ?あっ!は・はい!」

「もう何度とお聞きしました、それで私にどうしろと・・・・・・」

「いえ!別にママにどうしろとは・・・・・」

「あの噂は本当です!」

「えっ?」

「貴方が言いましたあの噂は本当です!私はあの男の女なんです!」

「えっ・あ!」

「貴方ももうご存知だと思っております、私はあの男が居りませんと何も出来ません!私はあの男の女なんです!」


窓いっぱいから差し込む朝日がやけに眩しく、彼の顔いっぱいを照らしていました。

しかし彼は、その眩しさすら目に入ってこないぐらい、やはり想像通りの結果とは言え、ママの口から直接言われたその言葉は相当なショックでした。


「フフ!ごめんなさいね!ですから私の事はもう・・・・・」

「いや!」

「???」

「いや!絶対何かある!ママはあの男の事は絶対愛してはいない!」

「えっ?」

「俺は信じない!ママは俺を諦めさせようと言っているが本当じゃない!」

「なにを・・・・何を仰っているのですか?これは本当です!本当なんです!」

「確かにママと何か繋がりがあるのは間違いないが、しかし、絶対ママはあの男を愛しちゃいない!」

「どうして?どうしてそう仰るのですか?私の何が分るとおっしゃるのですか?」

「でないと!でないとママと一緒に過ごしたあの夜の説明が付かない!」

「あの夜?」

「そうだ!あの夜!俺と一緒に過ごしたあの夜、あの夜ママが言った言葉に絶対嘘は無い!ママは俺の事を本気で「好きだ」と言ってくれた!あれは絶対嘘なんかじゃない!」

「××様!何度も言っておりますが私は銀座の女なのですよ!夜の女の言っている事に本当の事なんて・・・・・いちいちそんな言葉を本気にされるのはバカバカしいですわ!ほんの夜の女のお遊びですよ!」

「なら何故俺をこの部屋に入れたんですか?お遊びにしてはちょっと度を越していませんか?お遊びなら外で良いではありませんか?何も自分の部屋にまで上げなくても・・・・俺だって有る程度の事は分ります!今だってこうして部屋にまで入れてくれました!本当にお遊びの相手にここまでしますか?」

「・・・・・・・・」

「どうなんですか?答えてください!これをお遊びというのですか?俺は絶対違うと思います!うぬぼれてすみません!やはりママは俺の事が本当に・・・・」

「そうですよ!」

「えっ?」

「その通りですよ!貴方の仰っている事!」

「すみません!もう一度!もう一度言ってくれませんか?」

「はい!何度も言って差し上げますわ!私は貴方を本当に好きです!だから私の部屋にまで上げたのです!」

「・・・・・・・」

「これで宜しいですか?」

「そうなんだ・・・・・やっぱりママは・・・・・」

「ハイ!これでご満足いただけましたでしょ?それではこれでお終い!××様は今日どうされるのですか?宜しければこのまま仮眠を取られてもよろしいのですが・・・・」

「大丈夫です!今日俺は休みます!」

「えっ?それはいけません!男が仕事をないがしろにしてはいけませんわ!」

「大丈夫です!俺は仕事をないがしろにはしていません!俺の仕事はもう軌道に乗っております!それに有給休暇もたくさんありすぎていつかは消化しろと総務から言われていましたからママが気にする事はありません!」

「そうですか?それなら安心しました!では今日はゆっくりしていってください!客室はありますからそこで・・・・・私も今日は疲れました!もうそろそろ・・・・」

「ママ?」

「はい?」

「俺が言いたいことはまだ有ります!」

「まだ何かあるのですか?」

「俺はもう直ぐ・・・・・」

「もう直ぐ?」

「もう直ぐ・・・・・・しばらくしてもう日本には居れなくなるんです!」

「えっ?すみません、もう一度・・・・・」

「俺はもう直ぐ・・・・・インドへ仕事で行かなければならないんです!」

「えっ???」




つづく








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はいむるぶし まりあさん インドと言えばビビアン・リーもインド生まれ!美人も多いしそれでかな?えっ?そんな意味じゃない?こりゃまたどうも失礼しました!^^ (09/09/30 14:52)
はいむるぶし 軍神殿 げにまっこと恋とは厄介なものにて・・・・・されど!されどもまた!この恋と言う物ほど甘美なものは無いものゆえ男を狂わすもので候!恐ろしきはその男心を惑わすおなごにて・・・・・それは私の事?^^ (09/09/30 14:48)
はいむるぶし ここへさん なんとなく入力したもの・・・・・う〜〜〜〜ん!奥が深い! (09/09/30 14:42)
まりあ その頃にインドへ行った殿方って、日本へ戻らなくなる方(今も向こうのほうが景気が良くて)多いですねぇ(^_^;) お友達インドへ行っちゃうの?!次回へお楽しみかなぁw (09/09/28 22:34)
軍神 木を見て森を見ず、森を見て木を見ず・・・恋とは厄介なものよ(汗)私は風、誰の物にもならぬし、誰か1人を追う事もなし、大勢の女性達に見送られ星となる、一番眩しく輝く星にね、今日も大勢の女子大生、OL、人妻、異国のブロンズ女性達とメールを交わす1日さ。 (09/09/28 21:37)
ここへ この後、友人とママはどうなるのでしょう?ここへのハンドルネームの意味はありません。なんとなく入力したものがここへだったんです。 (09/09/28 21:27)


 ■ 2009/09/27 (日) 愛と青春の旅立ち・・・・・15


あの告白から数日が過ぎた頃、彼はお店を訪れました。


「いらっしゃいませ〜!」

「あっ!これは××様!ようこそお出で頂きまして誠に有難うございます!」


P子ちゃんはこの瞬間「ドキ!」とし、この後ママがどう対応するのかが気になりました・・・・・

ママが着くのか?それともP子ちゃんを着けるのか?二人にとってどちらにしても彼の対応はあの告白によって難しいものとなりました。

その時、ママがP子ちゃんに寄ってきて小声で耳打ちしてきました。


「私が行きます・・・・・」


P子ちゃんは小さく頷き、ママに託しました・・・・


「あら!××様!ようこそお出でくださいました!さ!こちらへどうぞ!」


ママはあの日の告白がまるで無かったような対応で彼をテーブルに座らせ、その横に腰を下ろしました。

しかし彼はそうはさせじとすぐさま切り出してきたのです。


「嬉しいな!あの告白が有ってもママが着いてくれるんだ?」

「えっ?」

「あれだけ俺がママに告った後だからもうママは俺に着いてくれるとは思ってなかったよ!」

「何を仰っているのですか?お酒の席での事は一日たてばもう終わり!次の日からはまた新しいお酒ですよ!^^」

「そんなものですか?」

「そうですよ!さ!この新しいお酒でもどうぞ!^^」


彼はこのママの対応は想定内でした、当然このママがあの日の事を引っ張るような話をする訳が有りません。

とりあえず、しばらくはママの誘導する話に流されようと思い、他愛の無い話でお酒が進んでいきました。

しかし彼が今日店に来た目的を、ママが、彼が今日はもう変な事を言い出さないだろうと思った隙を突いて言い出したのでした。


「フフフ!××様ったら面白い方ですね〜!^^」

「ハハハ!これって本当なんだよ!ハハハ!」

「フフ!本当に面白いわ!^^」

「ハハ!と!ところでママ?」

「フフ!えっ?あっ!はい!なんでしょう?」

「ママに良く会いに来るあの変なめがね掛けてる男!あれは誰なんですか?」

「えっ?」

「ほら!良く来るあの男ですよ!少し怖そうな!」


彼の不意を付いたこの質問にママは少し固まってしまいました。


「どうしたのですか?ママらしくないな!」

「あっ!えっ?そんな事有りませんわ!」

「少し噂で聞いたのですが・・・あの人がママの良い人って本当ですか?」

「何を仰っているのですか?そんな噂は嘘です!どうせP子ちゃん情報でしょ?」

「違います!しかしこのお店内では知らない人が居ないぐらいの噂ですよ!」

「そんな事有りません!そんな噂!私は聞いた事がありません!嘘です!」

「そうなんですか?ではママにとってあの方はどういった方なんですか?」

「ただの・・・・・ただのお客様の一人ですわ!」

「そうですか?とてもただの客には見えませんが・・・・・」

「そんなお話より他のお話しません?お仕事のお話でもお聞かせ下さい!」

「俺の仕事の話なんてどうでもいいです!」


その時・・・・・・・


「いらっしゃいませ〜」


タイミングが良いのか?その話題の男が入ってきたのでした。


「あっ!」


ママが慌ててその男の方に向き、そわそわし始めました。


「ママ?」

「えっ?あっ!ハイ!」

「俺の所は良いから行って来なよ!」

「えっ?」

「だってあの人はママのお客様でしょ?俺と一緒でママに会いに来てんでしょ?」

「えっ!あっ!は・はい!  すみません!ではお言葉に甘えさせて頂きますね!本当にごめんなさい!」

「でもママ!」

「はい?」

「俺は知ってる!あれがママのスポンサーでママの良い人だって・・・・」

「ほ・本当にごめんなさい!では他の子を御付け致しますのでどうかゆっくりして行ってね!」

「ママ!」


彼はママの手を取って言いました。


「ママ!俺は諦めない!絶対諦めないからね?」


ママはその一瞬の彼の行動に、目のやり場に困りそのままゆっくりと彼の手を外し、そのまま何も言わず、男の方へと歩んでいきました。

そして彼の元へP子ちゃんが来ました。


「へへ!やっと着けた!」


彼はママの方をじっと見つめ!男とお酌を交わしているママの姿をじっと見つめていました。


「もう!何よ!せっかく久しぶりに着けたのにちっともあたしに向いてくれないのね!」

「えっ?あっ!ご・ごめん!」

「もういいよ!なんかつまんない!」

「ごめんごめん!    それよりあの日!黙って帰っちゃって酷いぞ!」

「あっ!ごめん!ごめんなさ〜い!」

「どうしたんだあの日?ちゃんと帰ったか?」

「うん!ちゃんと帰った!本当にあの日はごめんなさい!あたし!すっごくみっともなかったね?ごめんね?」

「もういいよ!しかし本当に大変だったんだぞ!」

「ごめんなさ〜い!お詫びにおっぱい触る?」

「ば・ばか!なに言ってんだ!そんなことしたら此処を追い出されちゃうだろ!」

「大丈夫よ!見ちゃいないわよ!それに今あたしノーブラだから触り心地いいよ〜!^^」

「あほ!」

「ちぇっ!乗ってこないか!^^」

「当たり前だ!」


それからこの能天気な明るさのP子ちゃんのおかげで、ママとの重かった雰囲気は直ぐ宥められ、軽い会話が続きました。

そしてしばらくして・・・・・・


「P子ちゃん?」

「はい!」

「本当にP子ちゃんには悪いんだけど・・・・・・」

「なに?」

「P子ちゃんに頼みたい事があるんだ!」

「なに?嫌な予感がするけど・・・・・」

「それは当たってるよ、P子ちゃんにしか頼めないから・・・・・」

「良いよ!何でも言ってよ!」

「本当に悪いんだけど、あの男の情報が欲しいんだ!何でもいいからもっと詳しい情報を・・・・」

「どうせそんな事だろうと思ってた!」

「ごめん!ダメならいいんだ!こんな事を頼めた義理じゃないんだから・・・・」

「良いよ!」

「えっ!ホント?」

「良いよ!だってあたし・・・・・・応援するって言ったんだもん!」

「すまん!ごめん!恩に着る!この通り!」

「もう!良いよ!      そのかわり・・・・」

「そのかわり?」

「そのかわり・・・・・ママにナイショであたしとエッチ!」

「えっ?」

「あたしとエッチしろ!あたしのおっぱい触って!」

「なんだって〜!そ・・・それは無理だろう!それは出来ない!他の事にしてくれ!」

「ちぇっ!ちくしょう!やっぱり無理か!へへへ!ウソだっぴょ〜ん!嘘よ嘘!何もいらない!う〜〜〜そ!^^」

「ひゃ〜!またあの日に戻った気がしたよ!頼むぜ!」

「ごめんごめん!でもやってあげるのは本当だよ!」

「すまん!頼む!」

「でもやっぱり変だよ!」

「うん?」

「普通これって逆だよね?」

「うん?」

「普通は男の方が女の体を欲しがるものなのに・・・・・これって完全逆!」

「い・・いや!あまり深く考えないほうが・・・・」

「ま・いいや!惚れた弱みよね!それよりこれ!」


P子ちゃんは財布から一枚の名詞を彼に渡しました。


「これは?」

「確か以前、あの男から貰った事を思い出したの!これ!あげる!」

「あ・ありがとう!た・助かるよ!」

「でも・・・・・・」

「でも?」

「この男にあまり深く関わらないでね?これは約束!本当にこの男、少しやばいよ!」

「・・・・・・・・」

「本当に約束してね?絶対だよ?」

「うん・・・・・」

「お願い!ママの事は諦めて? ううん!あたしのとこに来てとは言わない!でもママはダメ!」

「どうして?」

「ママはあぶないよ!あたしもママの事、まだまだ知らない事多いし、それにこの男が危険すぎる!」

「なら!なぜ?この名詞を俺にくれたんだ?」

「迷ったわよ!当然でしょ?本当に迷ったわよ!でも貴方は誰に何を言われたって絶対諦めないでしょ? どうせあたしが今渡さなかったっていずれ知る事になるわ!なら早い方が良いと思って!それにあたし貴方に約束したもん!協力するって約束したもん!!!」

「・・・・・・」

「お願いだから諦めて?  そしてあたしを・・・・・・・・」

「分ったよ!危ないと思ったら諦めるよ!それに俺はそんな根性無いし肝っ玉小さいから!」

「本当よ!絶対よ!」

「分ったよ!」


彼はP子ちゃんのおかげで男の所在が判明し、なにやら一歩、男の影を踏んだ気がしたのでした・・・・・・・・





つづく



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はいむるぶし 名無しさん へへ!惚れましたね!バーチャルな恋愛ですね!ちなみにP子ちゃん!本当に可愛い愛くるしい娘です!でも!私には何の感情も持ってくれてませんでしたが!ちくしょう!^^ (09/09/28 12:29)
はいむるぶし ここへさん まいど!^^ちなみにどうして「ここへ」なのでしょうか?このHNの由来は?では次回まで!^^ (09/09/28 12:25)
名無し 「ごめんなさ〜い!お詫びにおっぱい触る?」P子ちゃん最高w 最強のキャラですwww (09/09/27 19:50)
ここへ なぜ友人はその男を気にするのでしょう?その男と関わって危ないことになるのかな? (09/09/27 18:01)


 ■ 2009/09/25 (金) 愛と青春の旅立ち・・・・・14


次の日、P子ちゃんはお店を休みました。

その理由は「風邪をこじらせちゃって・・・・」と言う理由だったのですがママは全くその理由を信じていませんでした。

昨日のママと友人のやり取りを見ていたから・・・・と言う理由で間違いない!と思うからです。

最初の内はママもその事に何も触れずしばらくは静観をしていたのですが、P子ちゃんの休みが幾日と続いてきたある日、ママはP子ちゃんに会うため自宅の方へと足を運んだのでした・・・・・・


「ピンポ〜〜〜〜ン!」

「はい!どちら様でしょうか?」

「・・・・・・・」

「どちら様ですか?」

「わたしです・・・・」

「えっ?えっ?ひょっとして・・・・・ママ?」

「はい!」

「えっ?ど・どーして?なんで?」

「ごめんなさい、今日この近くまで用事で来たものですから・・・・」

「えっ?そうなんですか?」

「ごめんなさい!突然急で!でも、取り合えずお顔を見せていただけません?」

「あっ!ごめんなさい!今!開けます!」


ママの突然の来訪に、彼女は一瞬どうして良いかが分らず、また、何を喋って良いのかもわからず、取り合えず中に入れ、その後の展開を流れに任せようと思ったのでした。


「遠い所からわざわざ有難うございます!それと、お店にご迷惑をお掛けしまして本当にすみません!」

「フフ!それは良いですよ!それよりもう具合の方は良いのですか?」

「はい!もう大丈夫です!明日からまた元気にお店に出ます!」

「そうですか!それは良かった!アナタに休まれるとお店の売り上げに凄く響きますから大変なんです!アナタはうちの看板ですからね!」

「何を言ってるんですか!あたしなんてそんな!」

「アナタこそ何を仰っているのですか?アナタはうちの売り上げのトップクラスなんですよ!そんなアナタが休むと本当に大変なのですよ!そこのところ本当に分ってくださいね?」

「は・はい!本当にすみませんでした・・・・」

「いえ!分ってくだされば良いのですよ!」


その後は、お互い他愛も無い話で進んでいきましたが、しばらくしてP子ちゃんの方から切り出したのでした・・・・・


「ママ?本当は違う意味で来られたんじゃないですか?」

「えっ?」

「ママはあたしが・・・・××様の事で・・・・様子を見に来てくれたんでしょ?」

「・・・・・・・」

「そうですよ!あたし・・・・この前のママと××様のやり取りを見ていました!それで休んだんです!」

「そうですよね・・・・・」

「はい!そうです!その通りです!あたしの気持ち!ママも知っていますよね?」

「はい!」

「そうですよね!だから心配で来てくれたんですよね?そうですよ!あたし!××様がママの事を好きなことは知っています!でもやっぱりショックでした!」

「・・・・・・・・」

「ママはどう思っているのか分んないけど、あたし、これでもけっこう真剣なんです!真剣に××様の事好きなんです!」

「その様ですわね・・・・・」

「ママはどう思っているのですか?あの時!××様があんなに真剣に告ったのになんで他の子に席を譲ったのですか?あれじゃ××様が可哀相じゃないですか!あれじゃ相当ショックを受けるに違いありません!酷すぎますよ!」

「・・・・・・・・」

「あの後、××様もいたたまれなくなって直ぐお店を出て行ったじゃないですか!ママはひどい!あれじゃ・・あれじゃ××様が可哀相すぎる!あたしは許せない!あんなの許せない!」

「・・・・・・・・」

「ママは本当に××様をどう思っているのですか?嫌いなんですか?」

「・・・・・・・・」

「何とか言ってください!でもあたしは分るんだ!ママがあたしを分る様にあたしも女の勘でママが××様の事を好きだって事・・・・でないとおかしいもん!なんかちがうもん!ママが他の客との対応が全然違うし、それよりもなによりもママがアフター付き合うのって・・・・・・・」

「知っていたの?・・・・・」

「うん!ごめんなさい!あの日・・・・後付けてったの・・・・・」

「そうなの・・・・」

「で?どうなんですか?あたしにとってこれって重大なんです!どうなんですか?」

「そうですね!お答えしなきゃ行けませんね・・・」

「はい!」

「そうですね・・・・わたしも・・・・わたしも××様の事・・・・好きです!」

「えっ?」

「アナタの仰る様に、私も××様が好きです!」

「えっ?な・なんで?どうして?」

「だめですか?  私は正直に言いました!」

「えっ?うそ?うそでしょ?  だってママは銀座のクラブのママよ!可笑しいですよ!そんなの変ですよ!」

「可笑しいですか?銀座のママがこんな事を言っては・・・・・・」

「可笑しいですよ!笑っちゃいますよ!だって相手は普通のサラリーマンですよ!年収だって全然違います!食べる物や着る服も・・・・遊ぶ事も住んでいる場所も何もかもが全然違うんですよ!そんな違いが有るのに、そんなの絶対変ですよ!」

「P子ちゃんが仰るとおりですね!私らは全く違います・・・向こうは日のあたる場所でご活躍されている人、そして私は暗闇の中・・・・・違いが大き過ぎますわね・・・・」

「そうですよ!絶対変ですよ!」

「その通りです!だからあの時・・・・・それを分らせる為・・・・お付き合いしたのです。」

「えっ?」

「そしてあの方は分ってくれた物と思っておりました・・・・」

「・・・・・・・」

「しかしあの方は・・・・・・・・」

「いやっ!そんなの聞きたくない!そんなの絶対おかしいし絶対止めるべきだわ!」

「そうね・・・・・P子ちゃんの言うとおりだわ、止めるべきです!その通りなんです!」

「そうですよ!ママとなんか釣り合う訳ない!あの人がおかしくなっちゃう!」

「そうですね!だから心配しないで?こんな事は有っていけないし、それに・・・」

「それに?」

「それにあの方がこれ以上踏み込めば本当に危ないお立場になってしまわれるから・・・・」

「それって?それってどういう事?」

「それは言えません!とにかく、これ以上は踏み込まぬ様何とかしなければなりません!」

「だから・・・・だからママはあの時、彼が告った時、辛くしたのですか?」

「・・・・・・・」

「でも彼はそんな事ぐらいじゃへこたれませんよ!どうするんですか?それよりママは良いんですか?ママも好きなんでしょ?」

「・・・・・・・」

「それよりあたしにこんな話を聞かせてどうしようって言うんですか?あの人はあたしの事なんか目にも入ってないんですから!」

「・・・・・・・」

「なんかむかつく!そんなの聞いてあたしはどうすればいいのよ!あたしは蚊帳の外じゃない!すっごいむかつく!」

「ごめんなさい・・・・・」

「謝られたって仕方が無いじゃない!ところでママは彼の事好きなんでしょ?どうせなら聞かせてください!どうして?どうして彼の事!好きになったのですか?それも分んない!ママのような人がどうして?????」

「私にも分りません・・・・・本当に私にも分らないんです・・・・でも、何故か?あの方とは一緒に居ると・・・・一緒にいたいと思ってしまうのです・・・・」

「えっ???」

「どうしてでしょうか?P子ちゃんはどうしてなの?」

「まいったわ・・・・・それじゃあたしと一緒じゃん!ホント!笑っちゃう!」

「P子ちゃんも?」

「へへ!同じ穴のムジナって事?このあたしとママが?おっかしい話!」

「フフフ!その様ですわね!」

「でも本当にどうすんのさ?このままじゃまずいんでしょ?あたしじゃ何にも出来ないもん!」

「上手く時間が解決してくれれば良いのですが・・・・・これ以上深入りさせてはいけません、なんとか・・・出来るだけ何とか私の方でやってみますが・・・・・」


P子は思っていました・・・・・

いくら銀座のクラブのママとは言え、所詮はその立場の前に一人の女であるという事を。

そんなに自分を押え付けれる物なのかどうかを・・・・

それともう一つ、ママがまだ隠し持っている事、それは多分何時も来るママのスポンサーである事はP子も気付いてはいましたがこれ以上は聞くことを避けました。

そしてママとの約束どおりP子は次の日から元通りに出勤する様になりました。

そして心のどこかで、彼が店へ来ないよう願っていて、店のドアが開くたびに、しばらくは動揺を隠し切れなかったのでした。

そして多分それは・・・・ママも同じ気持ちだったと思います・・・・・・・





つづく








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告発者 中ダレ^^ (09/09/27 20:13)
はいむるぶし 告発者っち それがどうした?長いと悪い?ある程度長くないと連ドラのオファーが来ないでしょ?^^ (09/09/27 12:14)
はいむるぶし 名無しさん 会員NO1番の名無しさん!期待を裏切らないよう頑張ります!^^ (09/09/27 12:12)
はいむるぶし まりあさん はい!こいつ私とは根本的に全く違います!こいつケッコウ真面目でなんでも真剣で直球タイプです!それに比べて私はいい加減で何でもあり!一番ムカつく所はこいつ!べっぴんにモテる事!これが一番ムカつく!^^ (09/09/27 12:10)
はいむるぶし ここへさん そうなんですよ!こいつ!モテるんですよ!なんかムカつく奴なんですよ!^^ (09/09/27 12:05)
告発者 この話っ乙長いの?( ´'A'`) (09/09/26 22:06)
名無し ママのスポンサーの影が見えてきた様な気が・・・違うかな? 怒涛の展開に期待w (09/09/25 22:21)
まりあ あらあら^^;三角関係?! あのぅ、お尋ねしたいのですがw お友達の××さんって、はいむるぶしさんと話は合っても、なんとなくちょっとカンジが違う殿方かなぁ? それにしても更新凄く早いですね〜。 (09/09/25 21:09)
ここへ ホステスからみたらお客の男はたくさんいるのになぜこんなに友人はもてるのでしょう? (09/09/25 20:49)


 ■ 2009/09/24 (木) 愛と青春の旅立ち・・・・・13


朝、起きたらもう彼女の姿はありませんでした。

テーブルの上、脱ぎ散らかした服などが綺麗に片付けてあり、昨日の夜は何も無かったような雰囲気を出来るだけ作り、彼女はこの部屋を出て行ったのでした。


(昨日は大変だったな〜!)

(この部屋に来てもグズグズだった・・・・俺も何時の間にか寝てしまったけど彼女は寝たのだろうか?)

(それにしても彼女には悪い事しちゃったな、もう嫌われてしまったかも知れんな・・・・)


彼は昨日の疲れも残っていました、それに、眠い目をさっぱりさせる為にシャワーを浴び洗面台へといきました所、洗面台の鏡にそれこそ「ルージュの伝言」があったのでした。


「昨日はごめんなさい!お店で待ってます・・・・・」


彼はその伝言を見て思いました。


(まだ嫌われてはいない様だ・・・・・)


その日は彼にとって運悪く、鉛の様に重い体ですが、それに鞭打つが如く忙しい日でした。

最初の内は彼の体がそのペースに着いて行けず、周りから叱咤の声が飛んできたのですが、それもしばらくして、彼にとってはその忙しさが良かったのか徐々に体もペースを取り戻し、何時もの彼の状態に戻っていました。

そんな時上司から彼に声が掛かったのです。


「××君!」

「はい!」

「少し話があるので手が開いたら私の所へ来てくれんか?」

「はい!分りました!」


彼は「何の用だろう?」と思い、取り合えずやり残していた資料整理を済まし、上司のデスクへと行きました。


「はい!部長なんでしょうか?」

「うん!ここではなんだから会議室へ行こうか?」

「は・はい・・・・」


彼はこの意味が全く分りませんでした、取り合えずこれまでの彼の仕事に落ち度は無く、それどころか彼の押したプロジェクトは順調な経緯を保っていて、このままよほどの事が無い限り、会社にとって一定の利益を上げる事は明らかの物となっています。

ですので彼にとってはこの部長の呼び出しは全く分からない事で、しかし、何か彼にとっては良くない事の様な気がしたのでした。


「ま〜座りたまえ!」

「はい!失礼します!」

「××君!今君がやっている仕事、なんか順調のようだね?」

「はい!おかげさまで、部長やその他の上司、それに諸先輩のお知恵をお借り出来て今に至っております!」

「うん!謙虚だね!その気持ちを忘れてはいかんよ!うん!」

「はい!有難うございます!」

「ところで君はうちに来てもう何年になるかね?」

「はい、そうですね、もうそろそろ10年目になるでしょうか・・・・」

「そうか!君は最初どこの部署にいたのかね?」

「はい!最初は支店での営業として配属されました!」

「へ〜!そうか!どこの支店だったのか?」

「四国の松山が最初です!」

「ほう、そうだったのか!と言う事は本社には何時からだ?」

「はい!3年前です!」

「そうか!それで僕はあまり君の事が分らなかった訳だ!」

「はい!」

「そうかそうか・・・・で、話という事なんだが!」

「はい!」


少し彼は緊張しました。

今記述したように彼は最初から本社勤めではなく、最初は地方からの出発でした。

その理由は色々有りますが、大方の理由は出身大学がかなり影響します。

彼の会社の様な大手では、普通は指定大学制度を敷いており、ある程度の上位大学を出ていなければ入社試験すら受けれません。

彼の出身大学が、その指定大学ではありましたがその中でも中位で、しかも彼は浪人もしており色々な面で本社勤務は敵わなかったようです。

しかし彼の持ち前のバイタリティーで、彼の目標であった本社勤務を大変な努力に努力を重ねて勝ち取ったのでした。

そんな物ですから彼はこの部長の呼び出しに、並々ならぬ不安を持ってしまうのは仕方の無い事でしょう!


「いや、ほかでもないのだが・・・」

「はい!」

「いや!君をね!本社勤務から外へ出てもらおうと思って居るのだが・・・・」

「えっ?」

「いや!悪い話ではないよ!今、うちが取り組んでるメインの取引は石油を初めとした原材料が主だって言うのは君も知っていると思うが、若干弱い部分を君という人間を送り込む事で活性化を図ろうというのが趣旨なんだ」

「はぁ?」

「そういう訳で君に行って貰いたいのは少し遠いが、インドなんだ!」

「えっ?・・・・インドですか?」

「そうだ!インドだ!」

「・・・・・・・・」


彼のこの辞令は、いわゆる栄転で、この移転先で、ある程度の成績を上げれば間違いなく本社に戻った後はある程度の席が用意してあり、これは彼の取って大きなチャンスとなるのですが・・・・・・


(おい!どうする?確かに俺にとって良い話は間違いない!しかしママとはこれでお終いになるのは間違い無い!)

(この話を受ければ約半年で俺は日本を出て行かねば・・・・リミットは半年!こんな時間で何とかなるのか?)

(おまけにインドへ行ったら最低でも5年は帰ってこれんだろう・・・・・)

(仕事と女・・・・何を考えることがあるんだ!男は仕事だろう!当たり前じゃないか!・・・・・・しかし・・・・・・しかし俺にとってママは特別なんだ・・・・)


彼はママと会う前ではこの話を諸手を挙げて喜んだ事でしょう、しかし今の彼には複雑な心境でしかありませんでした。

彼はその日、どうしてもママの顔が見たくてお店へ足を向けるのでした。


「いらっしゃいませ!」

「はは!今日も来ちゃった!」

「何を仰いますか!何時でも来て下さい!」

「うん!」

「さ!どうぞ!今ママを呼んできます!」

「あ!いいよいいよ!ママも忙しいでしょ!」

「何を仰いますか!これはどの様なお客様でもママにお伝えせねばなりませんので・・・・」


彼は席に座り、しばらくして・・・・


「ま〜!××様!何時もご贔屓にして頂き本当に有難うございます!今日もゆっくりしていって下さい!PANPAN!P子ちゃん!××様にお氷とお飲み物を・・・・」

「は〜〜〜い!お持ちしま〜す!」


そう言ってママは隣に座り、P子ちゃんが持ってきたお酒を作り、彼に手渡しました。


「××様!私も頂いて宜しいでしょうか?」

「えっ?あっ!どうぞどうぞ!」

「有難うございます!それでは・・・・」


彼は挨拶だけで直ぐ他の席に行ってしまうだろうと思ってましたので、ママのこの対応は想定外でした、しかしこの想定外は彼にとっては思いも掛けぬ事でした。


「P子ちゃん!ここはしばらくいいから他の所へ入ってくれる?」

「えっ?あっ!はーい!」

「ごめんね!後でまた呼ぶかもしれないからその時はよろしくね!」

「は〜〜〜い!」


ママのこの指示は、P子ちゃんにとっては、かなり気が気じゃない物でしたがママの言う事には逆らえませんのでしぶしぶ了解せざるを得ませんでした。

しかしこれは彼にとっては最高の機会で、しかしなぜ?ママは自分の席に着いたのかは知る由もありません、しかしどうであろうと彼は隣にママが居る事だけで久しぶりの事でもあり、感慨深いものでもありました。


「××様?」

「は・はい!」

「昨日は大変ご迷惑をお掛けして本当にすみませんでした!」

「えっ?なぜ?」

「うちのP子がお世話になっちゃって・・・・・」

「あっ!その事ですか?でもどうしてママが・・・・・」

「フフ、それは私のお店の娘達の事、何でも知っていないとママは務まりませんわ」

「そういうものですか?」

「そうですわ!それで昨日!あの子、ご迷惑をお掛けしましたでしょ?本当に申し訳ございませんでした、あの子に代わって私もこの通り頭を下げさせて頂きます。」

「いえ!とんでもない!昨日は僕の方が誘ったのです、P子ちゃんは全く悪くないし、それに迷惑なんてとんでもないです!スゴク楽しかったですよ!」

「まぁ!××様ってお優しいですのね!そんなところにP子ちゃんも惚れてしまうのでしょうね〜!^^」

「えっ!」

「フフ!私は何でも知っていますのよ!フフ!^^」

「ど・ど〜して?」

「だって分りますわ!あの子を見ていれば!^^」

「そんなものですか!ママには敵わないな!」

「フフ!そうですよ!私には隠し事が出来ませんことよ!お気を付けあそばせ!^^」

「でも・・・・俺には関係の無い話ですよ!」

「えっ?どうしてですか?」

「俺には・・・・・俺にはもう決まった人が居るからですよ!」

「あら!もうそんな方がいらっしゃるのですか?あらあら、これじゃP子ちゃんも大変ね〜・・・・」

「何を言ってるんですか!俺には・・・・」

「あっ!ごめんなさい!灰皿が溜まっていますわ!直ぐ取り替えさせますので!」


ママは彼のその後の言葉を遮りました。

「それ以上は言ってはいけません!」と言わんばかりの話の切り替えに、彼は言葉を止めざるを得ませんでした。


「ごめんなさいね!気が利かない従業員ばかりで本当にごめんなさい!」

「いえ!そんな事・・・・・・・」

「でも・・・・・P子ちゃん・・・・・相当本気みたいでしたわ!少し可哀相ですがこれも男と女、どうしようもない事ですわね!あの子にはそれとなく伝えておきますわ!××様もこんな事にお気を取られないで、また、何事も無く店へいらしてね!」

「それは昨日俺の方から言ってあります!その事は大丈夫ですからママはP子ちゃんにこの事はもう触れない様にしてやって頂けますか?」

「そうなんですか?分りました!それでは私はもうこの事は無かった事に致します!それで宜しいのですね?」

「はい!それで・・・・・」


彼はその事よりも、前のママの前での自分の失態を謝る事が、どうしても告げたかったのでした。

せっかくママが横に着いている今を逃してはもうチャンスは廻って来ない気がする事と、それをきっかけにもう一度チャンスを掴めれば・・・・と言う甘い期待も含んだ事でした。


「ママ?」

「はい!」

「ママ!俺の方こそ謝らなければなりません!」

「どうしてですか?」

「ママとのあの夜の事です!俺はママに大きな恥をかかせてしまいました!俺は取り返しの無い事をしてしまいました!男として、俺は本当に情けない事をしてしまいました!あれからその事ばかりが頭に残って、何をやっていても情けなさが込上げて来るのです!」

「あらあら!それは困った事ですね〜!でも・・・・・・・あの夜の事って?何のお話か私には分りませんわ・・・・」

「ママ!本当にごめんなさい!俺を笑ってください!あの時、俺は何も出来ませんでした!本当に情けない奴です!こんな俺を笑ってやってください!しかもそんな男がママの事を好きだなんて・・・・・100年早いです!未熟者なんです!」

「何を仰っているのか分りかねますわ!それを私にどう言われてもお答えに困りますね〜^^」

「ママ・・・・・どう思われてもけっこうです!俺はダメな奴なんです!」

「フフ!良いでしょう!私もおいたが過ぎましたわね!でも・・・あの夜の事、私は何にも気にしておりませんよ!ですからその様な事は仰らなくて結構ですわ!」

「いや!ママが気にしていなくても俺がダメなんです!」

「そんなにお気になさらないで、男と女、色々な事がありますわ!そんな事で一々お気になされていては男を下げましてよ!^^」

「ママ!」

「男は・・・・・男が、たかが女一人のために頭を下げる物ではありませんわ!私はそんな××様を見たくはありません!もっとデンとして構えていてください!」

「・・・・・・・・・」

「××様は日本を代表する商社の方なのですよ!そんな男がたかだか夜の女に惑わされてはいけません!貴方はもっと素晴らしいお方なのですよ!日本中の男が羨ましくなるほどのポジションを今、貴方は走ってらっしゃるのですから・・・・」

「俺はそんな・・・・・・」

「××様!貴方にはもっと!  もっと私のような夜の女ではなく、もっと素晴らしい女性が貴方をお待ちしておりますわ!ですから・・・・・」

「違う!」

「えっ?」

「違う!俺はそんな大した奴でも、世の中の男が羨ましくなるような男でも何でも無い!」

「・・・・・・・」

「俺は本当に情けない奴なんだ!俺が一番よく知っている!俺は女一人の気持ちも分ってやれない酷い奴なんだ!」

「××様・・・・・」

「しかし!   しかし!   しかし俺は!  こんな情けない奴でも俺は!」

「××様!お気を確かに!これ以上は言ってはいけません!お気を確かに!」

「俺はママの事が好きなんだ!」

「・・・・・・」

「俺は・・・・ママの事が大好きで本当に惚れているんだ!こんな情けない奴だが、迷惑だろうが、俺はママが本当に好きで好きで大好きでどうしようもないんだ!」






つづく


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はいむるぶし 軍神殿 引き際の美学!う〜〜〜ん!なんと男らしい言葉ではありませんか〜!今一番その言葉が似合わない男!はいむるぶしがこの日記を書いておりまする!殿!ご容赦を・・・・^^ (09/09/25 15:24)
軍神 インドはカレーが美味しい、象が道端にいる、人が10億人もいる大変だ、男には引き際が大切だ、引き際の美学を知らぬ男は未練がましい、女性も腐るほど世界中にいる、釣れない超・大物は諦め、手ごろな大物を狙うべし、女性も魚も仕事も一緒さ。 (09/09/25 13:08)
はいむるぶし 名無しさん その比較は光栄ですね!弘兼に挑戦状を叩きつけますか?へへ!私のほうが面白いと言わせてやる!^^ (09/09/25 13:07)
はいむるぶし ここへさん へへ!まいど!何時もお付き合い本当にありあとやす!だんだんと佳境に入ってまいりました!その後の展開もよろしく!^^ (09/09/25 13:05)
名無し 「島耕作」ワールドの様相になってきましたなw (09/09/25 12:19)
ここへ ママとはつきあえないでインドに行くことになるのでは? (09/09/25 06:01)


 ■ 2009/09/23 (水) 愛と青春の旅立ち・・・・・12


彼女と友人はタクシーに乗りました・・・・・


「運転手さん六本木へ!」


彼女はそう言うとタクシーは六本木へ向かったのでした。


(六本木か・・・・・・)


彼はその言葉で、彼女のせいで忘れていたママの事が思い出されてしまいました。


(そういえばママとも六本木に行ったな・・・・・)

(あ〜〜〜 もう一度、ママと・・・・もう一度ママと夜を一緒に過ごしたい、しかしなかなか難しいだろうな、へたをしたらもう二度とないかも知れん、それぐらいあの時の俺は失態を晒してしまったな・・・・)


「コラ!何を考えてるんですか?ほら!もう直ぐ着きますよ!」


彼はしばらくママの事を考えていましたが、そんな彼を見通してか?彼女は指定した行き場所にもう直ぐ着く事を告げたのでした。


「××様!もう直ぐ着くんですから妙な事考えてなくてわたしの事を考えてください!」

「えっ?」

「ほら!着きましたよ!」


タクシーは六本木交差点から乃木坂方面の少し入った所で止まりました。


「フフ!わたし前からここに来たかったんだ!^^」


それはそんなには大きくないですが、しかしちょっとオシャレなホテルでした。


「さ!行くよ!××さま!よっしゃー!いっちょやったるぞ〜!^^」


そう言って、彼の手を取り、行こうとするのですが・・・・・・


「あれ?」


彼はその場から動こうとせず、そのまんま立ちすくんでいました。


「あれ?××様!どうしたの?さ〜!早く入ろうよ!」

「う・・うん・・・・・」

「ネ?早くはいろ!ネ?」

「うん・・・・・・・・・・P子ちゃん!」

「えっ?」

「ちょっと歩かない?」

「えっ?・・・・・・・・・・う・うん・・・・・・」


彼は彼女と手を繋いだまま、少し歩き、そこにあった小さな公園のベンチで腰を下ろしました。

そして彼は・・・・・・・


「ね〜P子ちゃん?」

「うん・・・・・・」


この彼の雰囲気で彼女はそれまですこぶる明るかったのがそれを察してか?少しテンションを下げ、おとなしくしていました。


「やっぱりやめにしない?」

「・・・・・・・・・・」

「やっぱりおかしいよ、こんなの・・・・」

「こんなの?」

「い・いや!こんなのって、つまりセックスが・・・・・」

「なぜ?」

「だってまだ知り合ってそんなに経って無いし、それにいきなりすぎるよ!」

「・・・・・・・・」

「P子ちゃんだってそう思わない?」

「あたしって・・・・・今、すっごくカッコ悪い!やばい!」

「えっ?」

「だって!これって!断られてるんでしょ?」

「えっ!あっ!」

「それって、あたし、すごくお間抜けさんでしょ?あたしってすごくバカ!それなのにあんなにはしゃいじゃって!ほんとバカ!バカバカ!」

「そんな事無いよ!俺が悪いんだよ!調子に乗った俺が・・・・・」

「あ〜〜〜〜〜〜!カッコ悪い!あたしって最悪!」


彼はこの状況が、P子ちゃんにとって立場が最悪になってしまうと思い、本当の事を言う決心をしたのでした。


「P子ちゃん、実は・・・・・」

「・・・・・・・」

「実は俺、ごめん!俺本当はママの事が・・・・・・」

「そんなの分ってる!!!!」

「えっ?」

「そんなのとっくのとうに分ってる!」

「えっ?それじゃ、なぜ?」

「良いじゃない!だって好きになっちゃったんだから!」

「えっ?」

「あたしそんなの知ってた!実はママとどこかに行ったことも知ってる!」

「えっ???」

「あたし××様の事、××様が店へ来るたび見てたの・・・ママとどこかに行った事も・・アフターした事も知ってる、だって、だって気になってその日わざとママが店から出るとき一緒にあたしも出たんだもん!」

「・・・・・・・・」

「するとママが何時もはタクシーで帰るのにその日は・・・・・で、ママに分らないよう着いていったら・・・・・・」

「そ・それで・・・・」

「あたし・・・・ちょっとショックだった、でもこんな事良くある話!あたしは気にしない様にしてた!そしたらその日から××様は店に来なくなったから、これは何かママと××様に何かあったな?と思った・・・・」

「・・・・・・・・」

「だから、貴方が来ない間、ママにわざと貴方の話をして探ってみたの、そしたらママが次に××様が来たらアナタが着いてって言ってくれたの」

「・・・・・・・・」

「これはチャンスと思った!ママも××様の事よろしくね!って言ってくれし・・・・それであの夜に何かあったと確信したの・・・・」

「そういう事があったんだ・・・・」

「貴方がママの事を好きなのは知ってる!でも・・・・でもあたしも貴方の事が好きになっちゃったんだからしょうがないじゃない!」

「でも・・・なんで俺のこと・・・・」

「知らないわよ!あたしだって分んない!何で好きになったんだか分んない!でも好きになったのは本当!理由なんて分んない!」

「そうか・・・・でも俺、P子ちゃんの言うとおり・・・・」

「言わなくていい!××様はママが、ママが好きなんでしょ?」

「うん・・・・・」

「じゃ・・・じゃそれでも良い!それでもあたしとしても良いじゃない!」

「えっ?そ・それは出来ない!そんなこと出来る訳無いじゃないか!」

「そんな事無い!そんな事やってる人いっぱい居る!それにあたしが良いって言ってるんだから××様が気にする事なんてない!」

「いやっ!それは出来んよ!」

「わかった!ママにバレルのが怖いんでしょ?あたし・・・・言っちゃうかもしんないもんね?」

「そんなことじゃ・・・・・」

「じゃーなんで?あたしが良いって言ってるんだから良いじゃない?それともあたしの事、興味が全く無い?」

「そんな事じゃない!俺は一途なだけなんだ!それに・・・」

「それに?」

「何をしててもママの事が頭から離れないんだ!こんな気持ちでお前の事・・・抱けないし、もし抱いたら俺は男として最悪になる!」

「あたしがこんなに言ってるのに?」

「無理だ!絶対!」

「なぜ?どうして?わかんない!どうして?」

「これからも俺はママに会いたいし、俺はママの前で毅然としていたいからだ!」

「なによ!そんな難しい言葉で言われてもちっとも分んない!」

「要するに邪な気持ちでは会えないと言う事!」

「あたしがよこしま?」

「あー!そんな意味じゃない!もういい!分ってもらえんでいい!」


彼は彼女のこのような態度に少し怒りを覚え、少し無言になり、気を収めるためにタバコに火を着け様としました。

それに気付くと彼女はバッグから急いでライターを取り出し、怒っている彼に火を差し出しました。


「ごめんなさい・・・・」

「・・・・・・・・」

「ごめんなさい!あたしのわがままに付き合わせちゃって本当にごめんなさい・・・」

「い・いや!俺ももっと、それこそP子ちゃんに毅然とした態度を取ってこなかったから悪いんだ!」

「ううん、貴方は悪くない!あたしが少しオイタし過ぎたのよ、貴方は私を傷つけまいと思って一線を守ってくれたのよ・・・」

「・・・・・・」

「分ったわ!もう言わない!ごめんね!」

「いや・・・・俺が悪いんだ・・・・」

「そのかわり」

「そのかわり?」

「あたし、応援する!貴方とママの事!応援する!あたしが出来る事ってそんなに無いけどママと一緒に働いているから色んな情報は教えて上げれるわ!」

「・・・・・・・・」

「そのかわり!ママとダメだって分ったらあたしと付き合って?」

「えっ?」

「あたし!それまで待ってる!だからこれに懲りず、またお店に顔を出してね?」

「そんな事頼めないし、そんなことは俺が自分ですることだ、だからP子ちゃんは関係ないよ!それにこれからもお店には心配しなくても顔を出すよ!」

「そ!良かった!それにあたしは自分で勝手に応援するんだから好きにさせて?」

「それはまずいよ!」

「いいのいいの!そのかわりダメだったらまた、あたし、再アタック!しちゃうからね!覚悟しといてよ!^^」

「え〜〜〜〜〜!」


その夜、なんとか彼は彼女を説得し、またタクシーを拾って彼女を送ってから帰宅する事にしました。

タクシーに乗った二人は、少し気まずい雰囲気で、二人とも無言で居ました。

彼女は彼に背中を向け、ずっと外を眺めていたのでしたが少し様子が変でした、彼に背中を向けているその背中がしばらくして少し小刻みに動いているのでした・・・・


「P子ちゃん?」

「・・・・・・・・」

「P子ちゃんお家は世田谷の方で良かったよね?」

「ぐびっ!ぐびっ!ズズッ!ぐびっ!ズズッ!ぶふ!ズビッ!ぐびっ!」

「P子ちゃん・・・・・」

「はだびずがどばんない!!!」

「ぴ・P子ちゃん!」


それは突然やってきました。


「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!だべだ〜〜〜〜〜〜〜!がばんじでだのに〜〜〜〜!」

「????????」

「だびだがどばんないよ〜〜〜!だべだ〜〜〜!」

「P子ちゃん!」

「どぼじでよ〜?どぼじでこうなんの〜〜〜???いいじゃんか〜〜〜!わだじのなにがだべだど〜〜〜?」


彼女は鼻水で喋る事すべてが強烈な鼻声で聞き取りづらくなっていました。


「ごうがいずるぞ〜〜〜〜!」

「こ・後悔か?」

「ぐびっ!ごうがいずるぞ!ぐびっ!あだじのがらだびれながっだの〜〜〜!」

「??か・ら・だ??」

「あだじっで、ぐびっ!いいおっばいじでるんだぞ!ぐずっ!」

「えっ?」

「ごうがいずるぞ!じらないぞ!ヒック!ごうびえでぼいいがらだじてんだぞ!ヒックヒック!」

「よし分った分った!もう良いから!話さなくていいから!」

「ばがやどー!ぐびっ!ズズッ!なべでんじゃねー!づぎみだいっていったってびぜないど−!ぐび!ごうがいさせてやるー!」

「おい!もういいから!よそうよ!」

「うんでんじゅざん!きいてよー!ごのおどご!ぎょう!ヒック!わだじをふっだんだよ〜!ごのばがやろーが!わだじびたいないいおんなをー!ぐびっ!」

「おい!やめろ!運転手さんも笑ってるぞ!」

「いいもん!ぐやじー!どうじで?ぐびっ!どうじで?みないの!おっばいみでよ!それみてがらかんがえでぐれだっていいじゃんか!ヒック!ほんどうにいいおっばいじでんだから!」

「わかった!もう分ったから家の方案内してよ!」

「じらない!帰んない!ぐびっ!もうじぬ!じんでやる!」

「おいおい!かんべんしてくれよー!」

「だめ!がんべんじでやんない!おっばいみろ!それでかんがえろ!」

「やれやれ・・・・・・・」


結局、彼女はその後もグズグズで、仕様が無く彼女を彼のアパートへ泊めるハメになりました・・・・・・




つづく




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はいむるぶし サイコロさん どひゃ〜!ま・まずい!ダメです!コメント下さい!よろぴく!^^ (09/09/27 14:49)
サイコロ 失礼しました^^思う存分書いていただくためにも、しばらくコメントは控えます^^ (09/09/25 23:10)
はいむるぶし ここへさん ホントにいつもコメント有難うございます!本当にウレピー!^^これがあるから書く事を辞められないんだな〜!^^ (09/09/24 22:32)
はいむるぶし サイコロさん サイコロさんは鋭いからこの先、書きづらくさせないで下さいよ〜!ほんとに〜〜〜〜^^ (09/09/24 22:31)
はいむるぶし 名無しさん お〜〜〜〜〜!それは凄い!とすると記念する会員NO1番は名無しさんですね!これは一生自慢できますよ!うらやまぴ〜!^^ (09/09/24 22:29)
ここへ 軽薄、尻軽P子ちゃんは彼のアパートでわがままいってセックスしたがるけど彼は拒否するのかな? (09/09/24 14:34)
サイコロ やはり、ママの刺客は強烈だす・・・ (09/09/23 20:16)
名無し P子ちゃんのファンクラブ設立しました。入会はお早めにw (09/09/23 18:13)


 ■ 2009/09/21 (月) 愛と青春の旅立ち・・・・・J


それからは、やはり彼の想像通りママの店では最初の少しはママが席に着きますが、しかし直ぐ、あのP子ちゃんが着くようになりました。

しかしこれは彼の想定内でしたし、まだしばらくはこの状態が続く方が彼にとっても都合が良く、その間、ママのお客やあのママの男がどれぐらいの周期でここを訪れるかを知る事も一つの目的であるので、それほど問題ではありませんでした。

ただ、一つ問題を挙げるとしたら、このP子ちゃんの処遇でした・・・・・


「もう!何時になったらアフター連れて行ってくれるの?」

「ごめんごめん!今俺のプロジェクトが忙しくてあまり夜遅くまで遊んでられないんだよ!」

「もうそればっかり!本当なの?やっぱりママが良いんでしょ?」

「そんな事無いよ!P子ちゃんは俺にはもったいないぐらいだよ!」

「ほんとう???」

「本当だよ!それにP子ちゃんに教えてもらったあんな男に俺は太刀打ちできないよ!」

「それはそうだけど、でも・・・・・・」

「でも?」

「わたしこれでもアフター誘って断られたこと無いんだよね〜・・・」

「そりゃそうだろうね!P子ちゃんは可愛いし綺麗だもん!」

「なら何故××様には断られてばっかりなの?」

「だから言っているじゃん、仕事が・・・・」

「そんなの嘘に決まってる!絶対違う!絶対ママだ!ママが良いんだ!」

「おいおい違うって・・・・」

「違わないもん!わたしじゃダメなんだ!せっかく勇気出して告ったのに!!!!」

「やれやれ・・・・・じゃ本当は忙しいんだけど今日行く?」

「えっ?ホント!」

「だってこのままじゃ収まんないでしょ?」

「ほんと?ほんとにほんと???いく!いく!絶対いく!^^」

「でもあんまり遅くはダメだぞ!」

「うん分ってる!お仕事忙しいんでしょ!分ってる!キャッ!ヤッタ!ごね得ごね得!フフフ!^^」

「やれやれ・・・・・・・・」


あまりにも強いP子ちゃんの押しで、彼はとうとうママ以外の女性とアフターをするハメになりました。


「それはそうとP子ちゃん?」

「はい!^^」

「あのママの例の男・・・」

「なんだもうママのはなし〜〜〜なんかテンション一気に下がるな〜〜〜ぶぅぅぅ」

「あはは、ごめんごめん、でもあの男、けっこうここに来るんだ?」

「うん良く来るよ!だってママにぞっこんだもん!」

「そんな時はママもずっとその男に着いてるの?」

「そりゃそうでしょ!ママの後ろ盾だし大きなスポンサーだもん!」

「そりゃそうだな!」

「そんな事より今日どこに行く?どこへ連れてってくれるの?」

「そうだな・・・・・」

「えっ?いきなり?それはダメ!わたし・・・・用意してない!!!でも貴方がどうしてもって言うんなら・・・・・・」

「は〜?なに言ってんだ?俺は何もそんなこと言ってねーぞ!」

「いえ!わたし!!!決心したわ!うん!これで良いのよ!わたし!良い奥さんになるわ!」

「なに一人で言ってんだ?」

「だってわたしが決めた男だもん!後悔なんてしないわ!」

「勝手にやってろ!」

「え〜〜〜〜!なんでよ〜〜〜〜!良いじゃん!もう知らない仲じゃないんだしお互い相思相愛なんだから〜!初めてのアフターは二人の思い出作りってちょっとロマンチックじゃ〜ん!!!」

「お前ね〜!普通そういう事は男の方が誘うもんだろ?」

「だって〜!××様って多分待ってたら何時までたっても言ってくれそうに無いもん!それにわたしってH大スキだもん!^^」

「な・・なにを!!!」

「ネ?ネ?いこ!ホテル!ネ?わたし!良いとこ知ってんだ!^^」

「もう知らん!」

「ネ?ネ?わたし今日安全日!ネ?ネ?」

「・・・・・・・・・・・・」


彼女のこの開けっぴろげで底抜けに明るい性格のおかげで彼は何時もママの事が頭から離れなかったのが唯一リラックスできるひと時でした。

しかし彼女のこの誘惑は、営業トークと聞いているのですがあまりにも執拗なのでひょっとすると半分は本当なのではないか?勘ぐりたくなるほどの物でした。

そしてしばらくして閉店の時間がやってきました。


「わかった?わたしの言ったこのお店で待っててよ!」

「あー分ったよ!」

「絶対待っててよ!直ぐ着替えて行くからネ!」


彼は店を出て彼女の言う店へと向かい、しばらく待っていましたら・・・・


「お待たせ!」

「お!!!おう・・・・・」


戦闘服から着替えて来た彼女は、見間違えるほど普通の格好で、上げてあった髪も下ろし、化粧も濃かったものからすっぴんとまでは行かないものの本当に薄化粧で、その変り様は声を掛けられなければ全く本人と気付かなかったでしょう。


「あ・・・おい!どうしたんだ?その格好?」

「へへ!ビックリした?」

「そりゃビックリするだろ!これだけ違えば・・・・・」

「大成功!!!^^」

「本当にこれがP子ちゃんかい?信じられん・・・・」

「へへ〜!実はこれが本当のあたしなのだ!^^店での雰囲気とは全く違う実は地味な子なのだ!^^」

「へ〜〜〜〜〜〜〜!」

「どう?すっぴんのあたし?」

「うん!実に良いよ!うん!絶対こっちの方が良い!間違いないよ!」

「ヤッター!本当に大成功!^^実はドキドキしてたんだ!これ見てガッカリされるんじゃないかって!」

「そんな事無い!本当にこっちの方が似合ってるよ!」

「ほんと?良かった〜^^、ある意味これって勝負だったんだ!」


彼は本当に、心からそう思いました。

彼女のこの大変身は、彼の心からママの面影を一気に吹き飛ばし、今まで全く無かった感情が彼女中心へとなっていました。


「じゃ!行こう!早く出よう!^^」


彼女は彼の手を取り、店を後にしました。


「今日の記念する最初のアフターはあたしがリードする!^^」

「えっ?」

「まず最初は御飯ね!もうあたしお腹ぺこぺこ!」

「よし飯行こう!」

「ダメよ!あたしがリードするんだから!」

「はい!分りました!」

「よし!着いてまいれ!」

「はっ!^^」


彼女は彼の手を取り足早に歩き出し、銀座4丁目から新橋の方へと向かうのでした。


(おいおい!ここはサラリーマン御用達の方だぞ!一体どこへ連れて行くんだ?)


彼女が連れてきたそのお店はなんと・・・・・・


「ジャジャーン!着きました!」

「えっ?ここで?」

「そうよ^^」

「ここって・・・・・・・」


なんと彼女が連れてきたのは有名チェーン店の牛どん屋さんでした。


「だって〜!わたし牛どん大好きなんだもん!」

「でも今日は初めてのアフター記念日でしょ?」

「そうよ^^」

「こんな所でいいの?」

「こんな所ってなによ!何かもっとお洒落な所を想像してた?」

「うん、でもここはさすがに・・・これは想定外だ!」

「だってわたしこれ大好きなの、一人でも良く来るわよ!^^」

「う〜ん!でも本当にこれで良いのかい?」

「良いよ!だって今日はわたしがリードするって言ったじゃん!さ!食べよ!^^」

「俺は全然これでいいけど・・・・なんかなぁ〜〜〜・・・・」


彼女の全てが驚かされるこの行動は、彼を本当に目を点にし、しかしそれと同時に何か親近感も凄く沸いてくるのも事実でした。


「あ〜!美味しかった!何時食べても美味しいよね?^^」

「あ〜美味かった!久しぶりに食ったよ!」

「ほんとう?わたしなんてしょっちゅうよ!^^」

「どうして?けっこう金は持ってんだろ?店の給料良いんじゃないの?」

「そうね!悪くは無いわね!でもわたしお金がいるの!」

「なんで?」

「へへ!ナイショ!^^」


その言葉は、ひょっとすると彼女はこんな商売をしてはいますが実は、今の格好といい、この食生活といい、けっこうお金に苦労をしているのかもしれないと彼は思うのでした。

夜の商売をしている女達は、彼が思うような単純な人ばかりでないと彼女を見ていると本当に思うのでした。


「さ〜〜〜〜て!^^今日のメインイベント!そろそろ行きますか!^^」

「えっ?」

「えって、何を言っているんですか〜!これからが本番でしょ!^^」

「なにが?」

「もー!とぼけちゃってー!」

「なにが?」

「もー!セックスですよセックス!」

「なに〜!それってマジだったの〜?」

「当たり前ですよ!おおマジです!」

「ちょ・ちょっと待ってよ〜!まだ早いだろ〜!そんないきなり・・・・・」

「何を言っているんですか!××様にとってはいきなりかも知れませんがわたしにとってはもうずいぶん待ったんですからね!」

「いや!そ・それは営業トークだと思って・・・・・」

「え〜〜〜!それってわたしの今まで言った事全部そう取っていたのですか?」

「うん!」

「え〜〜〜!ショック〜!ひど〜い!」

「だって俺からすりゃ当然でしょ?」

「それってわたしが枕営業しているってことですよ!ショックー!」

「すまん!ごめん!この通り謝るよ!ごめん!」

「ま〜、でも仕方ないか!こんな商売しているんだもんね!そう取られても仕方ないよね!」

「そ!そうだろ!おまけに俺はまだ銀座初心者だから!」

「ま!仕方ない!今回は多めに見てあげる!」

「ふ〜、ありがと!」

「そのかわり!」

「えっ?」

「そのかわり!今回はわたしの言う通りにしてもらいます!」

「えっ?」

「もう一度言います!わたしとエッチしてください!」

「は???」

「出なければもう許しません!」

「はあ?」

「そういう訳で!・・・・タクシー!」

「え〜〜〜〜〜〜!」


彼はもう彼女のペースにはまり、なす術を失っていました。

しかし、その奔放な彼女に付き合うことを彼の心はどこか高揚する事を憶えるのも事実だったのでした・・・・・・・



つづく




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はいむるぶし サイコロさん 私も同感です!しかしこれもママからの試練だったのかどうかは今後の展開で!^^ (09/09/23 12:17)
はいむるぶし 下っ端公務員さん お〜〜〜〜!久々のコメント本当に有難うございます!その褒め言葉はスゴク嬉しいですね!これからも変らぬご愛顧のほど宜しくお願いいたします! (09/09/23 12:15)
はいむるぶし まりあさん えっ?そうなんですか?では記号を変えるか・・・でも今回はセクスィ〜でした?ドキドキしました?私はそんなまりあさんにドキドキ!^^ (09/09/23 12:12)
はいむるぶし 軍神殿 その通り!男たるものそんなナンパな事ではいけません!本当に日本男児はそんな事ではいけません!でも私はすこぶるナンパ!^^ (09/09/23 12:09)
はいむるぶし 由良っち お〜〜〜!由良っち元気してるか!今後もお楽しみに!^^ (09/09/23 12:06)
はいむるぶし ここへさん それも今後のお楽しみに!^^何時も本当にコメント有難うございます!^^ (09/09/23 12:05)
はいむるぶし 名無しさん 私もそう思います!^^ (09/09/23 12:04)
サイコロ しかし、ママからの試練はすごいね^^ (09/09/22 20:50)
サイコロ 好いた男の前だけだと思いたい^^ (09/09/22 20:49)
下っ端公務員 なんだかんだで読んでしまう。 不思議な魅力があるなw (09/09/21 23:23)
まりあ 今日はセクスィ〜な場面が多かったですね。。。ドキドキ…。。。。あっ、そうそう、あのぅ、@〜Sまでしか数字記号は表示できないかもぉ?!(21からなぜだか変換できませんw) (09/09/21 22:26)
軍神 いくら可愛くて綺麗でも、尻軽女はゴメンだな、誇り高き武士道の男の格を落とす、自分を安売りせず誘惑に乗らず己の義を貫く、それが男という者、女郎クモの巣にかかった獲物のオス蝶となるか、やっぱり狩人としては追われるより追って仕留めたいもの、相手が魚であろうが女であろうが同じ事よ(笑) (09/09/21 22:04)
由良 (-Д-;牛丼嫌だ〜・・・・・orz絶対男の人の方がはよ喰い終わるよねえ・・・んで、あの早よ喰えオーラが嫌だwああ、P子ちゃんに喰いつくの忘れてたw楽しみにしよるよ。 (09/09/21 21:09)
ここへ P子ちゃんてこんなに気軽にセックスするの?そうだとしたら他の男とも気軽にセックスするから安心できない女になると思うけど。 (09/09/21 20:51)
名無し P子ちゃん、可愛いw (09/09/21 19:22)


 ■ 2009/09/20 (日) 愛と青春の旅立ち・・・・・I


彼は意を決して扉を開きました。


「いらっしゃいませ!」

「あら〜××様!お久しぶりです!どうぞこちらへ^^」


ママはいつもの様にテーブルに案内してくれました。


「あれから来られないから心配していたのですよ!でもお元気そうで安心しましたわ^^」

「すみません!ご心配をお掛けして」

「いえ、お仕事の方が大変だったのでしょ?」

「は・はい!そうなんです!今僕のプロジェクトが推進していてなかなか時間の余裕が無くて」

「まー!そうなんですか!それは大変ですが良かったですね〜!遣り甲斐がありますものね^^」

「はい!だからなかなか来れなくてすみませんでした」

「そんなことはお気になさらないで、それよりお仕事頑張ってください!私も応援して差し上げますわ!^^」

「ありがとうございます」

「それでごめんなさいね!今日はこれで私、席を離れなければならないんです、本当にごめんなさいね!」

「あ!僕になんかお気になさらないでどうぞ!」

「ホントごめんなさい!次は必ずお傍に・・・・・・P子ちゃんよろしく!」

「は〜い!」

「それではごゆっくりしていって下さい!じゃP子ちゃんヨロシクね!」


そう言ってママは席を離れました。

もちろんこの前の夜の話など微塵も出さずにその場を立ちました。

彼はそんなママの対応が少し寂しく、しかしまたそれとは別に、そんな対応が彼をここに来易くさせる物でもありました。

そしてまた、ママが着けてくれたこのP子ちゃんが実に明るく奔放な性格で、話も上手で彼に全く気を使わせず、そんな彼女の接客が彼の重くなっている感情を凄く和ませ、これもママが彼の心情を察知してワザとその様な子を着けてくれたのではないか?と思わせるのでした。

ママは別の席で何時もの様に接客をしていて、彼は自分の席から何度かママの方を見たりするのですがママはそんな彼のそぶりを知ってか知らぬか全く関せずの様で、少しはこちらに気付かないか?という淡い期待で見るのですがその期待は成就する事はありませんでした。


「もう!せっかくお話しているのに気持ちは事ここにあらずって感じ?」

「えっ?あっ!ごめんごめん!で?何の話だっけ?」

「もう!いいわよ!プンプン!!!」

「え〜〜!本当にごめん!次はちゃんと聞くからそんなに怒んないで!」

「もういいわよ!分ったわよ!フフ!私の方こそごめんなさい、少しからかってみたの!^^」

「え〜!P子ちゃんも人が悪いな〜!^^」

「フフ、ごめんなさい!でも・・・」

「えっ?」

「でも本当にママって人気有るよね〜!」

「えっ?そうなの?」

「うん!本当に人気有るよ!私も夜に入ってもう随分となるけどママの様に人気が有る人はあまり居ないよ!」

「ふ〜ん、そうなんだ」

「ママってどこかミステリアスな所があるからそれが男の気持ちをくすぐるのかしら?」

「それはある!でもそんなにママをねらって来ている客が多いんだ?」

「ちょっとニュアンスが違うけど多いよ!別に狙って来ている訳じゃないんだよね!なんか癒されたいって言うの?そんな客が多いよ!」

「癒されたい?」

「そうよ!ママってなんか傍に居るだけで癒されるって言うかそんな雰囲気を持っているの!だからママをものにしたいとかそんなんじゃないみたい!」

「ふ〜〜〜ん」

「それに・・・・・」

「それに?」

「ママにはもう特別な人が居るもん!」

「えっ?????」

「やべ!言っちゃった!ごめん!これ聞かなかったことにして!」

「え〜!だってもう聞いちゃったぜ!」

「本当にごめんなさい!え〜!どうしよう!ワタシやばいよ!」

「分った分った!絶対誰にも言わないから!俺にだけちょっと教えてよ!」

「え〜〜〜!ほんとう〜〜〜!」

「絶対だよ絶対!誰にも言わない!約束!」

「え〜〜〜!ぜったいだよ〜!本当に誰にも言っちゃだめだよ!でないとワタシここに居れなくなっちゃう!」

「分ってるよ!俺だって君がここに居れなくなるのは困るよ!お気に入りなんだから!」

「本当だね?絶対約束破らないでよ!」

「男の約束!」

「じゃ教えてあげるけど・・・・今あそこに来ているお客さんが居るでしょ!あれがママの良い人!」

「えっ?」

「ほら!あの人よ!あの変なめがね掛けてる!」


彼は横目で悟られない様に目を凝らしました。

もともと薄暗い店内である為、周りの客の顔やしぐさが目に付かぬよう配慮してある店内ではありましたが彼はその男の顔やしぐさを目に焼き付けるほど注意深く見続けました。


「あの人・・・・・あまり詳しくは知らないけど相当お金持ってるって噂よ!」

「ふ〜ん」

「多分、このお店の開店に相当助けてもらったと噂で聞いたわ!」

「へ〜!」

「ま!要するにパパね!」

「何をしている人か知ってる?」

「ほんとう、あまり詳しく知らないのよ!でも・・・・・」

「でも?」

「多分・・・・噂では株関係の仕事だって聞いたことがあるわ・・・・」

「株関係?」

「多分よ!ワタシがヘルプで着いた時、そんな話をしていたもの・・・・なんか買収とか売りとか買いとか・・・・・」

「そうか・・・・・」

「それと・・・・・ヤバイ関係もあると聞いたことあるよ!」

「ふ〜ん・・・・・」


彼はその彼女の言う「ヤバイ関係」で、この話は相当信憑性があると思ったのでした。


「貴方もママを目当てでここに来ているんだったら諦めた方がいいよ!」

「その様だね!」

「そうよ!貴方の様な普通の人じゃとても太刀打ちできる相手じゃないよ!」

「本当だ!」

「だから!ママは諦めてあたしに乗り換えれば?」

「えっ?」

「あたしはフリーよ!何時でもオッケー!こう見えてもけっこうナイスバディーなのよ!^^」

「えっ?あっ!そ・そのようだね!」

「そうよ!ママのような雰囲気には程遠いけどこれでもあたし、けっこう人気もあるのよ!^^」

「あ〜、分るよ!綺麗だし性格も明るいし男だったら誰でも手にしたいと思うよ!」

「そうでしょ!へへ!どう?乗り換えない?」

「そんな簡単に言って良いの?本気にするかもしれないぞ!」

「なに言ってんの!あたしは本気よ!前から実は見ていたんだ!」

「えっ?」

「実を言うと・・・・・白状しちゃう!前からママに言ってたんだ!」

「なにを?」

「貴方が次に来たらあたしを着けてくれませんか?って!」

「どうして?」

「だって・・・・・気になっちゃったんだもん!」

「またまた〜!営業トークがうまいね!^^」

「嘘じゃないったら〜!これでも勇気振り絞って告ってんだぞ!!!」

「ま〜ま〜!^^で?それを言ってママの反応はどうだったの?」

「うん、別にどうって事なかったよ!こんなことはホステスの間では良くあるもん!お気に入りのお客を廻してもらうのって!」

「ふ〜ん!そうなんだ!」

「ただ・・・・・」

「ただ?なに?」

「う〜ん、ただ今回は少し歯切れが悪かったんだよね!」

「歯切れが?」

「そうなの!いつものママなら積極的に応援してくれるんだけど今回は・・・・」

「今回は?」

「今回はママが、少し待ってね!って言ってなかなか返事をくれなかったのよ!」

「・・・・・・」

「こんな事は無かったのにね!いつもママは応援してくれるのになんか変だったわ!」

「それって何時ごろの話?」

「そうね!貴方が顔を見せなくなって少し経ったころよ!」

「ふ〜〜〜ん」


彼は、やはりママがなんらかの感情があったことをこの話で確信したのでした。

それが良い事か悪い事かは今の彼には分らない事ですが、しかし、少なくとも何も考えてくれないよりはまだ全然マシで、なにか一筋の光明を見る気分でした。

しかし彼女の言うパパの存在が明らかになったことも事実で、ある程度の明暗が分ったことへの現実と不安も入り混じり、今後の自分の行く末が深い深い霧に中を進む事になるであろう事は間違いないとも思うのでした・・・・・・


「ね〜!また呆けてる!で?どっちなの?どうすんの?私の事???」

「えっ?あ・あ〜〜〜!」

「本当に煮え切らないわね〜!ママの事は諦めなって!貴方にはわたしの方がお似合いよ!」

「そうだよね!俺もそう思うよ!」

「じゃ!決まりね!わたし・・・尽くすよ!わたしにして良かったってきっと思うよ!」

「う〜ん、そうかもしれない!」

「きっとそうよ!じゃ!今日はアフター付き合ってあげる!^^」

「おいおい、それはまだ早いだろう!それに明日も早いからまた別の日にしようよ!」

「え〜〜〜〜〜!なんで〜〜〜〜〜!すっごい興ざめ〜〜〜〜〜!」

「ハハハ!ごめんごめん!次は約束するからさ!」

「ほんと〜〜〜?」

「ほんと!男の約束!」

「じゃ!許してあげる!でも次は絶対ね!」

「うん!絶対!」


彼は、今日はこのまま店を出、帰路に付きました。

しかしP子ちゃんのおかげで少しではありますがママのまだ見ぬ本当を知り、収穫のあった一日でした。

それとは別に新たな問題も出て来ました・・・・・


(P子ちゃんをどうしよう・・・・・・)

(ま〜別に問題は無いと思うのだが、これからはこの店に来ればP子ちゃんが俺に着くだろうな〜・・・・)

(しかし考えてみれば使えるかも知れん、ママの情報や男の情報は取りやすくなる、P子ちゃんも俺に言ったのは営業トークだろうししばらくはこのままで良いか・・)


彼は、これからがママとの本当の勝負と、心に刻んで帰宅の徒についたのでした・・・



つづく







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はいむるぶし 告発者っち なんだと!ここで打ち切ったら全国5千万の読者が悲しむではないか!^^ (09/09/21 18:59)
はいむるぶし まりあさん なんと!石垣島に行くのですか?出来る事なら沖縄本島に来て欲しいな!そしたら最高のおもてなしを用意できるのに!残念!石垣島の東側、特に何も無い所へ行くのですね!もし時間があれば平久保灯台は絶景です、それと満潮時にみる川平湾も最高に綺麗ですよ!更に時間があるなら米原キャンプ場は小さな売店がある本当は遊泳は出来ない所ですが皆さん関係なく泳いでいる無許可ビーチでも行って見て下さい、珊瑚や魚がたくさん見れて凄く綺麗ですよ!あ〜〜〜私も行きたい!ちくしょう!^^ (09/09/21 18:57)
はいむるぶし ここへさん はい!何時も有難うございます!友人は普通にモテル奴でした!別に商売上の分け隔てが無かったようです、ただ惚れた相手が夜の商売をしていた、と言う事だったのです。 (09/09/21 18:47)
告発者 今回で完結じゃないの爺?(・ω・ )。。。つーか打ち切りは無いの?^^ /。。。  (09/09/20 22:13)
まりあ P子ちゃんは複雑なキモチだったかも…。つづく^^ / そうそう、マのスケジュールが空き次第、クマの仕事のお供として、伊原間、伊野田、八重山というところに行くことに(・ω・ ) 私の全然知らない場所で右も左もわからない上、準備してもクマのスケジュールがいっぱいで行けるかどうやら。。。?! (09/09/20 22:03)
ここへ 所詮はホステスとお客の関係だから、ホステスはお客に金を落とさせるのが仕事でそのためにいい気にさせますからね。恋愛関係になることはないとはいわないけど例外でしょう。友人は商売女ではない彼女つくろうとはしなかったのでしょうか。 (09/09/20 20:50)


 ■ 2009/09/19 (土) 愛と青春の旅立ち・・・・・H


そしてしばらくは、彼のプロジェクトを成功させるために仕事が中心のサイクルになり、約1ヶ月は大分と東京を行ったり来たりの毎日を過ごし、ようやく一段落した所で私に連絡が来たのでした。


「おい!○○!今日空いているか?」

「あー良いぞ!そういやお前と会うのはあれ以来だな!その後どうなんだ?」

「それを話す為に連絡したんだ!じゃ今日何時ものところで!」


そして私は仕事を片付け次第何時もの居酒屋へ向かいました。


「よう!お待たせ!」

「いや俺も今来たところだ!」

「それでどうなったんだ?早く聞かせろよ!」

「まー待てよ!取りあえず一杯から!」


なにしろ私は前の相談から何の連絡も無かったため、その後の動向はかなり気になっていました。

しかし相手が相手だけにそんなロマンスは無いだろうと思っていたためと、彼からの連絡もしばらく無い状態がつづきましたからあまり深くは考えない様にもなっていました。

そして最初は彼の現在の仕事の話で始まり、だんだんとお酒も入って来た所で私の方が切り出しました。


「ところでもうそろそろ良いんじゃないか?で、ママとはどうなったの?」

「う〜〜〜ん、それなんだが・・・・・」

「もったいぶらず早く言えよ!」

「おい!○○!」

「なんだ?」

「俺はダメな男だ!どうしようもない奴だ!!!」

「どうしたんだ?何があったんだ?」

「本当に・・・・・・・」


それから彼はその日の事を詳しく喋り始めました。

老舗料亭に始まり、裏カジノ、そしてママのマンションでの熱い一夜・・・・・

彼はそれこそ熱く語り、私は彼が喋っている間は一切口を挟まず、聞く事に徹していました。


「そういう訳だ・・・・これで全部話した!」

「う〜〜〜〜ん、すげーな!お前の事だから全部本当の事だろうけど、それにしても料亭の事やカジノの事はその通りだろうと思うがママのマンションでの事はにわかには信じ難い物があるな!」

「実は俺もあれが実際本当に有った事かを自分でも信じられんのだ!」

「そうだろうな!だってあのママがお前の様な一般人に何故そこまでするのかが全く分らん!」

「うん、そうなんだ・・・・・」

「大体お前のような奴に惚れるなんてありえんだろう!それが本当であってもこの俺が許さん!」

「そうだろうな、俺自身ママが本当に俺に惚れているなどとどうしても思えん・・・」

「当たり前だ!今一度俺が許さん!」

「ハハ!分っているよ!・・・・では、どうして俺をあんな風に招待し、俺にあそこまでさらけ出し、しかも俺次第ではママを抱く事が出来た・・・それは何故だ!おい!教えてくれ!どうしてだ!」

「俺が分る訳ねーだろ!お前にも分らんのに!」

「でもお前もそれなりに女性経験が有るだろ!しかも営業マンは相手の心理を読むのが仕事だ!考えてくれよ!」

「う〜〜〜〜ん」

「この事はお前にしか言っていない!だから相談出来るのはお前だけだ!」

「う〜〜〜ん、そうだな、取りあえず2パターンで考えようぜ!」

「???」

「ママがお前の事を遊びと考えた場合とそうでない場合と!」

「お・おう!」

「もしママの遊びと考えた場合、料亭やカジノは良いよな!でも遊びの奴に自分のマンションにまで迎え入れるか?まずこの一点!それとセックス、夜の女はこの事自体遊びで出来る女が多い、しかしママの場合ちょっと事情が違う、セックスすればママの隠したい部分が露になる、お互い裸になるのだから当然だわな!しかしそれでも遊びと腹を括れるなら最初にばらさなくてもいずればれた時に対処すればいいと思うのだが今回のケースは最初にばらした!」

「ふむ!」

「このママの意図はお前に選択させたという事だ!これが重要に思う!」

「???」

「遊びの相手にそこまで気を使うか?セックスの最中にそれに気付いた事で相手の男がどう思おうと知った事ではないだろう!遊びの相手に次は無いんだから!」

「・・・・・・」

「ゆえにこのママの行動は、お前に選択をさせ、了承を得た上でわだかまり無く抱き合いたいと思うが故で、それは、これからも、と言う継続性も含んだ物ではないか?」

「う〜〜〜ん・・・」

「このママの背中の秘密は、それぐらい一般人には選択を迫られるものだ、もしママがヤクザの情婦で、この一件からややこしい事になる恐れを含んでいる事も可能性としてある、その様な物だからこそお前も震え上がったんだろ?」

「・・・・・・・」

「遊びの相手だったらそんな後の事まで考える必要が無い!やはりある程度の感情が有る人だからこその行為と考えるのが自然だろう!」

「そうかもしれん・・・・・」

「それよりもなによりも遊びだったら自分の家よりホテルでするだろ?」

「・・・・・・・」

「まー悔しいがお前には惚れているとまでは分らんがある種の感情があったことは間違いないだろうな・・・・」

「そうかもしれん、あの夜の事をこの一ヶ月何度と考えた、何度考えてもママが遊びで・・・ふざけてした事とはどうしても考えにくいんだ!よほどの事情が有るにせよ遊びでした事ではないと俺は思っている・・・・」

「ま〜お前も営業マンなんだから俺がそう言わなくても分っているだろう!」

「そうかもしれん!しかし、やはり他人から同じ意見を言われる事は確信めいたものを感じさせてくれる!」

「うん!そうだな!」

「しかしそれが本当なら尚更俺はどうしようもない男だ!」

「お前がそう思う事は仕方が無いかも知れんが、普通の男は皆お前の様になると思うぞ!」

「違う!この予想が本当ならあのママが選んでくれたんだ!俺は普通ではだめなんだ!」

「・・・・・」

「俺はあの時、完全にママから逃げたんだ!せっかく選んでくれたのに・・・俺は何も出来なかった・・・馬鹿だ!どうしようもね〜!」

「ところでお前その一件からママの所へ行ったのか?」

「いや、仕事が忙しくて・・・・・」

「そうか、ではその後のママの事は分らないんだな?」

「あぁ・・・」

「で?何よりお前の方はどうなんだ?」

「俺?」

「そうだ!お前はどうなんだ?ママの事・・・・」

「あの時、ママの背中を見た時、あの時はビビッて何も出来なかったがあれ以来、俺は後悔と悔しさで寝れん日々を過ごした」

「それで?」

「あの日以来、俺は前よりもママの事を忘れた事がない!一ヶ月の間、俺は何度もママの所へ行こうかどうか迷いに迷った、だけど自分に自身が全く無い事とどんな面さげてママに会えるか?と、こればかり考えて今日にまでなった!」

「ふむ・・・」

「俺は以前よりママが好きだ!完全に惚れている!もうどうにもならん・・・・」

「そうか」

「仕事の方も一段落したから明日にでもママの所へ行ってくる!」

「う〜ん」

「もうこんな状態には耐えられん!どんな結論でもいい!とにかく明日行ってくるよ!」

「う〜〜〜ん・・・・・お前も分っているだろうが・・・・・ママはまだまだ秘密があるぞ!」

「うん・・・・」

「背中の事、それにまつわる全ての事、それだけじゃない!多分まだ色々有ると思うぞ!」

「俺もそう思う・・・・・」

「へたするとお前・・・・・仕事を辞めざるを得ない事にまで発展する可能性が有るかも知れんぞ!」

「それは俺もそう思っている!」

「お前それでもいいのか?お前商社に憧れて入ったんだよな?」

「そうだ!その通りだが、ママは俺の持っている全てをもってしてもかけがえの無い存在なんだ!」

「お前よく考えろ!たかが女の事だぞ!人生は長い!女なんて幾らでも居るがお前の勤めている商社はそうは入れんし一度辞めたらもうこんな会社には二度と入れんぞ!」

「分っている!お前の言うとおりだよ!でもチャレンジするだけの価値は絶対有る!ママは俺にとっては世界一険しい道程になると思っている、それにママが俺たちの予想が当たっているなら俺を選んでくれ、チャンスを与えてくれたんだ!しかし俺はそのチャンスを逃すどころかママに大きな恥までかかせてしまった!」

「・・・・・・」

「俺はママに恥をかかせた償いと、今一度チャンスを掴むよう努力をしなきゃいけないんだ・・・・」

「そうか・・・・分った!ま、ガンバレや!何かあったら俺に出来る事は協力するよ、でもやばくなったら俺まで巻き添えは無しだぞ!^^」

「へ!俺がやばくなったらお前も道連れな!」

「ふざけんじゃね〜〜〜^^」


そして次の日


友人は自分で言った様に、ママに会いにお店へと行くのでした・・・・



つづく





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はいむるぶし サイコロさん 仕事の合間に書いているので誤字脱字が多い事多い事!それに分りにくい文章であったり、へたくそな表現だったり読まれる方は苦労をすると思いますがそれでも見捨てないでね!^^ (09/09/20 12:41)
はいむるぶし まりあさん ハイよまさせて頂きます!う〜〜〜〜ん!これまでの私に寄せたコメントを総合してみてみると・・・・・・はっ!ひょっとして!いやっ!しかし!うん!多分そうだろうと思うけど・・・・まりあさんって、実は、二コールキッドマン???いや!たぶん間違いない!^^ (09/09/20 12:38)
はいむるぶし ここへさん 毎度ご愛読本当に有難うございます!私の拙い文章ですがこれからもお付き合いの程よろぴく!^^ (09/09/20 12:33)
サイコロ ママは、他人の情婦と言えども、近寄ってくる男は、自分の眼鏡にかなった男でなければ、貶められるようでイヤなんでしょうね〜自分の惚れた男なら、最後は命を張れるような男でないと^^ (09/09/20 03:47)
まりあ はいむるぶしさんは相手の心理を読むのがお仕事☆ さぁ〜私をよぉーく読んでみてwなんてね(*^_^*)つづく… (09/09/19 22:51)
ここへ ママは水商売の世界で生きている自分の虚しい気持ちを晴らすために、自分に好意をもっている友人に背中の刺青を見せて肉体関係も迫ったのではないでしょうか。ママはもう冷たい態度をとるのではないのかなと思うけど。 (09/09/19 22:34)
ここへ ママはヤクザと関係あるだろうし、今後どうなるのでしょうか? (09/09/19 22:28)


 ■ 2009/09/18 (金) 愛と青春の旅立ち・・・・・G


彼は今、羽田空港へ向かっていました。

彼は昨日の出来事から一睡もしないで、一度自宅へ帰ってからスーツに着替え出社したのでした、相当疲れていた彼ですがその日は朝早くから上司に急ぎ大分へ飛んでくれと言われたのでした。

それは彼が手がけてきた仕事の最終の詰めで、今日何とか良い話をもってこいとの事でした。

その仕事とは彼が自分の足で始めて掴んだ物で、色々な情報を頼りに見つけたまだ世間には知られていない逸品で、彼も初めて掴んだ仕事だけに気合が入るものでした。


「おい××!」

「はい!」

「昨日会議でお前の進めているあの案件にGOサインが出たぞ!」

「えっ?本当ですか!」

「良かったな!もしこれが取れればお前も一人前の仲間入りだ!がんばれよ!失敗は許されんぞ!」

「はい!分っております!」

「今回のお前の案件は売り上げ規模としては小さいが我社がこんな物まで扱っているのか?と言う物だ!これは大手百貨店を中心に消費者に知られて行く物で我社の知名度を更に押し上げる事が出来る、その意味で重要な位置付けの物となる」

「はい!」

「これが成功すれば日本の百貨店、その他の流通が何かイベントを催す時、必ず我社に相談を持ちかけるだろう、そうなれば競合他社に抜きんだ位置付けを取れる!」

「はい!」

「では頼んだぞ!良い話し持って来いよ!」

「はい!」


大分空港へ着いたのは午後を少し回った頃でした、そこから彼はタクシーに乗りました。


「運転手さん日田まで!」

「えっ?お客さん日田市の日田ですか?」

「そうだよ!」

「ハイ分りました!」


大分空港から約100キロの道程だけに運転手も喜んだのでしょう、大分空港道路から大分自動車道に入り日田インター出口を降りてそこから更に山奥の方へとタクシーを飛ばしたのでした。

日田は周囲が山々に囲まれた盆地で、人口は約8万人で多くの河川が流れ込む水の豊かな町であり、古くは林業が主な産業でしたが現在はその姿も減り、しかし豊かで良質な水が市の所々で湧く事から酒造メーカーがこの地に入ってきました、また良質な温泉も多く出て、昔ながらの古い町並みを主体に観光産業としても力を注いでいる町で、彼はその町の中心から遠く離れた山間に今回の相手先が有り、しばらくしてたどり着きました。

タクシーをそこに待たせて彼は門を開いた・・・・

「いつもお世話になっております!」

「はい!」

「あ!いつもお世話になっております!○○商事の××です!」

「あ〜××さん!いつも遠い所から大変ね〜、今主人は裏の畑にいますよ!」

「分りました!ではそちらの方へ向かいます!」


今回の相手先の主人は農業を生業とし、その自分の畑で取れた野菜を趣味で料理をし、自らの手で作ったちょっとした雰囲気のあるお店で、自分の作った料理を出しているというご主人でした。

どれも抜群に美味しく、ご近所では評判のお店なのですがその中でもとにかく評判高いのは、ご主人自ら作ったトマト100パーセントのトマトジュースでした。

彼はこのトマトジュースにほれ込み、絶対これはいけると踏んで会社に企画書を提出したのです。

彼はもう何度目かの来訪で、この主人とは気も打ち解け、主人の方もわざわざ何度も遠くから来てくれている事に、自分の作った物が評価されている事に気お良くし、彼とは早くから打ち解けたのでした。


「おじさん!企画が通ったよ!おじさん!どうよ!やっちゃおーよ!」

「おいおい本当に大丈夫か〜?」

「大丈夫だって!俺が全てやるからさ!おじさんはトマトジュースだけを造ってくれればいいんだよ!」

「でもな〜・・・・」

「ホントに心配要らないって!容器も配送も広告もみんなこっちがやるから!心配要らないって!」

「ま〜おめ〜が言うなら大丈夫だろうけんど・・・・なんせ大きな会社なんだろ!」

「そうだよ!おじさんが見たらビックリするような会社だ!だから心配要らないよ!」

「ま〜何度と足運ばせてこれで断っちゃ〜バチが当たるやな・・・」

「えっ?と言うことはOKしてくれるって事?」

「しようがね〜だろ!こうまでしてくれちゃ〜ことわれね〜べ!」

「よし!そんじゃ簡単だから今日持ってきた契約書にサインして!」

「わかったわかった!それよりゆっくりしていけ!おめーの好きなトマトジュース冷えてあんぞ!」

「ひゃっ!ありがと〜!喉がカラカラだったから^^」


彼は主人が書いてくれた契約書を大事にカバンに入れ待たせてあったタクシーに乗りました。

そして近くの公衆電話からこの報告を上司に伝えたのでした。


「お忙しい所すみません!××です!」

「おー!どうだった?」

「オッケーです!契約取れました!」

「おーそうか!でかした!やったな!」

「はい!有難うございます!」

「本当に今日は良くやった!今日はもう会社には戻らなくていいぞ!明日も休みだから今日はそのまま帰れ!月曜日に詳しく聞くから!」

「有難うございます!ではお言葉に甘えさせていただきます!有難うございました!」


彼は今日の上々であった仕事と上司の気遣いに気分も良く、一睡もしていないのに疲れは吹っ飛んでいました。

大分空港へ帰ってきたのはもう夜になっての事でした。


「今頃ママは出勤準備をしている頃だろうな・・・・」


彼は飛行機を待つ間、昨日の事を思い出していました・・・・・・・・・・・・・・



「マ・・・マ・・・・・・・」

「どうですか?お分かりになりましたか?」

「こ・・・これは・・・・・」

「はい!貴方がその目で見たままですわ・・・・」


そのママの背中には見事な天女の絵が入っていたのです。


「どうです?これが本当の私、貴方のまだ知らない私なのです!」

「・・・・・・」

「どうです?これでもまだ私の事を・・・・これを見る前と同じ様に私を想って頂けますか?」

「・・・・・・」

「お答えして頂けませんか?それともやはり私が言ったように・・・・」

「ど・・・どうして?」

「どうして?私はさっきも言ったように夜の女、それも銀座の・・・・」

「しかし・・・・」

「貴方は夜の銀座で働く意味を本当にお分かりになっておりません!」

「・・・・・・・」

「××様?」

「は・はい・・・・」

「私を・・・こんな私を・・・・・・抱いていただけますか?」

「えっ?」

「私を抱いていただけませんか?」

「な・何を言っているのですか?」

「お嫌ですか?」

「そんな事を言っていません!嫌だなんて、そんなこと・・・・」

「では抱いていただけるのですか?」

「・・・・・・・」

「フフフ・・・あまりいじめちゃお可愛そうですね・・・」

「・・・・・・・」


ママは床に落ちたガウンを手に取り、また身にまといました。


「フフ、ごめんなさいね!興ざめさせてしまいましたね」

「・・・・・・・」

「本当にごめんなさい!でも、でももし宜しかったら今日は泊まって行ってね?」

「ママ・・・・・」

「ごめんね、今日は一人で居させないでね?」

「ママ!俺の方こそごめん!俺ってダメな奴だ!白状します!今俺、ビビッてます!本当!ビビッてます!お・・・おれ・・!!!」


ママは彼の口に指を当てました!


「良いの!分ってる!それ以上何も言わなくて良いんですよ!」


そしてママはおもむろに彼の体に自分の体を預けました。


「貴方は本当に正直な方ですね、分ります、普通の人なら当たり前の事です、何も気にする事はありません・・・・」


そう言ってママはそのまま、その場所で彼を静かに横にさせ、彼の胸に顔をうずめ、そのまましずかに抱きつきながら無言のまま共に時間をすごしたのでした・・・・・・




つづく・・・・・・・


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はいむるぶし まりあさん 私の背中には・・・ピップエレキ判!^^ (09/09/20 12:31)
まりあ 銀座で天女の絵…。。。ということは、ひょっとして、はいむるぶしさんのお背中には、みごとな『風神雷神』の絵が入っているとかw (09/09/19 22:50)
はいむるぶし ここへさん 毎回コメント本当に有難うございます!大変感謝しております!^^ (09/09/19 22:26)
ここへ 友人はママには冷めてHはしないで終わるということではないでしょうか。新契約はうまくいくのでしょうか。 (09/09/19 05:32)


 ■ 2009/09/17 (木) 愛と青春の旅立ち・・・・・F


ママに言われるがまま、彼はシャワーを借りその日の出来事と、ママの言った言葉と、それらを総合してママという人物を、今一度頭の中で整理していました・・・・


(今日の老舗料亭に始まり、その後の違法カジノ・・・そして一般市民には夢の様な暮らし、そのどれを取っても俺なんかが到底肩を並べる事が不可能な現実・・・)

(しかし、違法カジノは少し面を食らったがそれ以外はある程度予想範囲内だ・・・)

(それもそのはず、相手は銀座の高級クラブのママなんだぞ!それぐらいは俺自身分っていたはず、こんな事ぐらい見せ付けられたぐらいでは俺の気持ちは変らん!!!)

(それにしても気になるのは今さっきのママの言動だ!)

(まず!この部屋には特別な男しか入れない!それと、まだママの本当の真実があって次の事実を俺が知ったら俺がもうママを諦めるといった事、そしてさらっとママが言ったお互い好いた者同志・・・・)

(よ〜く考えろ!まず最初の特別な男しか入れない部屋!これは多分社交辞令と思った方が無難だ!その証拠にあのバーに並んであった酒の種類と量、おまけにカウンターまであってそこに並んであったグラスも半端な量ではなかった、その他ピアノといい整然と有る家具類はどう見てもちょっとしたパーティーが出来るように整えた部屋と見たほうが自然だ!)

(次に2番目のママの事実!確かにまだ俺の想像をはるかに超えたものが有るだろう!しかしそれを今考えた所でどうにもならん!鬼が出るか蛇が出るか?これは当たって砕けろだ!)

(そして一番気になるのは3番目のお互い好いた者同志!これは俺の聞き違いだったのか?いや!確かにそう言ったと思う!以前ママに言った事だが俺は確かに同じ店の娘に聞いた!ママはあまりアフターを男と行かないと・・・・今日のは特別かもしれないが今日を含めれば2度目のアフターだ!)

(俺に贔屓目で見なくても、どう客観視しても、少なくとも俺は他の客と同列ではない!絶対何らかの思いがママには俺に有る筈だ!でなければこの状況は納得いかん!)

(しかし・・・風呂から上がって・・・その後はどうなるんだ???俺はどういう態度で接すればいいんだ???わからん!わからんぞ!)


彼はシャワーを浴びながら・・・実に色々な事を考えては何も整理が付かない事に苛立ちを覚え、実は風呂場から出ることが本当は凄く怖かったのでした。

そうしているうちに・・・・・


「どう?お湯加減?」

「あ!!!は・はい!最高です!」

「良かった!^^どう?この浴室?けっこう良いでしょ?」

「あ!!はい!部屋も凄かったけどこの浴室も凄いですね!」

「へへ!そうなのよ!私この家のどの部屋よりもこの浴室が一番お気に入りなの!^^」


彼はその浴室の豪華さもこの時は一切目に入ってこなかったのです。

ママにそう促されてはじめて気付いたこの浴室を彼は初めてまじまじと見つめれば実に本当に素晴らしく、浴室にしては広い部屋で、総大理石で敷き詰められた床、浴槽は内部にジェットバブル、赤と緑と紫と黄色のライトが浴槽内のバブルと溶け合い、正に幻想的な光を放ち、浴室全ての金属類は金で施され、正に王様の浴室といっても過言ではない物でした。


「お洗濯物は取って代わりの物をここに置いておきます!」

「あ〜〜〜!」

「御気になさらないで下さい!私こう見えてもけっこう家事も出来るのですよ!^^」

「す・・・すみません!」


彼は自分の今しがたまで身に着けていた下着をママが手に持ったという事に妙な感覚を憶えたのでした。


(良かった〜〜!履き古しの下着じゃなくって、でも今日一日履いていた奴だから匂ってねーだろうな???)


色々考え込んでいた彼もママの声を聞いて、浴室から出る決心が付きました。

浴室から出ると、そこに用意してあったのは下着の下だけとママとおそろいのバスローブ・・・・


(え〜〜〜!これを俺に身に着けろって言うのか〜〜〜???)


彼はバスローブなど映画でしか見たことは無く、彼の家が特別貧乏だった訳では有りませんが両親も彼も純和風の思考であるため、彼の人生の中でもちろんこのような物に目が止まる訳も無く、こんな物は西洋人が使用するものと思っていました。

しかし彼もこんな状況で断る訳にも行かず、しぶしぶとその着慣れない物を身にまとった時、浴室の踊り場にある鏡を覗いては・・・


(やっぱり・・・・絶対俺には似合わね〜〜〜!)


何かぎこちない足取りで彼はリビングへと向かうのでした。


「やっと出て来た!一体何やっていたのですか?待ちくたびれましたわ!」

「す・すみません・・・なにせ勝手が分らなくて・・・」

「フフ!冗談ですよ!フフ!どうですか?さっぱりしましたか?」

「はい!有難うございます!何から何まで本当に!」

「何を仰るのですか!今日は私の大切なゲスト様です!さ!よく冷えたビールでもどうぞ!^^」

「うわ!うれしいな!^^」


彼はビールを一気に飲み干し、カラカラだった喉を潤しました。


「ま〜〜〜!良い飲みっぷり!見てて頼もしいですわね!^^」

「そうですか?」

「それに××様って背がお高いからバスローブもお似合いですね!^^」

「え〜〜!そうですか〜?僕はこんなの始めて身に着けるのでなんか恥ずかしいですよ!」

「そんな事ありませんわ!とてもお似合いですよ!背も高いし上半身もとてもガッシリしていらっしゃいますから・・・××様は今迄とてもおもてになったのでしょう?」

「そんなことありません!僕なんか全然ですよ!」

「まーご謙遜を!」


確かに友人は学生時代野球をやっていて、そればかりでなくスポーツ全般で何でもこなすタイプで、勉強も大手商社に入れるぐらいのもので、ある意味文武両道をこなす奴でした。

身長も180cm近くあり、そんなものですからママの言うとおりけっこうもてたのでした。


「××様?ビールはその辺りで、次は何をお飲みになりますか?」

「あ、何でもいいです!」

「では、私のお気に入りにしましょう!」


ママはその場を立ってバーに入り、何やらシェーカーを取り出し、カクテルグラスを2つ並べました、そして手馴れた手つきであっという間に出来たお酒をグラスに注ぎ、最後にレモンの皮をちぎって入れ、持って来ました。


「私の特性ドライマティーニよ!^^」

「へ〜〜!さすがママ!カッコいいな〜!^^」

「でしょ!^^やっぱり良い男にはこのカクテルの王様で!^^」

「でもマティーニって中に入れるのはオリーブではないのですか?」

「そうね!一般的にはね!だから特性なの!^^」


ママはお酒を持って来たとき、まるで当たり前のように彼の横に腰を下ろしていたのでした。

そしてママはそう言ってリモコンを取り出し、部屋の明かりを落としました・・・・

しばらくはママの作った特性ドライマティーニを味わい、二人は無言の時を酔いしれていました。

無言状態がつづいて初めて彼は気付きました。

知らぬ間に気にならない程度の音量で音楽が流れており、明るさが落ちたその雰囲気は、今にも横にいるママに抱きついても全く自然な流れをかもし出して、彼はその衝動を必死に抑える事で気持ちは一杯になっていました・・・・

しかし、彼にとっては、いっぱいな気持ちの中にも、今、という時間が永遠であって欲しいと願う気持ちもあったのでした。

ママは彼の体に身を預け、ただ、二人とも一点を見つめ、マティーニの味わいと静寂に身を委ねていました。

その静寂を最初に破ったのはママでした・・・・


「すごく気持ちがいいわ・・・」

「はい・・・」

「こんな気分は久しぶりよ・・・」

「・・・・・」

「いつもこうなら良いんだけど・・・」

「なぜ?いつもこうではないのですか?」

「ちがうわ!」

「・・・・・」

「××様はとてもお優しいのですね」

「どうしてそう思うのですか?」

「だって私の事をあまり聞いてきません、それが私にはとても気持ちが安らぎますわ」

「・・・・・」

「私は貴方に色々と謎掛けをしているのに・・・・」

「それはたまたまです、まだ何を聞いていいのかも分りませんから」

「フフ、そうね、まだ私の何も分かってはいませんものね」

「はい!」

「じゃ!お約束どおりお教えしなくてはいけませんね・・・」

「いえ、無理に教えなくてもいいです、自分は何も変りませんから」

「いえ、それはダメです、お約束どおりお教えいたします、でないと次に貴方も私も進めませんわ・・・」

「えっ?」

「そうなんです、進めないのです・・・」


ママはそう言ってその場を立ちました。


「ママ!」

「はい?」

「その前に一つだけ教えてください!」

「何をですか?」

「どうして僕にここまでしてくれるのですか?」

「えっ?」

「だって僕はママから見ればただの凡人です、ママは銀座で・・・一流の人ばかりとお付き合いしている女ではありませんか!そんなママがどうして僕なんかに・・・」

「それは・・・・」

「僕にとっては今も夢のような気持ちです、でも、それだけがひっかかるのです!当たり前と思うのですがどうしてでしょうか?」

「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・貴方が好きだから・・・」

「えっ????」

「初めてお会いさせていただいた時、多分その時からだと思いますわ・・・」

「と・・・・とてもその言葉を信じるには無理が有りすぎます」

「貴方にしてみればそうでしょうね・・・・」

「それこそ当たり前じゃ有りませんか?僕なんかのどこにそんな魅力が有るというのですか?さすがのこんな僕でもこんな冗談は笑えません!」

「冗談?」

「そうです!とても真剣には聞けません!」

「そうですね、その通りですね、でもこれは冗談ではありませんわ!」


彼女はいきなり彼の唇に唇を重ねてきました。


「えっ!!!!えっ!!!!?????」

「私は夜の女、でもこういう事全てが演技ではありません・・・」

「・・・・・・」

「でも私はやっぱり夜の女、お疑いを持つ事に垣根は掛けれません、とても悲しい事ですが・・・・」

「・・・・・・」

「そしてやっぱり私は夜の女、しかも銀座の・・・・・」


ママは後ろを向き、着ていたローブを肩から落としました・・・・・


「マ・・・マ・・・」




つづく・・・・・・・


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はいむるぶし サイコロさん ちぃ〜〜す!ありあとございやす〜〜〜〜!なんとか更新一生懸命頑張っておりますのでこれからも変らぬご愛顧を!^^ (09/09/18 21:46)
はいむるぶし まりあさん 私の30代の時の話です、ですからもう15年以上前の話ですね!そうそう下の奴は無視ということで!^^ (09/09/18 21:44)
はいむるぶし 告発者っち ギクギク!あまり本当の事を言うんじゃない!ば・ばか!そんな低俗な事に我が愛しのまりあさんが反応するわけ無いだろ!フンガー!!^^ (09/09/18 21:34)
はいむるぶし ここへさん いつもご愛読ありがとうございます!今後もよろぴく!!!^^ (09/09/18 21:30)
はいむるぶし 名無しさん 多分予想通り!でもこれからも宜しくお願いします!^^ (09/09/18 21:28)
サイコロ う〜ん、すごいね〜 (09/09/18 21:25)
まりあ どれくらい前の話ですか(興味)♪ マ*ドナルドのハンバーガーが250円時代が懐かしいです(*^_^*)…次回に続くですね☆  下のコメントの方、反応しませんよw (09/09/18 20:42)
告発者 フフ。。煙をストローで吸うシーンが無いぞ♪爺は仕事ヒマヒマなんだね(*^_^*)何ヶ月も充電したから今んとこネタ切れにならないな(*^_^*)「相棒」のテレ朝に売り込むんだタイトルは「肉棒」やばいまりあが反応する。。。。 (09/09/18 05:47)
ここへ ママが友人に恋愛感情があるとは思えないけど、このまま2人はセックスするのでしょうか。友人は恐れてしないのでしょうか。その後はどうなるのでしょうか? (09/09/18 05:40)
名無し オチ読めた。多分・・ (09/09/17 23:21)


 ■ 2009/09/16 (水) 愛と青春の旅立ち・・・・・E


ママと友人を乗せたタクシーは佃島の方へと走り出したのでした。

友人は以前ママの自宅までタクシーで送った事があります。


「まさかこの佃島ってママの自宅じゃないだろうな・・・・」


そんな想いを秘めて隣に座っているママの横顔を覗き込みましたがママは平然とした態度で隣に座っており、自分の顔を見ている彼に気付くとそれに答えるように微笑だけで答えたのでした。

しばらくしてタクシーは佃島に入りその後はママが運転手に行き先を誘導すると、やはりママの自宅方面に誘導しているではありませんか!


(おいおいまさか!マジでママの自宅か????)


するとママが「運転手さんここで・・・・」


やはり彼の予想通りママの自宅!あの高級億ションの前でタクシーは止まったのでした。


「お釣りはいいです、さ、着きましたよ!××様降りましょ!」

「ママ!ここってママのマンションじゃ???」

「はい!そうですよ^^」

「えっ?それって・・・」

「はい!今日の最後は私の自宅・・・さ!どうぞ^^」

「えっ?それはまずいのでは?」

「えっ?そんな事はありませんよ!私は一人暮らしですし、それにお互い大人ではありませんか!何もおかしい事などありませんわ^^」

「いや・・しかし・・・」

「何をこまねいているのですか?ささ早く行きましょ!」


ママは彼の手を取り自宅のマンションへと足を運ぶのでした。

完全なセキュリティを解除し、一流ホテルを思わせるようなロビーに入りエレベーターで上へと行く途中もママは彼の手をずっと握り締め、まるで恋人同志の様な雰囲気をかもし出させるような態度でとうとうママの部屋に入っていくのでした。


「さ!どうぞ入ってください^^」

「は・はい、お邪魔します」

「さ!どうぞ^^」


玄関に入って直ぐに彼は目を見張りました。

玄関の直ぐそこの壁に掛けてある畳一畳分は軽くあろう洋画が最初に飛び込んで来るのです、またその絵が素人でも圧巻出来る風景画で、その写実の素晴らしさはここへ来る人々全てを魅了する事は間違いない物でした。

また、もちろんそれだけでなく、その広い玄関には客から貰ったものか?花が所狭しと活けてあり、その全てにスポットが当ててあるのでこの玄関だけでも一流ホテルのロビーを思わせるほどのものでした。


(マジ・・・スゲー・・・)


「さ!奥へ・・・」


玄関から細長くのびる廊下は左右には幾つも部屋があり、そこを通って奥にあるリビングに・・・・

そのリビングに入るとまた彼は分不相応を実感させるのでした。

確かに彼もこんなマンションをある程度は想像もしている事でしたが、しかし実際この目で体験してみると想像していた物より遥に超えており、彼は言葉が何も出ていない事に気付く事すら出来ませんでした。

天井がいやに高く、何十畳有るか分からないその広さ、床は全てフローリングで落ち着く場所には毛足の長いアイボリーの絨毯を敷いてあり、高級な家具、ソファー、大画面モニター、高級オーディオ、それに奥にはバーがあり、そして何よりも威風堂々とグランドピアノがそこに静かに・・・・・

また、ママは照明にも気遣っており、そこはかとなく間接照明が良い具合で配置してあり、なにかラブロマンスの映画の主人公になったような錯覚さえ憶えるほどで、またこの部屋の圧巻は壁一面総ガラスサッシで佃島が見下ろせ、東京タワーも見える素晴らしい東京の夜景が一望出来る事でした。


「ママ・・・・スゴイ!!!」

「フフ!綺麗でしょ!ケッコウこのお部屋お気に入りなの^^」

「本当にすごい!なんか俺、映画に出てるみたいだ・・・」


ママは立ちすくんでいる彼をそのままにバーに入って・・・・


「ね〜!シャンパンで良い?」

「あ・は・はい!なんでも!」


上品そうなタンブラーに注がれたシャンパン二つ、ママは彼に片方を手渡し。


「フフ!乾杯しましょ!ようこそ私の城に!」

「僕なんかが良いのですか?」

「あら!そんなこと気にしないで!私の大事なゲスト様よ!^^」

「カチン!」


彼はこれも高級であろうシャンパンの味など味わう余裕などある訳無く、ただこの部屋とママの威厳に圧倒されるのをこらえる事に必死でした。


「どう?少しはリラックスした?」

「すみません!まだ無理です!僕なんか一般市民にはまだまだ・・・」

「フフ!××様って仕事の時とは全く違うのね!^^」

「ママ!これは誰だって無理ですよ!ちょっと凄過ぎます!」

「フフ!そうかもね、これは普通じゃないわよね!でも私はもうこんな生活に慣れちゃった!私の方がおかしいのよね!」

「・・・・・・」

「でも銀座の女は変なものを身にまとえないの、この世界はミエとハッタリが物を言う世界なのよ・・・・」

「ママ・・・ここへは他にどんな人が来るのですか?」

「あまり他人は入れないわ!ここへは本当に特別な男だけ・・・」

「特別って???」

「特別って言ったら特別よ!」

「えっ???」

「さ!私もう着替えて良い?戦闘服のままじゃ疲れちゃう!」

「あ・はい!」

「じゃ!ここでくつろいでて!私シャワー浴びて着替えてきちゃう!直ぐに済むからそれまでTVでも見てて!」

「は・はい!」


ママは飲みかけのグラスを置き直ぐ部屋を後にしました。


(おいおいどうなってんだ?この展開はこの後どうなるんだ?特別な男って俺がそうなのか?まさかそんな事は無いだろ?でも俺は事実ここに居るぞ!なんなんだ?ママにとって俺は特別なのか?もしそうならこの後・・・・・)


彼はママを待つ間、TVなど見ている余裕などありもせず、あらぬことを考えては打ち消し、なにしろ男として堂々とすることだけを肝に銘ずることだけを必死に考えていました。

そして、しばらくしてママが部屋に戻ってきました・・・・


「ごめんね!お待たせ!あ〜さっぱりした!」

「マ・マ・・・」


なんとママは真っ白いバスローブを羽織ったまんまで出て来たのでした。

しかも多分その中は一糸まとっていないような雰囲気がありありで、彼はなんと言っていいのか分らない一気に重苦しい雰囲気になりました。


「ごめんね!こんな格好で・・・気にしないで下さい、私何時も自分の家ではこの格好なんです!本当に気を使わないで下さい!」

「そうなんですか?でも気を使うなって言われても無理ですよ!」

「フフフ!そうですわね!でもこれが私なんです・・・」


ママはそう言って、飲みかけのグラスを手に取り彼の横に座ってきました。

真っ白い毛足の長い絨毯に直接腰を下ろしている彼の真横に寄り添うように腰を下ろしてきたママ、彼は香水など何もまとわないそのママのシャンプーと石鹸の香りで少し落ち着きを取り戻したと共にまたそれとは別の落ち着き無さを表すのでした。


「フフ!今日は楽しかった!」

「は・はい・・・」

「××様ったら今日どこにお連れしても緊張されっぱなしですもの^^」

「そりゃそうですよ!こんな経験は普通のサラリーマンは出来ません!」

「そうですよね〜^^」

「そう言えばママ、あそこに置いてあるピアノ、ママはピアノも弾けるのですか?」

「それほど・・・たしなみ程度ですわ」

「へ〜!ママってすごいな!何でも出来るんですね!」


彼は何とか世間話をする事で、自分の動揺を抑えようと必死でした。

しかし、今日の本当の目的、これまでママに、はぐらかされてきた本当の確信をママの方から切り出してきたのです。

アイスペールで冷やされたシャンパンを彼と自分に注ぎ、ママはひとくち付けたあと・・・


「××様、今日は私の宿題のお答えをおっしゃりにお店に来たのですよね?」

「あ・・・・は・・・・はい!」

「で?どの様なお答えを用意して頂けたのですか?」

「はい・・・」

「私は・・・あの時こう言いました、私の事をよくよく考えてお答えを出して下さいと・・・・」

「はい!」

「でも、今日のお店でのあのご様子では私の言った意味がまだ本当にお分かりになっていないと思いました、それで今日は私の本当をお見せしようと思ったのです・・・」

「・・・・・・」

「でも××様は今日のこれまででお分かりになられたと思っているのかもしれませんがこれまでもまだ私の少しの部分しかお分かりになっておりません」

「えっ?これ以上まだ有るのですか?」

「まだまだです!次の本当をご覧になったら××様はもう私の事を気に留めることをお辞めになる事でしょう・・・・」

「僕は・・・・俺はそんな簡単にママの事を考えていた訳ではありません、本当に真剣なんです、ママに言われたあの時から本当に真剣考え抜きました、だからこれ以上どんな事があろうと気持ちが変る事はありません!本当です!」

「だからどうしたというのですか?」

「だから・・・・だから真剣なんです!」

「だから・・・どうしようというのですか?」

「だから・・・・・・」

「まさか?私を・・・・私とお付き合いをしたいと言うのですか?」

「すみません・・・・ママ・・・・格違いの僕に言われて気を害しないで聞いてください!僕と・・・・・」


彼が最後まで言うか言わないかの途中でママが突然シャンパンを彼のスーツにこぼしたのでした。


「キャッ!ごめんなさい!直ぐ拭く物もって来ますね!」

「は・はい・・・」


そう言ってママはその場を立ちました。

ママはワザとそうしたに違いありません、最後の言葉はママにはまだ聞きたくなかったのでしょう・・・・

しばらくしてママは拭く物を持ってきて彼のスーツを一生懸命拭いていました。


「××様、着替えを用意しておりますのでこれに着替えて下さい、スーツは染みになってはいけませんから私が明日クリーニングに出しときます、それに××様だけがまだ戦闘服をお着になっているのは落ち着きませんわ、シャワーでも使ってさっぱりしてこれを着てゆっくりお話しましょう。まだ夜は長くてよ^^」

「えっ?大丈夫ですよ!それに明日も仕事です、明日も速いのでこのままのスーツでいいです!」

「ま〜!無粋な事を!まさかこれから帰ると言われるのですか?」

「いえ!今すぐとは言いませんが・・・・」

「何をおっしゃっているのですか?まだ私の約束を果たしていません、今日は最後までお付き合いして頂けるとおっしゃっていたではありませんか?」

「それはそうですが・・・・」

「私は今日はもちろん泊まって頂けると思ってこうしているのですよ?」

「えっ!!!」

「だって当然ですわ!男と女がこうしているのですから当たり前でしょ?」

「え〜〜〜〜!」

「何をそんなに驚いているのですか?そんなの当たり前ではありませんか、ですから私はここへお招きしたのですよ!」

「それはまずいんじゃないですか?いや!そりゃまずい!まずいでしょ?」

「何がまずいのでしょうか?お互い好いた者同志なにが変なの?」

「えっ???」

「えっ?どうかされました?」

「えっ・えぇ〜今言ったこと・・・」

「私何か言いましたか?それよりどうなさるのですか?今日・・・」

「はい、ママとの約束ですからどこまでもお付き合いさせて頂きます、ママはそれで本当に良いのですか?」

「良いも何も私は初めからそのつもりで居ります、あ〜良かった!これで今日はゆっくり出来ますわ!さ、これで話は決まりましたので、さ!シャワーでも浴びてこれに着替えてリラックスしてください!」

「は・・・はい・・・」


友人の熱く長い夜はまだまだ続くのでした・・・・・・・つづく







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はいむるぶし まりあさん これはあくまでも友人の武勇伝でして・・・こんなドラマを私とまりあさんでして見たいものですな〜〜〜!^^ (09/09/17 22:52)
まりあ あらあら。。。友人さんばかりで、主役のはいむるぶしさんが物語に登場しないじゃない…。フフ!次回以降の登場に期待ね♪ (09/09/17 22:14)
はいむるぶし サイコロさん うはっ!ほめすぎです!でも嬉しいです!何とか仕事の合間をぬって書いております!ご期待に沿えるよう精進します!ご声援有難うございました!^^ (09/09/17 19:16)
はいむるぶし ここへさん さ〜どうなるのでしょう?今後に乞うご期待!^^ (09/09/17 19:14)
はいむるぶし 告発者っち へへへ!ばれた?別にC級でも私は受けて立つ!^^ (09/09/17 19:13)
サイコロ すっすごい!凄すぎる!おもぢろい、おもしろすぎる。はやぐ続きを・・・・・ (09/09/16 21:36)
ここへ 犯罪に巻き込まれると思ったけど違うようで、ママの真意はなんでしょう? (09/09/16 20:48)
告発者 今度は貧乏話路線からエロ話路線か(*^_^*)アンタ犬HKの受信料払ってないから朝ドラはムリだよ(*^_^*)だからB級ドラマのテレ朝狙ってるんだろ(*^_^*)エ路線でドラマ化リベンジか。。。。 (09/09/16 18:54)


 ■ 2009/09/14 (月) 愛と青春の旅立ち・・・・・D


彼はこれまでルーレットはおろか世のギャンブルのほとんどをしたことは無く、それどころかギャンブルに熱中している人達をどこか蔑視しているほどの人物でした。

ですからもちろんの事ルーレットのルールなど知る良しも無く、席に座ったは良いがどうして良いのか全く分りませんでした。

すると、それを察してか・・・・


「××様、ルーレットは羅紗の升目にある数字のどれが来るかを予想するゲームなのです。」

「ディーラーがルーレットを廻して中に玉を入れます、しばらくするとディーラーがベルを鳴らします、その間にどの数字が来るかを予想するのですよ。」

「今見ていればお分かりになると思いますが、それぞれが独自にチップをあちこちに置いていますわね、その置き方で倍率も変わって行きますが私達は来ると思う番号の上にチップを置いていきましょう!」


彼は言われたとおりに番号の上に何箇所か置いてみました。


「そうです!それで良いのですよ!」

「はぁ〜!」

「どうしてその番号を選んだのですか?」

「僕の誕生日とママの誕生日!」

「ま〜!それではどうしても当たって欲しいですね〜!^^」


彼は廻るルーレット盤をそれこそ穴があくかのごとく見つめていました。

その彼の背中に抱っこをするかのように寄り添っているママの暖かい体温を感じながら心の中では「当たれー!」と叫んでいました。

しかしそうは問屋が卸す訳でなく、無常にも彼の張ったチップはディーラーに持って行かれました。


「フフフ!ざーんねん!かすりもしませんでしたね!^^」

「いや!また同じ所へ!」

「フフ!そうこなくっちゃ!^^」


しかし、何度同じ所へ掛けてもチップは無常にも減る一方でした。


「××様、ルーレットは私達に向いていないのかもしれません、他のゲームにしませんか?」

「そ・そうですか・・・」

「あらあら、よほど悔しいみたいですね!」

「はい!せめて一回は当てたかったです!」

「じゃ〜最後の一回!やってみましょ!」

「はい!」


ディーラーが玉を投げ入れ、最後のルーレット盤が廻った。


(頼む・・・当たってくれ・・・)


「カランカラン・・・」


ルーレットの中で玉がもう落ちてきました・・・


「17番」


「フフフ!やっぱり思い通りには行きませんね〜!」

「ママごめん!だめだった・・・」

「こんな時ドラマだったら当たるものなんですが現実はこんなものですね!^^」

「ママもう・・・」

「さ!つぎつぎ!次で挽回!^^」


そしてママの行く方へ彼は席を立つしかありませんでした。

次にママが選んだのはカードゲーム「ブラックジャック」でした。


「このゲームは21というゲームでディーラーが配るカードの合計が21に近ければ近いほど強いって言うゲームなの・・・」

「21を超えると負けですから良く考えて止めてくださいね!そしてこれは一対一!ディーラーとの勝負ですから心理ゲームなのですよ!」

「では最初私がやってみますから少し見ててくださいます?」

「はい!」


ディーラーが流暢に繰り出すカードを見ながら彼は横目でママの横顔を見て、仄暗い中でも一際輝くそのママの透き通る肌に、そのゲームより心はどこか別の方向へと行っていました。

また、ルーレットをしていた時の背中に感じたママの温もりを再び思い出そうと、そんなことばかりに気を盗られていた時・・・


「××様!ちゃんと見てますか?次からは貴方の番ですからね!しっかり買って下さいよ!」

「は・・はい!!」

「もう!ほんとうにちゃんと見て頂けましたか?」

「あ・・え・・・」

「もう!いいです!分らなかったらお教えしますのでお願いしますよ!」

「すみません!」


しかし案の定、彼はルールがちんぷんかんぷんで、ほとんどママが指示を出してゲームは進んでいきました。

そしてしばらくして・・・


「××様!次が勝負時です!」

「は?」

「いま親はカードがあまり来ていません!次が最後の勝負で全部掛けましょう!」

「えっ?良いんですか?」

「良いのです!女は度胸!全財産行っちゃいます!」


そしてカードは配られました。

ママに配られたカードはなんと「A」そして親はママの予想通りの「4」

そして2枚目のカードが配られました、そしたらまたなんと「A」ではありませんか!

ママは躊躇無く「スプリット!」掛金更に倍額です!

そして運命の2枚目!最初のAは8、足して19です、ママは「ステイ!」そして次のAはK!もちろん「ステイ」

さー親のカードです!4の次は8、そしていよいよ次のカード!

「6」

足して「18」


「キャー!やった!勝った勝った!^^」


ママは喜び勇んで彼に抱き着き!彼は何がなんだか分りませんでしたがママのその喜び様を見て一緒にはしゃいでいました・・・・


ママは奥にある小部屋の窓口でチップを出し、換金を終えたところで店を後にしました。


「あ〜〜〜!面白かった!^^」

「はい!」

「やっぱりこれがあるから私やめられないのよね〜^^」

「でも凄いですね!最後の勝負!」

「そうでしょ!私、こう見えてもここ一番の勝負に強いのよ!^^」

「本当に凄いな〜〜!しかし最後まで分からなかったのですがチップ一枚いくらなのですか?」

「一枚?えっ?言いませんでした?1万円です!」

「えっ?」

「でも今日は控え目にしたのですよ!いつもはもっと高いのを使うのですが今日は××様も居るので控え目にしたのですよ!^^」

「は〜〜〜!!!」


と言うことは彼は何も知らずルーレットで少なく見積もっても50万は負けていたのでした・・・


「ちょっと僕には心臓に悪いです!今日はなんか初体験ばかりでしかも僕なんかが一生体験する事が無いものばかりで・・・・」

「フフフ!ごめんなさい!でも今日は次が最後!それで私との今日のお付き合いは終わりでしてよ!^^」

「えっ!まだ次ぎ何かあるのですか?」

「はい!それで本当に最後!じゃ!参りますか!」

「は・・・・・」


ママはまたタクシーに乗り、次の方面へ運転手に指示しました。


「運転手さん佃島!」


彼はその時は何も思いませんでしたが少し経って、「佃島?」

彼にはもうママが何を考えているのかが検討も付きませんでした・・・・・



つづく・・・・






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はいむるぶし サイコロさん お〜!嬉しいです!これからもご愛読のほど宜しくお願い申し上げます! (09/09/16 12:58)
はいむるぶし 告発者っち なに!インフルで!24才の愛人ってどの娘の事だ?いっぱい居てわからん!^^ (09/09/16 12:56)
はいむるぶし まりあさん ほとんどノンフィクションですが細かい部分で想像も入っております!結末はもう少し後になると思いますがどうぞお楽しみに!^^ (09/09/16 12:55)
はいむるぶし ここへさん はい!ほぼノンフィクションです!少し私の想像も入っておりますが友人から聞いた事を忠実に再現しております!まだまだ続きますので今後の展開をお楽しみに!^^ (09/09/16 12:53)
サイコロ 面白い、なんか、カイジみたい^^ (09/09/15 21:26)
告発者 おい爺!爺の24才の愛人がインフルで死んだぞ!C〜D♪ (09/09/15 19:30)
ここへ 金持ちママなんてヤクザや政治家、官僚、経営者などの悪人と関係していて裏では悪いことしているみたいだから関わらないほうがいいでしょう。芋づる式に逮捕される危険あるでしょう。 (09/09/15 14:13)
まりあ フフフ!C〜D話は一部フィクションであると読んで、結末に期待♪ (09/09/15 10:29)
ここへ 薬物の運び屋でもやらされるはめになるのでしょうか。 (09/09/15 06:52)
ここへ 違法カジノでたくさん借金をしたんだからと犯罪を強要されるわけでしょうか。これはフィクションではなくてノンフィクションですよね? (09/09/15 05:48)


 ■ 2009/09/12 (土) 愛と青春の旅立ち・・・・・C


「いらっしゃいませ」

「これは××様、ようこそ御出で下さいました、こちらへどうぞ・・・」


友人はこの日、全てを決心しママに会う為足を運んだのでした・・・・


「あら!××様ようこそ!フフ!どうやらそのお顔は・・・・フフ!お約束どおりお隣にお邪魔させていただきますね!」

「は・はい!どうぞ・・・」


友人も、そしてママも、最初はその事にはなかなか触れず他愛の無い挨拶程度の話で事が始まり、ママも他の客の挨拶でしばらく席を離れ、程よくお酒が進んだ合間を見計らってまた友人の席に戻ってきたその時でした。


「ごめんなさい!お待たせ!これで今日のお客様にご挨拶も済ませたしゆっくり出来ますわ!」

「すみません気を使わせてしまって」

「何を仰っているのですか、今日の事は私の方がお誘いした事、さ、ゆっくり飲みましょ!」

「・・・・・」

「××様、今日はおかしいですわ!私の言った事・・・良く考えてくれたのですよね?」

「はい!」

「それではお答えが出た筈・・・楽しく飲みましょ!」

「ママ・・・・」

「フフ・・・・あらあら、仕方ないですね〜!」

「・・・・・・」

「分りました!お店の中ではなんですので今日お店が終わってからまたお付き合いお願いできますか?」

「えっ?」

「貴方のその様子では、ここでは私もお話し難いですし外でお話しましょう!」

「は・はい!」

「そのかわり!お付き合いして頂きますよ!よろしくね!」

「はい!」


そして彼は店も終わりに近づき、ママが言ったお店で待っていました。


「ごめんなさい!お待たせしました!」

「いえ!」

「では行きましょうか!」

「どこへ?」

「フフ!ナイショ!」


それからママはタクシーを呼んで友人と一緒に乗り込んだのでした。

まず最初に行った所が赤坂にある老舗料亭で、ママがその店の暖簾をくぐった途端中から支配人の様な人が出てきて・・・


「お待ちしておりました、いつもご愛顧頂き本当に有難うございます、いつものお部屋をご用意しております、ささ、どうぞ奥へ・・・・」

「ありがとう」


ママは多分、友人がこうなるだろうと思い、事前にここに予約を入れていたのだろうと思います。

彼は初めて入るこの老舗料亭の圧倒的なおもむきと、俗に言う代議士達がこの様な所で政治が行われていそうな、市井の人間達には到底来る事の無い全く不釣合いな場所で、押し潰されそうな心の平衡を保つだけでいっぱいでした。


「さ!楽にして下さい、ここは私の家の様なものですから・・・」

「は・・・・・はい」

「フフ、さ!上着を・・・」


ママは彼の上着を何の躊躇も無く肩からすべらし、衣紋掛けに掛けるのでした。

そのママの言う私の家の様な部屋という所は、純和風の畳の間で、広からず狭からずの2人には丁度良い広さの空間で、もちろんその壁には一方は床の間で、そこにはもちろん高額であろう陶器と掛け軸がその間の品格を素人でも分りやすい物に押し上げており、仕切られている障子をひとたび開けば、そこには日本庭園を彷彿させるような庭がひっそりとそこに演出されている部屋でした。

友人はこの料亭に入ったときから緊張の連続でしたがこの部屋は更にその緊張を倍増させたのは言うまでもありません。


(まずい!俺だめだ!言葉が出ねーよ!どうしたら良いんだ!それよりこんな所いったい幾らするんだ?想像も出来んが手持ちでは全く無理だろう!カードしかないが給料前で銀行幾ら入ってるか・・・・それにしてもやばい・・・・・)

そんな友人の気持ちを察してか・・・


「××様、本当に怒らないで下さい、差し出がましい様ですが今日は私がお誘いさせて頂きましたので今日の所は私の顔を立てて頂けますか?本当に男の方に恥をかかせて申し訳ございません、この通り宜しくお願いいたします。」

「えっ?それって?」

「本当にごめんね?怒らないでね?」


何から何まで一枚上手の彼女は、友人のこれまで熟慮に熟慮を重ねてきた物をいとも簡単に消し去ってしまいました。

その料亭での一時でもママは確信に触れる事無く、仲居から出された物に少し箸を着けては直ぐ・・・


「では××様、次へ行きましょう!」

「へ?」

「何をしているのですか?今日は私にお付き合いして頂きますと言ったじゃありませんか?」

「あ・は・はい!」


次に彼女が向かった所は六本木の交差点から少し奥に入った所で、ペンシルビルの狭いエレベーターに乗り、その地下へと行ったのでした。


「フフ!少し遊びましょ!」


エレベーターの扉が開くとそこにはまず黒服のちょっと怖そうな人が待ち構え、こちらを怖そうな目で見ております。

するとその一人が・・・


「いらっしゃいませ!ご用意はしております」

「ありがと!」


扉が開いたそこは、狭く薄暗いショットバーの様な所でしたが黒服の男が奥に有る扉を開いたそこには・・・・


「ママ!こ・これは!」

「フフ!そうよ!私!気分転換したい時とか、たまに来るの!」

 
そこは完全なカジノホールで、もちろん違法である事は間違いなく、彼はさっきの料亭でも肝を抜かれましたが更にまた抜かれ、ただそこに呆然と立ちすくんでいましたら。


「××様!これ!」


彼女に手渡されたのが赤と白が入り混じったチップを手の平いっぱいに手渡されました。


「さ!いっちょ手始めにルーレットでも!これなら××様でもある程度お分かりでしょ?」


友人は彼女の言うままルーレットの台に腰掛、緑が映える羅紗を見つめたまま固まっていました。

ママは彼の後ろに立ち、そこで固まっている彼の背中越しに体を預け、彼の顔にワザと自分の顔を着け、緊張を溶き解くように体を密接してきたのでした・・・



・・・・つづく・・・・





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はいむるぶし まりあさん ???書き込みました?その意図は〜〜〜??? (09/09/14 19:23)
はいむるぶし ここへさん ご愛読有難うございます!続きは・・・・・・^^ (09/09/14 19:21)
はいむるぶし 告発者っち ギク・・・・^^ (09/09/14 19:20)
まりあ フフ!書き込みましたよ♪ (09/09/14 16:44)
ここへ ママは友人を利用するために、またはおとしめるためにこんなことをしたのでは?持ち上げて落とすというやつで。 (09/09/13 05:57)
告発者 ははぁ〜ん仕事ヒマすぎだろ(=・ω・)ノ  (09/09/13 00:43)


 ■ 2009/09/11 (金) 愛と青春の旅立ち・・・・・B


それからしばらくは私と友人はお互いの仕事も忙しく、何の連絡も取り合わないで過ごしていたある日、ようやく友人の方から電話があったのです。


「○○!今日お前仕事が終わって少し時間があるか?」

「あ〜!今日は良いぞ!なんか話でもあるのか?」

「うん、少しな・・・」

「なんだ?またひょっとしてあのママの事が忘れられん!とかいってんじゃねーだろーなー?」

「・・・・・・」

「おいおいマジか?その話か?」


私はその日は早く仕事を済ませて友人といつも利用する居酒屋へ急ぎ向かった。


「おいおい!どうしたんだよ!もう終わったんじゃなかったのかよ?」

「そうなんだ・・・そうなんだけど、あのアフター以来寝れねーんだよ!」

「おいマジかよ!どうしたんだよ!」

「俺・・・もう本気になっちまったみたい・・・」

「この前の俺との話で諦めたんじゃなかったのかよ!お前もう一回言うけど相手は億ションの住人でお前はしがない2DKだよ!」

「・・・・・」

「給料だってお前がいくら大企業とはいえたかがサラリーマンなんだぜ!お前がどうひっくり返ったってママの所得に到底追いつけない!おまけにママの後ろには多分俺達が想像も出来ない大物が居るに違いないぜ!下手すると代議士の先生なんかが控えているかもしれないぞ!」

「・・・・・」

「もうよそうよ、少し冷静になって考えれば分るだろ!お前だってそんなもてねー訳じゃねーんだから他の女を探せ!せめてキャバクラのねーちゃんで我慢しろよ!よし!今日はこれから六本木に行こう!キャバクラのねーちゃんナンパしよう!」

「・・・・・」

「おい!どうしたんだよ?ここを早く出て六本木行こう!」

「いや・・・いいよ・・・」

「おい!本当にマジかよ?」

「寝れねーんだよ!あれ以来本当に寝れねー!横になるとママの事ばかり考えて寝れねーんだよ!おまけに仕事もとちってばっかりで手に付かねーんだよ・・・」

「お前それ病気だよ!まずいぞ!」

「そうなんだ・・・病気だ・・・もうママしか考えれないんだよ・・・」

「う〜〜〜〜ん」

「おい○○!どうしたら良い?どうすりゃいいんだ?」

「もうこりゃ仕方ねーな!お前が納得いくよう玉砕して来い!」

「???」

「ママに告ってこい!」

「え〜〜〜!マジに?」

「もうそれしかねーだろ!そしてママに軽く足なわれて自分の無力を思い知れ!そして一週間泣いて過ごせ!」

「・・・・・・」

「ま〜とりあえずママんとこ行って来い!それしかねーだろ!」

「う・うん・・・・・」


その日の夜はとりあえずこんな決着で話は終えました。

そしてしばらくして・・・・


「おい○○!昨日の夜ママの所へ行って告った!」

「で?どうだった?」

「相手にしてくれなかった!」

「ま〜そりゃ当然だわな、ママからすりゃそんな客はいっぱい居ただろうからな!」

「そうだよな!お前の言うとおり俺みたいな男はいっぱい居るだろうな・・・」

「で?これで諦めれたか?」

「いや!まだだ!」

「じゃどうするんだ?」

「まともに話を聞いてくれるまで俺は行き続けるよ!」

「おいおいマジかよ!お前幾ら掛かるか分ってんのか?」

「大丈夫だ!多少の貯金は持ってる!」

「いや!お前幾ら貯金があるからってこんな事で無くしていいのか?」

「お前にとってはこんな事ぐらいかも知れんが俺にとっては金以上の事なんだ!もう止まんないよ!」

「まーお前がそこまで言うんなら俺は止めんけど程度問題だぞ!」

「分ってる!何かまた変わった事があったら電話する!」

「分った!でもガンバレよ!成功を祈るぞ!」


それから彼は、幾度もママを訪ねてクラブに行くのですが告白してからはママの方もあまり友人の席には着かなくなり、彼がママの方へ歩み寄ろうともママの方が避け、彼にとっては高額な金額がまるで無駄となる日々が続いたのでした。

しかし彼の想いは、ママにそうされればされるほど更に募って行ったそうです。

彼にしてみれば、これはもうママに対しての感情というよりも、むしろ自分との戦いと言った方が正しかったかもしれません。

そんな彼の努力が実ったのか?その日もやはり彼はママの所へ何時もの様に行ったのですがその日はどういう訳か席に付いた途端ママが隣に着いたのでした・・・・


「××さん、何時もごめんなさいね、こんなに良くして頂いているのに私、何も出来なくて・・・・」

「いいえ、良いんですよ・・僕が勝手にやっている事ですから・・・」

「でも分ってね?私の立場ではこれが精一杯なの・・・・」

「はぁ・・・」

「貴方のお気持ちは有り難く頂戴しておきます・・・でも私はこの様な貴方もご存知の夜の女なんです、貴方の様に昼間の、そればかりか将来も約束され何の不安も無いお立場の方とでは釣り合いが取れません、どうぞこの事はお酒の席でのおふざけということで・・・・・」

「ママ・・・」

「この前ご一緒させて頂きましたお食事・・・楽しかったです・・・・」

「・・・・・」

「それではごめんなさい、今後もどうぞ宜しくお願いします、今日も楽しんでいってくださいね!」

「ママ!」

「はい?」

「一つだけ聞かせてください!」

「はい?なんでしょう?」

「あの日、どうして僕なんかに付き合ってくれたのですか?」

「えっ?」

「あの食事です!どうして僕なんかと、ママ程の人なら僕なんかと食事するより他に幾らでも居るでしょう、それをどうして僕なんかと・・・・」

「大変ごめんなさい、貴方がお考えになっているほど深いものはありません、他のお客様とも良くお食事に行きます・・・・」

「嘘です!僕がこれまでここに来た時、他の女性達に聞きました!すると他の女の子達はママがこんなかたちで食事に行くのは珍しいと言っていました!」

「そんな事はありませんよ、どの娘がそう言ったか分りませんが・・・」

「僕は本当にこの想いを酒の戯言にしたくありません!本当に本気なんです!確かにママにとってはご迷惑でしかないかもしれません!でももうどうにもならないんです!」

「あらあら・・・・」

「本当にご迷惑な事は重々分っております!でも、本当にどうしようもないのです!ママ!酒のせいでもなんでもありません!・・・本当に惚れてしまったんです!」

「フフ・・・本当に仕方ありませんねぇ〜!でも私もまだまだまんざらじゃないってことかな?」

「ママ!ふざけないで下さい!本当なんです!」

「あっ!ごめんなさい!別にふざけたのではないのですよ!でも男の方にこんなに真剣に言われるのはこんな私でもやっぱり嬉しいじゃない?」

「ママ・・・」

「でもね・・貴方は私の事を・・本当の事を何も知りません、また・・・銀座の事も良くお分かりになっていないでしょう、ましてや私はこの銀座の店を任されている女だという事をよくよくお考えになってください・・・・・・」

「・・・・・・」

「そして・・・良くお考えになってそれでもなお、お気持ちが変らないようでしたらまた来て下さい、その時またお話しましょう!それで宜しいでしょうか?」

「はい!分りました!僕自身もう一度真剣に考えて答えを出します、その時また伺いますのでその時は今日の様にまた僕の席に着いて頂けますか?」

「分りました、お約束いたします。」


友人は少しではありますが一歩前進した事を喜び、ママの言われたように熟慮に熟慮を重ね、ママにどう問われようとも完璧に答えるように頭を整え、その日に備えたのでした。


しかしその日が彼にとって凄まじい試練になろうとは露とも知らずに・・・・・






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はいむるぶし まりあさん まりあさんがドキドキしたらそれを想像するだけで私もドキドキ!!!キャッ!^^ (09/09/12 22:30)
はいむるぶし 軍神さん なにか軍神さんもそんな経験が有るようなコメントですね!男なら大なり小なりそんな経験は有りますよね!ましてや軍神さんの様なカリスマ営業マンなら!^^ (09/09/12 22:28)
まりあ なんかドキドキしてきちゃった…。次回はどんな展開になるんでしょう。。。 (09/09/11 21:04)
軍神 同じ金を使うのであれば、普通の素人女性を口説いたほうが、何十倍もGET確率あるだろうに・・・麻薬やパチンコと同じで、底なし沼にはまると抜けられないものよ(汗)だって銀座のママに1億円の高級マンション1室、数千万円のベンツ1台をプレゼントする大物もいる、上には上がいる、我々が頑張った所で抜け殻になって無一文、まさに女郎クモの巣にかかった蝶の如し(汗) (09/09/11 20:10)


 ■ 2009/09/10 (木) 愛と青春の旅立ち・・・・・A


夢の様な夜はあっという間に去り、次の日、早速友人から電話がありました。


「おい○○!やったぞ!昨日の夜ママとアフター!!!」

「えっ!本当か?」

「マジだよ!駄目元で誘ってみたら本当に実現しちゃったんだよ!」

「おいおいすげ〜な〜!で?まさか・・・」

「んな訳ね〜よ!それは無理だって!初めてのアフターでそこまではね〜よ!」

「そりゃそーだろ!いくらなんでもそこまでは俺も考えすぎだよな〜!」

「当たり前だろ!」


そんな訳でその日の夜、私は友人と仕事が終わって落ち合い、その夜の詳しい事を友人から聞き出す為居酒屋へと足を運んだのでした。

また、その事とは別に私は友人に気がかりな事もあり、どうしてもその日は友人と会って話をしなければならなかったのです。

 
「で?その夜の事を詳しく聞かせろよ!」

「別になんでもね〜よ!飯食って少しおしゃべりしてそのまんまだよ!」

「なんだ!飯食っただけかよ!つまんね〜な〜」

「でも、やっぱ良いんだよ!最高に楽しかったよ!」

「ど〜して!たかが飯だろ?」

「そうなんだけど・・・やっぱ違うんだよ、そこらの女と全然!」

「何がだよ?」

「なんかちょっとしたことなんだけど男をすんげー気持ち良くさせてくれるんだよな〜」

「???」

「いや、ちょっとしたことなんだけどすんげー気が利くって言うか、ま〜お前に何を言ってもわかんねーだろうけど男の建て方が本当に上手くて滅茶苦茶気持ち良いんだよ!」

「へ〜〜〜!そんなもんかね〜」

「お前も無理だろうけど一度味わってみれば分ると思うぞ!」

「いやいや!俺は遠慮しとくよ!」


そんな他愛の無い会話の中で、私の気がかりはどうやら的を得ているような気配を漂わせているのでした。

そしてしばらくして私は切り出したのでした。


「おい!分っていると思うがお前本気になんてなってねーだろうな?」

「・・・・・・・」

「ママにとってお前なんかお客の中でも下のクラスで間違っても本気になんかなるような相手でもなければ極論言えばお前はママにとって異性では無いんだからな!」

「・・・・・・・」

「おい!聞いているのか?今回の事はママの気まぐれかもしくは本当にお腹が空いてタマタマその日は他の客からも誘いが無く、パトロンも居なくて一人で食べるぐらいなら・・・というやつだぞ!」

「そんな事は分ってるよ・・・・」

「いや!お前はどこか勘違いをしている!妙な事を考えているだろ!」

「そんなことはねーよ!」

「いや!お前がママの事を喋る時の顔が以前より舞い上がっているぞ!」

「そんなことはねーって!」

「なら大丈夫なんだな?」

「いやね、飯を食い終わった後ママを自宅までタクシーで送って行ったんだよ・・・」

「それで?」

「そしたらお前も分ると思うんだが行った場所が佃島だよ・・・」

「そりゃすげーな!やっぱり銀座のママ、住む所も一流だ!」

「そうなんだよ!その中でもこりゃ億はするな!と言うマンションに消えて行ったよ・・・」

「そうか〜!そりゃ萎えるな!お前の武蔵小金井じゃ勝負になんねーな・・・」

「小金井を馬鹿にすんじゃねーよ!小金井でも結構金持ちは居るんだ!」

「悪ぃ〜悪ぃ〜!^^そんなつもりじゃ!」

「でも本当なんだよな、俺の2DKじゃ釣り合いは全くとれねーよ!」

「でもまっ!これで俺達と住む場所が違うって事が分って良かったじゃんか!これで熱も冷めたろ!」

「う〜〜〜ん」

「まっ!今日は飲も!ま〜良いじゃんか!お前も普通の人が体験出来ない事を体験できたんだから良かったじゃね〜か!^^」

「う〜〜ん」



私はこの飲み会で私の気がかりは杞憂に終わったと思っていましたが、実はまだ彼にはくすぶっている物があったことはその後分っていくのでした・・・・・






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はいむるぶし まりあさん へ〜そんなニュースがあったのですか?TVを見ないので知りませんでした!そしたらこれはタイムリーな話題だったの?まりあさんなら銀座の頂点に立てます!絶対です!私は指名しまくり!^^ (09/09/11 20:02)
はいむるぶし 告発者っち この前近くのスーパーで豚の細切れ3Pで980円!安いから買っちゃった!^^ (09/09/11 19:59)
はいむるぶし 腐敗官僚さん なるほど!その解釈は面白いですね〜!しかし続きもご愛読の程宜しくお願い申し上げます!^^ (09/09/11 19:58)
まりあ あれっ?!ひょっとして、最近ニュース報道されていることを風刺してる展開かなぁ(*^_^*) 銀座の高級クラブのママさんって、接客はもちろん、教養もあり凄いですよねぇ♪同性から見てもびっくり!殿方のツボを押さえてるし、彼らが魅了される理由がわかるような気がします。ちょっとした電話やメール対応など、私もしっかりと見習わなきゃ(・ω・´) (09/09/10 22:04)
告発者 3Pやったな(・`ω・´)  (09/09/10 21:46)
腐敗官僚 もしかしたら、スカウトされたんではw「うちは衣装代は店持ちだからクリーニング代もね」「うちの指名ノルマ、同伴ノルマ、罰金の条件は・・・」昇給・賞与・交通費云々とかいいだしてきたり・・・・ (09/09/10 21:40)


 ■ 2009/09/09 (水) 愛と青春の旅立ち・・・・・@


古くからの友人から電話が有り、来月遊びに来るとの事。

この友人とは腐れ縁で、昔からしょっちゅう会うとは行かないですが何故かウマが合うのか忘れた頃に連絡が入り今回も遊ぶしだいです。

彼を少し紹介しますと、以前、私がまだあるコピー機の会社で営業マンをしていたときからの付き合いで、彼は大手商社マンでバリバリの営業マンでした。

会社も違うそんな彼とは私の友人の友達で、ある飲み会を機会に知り合い、その時からの関係でお互い営業マンということもあり意気投合して今に至っております。

良く彼とは営業手法や社会観で侃侃諤諤した仲で、当時も彼は凄くやり手で、私自身彼の仕事に対する姿勢に影響を少なからず受けたものでした。

そんな彼も現在はもういい歳で、私と同様今だ社会を息せき切って生きて行っております。

私はその友人と会うたびにいつも思い出される事がありまして、ある意味彼の武勇伝的話なのですが今回この日記にその武勇伝を紹介してみたいと思います。

それはもう彼とは私の友人を介して会う事ではなく、もう二人で良く飲みに行く仲になってしばらくしたある時、彼が相談が有ると深刻な顔で言ってきたのです。

その相談の内容はズバリ「女性」の事でした。

私は「なんだそんなことか・・・」とその時は思ったのですが、彼の相談を聞いているうちに「なんだそんなことか・・・」から「それは大変だ!」に変わってしまったのです。

別に女性を好きになることは何の問題もありません、しかも彼は一部上場のバリバリの商社マン、彼に非の打ち所は全くありません、ほとんどの場合なら彼なら女性しだいですが何とかできるでしょう、しかし今回は少し状況が悪いようです。

それは何故かというと彼が恋焦がれた相手が銀座の高級クラブのママだったのです!

これはいけません!相手が悪すぎます。いくら彼が一部上場商社マンとは言え相手は百戦錬磨の手練れ!まだそれほど年端も行かぬ私達には歯が立たない相手です。

私は彼のこの相談に「諦めろ!」の一点で話を進めていくのですが彼は半分私の忠告を受け入れるのですがもう一方で全く諦めていない様子です。

そのクラブのママとの出会いは、やはり仕事での事でした。

当時、彼の進めていた取引にその彼の会社が良く使っているクラブに接待で行った時です、彼は高級クラブの接待はそのとき始めてだったらしく彼自身緊張して舞い上がってしまった時でした、そんな彼を見てママが助け舟を本当に何の違和感も無く出してくれ、実に見事に彼の接待をスムーズに導いてくれたのです。

そのとき彼は「これが銀座でママを張ると言う事なんだ・・・」と実に感動を憶えたとのことでした・・・

それ以来、彼は事あるごとに接待はそのクラブを利用し、また、接待ではなくとも個人的でも利用するようになって行くのでした。

そんな中、所詮客とホステスとの関係だと言う事は彼も重々分っているつもりなのですがどんどんと恋心が募っていくようになるのです。

普通、銀座の高級クラブのママと言う物はパトロンが居て、それ以外の関係はママ自身に何かしらのメリットがある場合だけのもので、なんのメリットも無い者に仕事以上の関係を持つ訳などありません。

しかし彼の場合は少し様子が違ったようです。

どういう訳か彼が駄目元で誘ったアフターをいとも簡単に受け入れてくれたのです。

その時彼は有頂天!それもそのはず、彼の様な市井の人間に付いて来るなど思いもよりません!しかしその日本当に店が掃けるとママが彼の耳打ちに小声で「・・・店で待っててね!」と言って奥に消えていきました。

当然もちろんこの日のアフターに肉体関係などありません、しかしこの出来事は奇跡に近いのです。

彼はこの日の事は何時までも忘れないと言っておりました、それぐらい嬉しかった事でしょう・・・・

ちなみにこのママの事も少し触れてみますと、大学在学中に夜の世界に入り、あるクラブのママに推薦され銀座に進出するようになったと聞きます。

普通銀座のママと言うとある程度の年齢は重ねているものですが、このママはまだ随分と若く、最初会って見ると誰も彼女がこのクラブのママだと思う人が居ないでしょう、
それぐらい若く、もちろん凄く綺麗でしかも話し上手で聞き上手、逆に言うとこの若さで銀座のママを張れると言うことはそれだけ他のホステスよりも郡を抜いて優秀で素晴らしい才能を持っているということです。

私もその友人の相談を真剣に考える為、彼と一緒にそのクラブに行ってママとお会いさせて頂きましたが、やはり彼の言った通りの彼女で、若く透き通るような綺麗な方で仕事もテキパキこなし、友人ではないですが私も一度はこんな女性とお手合わせしたいものと思わせる人でした。



彼はその夜、ママと普通の食事をし、至福の時を過ごしたのでした・・・・・続く










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はいむるぶし まりあさん 私はまりあさんに出会えて生きている意味を初めて分りました!^^ (09/09/11 20:04)
まりあ 「侃侃諤諤」の意味を生まれてはじめて知りましたw (09/09/10 22:04)
はいむるぶし 告発者っち ごめん!昨日やろうとして失敗!^^ (09/09/10 20:56)
はいむるぶし 軍神さん 3億もって扱っていた物にもよるでしょうけど凄いじゃないですか!軍神さんは凄い営業マンだったんですね!確かに軍神さんの全てのコメントに何かエナジーを感じる言葉がみなぎっております! (09/09/10 20:55)
告発者 やったな(*^_^*) (09/09/10 18:39)
軍神 自分も3億円しか売ってない元・ダメ営業マンだけど、口説き落としてキャバの姉ちゃんと食事やサッカー観戦、ドライブ経験あり(笑)でも難攻不落の銀座ママを手に入れるは無理だと思うよ、金づるでしか男を見ていないし・・・目標や獲物が大きいほど燃えるのは男の悲しき本能だけど、見極める心眼力や直感や引き際は健在、今は女子大生の小娘達と仲良しです、ただ基本的に女性と遊ぶには手間と時間と金と労力が必要なので面倒臭いかも、釣りと同じで雑魚ばかりだと燃えないのさ、入れ食いは特にね。 (09/09/10 17:29)


 ■ 2009/09/06 (日) 娯楽とプロパガンダ


つい先日 映画「ディファイアンス」「ワルキューレ」を観ました。

この当たりの戦争物は古くから数多くあり、「大脱走」「ナバロンの要塞」「アンネの日記」「ホロコースト」などなど・・・

いずれを取っても名作で、大変面白く良い映画ですがそれにしても少し偏った映画ばかりと思うのですがどうでしょうか?

あまりにも設定が毎回「ドイツ悪」と言う図式の映画に偏りすぎていると思います。

確かにユダヤ人虐殺は歴史が証明している事実であり、その部分を正当化することはいささか問題が有ると思いますが、しかし、歴史と言うものは連続した時間の流れの事柄であり、そうなったのにはそれなりの理由が有る事も歴史の一部でしょう。

ただ、一つの事柄だけを特化して幾度と無く映画やドキュメンタリー化する事は良くありますがそれにしてもこの事柄は特に多いように思います。

実際問題、当のドイツ国民はどう思っているのでしょう?

もうそろそろこの辺でドイツ側から見た映画、それも超大作でハリウッド辺りが作っても良いと思うのですが・・・・

第一次世界大戦の敗戦からドイツが疲弊し、ドイツ国内におけるユダヤ人の私服を肥やし贅のかぎりを貪る生活を横目に見ながら赤貧の生活を強いられているドイツ国民、そんな生活苦を続けていく間に国民のやりきれない感情を代弁するが如く颯爽と登場し、全てのドイツ国民に希望を与えるよう登場するヒトラー・・・・

こんなストーリーの映画やドキュメンタリーも観てみたいものです。

ドイツもこの日本と同様、政治の世界も娯楽の世界も全ては戦勝国側にとって有利な物でしか発信されないと言うことでしょうか?

もしそうならやはり見る側に熟慮が必要不可欠であり、取捨選択できる知識を身に付けなければならないと言う事なのでしょう。

でなければ、自由な発想と思っていても実は巧妙に操作されている事に気付きようが無くなります。

たかが映画といえど冒頭部分で「これは実話である!」となっていれば真実と簡単に思ってしまいます。



プロパガンダとは、報道などによる物よりもむしろ娯楽の中に多く潜んでいて、その手法が一番大衆を先導しやすいものかもしれません・・・・・







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はいむるぶし 敗北者さん 「DER UNTERGANG」この映画はまだみていませんが結構話題になったみたいですね!確かに仰るとおりで時間が全ての物を解決の方向へと導くのでしょうがそれはそれで新たな方向性が良い方向性とは限らないかもしれません、結局はやはり自分自身が確かな目を養う事が重要でしょうね。 (09/09/09 15:43)
はいむるぶし まりあさん そうなんです第三者の目が最も重要なんです!これが結構難しいんですけどね・・・ (09/09/09 15:37)
はいむるぶし 告発者っち テレ朝は自分から断ったのだよ!NHKからのオファーは考えたけどね!^^ (09/09/09 15:35)
敗北者 「ルールも正義も勝者が創っているにすぎない」自分達が思っている以上にみんなこれを理解出来てると思います。だからはいむるぶしさんが望むような映画も時代の流れと共に産まれる可能性もありますよね。実際に「DER UNTERGANG」みたいな映画も創られるようになりましたし。 (09/09/08 04:06)
まりあ 難しい話は抜きにして。。。。。。最後に判断するのは視聴者。楽な方に流れるも良し、長いものに巻かれるのも良し。どちらの立場にも立って見る視野や、両者を第三者の視野からも見ることが出来るのって重要ですねぇ(*^_^*) (09/09/06 22:26)
告発者 爺のホームレス話はフィクションだったのでテレ朝からドラマ化のオファーが来なかった( ゚,_・・゚) (09/09/06 20:41)


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