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爺放談


 ■ 2009/09/12 (土) 愛と青春の旅立ち・・・・・C


「いらっしゃいませ」

「これは××様、ようこそ御出で下さいました、こちらへどうぞ・・・」


友人はこの日、全てを決心しママに会う為足を運んだのでした・・・・


「あら!××様ようこそ!フフ!どうやらそのお顔は・・・・フフ!お約束どおりお隣にお邪魔させていただきますね!」

「は・はい!どうぞ・・・」


友人も、そしてママも、最初はその事にはなかなか触れず他愛の無い挨拶程度の話で事が始まり、ママも他の客の挨拶でしばらく席を離れ、程よくお酒が進んだ合間を見計らってまた友人の席に戻ってきたその時でした。


「ごめんなさい!お待たせ!これで今日のお客様にご挨拶も済ませたしゆっくり出来ますわ!」

「すみません気を使わせてしまって」

「何を仰っているのですか、今日の事は私の方がお誘いした事、さ、ゆっくり飲みましょ!」

「・・・・・」

「××様、今日はおかしいですわ!私の言った事・・・良く考えてくれたのですよね?」

「はい!」

「それではお答えが出た筈・・・楽しく飲みましょ!」

「ママ・・・・」

「フフ・・・・あらあら、仕方ないですね〜!」

「・・・・・・」

「分りました!お店の中ではなんですので今日お店が終わってからまたお付き合いお願いできますか?」

「えっ?」

「貴方のその様子では、ここでは私もお話し難いですし外でお話しましょう!」

「は・はい!」

「そのかわり!お付き合いして頂きますよ!よろしくね!」

「はい!」


そして彼は店も終わりに近づき、ママが言ったお店で待っていました。


「ごめんなさい!お待たせしました!」

「いえ!」

「では行きましょうか!」

「どこへ?」

「フフ!ナイショ!」


それからママはタクシーを呼んで友人と一緒に乗り込んだのでした。

まず最初に行った所が赤坂にある老舗料亭で、ママがその店の暖簾をくぐった途端中から支配人の様な人が出てきて・・・


「お待ちしておりました、いつもご愛顧頂き本当に有難うございます、いつものお部屋をご用意しております、ささ、どうぞ奥へ・・・・」

「ありがとう」


ママは多分、友人がこうなるだろうと思い、事前にここに予約を入れていたのだろうと思います。

彼は初めて入るこの老舗料亭の圧倒的なおもむきと、俗に言う代議士達がこの様な所で政治が行われていそうな、市井の人間達には到底来る事の無い全く不釣合いな場所で、押し潰されそうな心の平衡を保つだけでいっぱいでした。


「さ!楽にして下さい、ここは私の家の様なものですから・・・」

「は・・・・・はい」

「フフ、さ!上着を・・・」


ママは彼の上着を何の躊躇も無く肩からすべらし、衣紋掛けに掛けるのでした。

そのママの言う私の家の様な部屋という所は、純和風の畳の間で、広からず狭からずの2人には丁度良い広さの空間で、もちろんその壁には一方は床の間で、そこにはもちろん高額であろう陶器と掛け軸がその間の品格を素人でも分りやすい物に押し上げており、仕切られている障子をひとたび開けば、そこには日本庭園を彷彿させるような庭がひっそりとそこに演出されている部屋でした。

友人はこの料亭に入ったときから緊張の連続でしたがこの部屋は更にその緊張を倍増させたのは言うまでもありません。


(まずい!俺だめだ!言葉が出ねーよ!どうしたら良いんだ!それよりこんな所いったい幾らするんだ?想像も出来んが手持ちでは全く無理だろう!カードしかないが給料前で銀行幾ら入ってるか・・・・それにしてもやばい・・・・・)

そんな友人の気持ちを察してか・・・


「××様、本当に怒らないで下さい、差し出がましい様ですが今日は私がお誘いさせて頂きましたので今日の所は私の顔を立てて頂けますか?本当に男の方に恥をかかせて申し訳ございません、この通り宜しくお願いいたします。」

「えっ?それって?」

「本当にごめんね?怒らないでね?」


何から何まで一枚上手の彼女は、友人のこれまで熟慮に熟慮を重ねてきた物をいとも簡単に消し去ってしまいました。

その料亭での一時でもママは確信に触れる事無く、仲居から出された物に少し箸を着けては直ぐ・・・


「では××様、次へ行きましょう!」

「へ?」

「何をしているのですか?今日は私にお付き合いして頂きますと言ったじゃありませんか?」

「あ・は・はい!」


次に彼女が向かった所は六本木の交差点から少し奥に入った所で、ペンシルビルの狭いエレベーターに乗り、その地下へと行ったのでした。


「フフ!少し遊びましょ!」


エレベーターの扉が開くとそこにはまず黒服のちょっと怖そうな人が待ち構え、こちらを怖そうな目で見ております。

するとその一人が・・・


「いらっしゃいませ!ご用意はしております」

「ありがと!」


扉が開いたそこは、狭く薄暗いショットバーの様な所でしたが黒服の男が奥に有る扉を開いたそこには・・・・


「ママ!こ・これは!」

「フフ!そうよ!私!気分転換したい時とか、たまに来るの!」

 
そこは完全なカジノホールで、もちろん違法である事は間違いなく、彼はさっきの料亭でも肝を抜かれましたが更にまた抜かれ、ただそこに呆然と立ちすくんでいましたら。


「××様!これ!」


彼女に手渡されたのが赤と白が入り混じったチップを手の平いっぱいに手渡されました。


「さ!いっちょ手始めにルーレットでも!これなら××様でもある程度お分かりでしょ?」


友人は彼女の言うままルーレットの台に腰掛、緑が映える羅紗を見つめたまま固まっていました。

ママは彼の後ろに立ち、そこで固まっている彼の背中越しに体を預け、彼の顔にワザと自分の顔を着け、緊張を溶き解くように体を密接してきたのでした・・・



・・・・つづく・・・・





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はいむるぶし まりあさん ???書き込みました?その意図は〜〜〜??? (09/09/14 19:23)
はいむるぶし ここへさん ご愛読有難うございます!続きは・・・・・・^^ (09/09/14 19:21)
はいむるぶし 告発者っち ギク・・・・^^ (09/09/14 19:20)
まりあ フフ!書き込みましたよ♪ (09/09/14 16:44)
ここへ ママは友人を利用するために、またはおとしめるためにこんなことをしたのでは?持ち上げて落とすというやつで。 (09/09/13 05:57)
告発者 ははぁ〜ん仕事ヒマすぎだろ(=・ω・)ノ  (09/09/13 00:43)


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