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韮山城籠城記


 ■ 2004/07/15 (木) やっちゃった・・


長い就活生活。
もはや自分は求職活動のベテランだというとんでもない油断があったのだろう。
ついにやってしまった。
「遅刻」
常に30分前到着を心がけてきただけにこれは痛恨だ。
振り返ってみると、火曜日・水曜日と就活のスケジュール(職安除く)がなく、きが緩んでいたようにも思う。
確かに、今日午前中の面接を受けた先は遠方先だし基本的に消極姿勢なのだが、そんなことは言い訳にならない。気をつけねば・・

原因は、東京駅での京葉線乗り換えミス。
構内、ややこしいのだこれが・・
ようやっと、京葉線のホームにたどり着き、約束時間30分前には先方にTEL。
とりあえずは、それで済むはずだった。
ところがである。
ここで更に重大なミス。
目的地を間違えてしまった!
最初に到着してしまったのは面接会場でなく、勤務地。
詳しくどことは書かないが、面接会場はなんと東西線沿線。
根本的に、路線を間違えてしまったのだ。
「この、この、、おおばかもの〜」
と、心の中で叫んだのは言うまでもない。
結局、もう一度TELして時間帯を変更し、どうにか採用試験は受けられたが、こんなようでは内定はおぼつかないだろう。
面接の内容如何は別として・・・

これを反省し、夕方のアポ(パチンコ商社)は、30分前に到着。
気を引き締めて面接に臨む。
あちゃ〜、意外にも好感触だ・・・
うーん・・・
このままパチ業界の人になってしまうのだろうか自分は・・・
パチンコ台など、何があっても売りたくないので、気球さんがいうようなことが現実になったら本当に困るのだが・・・

ま、入社するかどうかはともかく、内定がひとつ出れば次への希望もわいてくるし、ともかく全力尽くします。(^^)
さて、明日は電池屋さん・・・

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>総裁殿
自分が大学を卒業し、銀行員になったのは平成11年。
ちょうど、その1、2年前には株価が上昇し、「このままついに景気回復か?」との予測も出始めていたところだったのですが、平成11年には、それが「やっぱだめだ・・・」ということが確定的になった年。
私の銀行の同期生には、旧長銀の最後の内定者(破綻により秋採用で別の銀行を探した)がいたりして、経済はどん底でした。
自分の未熟さを恥じますが、庶民派の銀行員になれば、銀行員全体の評判が悪い中なので、一層感謝される存在になれると勘違いしたのが、銀行員を志した動機です。
更に言うと、銀行の顧客は基本的にあらゆる業種なので、いろいろな業種の事情に詳しくなって、財務・経営関係全般についての知識もつけられると考えたからところもありました。
結果的にいければ、前半部分は完全に×
お金を扱う仕事だけに、自分のみを守るのは銀行内のいわば法律である「事務手続」のみ。
どんなに自分がいきがったところで、手続そのものや手続により決裁・裁量権を与えられた上司に従うことでしか、生きていけない仕事です。
もっとも、それを逸脱して警察のご厄介になる銀行員が多い昨今ではありますが・・
後半部分は、ある程度想像通りでした。
自分が担当したのは、年商1億程度の零細企業中心でしたが、60社も担当してその社長たちと話をすると、さすがに一国一城の主だけに、得がたい知識をいろいろともらうことができました。
もっとも、銀行自身の経営は完全に手続化されて、自分自身に意見具申の機会があるわけではないので、そうした知識が具体的に役立ったとの経験はありませんが・・
また、決算書の評価(財務分析)はやるが、決算書の作成はやらないのが銀行員。
結局、財務知識としては片手落ちですね。
元銀行員は、転職市場で「つぶしがきかない」存在です。
私をみてると、分かるでしょう(^^;)

>官房長官殿
信金が無難という考え方は微妙です。良いとも悪いともいえません。
就職先としての金融機関に、あなたがなにを求めているかによって変わってきます。
「無難」という言葉に、「経営安定度」の意味を込めているとしたら、それは十分に注意したほうが良いです。
韮山が勤務した東京都北部エリアは、全国的にも優良と呼ばれる大手S信金の地盤でしたが、そういった優良信金であっても、経営規模の小ささゆえの不安定感は隠せません。
ひどい場合には、たった一つの大口融資先のみでもっている支店さえあるような状況・・
仮に、そのひとつの企業の経営が悪化したら、その瞬間に支店ひとつ消滅しかねないのです。
あまり大きな声ではいえませんが、私が退職する寸前、その信金の支店長に無礼な言動があったと、私のいた銀行の支店長が激怒し、急遽その支店を「つぶす」ためのプロジェクトが極秘に作られたことがあります。
相手の支店は↑のような状態だったので、その唯一の大口先を根こそぎ横取りして、相手支店長の首を飛ばそうとの計画です。
うまく行ったかどうかは分かりませんが、競合する都銀の支店長の気分ひとつで、支店ひとつつぶされかねない、そういう、無力な存在であることは十分認識してください。
金融に働くものの常識、所属する支店の敗北は自分のキャリアの永遠の汚点となるということは、業態を問わず通用します。
また、信金のビジネスモデルが抱える、構造的な問題についても、十分理解しておくひつようがあります。
信金の取引先企業は中小下請企業。
得意先の大手企業の都合で入金の日程が前後し、安定的に金繰りを組むことが困難です。
そういった事情に合わせて「あるとき払いの催促なし」が、信金・信組の基本的なビジネスモデルなのです。
しかしこれ、金融庁のマニュアルに沿えば、完全に要管理先ですよね(ーー;)
つまり、厳密に判定されれば不良債権比率100%の信金があってもおかしくはありません。
今、金融庁の目は、UFJやりそななどの大手銀に向いていますが、私の感覚では、検査強化の波は、都銀からおおむね2〜3年遅れで信金にも到達しています。
(実例としては、韮山が金利引き上げ交渉をした顧客のところに、2年遅れで信金担当者が利上げ交渉にきたというケースがたくさんありました・・)
りそなや足利の今の状況は、明日の信金の姿かもしれないのです。

仕事の内容としては、上場の可能性があるような大きな企業との取引は(法律により)できないし、難しい稟議・申請を上げる機会はまずないでしょう。
基本的には、通称「マル保」と呼ばれる、信用保証協会保証付融資です。
もちろん、都銀であればたとえ「マル保」であっても、合理的な回収根拠や資金使途を明らかにしなくては稟議が通りませんが、信金ではただ一言、
「本件、○○県保証協会全額保証付にて、最終回収面懸念なし。」
で、稟議が通ってしまうようです。
都銀ほどは残業も多くないようだし(いまのところですが)・・・
ただし、信金の営業マンは、都銀の比でなく、足しげく顧客と付き合わなければなりませんので、そのあたたり、自分に向いているかどうかは考えておきましょう。

あとは、信金で仕事をすることにより身につく仕事のスキルですが、なにしろ仕事のやり方が、↑なので、万が一転職市場に出た際、「銀行員の仕事を・・・」とアピールするには、仕事で与えられる以上の努力を自分でやっておかないといけないでしょうね。


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mushoku党 総裁♪ 書き忘れましたどうですか?キャリアの部でも採用してますし、もし宜しければ一緒にお仕事しませんか?^^ (04/07/16 20:13)
mushoku党 総裁♪ ありがとうございます。何か話がリアルすぎて恐怖すら感じました。しかし大先輩でもある韮山様のアドバイス肝に命じて頑張ります!この文面を教授に見せたところ「随分鋭い所をついてる。随分苦労したのだろうこれからも合併していく所もあるが生かすも殺すもおまえ次第」と言われました。汗 システムの違う銀行ですから気合いれて頑張ります!またアドバイスあれば宜しくお願いしますf^^ (04/07/16 20:07)
韮山 ありがとうございます。私が受けた会社がそういう会社であることを願っています。>匿名さん (04/07/16 10:20)
匿名希望 知人で、面接時間間違えて遅刻したのに、かなりな倍率の求人に受かった人がいます。悪い所より良い所を見てくれる会社もあるんだなぁと思いました。 (04/07/16 09:16)


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