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51歳独身の日記Author:ちょこのこ ( Profile ) 死ぬ気持ちもないけれど、生きる気持ちも起きない。 |
■ 2013/10/02 (水) 第十四話・・・「懐かしき我が家」 |
涙が溢れるのを拭いもせず、男は電車に向かった。
ドアは開いている。 父も犬もこちらを見ている。 車内に足を一歩踏入れたその時だった。 ピカッ!と一瞬辺りが眩しく光った。 少し目の前がくらっとした。 ・・・・・・・・。 しばらくすると、どこか懐かしい空気が漂っていた。 外に流れる風の音に乗り同時に自転車や子供たちの声も聞こえてきた。 男が子供の頃に過ごした家の玄関に立っていた。 「ここは?」 男はじっくりと懐かしい我が家を見つめた。 彼の家は、平屋の三軒長屋の端っこの借家、12坪しかなかったが裏庭もあった。 風呂もあったが、実は父親の手作りだった。 薪で風呂を沸かすのは小学生の頃の男の役割だった。 新聞紙に火をつけたら、薪を入れる。 そして、「オガライト」というおが屑を固めものを入れる。 炭のように真っ赤に燃えるのだ。 お米やさんが、薪と一緒に配達していた。 「ここは…やはりうちだ。 でも今は他人が住んでるはず……。 いったいどういうことだ?」 懐かしさのあまり中へ入ってしまった。 当時使っていた重たいポットに急須、家具調のテレビ、ワッペンだらけの洋服箪笥、黒電話、そして自分の勉強机・・・どれもこれも懐かしく思い出の染み込んだ物だった。 タイル張りの流し台、二段ベッド、綿布団もあの時のままだった。 思い出が甦る。懐かしい、とにかく懐かしい。 男は窓から外を見ていた。 木製の電柱に傘のついた電球。 道路も舗装されていない。 ただただ懐かしい。 「なぜ当時のままあるんだ?俺はタイムスリップしたのか? 自分に会ったらいけないと聞く。過去を変えてしまったら……」 その時だった。 「その心配はないよ。」 後ろから声がした。 つづく 読んでいただきありがとうございます。 あと少しで終わる予定です。 日記ではない内容ですみません。 ラストまで、お付き合いいただければ幸いです。 |
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コメント
ちょこのこ うーさん、また来てくれたんですね(*^O^*)そんなに想像できない程のラストではないと思いますよ。書いてるのが僕ですからねf(^ー^;もうちょっとよろしくね! (13/10/03 22:35)
ちょこのこ 不滅の素人さん、いつもありがとうございます。地域に依りますが、昭和40〜50年頃の家には風呂の煙突が立っていたものでした。電柱と言えば木製でしたし、物語の電車の客車は木製です。灰皿も今では懐かしいですね。そんな時代に戻りたくもあり、辛いから戻りたくない気持ちもあり・・・です。 (13/10/03 22:31) ちょこのこ まりあさん、い〜ち、に〜い、さ〜ん.......φ(・・。よーし(/--)/倍返しだぁー! (13/10/03 22:25) ちょこのこ ひくいどりさん、ちょっと難しかったですが、スタートレックの時空の話は好きでした。その話は知りませんでした。ドラえもんもタイムマシーンで来たんですよね。ネットで見た最終回は泣けました。あっ、僕も話が逸れました(^o^ゞ (13/10/03 22:17) ちょこのこ ろくすけさん、(#^.^#)本当ですかぁ誉めすぎですよ。でも嬉しい。霊界通信ってどんなものだろう?検索してみましたが知やはりらないものでした。つつのだじろうの漫画は好きでしたけどね。 (13/10/03 22:09) うーさん さて、どういう結末になるかは想像もつきません。男の心は救われているのでしょうか?私の中でこうだというのはあるけど、ま楽しみに(^^) (13/10/03 19:57) 不滅の素人 薪のお風呂、木製の電柱に傘のついた電球・・懐かしい風景ですね(しみじみ) (13/10/02 20:06) まりあ 土器土器土器土器土器土器土器土器・・・・次回へ続く^^ (13/10/02 18:55) ひくいどり ちょっと話が逸れますが、過去にタイムスリップして、歴史を変えた場合、それぞれ別の世界として時間が流れていくって説があります。詳しくは知らないんですが、ジョン・タイターって人が未来からタイムマシンで来たって話があるみたいですが、未来から来たんじゃなければ説明できないような話もあって興味深いです。何であまり騒がれないのかは知りませんけど…。 (13/10/02 17:38) ろくすけ 面白い、面白い、これはなかなかのものですよ。霊界通信読んでる僕としては興味津々です。 (13/10/02 17:23) |
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