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51歳独身の日記

Author:ちょこのこ ( Profile )
死ぬ気持ちもないけれど、生きる気持ちも起きない。

 ■ 2013/09/20 (金) 第十話・・・[後悔]


続きです。
男の後悔から始まります。
もう十話になっちゃいました。
よろしくお願いしますm(__)m


「なんてことをしてしまったのか……」
男は後悔していた。
しかし、いくら後悔してももう戻れない。

あの日、男は電車に乗ったのではなく飛び込んだのだった。
それを、今はっきりと思い出した。
痛みとショックで意識が薄れているが、そのことだけは思い出されていた。

孤独で疲れていた男は、毎日が辛く相談する相手もいなかった。
努力は実らず職を失い、借金もできない状態の彼を更に飼犬の死が追い詰めていた。
それは涙も出ないほど、男の落胆は大きかった。
他人から見たら、ひとつひとつは大したことではないだろう。
しかし積み重なり、他人と比べて重さを計るべきものだはない。
この男にしたら、死が楽園に思えるほどの苦痛だったのだ。

しかし、どんな理由があろうとも自殺は許されない行為である。
自分を殺すというのは自分だけを殺すのではない。
祖先から受継がれてきた血を絶やしてしまうことになる。
何百人何千人を殺したのだ。

「あなた、とんでもないことしてくれたわね」
「自分の愚かさを知れ!」
「酷いよ、あんた」
「まだ頑張れたんじゃないのか」
「見損なったぞ!生涯恨むからな!」
「俺は応援していたのに悲しい」
いつしか、男の周りをさまざまな人たちに囲まれていた。
人数は増えて、瞬く間に車両いっばいになっていた。
その人達の口からは、容赦なく怒りの言葉が男に浴びせられていた。
つづく



「アノね 人間はねぇ
自分の意志で、この世に生まれてきたわけじゃねぇんだな。
だからね。
自分の意志で勝手に死んではいけねんだよ。」
あいだみつお


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ちょこのこ はじめまして、不滅の素人さん、読んでくれて嬉しいです。経験も題材もなく思い付きなので、おかしな点は許してくださいね。昨年愛犬を失いました。忘れるなんて無理です。辛く苦しいですよね。 (13/09/21 00:19)
不滅の素人 一話から読ませてもらっています。自殺を除いて17日に愛猫を病気で亡くしていますし、今の自分の立場がすべて当て嵌まっていて驚きました。 (13/09/20 22:54)
ちょこのこ うーさん嬉しいです。そんな風に言ってもらえて。少し重たくなったかな?理屈っぽいかなと思っているんですが (13/09/20 22:51)
うーさん むっ?なんかいい感じではないですか。男の人生の周りにはたくさんの人がいるのですね。 (13/09/20 22:24)


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