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51歳独身の日記

Author:ちょこのこ ( Profile )
死ぬ気持ちもないけれど、生きる気持ちも起きない。

 ■ 2013/09/19 (木) 第九話・・・[見知らぬ男]


トントン……トントン
気を失い倒れた男の肩を、何者かが叩きゆすっている。

「おい、大丈夫か!まぁ大抵の人間はこうなるがな。」
男が気がついたのを確認して話し出した。

その男性は初対面なのだが、どこかで会ったような感じのする人だった。
「・・・」
男は、まだ眼の焦点すら合っていない状態。

すると、その男性は
「自分のやってきたことを見つめること.それがお前の課題だよ。」
と語りかけた。

「・・・」
何のことなのか、男にはサッパリ解らなかった。

「辛いこともあるだろが、真正面から見つめるのだ。
そうしないと、お前は再び歩け出せない。このまま死んでもいいのか?」

「………えっ」
男は[死]という言葉に反応し声をあげた。

「自分が…死んで…しまう…彼は何を言っているんだ?」

そして、男性は語り続けた。
「お前は、なぜこの電車に乗っているのか分かっていないみたいだな」

「あっ、まぁそれは…」と男が答えようとした時だった。
男の身体全体に猛烈な傷みが走る。
「わぁー―っ!」
再び気を失いそうになるほどの強烈な痛みだった。
その時、男には電車に乗る前の映像が一瞬だけ見えた。

「まさか、俺が…そんなことを…」
激しい痛みの中、男は真実に気がつく。
身体の痛み、後悔、言葉にできない悲しみ、落胆、さまざまな涙が次から次へと溢れてきた。
つづく



■賽の河原
三途の川のほとりにあるという
親に先立って死亡した子供が、その親不孝の報いで苦を受け入れる場とされる。
「ひとつ積んでは母のため、ふたつ積んでは父の回向のため」
しかし積み上がる寸前に、いつも鬼が来て摘んだ塔を破壊され永遠に続く。


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ちょこのこ 暇人さん、懲りない奴ですね。そんな人間になりたくないですね。 (13/09/19 22:24)
ちょこのこ ひくいどりさん、最後の一言が大切ですね。経験しないと解らない、言われないと気づかないことが実に多いことか。 (13/09/19 22:20)
暇人さん 悔い改めるのは善人だけだと思います。悪人はち〜っとも懺悔も後悔せず悪いことしまくりですから。 (13/09/19 19:10)
ひくいどり いろんな罪を犯しました。いろんな人を傷つけました。いろんな間違いもありました。いろんな出来事学びました。そうして今ここにいる。 (13/09/19 14:16)


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