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日々の記録


 ■ 2004/09/21 (火) 自らの挫折史に対して


 前回書いた時からちょうど10日が経過しましたが、どうも最近は書くために気合いというか自分の全精神を集中させてしまい、書き終わった後は抜け殻になったような気分になる事が多く、なかなか書く事が思い浮かびませんでした。9月に入ってからは東京のとある団体職員の試験や地元の市役所の筆記試験(受験資格の年齢ギリギリでした。合否はまだ先ですが)の二つを受験し、月末にも都内の私立大学の職員採用の筆記試験があります。また10月も二つばかり就職情報サイトで官公庁・その他団体に分類される所が二つばかり筆記試験を控えています。

 今現在は筆記試験対策などでなかなか家から出る事も少なくなりました。9月に入ってからも採用試験を含めて東京に出たのは2回、近所に散歩に行ったり地元および隣接する市の図書館に出かけたりしたのが5回、後市役所の試験を含めれば8回という事になりますので、もう半分以上は家にいて東京にはほとんど出かけていないという事になります。家にいる時にする事は筆記試験の対策勉強をするか読書をするか、ネットをするかの3つに絞られてしまっています。大学の就職課も今月は今のところ1回しか行ってません。明日から大学も新学期となりますので就職課に行く事も増えるとは思いますが、院を修了してからもう半年が過ぎてしまいましたのでそろそろ決着をつけたいという気持ちもあります。考えてみたら10月からは2006年3月卒業生向けの就職情報が世に出てきますので。

 今まで私は自分の希望する業種で受けられる所は受けてきましたが(まだこれからという所を含めればやっと40くらいになります)、そのほとんどの募集人数が若干名という所に筆記だけでも少ないところで5、60人、多い所となれば1400〜1500人はいたと記憶しています(後者は春頃に受験した某大手出版社の数を就職情報サイトなどから知りました。書類審査も入れると数はさらに増えると思います)。若干名という言葉自体相当曖昧に聞こえますが、5、6名程度と考えるのが妥当なのでしょう(とは言っても過去に10名近く採用している所もありましたが)。上の事から見ると筆記の段階で倍率は少ない所で10倍程度、大手マスコミとなればもう数百倍としか言いようがありません。過去に受けてきた中で筆記もパスして高い倍率を越えて面接(中にはほとんど最終といっていいものもありました)までこぎつけたにもかかわらず、後一歩の所で不合格を喰らい、いまだに内定という内定をもらっていません。

 こういった事も一種の挫折なのでしょうか。私は今、挫折だらけの生活を送っていますが(これでめげているという訳ではありません)、それゆえに大学院時代の話やら自分の中学生時代の嫌な思い出といったものを全部さらけだしてしまおうとしているのではないかと感じてなりません。赤の他人の挫折人生やら転落人生やらダメ人生といったものを長々と語られても、他人の気持ちになって考えたら苦痛以外の何物でもないと思えます。ましてやそんなものを「自費出版承ります」という広告を新聞に出している出版社に持ち込んで単行本にしても資源の無駄以外の何物にもならないでしょう。しかも小熊英二氏の『〈民主〉と〈愛国〉』並のボリュームと値段で出したらそれこそ金返せモノに過ぎないと思います(ちなみに『〈民主〉と〈愛国〉』はページが950ページ以上で価格も6600円近くしますので、去年ぐらいから近所の図書館等で借りて読もうとしましたが、中身をパラパラとつまみ食い程度に読んだだけで挫折してしまい現在に至っています)。もちろん『銀河英雄伝説』や『宇宙英雄ローダンシリーズ』のようなものにするのも論外でしょう(どう考えても後者は物理的に不可能としか思えませんが)。

 確かに大した事の無い過去話などしたところで何の解決にもなりません。現在の記憶を持ったままタイムスリップしてその時の自分となって人生をやり直す事が出来ればこれに越した事はありませんが、失敗してから初めて気付くものも多くあるといえます。過去にしがみついていたというのも自分が一つの事しか出来ず、しかもそれを完璧にこなしてこなかった所にあると思っています。親の言を借りれば私の人生はその時その時を大事にせずに自分の判断ミスで失敗して挫折を味わってきたにもかかわらず、それを他人のせいにしてきたという事です。中学時代に私は集団生活のルールすら理解せずに自分勝手な事をして他人から厳しく非難されていた事を覚えています(しかもそれを注意する人のせいにしていました)。親からも真人間になるように注意を受ける事も多くありましたが(今も注意を受ける事があります)、前にも書いた人は誰でもミスするたらの屁理屈をこねまくって聞く耳を持とうとはしませんでした。

 私以外の人からすれば、私が書き連ねてきたダメな過去などいわゆる「黒歴史」にしてなかった事にしたいあるいは存在自体認めたくないというようなものに過ぎないでしょう。ダメな過去、恥ずかしい過去など葬り去る事などは出来ませんが、未来を見る事でそのような過去は克服出来ると考えるべきなのかもしれません。THE ALFEEの「19(nineteen)」というナンバーにも「時間を戻せないなら 未来を変えるしかないのさ」という歌詞があるように。


 ちなみに「黒歴史」については「はてなダイアリー」にて挙げられていますので参考にどうぞ。 
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%b9%f5%ce%f2%bb%cb
    



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ぺんぺん 過去ログから、ずっと読ませてもらいました。文章がきちんとしていて、インテリな感じがでています。私も人のことは言えないですが...。このログを書くパワーを行動に添加すれば凄い仕事ができますよ。これくらい文章がかけるなら、新聞記者に応募してたかもなぁ。まだ、秋の応募があるので受けてみては!? (04/09/25 17:54)
韮山 ぺけぽむさんの仰るとおりです。よく考えてみてくださいね。   それと、就活の具体的なアドバイスですが、筆記試験から始めるような団体職員のような職種は、ひとりひとりの人間をみて選考してはくれません。選択肢の一つとして受けるのは悪くないのですが、どちらかというとあなたを「高く買ってくれる」先ではないと思います。 自分自身の適職を探るなら、試験感覚で「応募」するのではなく「人と会う」に重点を移してください。 私が以前に人材紹介会社を紹介したのもその考え方によるものです。 いまは、自分の就職活動にノルマを課して(週に何回以上面接を受ける、など)、動いた中から経験を積み上げるのが良いと思います。 報酬をもらえる職にはついていないけれど、あなたは今「求職者」という職業人なのだから。 いろいろな人・企業に出会う中から、あなたの一切合切を受け入れてくれる相手もいつか見つかるはずだと思いますよ。 (04/09/25 12:51)
(´・ω・`)しょぼんぬ おお、日記更新待ってました。また印刷して読ませてもらいます。これからもかけるときに更新でよろしくです。 (04/09/22 15:40)
ぺけぽむ お久しぶりです。非常に長く書きます。申し訳ない。最初にお勧めの本を一冊。内田樹『街場の現代思想』(NTT出版)。とりあえず何か参考になると思います。続いて、失礼な言い方をあえて多々いたしますが、私の思うところを。人に対して苦痛かもしれない書き込みをするエネルギーで、逆のことをしたほうがいいのではないかと。自分の恥をさらして自己懲罰しても、過去の何かが清算されはしません。『地下室の手記』という小説をお読みなったことがおありですか? それはともかく、ネット日記の読み手はせいぜい想像力を目一杯使っていろいろ考えて返答するのが限界で、それ以上は要するに世人の限界を超えません。。それを恐らく貴方はわかっていることでしょう。なのに、受け手にとって無駄なメッセージを、自分でもそう思ってるくせに送信し続け、満天下に自分の恥をさらすことに情熱をそこまで傾ける理由がわからない。貴方は「他の人から見れば自分のやることは無意味で苦痛ですらある」とおっしゃるが、それはこの日記に限って見る限りまさにそのとおりです。ただし、これもまた正しいことと思われますが、貴方の人生はあなた自身で思うほどマイナスの方向にすら劇的でないということです。人生は平凡で充分です。比較対象にいちいち銀英伝持ってこなくて充分。彼女がいないことを『女神さま』思い浮かべながら嘆く必要もなし。保坂和志の『季節の記憶』や『カンバセーション・ピース』を読まれたら私の言いたいところはある程度ご理解いただけるかと思います。最後に、最大の問題と私が思うのは、「自分の恥さらし」以外のセリフが聞こえてこないことです。この日記でそこまで実存的に一体何を表現したいのかってのがどうしても伝わらないのです。私は劇的でない、平凡な、力の抜けた貴方の声を聞きたいと思うのです。あくまで個人的な願いですが、是非ご検討いただきたく。 (04/09/21 23:46)
大人の少年 書き忘れましたが、面接がんばってください、そして良い結果が得られるように! (04/09/21 23:32)
大人の少年 どうして、物事を結果論でしか判断できないのですか、先にも書き込みしましたが、結果結論を言うのは簡単です、しかし何も行動を起こさずそういったことを言うのは卑怯ですよ、何もしないのに結果ばかりを言っていたところでそこからは何も生まれませんよ、貴方は過去の自分という殻から出ようとしていないだけのように見受けられます。世の中には若くして天涯孤独の方も沢山います、その方たちから見れば貴方は、恵まれた環境にいますしかしそれは貴方にとっては甘えの世界につかっているに過ぎないのです、どうでしょう、契約社員でも派遣でもいいから一度親元から離れて生活してみたら・・・ものの見方考え方が替わる事によっていい経験になるかもしれませんよ、そしてその経験が貴方の今後の人生に役立つと思います。少々きつい書き込みをしてしまいましたが、がんばってください。 (04/09/21 23:30)
幸運を祈る 試験の勉強頑張ってください〜。 (04/09/21 23:15)


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