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なんとなく・・・。


 ■ 2008/01/14 (月) vol 3 「進化」


ホームを歩くじゅんは横断歩道の男と手の焼印に関連性があることは間違いない。

そう、考えながら改札を出た。

駅は地下にあるので、みゆの電話は届かない。

改札の脇にあるファーストフード店に入り

じゅんは掌の「400」の意味を考えていた。

幽霊みたいな男、突然現れ変化した焼印。

非現実的な体験のことよりも、今は「400」の意味のほうが重要になっていた。

ただ、考えていても答えは出るはずもない。

「相席してもいいですか?」

髪の長い少女でじゅんよりは少し年下のようだ。

「え?」じゅんは思わずそう言った。

じゅんの席以外に空いている席があったからだ・・。

「ど、どうぞ・・・。」

「掌みてみなよ」少女は突然そう言った。

「え?」

掌を見ると、数字は「399」になっていた。

「1つ使ったからよ。だから減ったの・・・。」

「どういうことなんだ?あの幽霊みたいな男とキミは関係あるのか?」

「いいえ。そんな男は知らないわ。あたしはあなたが1つ使ったから来たの。」

「僕が何を使ったって言うんだ?」「この焼印みたいなのはなんなんだ?」

少女は口元だけ笑い、話を始めた。

「あなたがその数字はなんなのか知りたいと強く思ったから教えに来たの。

 その数字はあなたが使えるチカラの量なの。今は1つ使ったから399に変わったの。

 チカラの大きさによって2減ることも10減ることもあるわ。

 でも、気をつけてね。

 1つ数字が減るごとに1人ずつ人が死ぬわ。」

そう言うと少女は突然・・。

「あれ?あなただれ?っていうか・・。なんでここにきたのかしら?」

「あれ?あれ?」

さっきよりもさらに幼い表情になったように感じた・・。

「と、とりあえず・・。か、帰ります。」

そういうと少女は店を後にした・・。

じゅんは唖然とし、その場に取り残された。

「ひ、人が死ぬ・・?どういうことだ???」

「と、とにかく家に帰ろう・・。」

家に帰ると、家族は全員生きていた。

普段と何も変わらない・・。

                    つづく?





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希望の光 アニキさん わたしもです。 (08/01/15 23:34)
アニキ 退化してます自分 (08/01/15 00:33)


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