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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/01/07 (木) 第二話 悪魔城ドラキュラ


そこは薄暗い場所だった、壁や床は全て石造りになっている、周りには異形の姿をした怪物のオブジェ達が列をなしており、中央にある祭壇には一回り巨大な怪物の像が立っていた、怪物の象の前には何故か黒い棺桶が置いてあり、両脇に立てられている蝋燭がその姿を不気味に照らしている、娘は牢屋に入れられていた
娘はなぜあの時あんな選択をしたのか自分の身を哀れんだ、給料がいいと言う理由だった、ただそれだけの事でその話を飲んだ、娘の家は宿屋を営んでいた元々は小さな村の宿だったが港町の通りにあるというのもあって経営は良く娘自身も不自由の無い暮らしを送っていた、しかし戦争が始まると同時に宿屋の経営は傾きだした、さらに村の外にも大型モンスターが現れた事が経営難に拍車を掛けた、父は心労が祟ってか寝たきりの状態となった、街へ働こうにも戦争により何所も不景気だ、ましてや村の外に出ようなら凶暴なモンスターや野党に襲われても仕方がない、家族は先の見えない不安に打ちのめされていた、その時だった街から来たという男が村の近くにある古城の召使を探しているというので、どうだ?と娘に話を持ち掛けてきた娘は素直に首を縦にふった、そして此処まで来た、しかし城に着くなり男の態度が変わった、娘を城に連れて来るなり、牢屋へと放り込んだのだそれから夜が来た、何やら声がしだした
「ちょっと」自分を呼ぶ声が聞こえる?誰かいるのかと思い辺りを見回すが、誰もいない「ちょっと、そこの貴女」娘「誰?!誰かいるの?!」娘は闇に向かって呼びかけた、その時娘の影が小刻みに動きだした、娘「ヒッ」影はゆっくりと形を成していき、その姿を整えていった、
「フーやっと外の世界に出られたと思ったら、こんな黴臭い所にでるなんてね、あら?貴方は使用人さん?この館の主人は何所かしら?」緑の長髪にグラマラスな肉体からは普通の人間と変わらなかったが、登場の仕方が人間離れしていた
娘は酷く怯えた、無理もない相手は人間ではないと直に悟ったからだ
「あら、何だか嫌われてるわね、心配しないで貴女をどうこうしようなんて、興味はないわ、只私に協力してくれたらの話だけど」女は怪しく微笑んだ。
「暗黒神シドーよの我が名においてこの者に力を」悪魔司教ガリウスは手にした短剣を振り下ろした短剣は深々と娘の腹部に突き刺さった、腹部からはおびただしい血が流れるすると驚く事に血は祭壇を伝って真っ直ぐに棺桶に吸い込まれていった、娘の体内から全ての血が流れ出た後、棺桶の蓋がゆっくりと開いた
「私を目覚めさせるのは誰だ?」
ガリウス「目覚めたかドラキュラ伯爵よ、我が名は大司教ガリウス、我が守護神シドー様の復活の為にそなたを蘇らせたのだ」
ドラキャラ「何?」
ガリウス「ドラキュラ伯爵よシドー様の復活が間近に迫っている、オマエには復活のために手助けをしてもらいたい」
ドラキュラ伯爵は即座に断った、魔人と言えども彼も生前は貴族の一人だ、いきなり目覚めさせておいて手先になれというのも無礼な話である、
ガリウス「ベルモンド家に復讐できるチャンスでもあるのだぞ」ドラキュラ伯爵「ベルモンドと?!」クリトファーベルモント、かつて無敗を誇っていた彼に唯一敗北を味わせた張本人ドラキュラ「ベルモンド、かつて私に敗北を味合わせた男・・・」ガリウス「そうだ、100年前貴様を打ち倒したベルモンド家の子孫はまだ生きておる」
ドラキュラ「何が望みだ」
ガリウス「シドー様が現世に復活するには新しい体が必要だ、それも生まれて間もない強い純粋な心と身体を持つ子供がな」ドラキュラ「よかろう、かつてこの世を破壊に導いた暗黒神シドー、その姿を見るのも悪くない!」100年振りに復活した魔人ドラキュラ伯爵の声が夜の古城にこだました 


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