U_sanのいいんですよ。それで。

環境のせいにするのはよくないことか。
何かうまくいかないことがあったら全て自分に原因を求めない
といけないのか。

のっけから暴走しています。
ご容赦願いたい。

「自己責任」といわれれば、それはごもっともだと思うけど
たいていの場合、「おまえがすべて悪いんだよ。」の意味で
用いられてるように思う。そんなこと他人にいう必要もない
だろう。だって自己責任なんだから。不要に人を傷つけるこ
の言葉、どれほどの価値があるのか。この蔓延する「自己責
任」なる呪縛に人はどれほど苦しむのだろう。多くは沈黙し
ているが、内部の葛藤は計り知れない。強者の押しつけだ。
弱者への責任転嫁と自らへの利益誘導。
大体において、何故強者の責任放棄だけが許される世の中に
なってしまっているのか。

今、日本は「助けて。」とはいえない風潮になってきている。
共倒れを防ぐためには仕方のないことかも知れないが、それを
言わせないように仕組んできた「強者」は大悪だろう。

職を失ったとしよう。はたして希望に満ちるだろうか。新たな
希望を見出せるだろうか。そんなことはないだろう。大体の場
合、口数も減り、人と会うことも少なくなり、覇気が失われて
いくんではないだろうか。「助けてほしい。」と言いたくても
「自分が悪いんだから。自分のせいでこうなってしまったんだ
から。」という歪められた常識が邪魔をして、また覇気失って
しゃべることが億劫になり小さな声でしかしゃべれなくなった、
ますます言えないではないか。

最初、タイトルを妖刀「自己責任」としてましたが、変更しま
した。私たちは「梯子はずし」にあった。梯子を外した人間は
「お前が悪いんだ。お前が悪いんだよ。」と自らの安泰を確保
した場所から言葉責めを執拗に浴びせ、自分に非がないことを
一所懸命アピールしてるのだろう。強者にも心の葛藤があるの
か。自分は善なる人間と思い込みたいのか。はっきりいおう。
強者に善などない。


今日、とある本を読んでムカムカした。なんでも介護施設を経営
したという。上手くいかず閉鎖したという。閉鎖の理由が、従業
員の質の低さ。カスのような人材しか集まらないからだと。リー
マンで大量解雇された行き場のない人間しかこなかった。優秀な
人材は、業界の給料安からまずこない。介護保険そのものが低す
ぎて、経営は火の車。だそうだ。

こういう輩は弱者に対して「まったく責任感のない、常識のない
、鈍い」などというが、著者さんは、たんにうまくいかなかった
理由を自分以外に求めているだけだろう？それは許されるが、な
ぜ本人には許されて、弱者には許されないのか。おまえ、おかしく
ないか？

と思ったのでした。