ヒトリゴトぽつぽつ。

幼い頃から絵を描くことが好きで、友達の影響で漫画やゲームにハマり、同人活動で便箋やグッズを売るも全然売れず辞め、それでも絵を描くのが好きだったけど上手くなるために努力は出来ない根性無しだったので、県内のデザイン専門学校へ行った。

名刺、広告制作やイラスト描き、Ｗｅｂサイト制作、動画制作など、同じ絵を描くのが好きな同類な人達しかいなかったから仲良くなりやすくて楽しかった。

就職も専門行ったんだし、自分の実力も試してみたくて、自宅から通える範囲のデザイン系の求人全然なかったからちょっと遅くなったけど、小規模なデザイン事務所に無事就職出来た。


主にイラストレーターやフォトショップが使えれば誰でも作業出来るような、デザイナーというよりオペレーターと言った方が正しいような作業が多かった。

それでもときたま来るデザインの仕事。
始めの頃こそ意気揚々と頑張ってアイディア考えて制作したものの、

段々デザインの仕事が苦痛になってきた。


デザイン力がないと痛感した。
元々少女漫画のような人物のイラストを落書きしかしてこず、その背景にも花飛ばすとか柄入れるとか、１枚絵として完成させるような絵の描き方をしていれば良かったんだろうけど。
そんな空間デザイン力がないのは専門時代からわかってて不安はあったけど、無視して就職した。
そしたら案の定自分の力不足が浮き彫りになった。


そしてもう１つ。
こっちの方の理由の部分が大きい。

私の人間性が問題あった。

私はちょう人見知り。
自分と同じ匂い(絵描くのが好きとか漫画ゲームが好き)がする同年代の同性の人間以外には話せません。

何話せばいいかわからんー…というより話題がない。

私はラクガキ以外趣味がなくて、漫画やゲーム以外知識がない。
秋葉原に行ったりコミケ毎年行ったりフィギュアやグッズ集めるようなオタクではなく、今はたまにラクガキしたり漫画買うようなもんだけど、世間から見たらオタクって呼ばれるんだろうな。


そんな訳で、その事務所には私含めて４人。

明らかにみんな30代以上。

…話すことない。

それに、仕事をするのに世間話とか喋らず必要最低限の会話すれば良いと思っていたので、自分から必要以上に話しかけることなど皆無。
話振られても元々喋るの苦手なので上手い返しが出来ず会話すぐ終了。

何度かもっと仲良く会話しよう〜とか言われたけど。
別に良いじゃん仕事はこなしてるし、と頑固で自分の信念を曲げない性格なので直さず。


でもそもそも仕事をちゃんとこなせていなかった。

同じミス繰り返したし、大きな失敗もしでかしたし、

なにより、

本当に喋るのが下手っつか出来なかった。


デザイン案をこれはこういう意味でコンセプト通りに作ったか…という説明が出来なかった。

大概…無言でいました。
(今思えば酷いなと思いますが、今でもあんま直ってない…)

私が何か制作する際、アイディアはいつも脳裏に浮かんだものを紙に起こしていたので、何故それをそういうふうに作ったか理由がない。

しいて言えば何となく。
それっぽく。

色選ぶのもカン。
そこにそのモチーフを置いたのもカン。

理論的に自分が作ったのを説明出来なかった。

だからデザインの仕事頼まれるのが嫌だった。


…酷いですね。


そんな事が続いたある日社長から「この仕事向いてないんじゃない」と言われた。

そしてまた月日が経ってもう一度言われた。


あ、これは辞めないといけないんだなと思った。
邪魔な存在だから辞めてほしいんだな、と。


コンビニで２回バイトしてた時も、私の駄目人間っぷりに嫌気がさして、居たたまれなくて、逃げるように辞めてきたけど。

今回もそれをした。


転職時最低でも１年は会社に居ろ、とネットで見て、１年は居たからもう良いだろうと思い、辞めさせて下さいと言った。

社長は分かったと言い、社長の片腕というか次に偉い人によく考えてみてと言われたけど、こういう時は一度決めたら変えない性分なので。

辞めました。


今、後悔はしてない。
またデザイン系の仕事に就きたいとも思わない。
(親はせっかく専門行ったんだから勿体ないって言うけどごめんなさい)