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犬以下の生活

Author:泥酔者 ( Profile )
金が無くても失う物は何もないが、プライドを無くせば全てを失う

 ■ 2010/12/21 (火) 老いというものについての考察と懸念


今日の日記は少々長くなってしまうかもしれませんが、お許しください。
今日の夕方から、粗悪な焼酎をあおりながらダラダラと綴っております。

昨日の20日、仕事先の忘年会がありました。行きたくもありませんが、成り行き上そうもいかず出席しました。
何を血迷ったか会社から忘年会費として一人1万の補助が出ているとかで、ドサクサに紛れて高そうなものを注文しまくって食い散らかしてきました。

酒はそれほどの量ではなかったので、バイクを止めた古本屋で少しの間立ち読みをして酔いを覚ましてから帰宅しました。

翌日、つまり今日、朝からパソコンをいじっていると9時頃に両親が訪ねてきました。

長兄が亡くなった際の保険金の内、1000万を私と次兄で500万ずつ分けて郵便局の定期に預けていました。有事の際に両親名義だと手続きが煩雑なので、私たちの名義にしてプールしておく為だということだったので私も了承しました。

今日来た主な理由は、諸々と金が足りなくなったので、そのうちから100万を切り崩したいとの旨でした。
元より、私の名義ですがこの金を私物化する気持ちなど皆無なので、私は両親の意に従い郵便局で100万を切り崩してきました。

最近、両親が来る度に母から父の愚痴というか、もはや呪詛ともいうべき話を聞かされます。

母が勝手に金を使っているとか、次兄が前述の500万を私物化しているとか、金に対して昔からは想像もつかないほど常軌を逸した執着を示しているということです。
私が半無職ということもあり、私が預かっている500万も、私が私物化しているのではないかという疑いを持っていたとも聞かされました。

老いると言うことは幼児回帰するということで、そうなることは必然なのかもしれませんが・・・言葉にし難い何かがあります。

金を下ろした後、私のアパートに戻って少し話をしました。

父は、自分が死んだ後、次兄が前述の金を完全に私物化して葬式代も出さないだろうと言い出しました。

私は、近頃見てきた、母に対する父の態度にいささか苛立ちを憶えていて、前述の幼児回帰の件を差し引いても父には自制を促したいと感じていました。

それも重なり、父のその言葉に普段寡黙な私も堰を切ったように言葉を発してしまいました。

「そんなに自分の息子を信頼できないのだったら、何で長兄の喪主など死んだ事後処理を全部託したんだ!」
「何なら俺が次兄に、お前が信用出来ないから500万返せと言ってやろうか!」
「今後一切両親に頼ることはないし、遺産など一切の権利を放棄するから俺の前で金の話は止めてくれ!」

などと、年老いた両親に対して大人げなくもまくし立ててしまいました。

元祖トラック野郎上がりで、土方の現場監督として仕事一本で生きてきた父。しかし晩年は不遇で、あれほど尽くしてきた会社から退職金も出ずに鬱病で辞めた父。肩書きだけ専務取締役とはいえ、晩年の給料明細を見ると20万ぐらいしかなくダンプでの積み卸しやセメントの袋詰めなどの下っ端仕事を強いられていた父。
しかも会社の社長は血の繋がらない兄で、兄に言いくるめられて会社に入れられ、いいように手足として使い回されてしまった父。

次兄はかなりの年月、父と共に同じ会社で働いていたので父の不遇な立場を間近で見てきていました。
私も父の兄・・・つまり会社の社長には非常な憤りを感じていますが、次兄は直に見てきたということもあり、こんど目の前に現れたら絞め殺してやるというばかりの恨みを持っています。

長兄の葬式の再、母方の親戚は概ね出席していましたが、父方の親戚は誰一人として出席はありませんでした。

土方の現場監督と言えば、荒っぽくて直情的な印象があるかもしれませんが、父は中卒とはいえ家庭の事情で進学を諦めて働き出したということで子供の頃の目から見ても頭が良くてクールな思考の持ち主で、決して理不尽な理由で手を上げるようなことはなく頼りがいのある男でした。

そんな父が今、目の前で老醜ともいえる衰えを見せ母に相当なストレスを与える存在になっている・・・。

変わり果てた父・・・父を許容することもできず感情的にまくし立ててしまった私・・・そして何より、ほとんど金銭が理由で崩壊しつつある両親を救済してやれない自分の現状の不甲斐なさ・・・。

両親が帰った後、どうにも堪らなくなり酒を一気にあおりまくりました。

すると、感情が抑えきれなくなり、意思に反して涙がボロボロとこぼれ落ちてずっと止まりませんでした。

私はもうどうしたらいいか分かりません。

ただ今は、出来る限り自らの独立性を保っていくしかないということだけです。


お名前   コメント

泥酔者 サイコロ氏>基本的に継ぐべき遺産など皆無なので、そういった制度を利用するまでもないと思います。思い浮かぶ遺産は新築した小さな持ち家と、日記で述べた数百万の金だけです。私はそんなもの一円もいらないので心穏やかに暮らしたいというのが正直な所です。 (10/12/27 09:00)
泥酔者 めとろん氏>親の理性を失った姿を見るのは何より辛いことですね。老化を許容する度量は持ちたいですが、何とも言えない辛さですね。 (10/12/27 08:57)
泥酔者 鈴木氏>本当、金は人間を変えるし、金のしがらみの話は聞きたくありませんね。身内のこととなると尚更です。 (10/12/27 08:51)
サイコロ 後見人制度を利用する方法がありますが・・・弁護士か家裁に相談するのが一つの手です (10/12/26 23:51)
めとろん 他人に通帳もはんこもわたしてしまいました。実家も取られそうです。こんなに大変な私たちがいるというのになんで他人の方を信用してそういうことをしてしまうのか理由がわかりません。お正月にいってみて現状把握使用と思いますが、どこでも大なり小なり年老いた親には悩まされているのではないでしょうか・・・ (10/12/25 21:27)
めとろん わたしもあんなにしっかりしていた母親が (10/12/25 21:25)
鈴木 日記には書いてませんが、うちも離婚した嫁と金のことで揉めてます。たまにメールが来るから何かと思えば金入れろ。別れた原因は俺の生活力の無さだったからいくらかは入れますが、いい加減、嫌になります。貧乏だと人間のエゴが剥き出しになりますね。遺産相続、税金隠し、借金、みんな自分のことしか考えない。悲しくなります。泥酔者さん、無常でしょうが、どうか少しでも元気になって下さいね。 (10/12/22 13:10)


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