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不信のとき

Author:伊藤 博文 ( Profile )
心に愛がなければ、いかなる言葉も相手の胸に響かない。
    〜聖パウロの言葉より〜

 ■ 2010/02/23 (火) 一人暮らし


僕は40代半ばの中年男で、都会で一人暮らしだ。
ふと気がつくと昨日と同じ時間に昨日と同じことをしている。
毎朝同じ時間に起きて、歯を磨き顔を洗い、背広を着てネクタイを締め出勤する。
朝の9時から夜の7時まで働き退社し、帰宅途中の近所のスーパーで食べ物を
買って帰る。夜のテレビは報道ステーションの前半を見るだけ。
そのあとは風呂に入り、ネットサーフィンをする。
1時半過ぎに寝床に入り、ラジオあるいは朗読を聴きながら就寝する。

僕が住んでいるのは都心の高層マンションだ。
夜景の素晴らしさには感動したが、2日で飽きた。
数年前、増え続ける家財道具や衣類、本に嫌気がさし、ほとんどすべてを廃棄した。
 
僕が一日の中でほっとする時間は寝床に入ってからのひととき
暗闇の中で聴いているラジオや朗読が一日の疲れをいやしてくれる。

先日、自殺をほのめかす書き込みを読んだが・・・・
そう、疲れたら休むこと、何もかも休めて休養をとることだ。








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サイコロ 眠れるということは良いことである。最近は、眠れない人が多いですから・・・ (10/02/25 07:11)


 ■ 2010/02/06 (土) 大学


受験のシーズンが到来した。

東京の大学を受験する、地方の受験生はこれから忙しくなるに違いない。
自分の頃はもう25年以上前だが、確か上智が2月の上旬で、早慶は中旬過ぎ
からではなかったか。スピーカーのかん高い叫び声を聞きながら、
政経学部、法学部、商学部と毎日同じ大学の会場に通ったものだ。
受験を通れば東京での4年間のモラトリアム期間が待っている。
受験生には頑張ってほしい。

4月5月の電車には明らかに新しい上京組とわかる若い人たちが目立つように
なるし、新宿や渋谷ではいろんな大学のコンパが盛んに開かれる。

僕も毎日毎日電車に乗り大学に通った。民青同盟のスピーカーで何を言っているか
よくわからないアジを聞きながら、高校の文化祭のときのような手書きの看板が
所狭しと並べてある汚いキャンパスの中を歩いた。コロシアムのような大教室で
真面目に教授の講義を聞きノートをとった。
マージャンにうつつを抜かすこともなく、アルバイトにのめり込むこともなかった。
学校に登校して授業を受けることが大事だと思っていたからだ。
連れ立って歩く友人もできたし、キャンパスを歩く女性たちはみな美しかった。
最終的にフラれたけれど恋人もできた。

でも大学は楽しかったし今でも懐かしいが、もう一度戻りたいと考えたことはない。
今考えれば毎日が甘いジュースのような生活だった。それは一度ビールの苦味の
うまさに慣れればもはや実感のわかない甘さである。

ただ大金をかけて僕を大学にやってくれた親には感謝しきれない。






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アルファー 私は、毎日が甘いジュースのような生活だったモラトリアム期間に戻りたいです。【甘いジュースのような生活】とは、なかなかいい比喩表現ですね。 (10/02/20 11:10)
腐敗官僚 逆算するとバブル期に就職している筈・・・だね? (10/02/09 20:20)
出先でのサイコロ なつかしいでしょうね^良い時期に学生生活を過ごして、就職も良い時期だったのではないですか? (10/02/07 15:25)


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