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不信のとき

Author:伊藤 博文 ( Profile )
心に愛がなければ、いかなる言葉も相手の胸に響かない。
    〜聖パウロの言葉より〜

 ■ 2014/10/18 (土) 高円寺


親類が昔、高円寺で焼き鳥屋をしていた
北口の通りを入って行った暗い路地裏で
うっかりすると見落としてしまうような場所にあった

カウンターは5席くらいしかなく
一家3人はその裏の6畳一間に暮らしていた
戸口を開けると軒先の向うに中野サンプラザの灯がまたたいていたのを覚えている

その家では歩いて10分くらい離れた「カンカンアパート」の2階を
別宅として借りていた。中央線から見える秀和レジデンスの近くである。
近所に銭湯があって、そこは午前2時まで営業していた

また、あそこは古本屋が多かった
夜遅くまで開いている飲み屋や喫茶店も多かった。
今でもそうかもしれないが学生の街だったのだろう
イメージとして「日本のインド」といった人がいたが
言いえて妙だなと思った

30年前、田舎から大学受験のため上京した僕は、
そこに泊まりながら各大学の受験に通った

大学時代、僕は中央線の隣の隣「東中野」に住んでいた
当時としては珍しかった3階建てのアパートの3階に暮らしながら
毎夜新宿の高層ビルのネオンを見ていたものだ

焼鳥屋をやっていた親類は夫婦ともに他界した
娘さんは結婚して3人の母になり小平に住んでいる

よく「昭和の匂い」とかいう言い方があるが
それなら「平成の匂い」とはどういうものなのか

それは次の時代にならないとわからないのだろうか











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