日記HOME TOP タイトル一覧 月別 


51歳独身の日記

Author:ちょこのこ ( Profile )
死ぬ気持ちもないけれど、生きる気持ちも起きない。

 ■ 2013/09/29 (日) 第十二話・・・「途中下車」


ご無沙汰でした。
物語の続きです。
最終回間近です。
よろしかったら、お付き合いください。

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男が車両で話を聞かされていた。
それから暫くした時でした。
ギィー―
ガタンガタンガタンガタン……シュー

電車が急停止した。
突然、どうしたのか?
窓からまだ夜景が見えている。
「降りてください。」
それだけのアナウンスが流れた。
電車のドアが静かに開く。
ここは駅とは思えないが、一応ホームらしき物はある。

男は降りる気にならなかったが、真っ暗な中で車内にボツンとしているのも嫌だったので恐る恐る外へ出た。
外は暑くも寒くもなく、軟らかな空気に包まれている気がした。
少し先に、一部分だけ明るく賑かな様子が見えた。
ホームを後にして向かって歩き出した。
なぜか真っ暗なのに、なぜかその場所だけ明るく見えた。
近づくと、もうひとつの線路付近だった。

「あっ!」
男が驚いたのも無理はない。
そこには、血を流し横たわっている彼自身の体を見てしまった。
足は反対側に曲がっており、深い傷からは出血が止まらない。
そんな彼に「しっかりしろ!今助けてやるからな!」「聞こえるかぁー!聞こえたら返事しろ!」「大したことないからな、安心しろ」などど、見ず知らずの人たちが次々と励ましの声をかけている。

「どうだ、自分の痛々しい姿を見るのは」
姿は見えないが、すぐ近くで声がした。
「お前の行動のせいで、これだけの人たちが集まっている。ほら、救急隊員も到着したぞ。必死で手当てをしながら声をかけてるぞ! これから、お前の母親に連絡行くだろうな。この話を伝えたらどうなるかなぁ」

「では、電車に戻るぞ!」
その瞬間、男の体は空へ上り自分の姿を見ながら電車に向かった。
自分の傷ついた身体を囲む人たちを空から見ながら
つづく



お名前   コメント

ちょこのこ そこまで、真剣に読んでくれているのだと、改めて受け止めました。最終回まで頑張ります(^-^) (13/10/01 14:12)
ひくいどり なんか終わり方があっけないと読者にしてみれば不完全燃焼感があると思ったんで…。 (13/09/30 22:52)
ちょこのこ ひくいどりさん、ご安心ください。そんな終わり方は考えていませんから。ただね・・・あまり奇想天外では全て壊してしまうからね。締め括り方って難しいです?(・_・;? (13/09/29 22:47)
ちょこのこ 不滅の素人さん、おぉー(^o^)あるんですね。何で調べなかったのだろ?と思いました。なんか音だけの物って好きなんです。その世界を想像するのがいいのかな。不滅の素人さんに誉めていただいて嬉しいです。実は今回、3パターンの話がありました。結局最初に浮かんだストーリーに決めました。考え好ききるとおかしくなっちゃいますね。 (13/09/29 22:42)
ひくいどり なんかこのまま旅立っちゃったら寂しいですね…。結構、感情移入してたんで… (13/09/29 18:50)
不滅の素人 元々ラジオドラマが小さい頃から好きで聞いていましたが、それをほうふつとさせる場面展開を構想できるのをとても尊敬します。今でもFMでたまに聞いていますが良かったら聞いてみてください。http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/ もし知っていたらごめんなさい。 (13/09/29 16:03)


[前] 第十三話・・・「亡人」 | [次] 第十一話・・・「類魂」〜ひとりではない〜


51歳独身の日記TOP

タイトル一覧 月別