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無色の妄想日記

タイトルを変更しました。

現在、福島県郡山市に仮寓させていただいている。
ありがたいことです。

旅をしている時の状況が時に思い出される。泊まる当てもなく、地図を片手にひたすら歩いた。雨の中、強風の中、雪降る中、そして、暴風雪の中。ひたすら歩いた。歩いている時には不思議に恐怖感や切迫感は無かった。何とかなるという気持ちですね。

今、雨、露、雪、風を凌げる部屋を提供していただいている。このことがどれほど嬉しい事か。実感している。

残された時間がいくらほどあるかは判らないが、残された時間を、自身の身魂を磨くために使おうと思う。スピリチュウアルを学んできているのだから、自身が信じる道を進む。    ただ・・・それだけ。

 ■ 2012/10/24 (水) 10月24日


新潟県新潟市の天気は快晴。
午前中はやや風が強かったが、散策していて、気持ちのよい天気です。
昨日は、昼間は強い雨であり、気分的も雨模様で滅入っていた。
私的に、こんな旅が出来るとは思わなかった。順風漫歩ではないが、比較的穏やかな学びの旅であったとおもう。しかし、このような流れに入って、いまだ生きている(生かされている)事には何かの意味があると思う。

3ヶ月の放浪の旅。
本当に、三ヶ月間も旅を続けていると思うと、我ながら感慨深いものです。
8月9月に太平洋側を歩いている時には、穏やかな太平洋を見ていたのですが、10月に入って新潟に入って、日本海を見た時には、本当に横断してきたのだな〜と・・・見とれてしまった。

今回の三日間の宿泊は、私にとって大きな意味がある。これまでの宿泊とは違った大きな意味がね。

頭とひげに白いものが目立つようになってきている。
意識的には、それほどプレッシャーは感じていないが、肉体的には、色々と酷使しているからね。それなりの反応だと思う。

日記に関しては、記録はとっています。
ただ、放浪の旅の三ヶ月を区切りとして、まとめておきたいのは山々ですが、意識的に、物理的にちょっと思うところがあります。

10月12日
「道の駅 たくみの里」で目覚める。ありがとうございます。
昨夜の夜空も美しかった。都会では見られない多くの星が見られた。都会で決して受ける事の無い心の糧を頂いている。旅に出て、夜空の美しさに感動しまくりです。
山の方の空にはどんよりとした雲がかかっているが、たくみの里は快晴。今日は新潟入りをする・・・予定。

たくみの里を出発したのは、おそらく6時頃だと思う。
てくてくと歩き、昨日の山越えをして来た時に寄ったコンビニでトイレを借りた。トイレを借りただけだが、店員の高齢の男性は、私の行く先をじ〜っとみていた。おそらく、地元の人だから、この道を進むと三国峠を越えて行くという事を考えていたのだろう(そのように感じた)。坂道を登っていく途中、車のクラクションが聞こえた。向かい車線からの車。私に対しての合図だろうと思う。が、車は通り過ぎてしまった(誰かはわからない)。私はそのまま進む。テクテク・・・とことこ・・・ごろごろ・・・と。坂道を登ってゆく。すると、今度は私の追い越してゆく車からクラクションが鳴った。前と同じ車。おそらく、私のことを知っている方が応援の合図を送ってきてくれたものと感じる。ありがたい事です。

テクテク・・・ごろごろ・・・とことこ・・・と、歩を進める。
長い長い道のり。てくてくと歩いていると、群馬側の道は工事をしている。交通規制もかかっている(片側通行)。私は、テクテクと進む。交通整理をしている警備員、工事関係者は、私を見て驚いたような視線を送ってくる。まさか、三国峠を徒歩で、それも台車に荷物を積んで歩いて越えるようなもの好きもいないでしょうね。通信機(トランシーバー)で、歩行者がいるということを連絡している。

工事は数箇所で行われている。
工事区間を通り過ぎる時の工事関係者の視線とは裏腹に、物腰が柔らかく、親切に誘導してくれた。ありがたい事です。多くの人に、このように助けられながらの旅。決して独りよがりの行動をしているのではない。全然関係ない人たちが、全然関係の無い私の行動をサポートしてくださる。動くと言う事の意味を考えさせられるものです。動くという行動を起こせば、それなりの波が立つ。この事はネットでもそうです。ネットでの情報発信により、その情報に接した人たちは、其々にその情報による影響を受けるものですからね。

三国峠の坂道を登っていると、突然、向かい風が襲ってきた。
強い向かい風。風に熱を奪われる。寒い・・・!?しかし、一歩、また、一歩と歩を進める。気温が低い分歩きやすい。真夏の岩手の坂道を思い出す。あの木陰まで、あの木陰までと歩いた岩手の道。
私は歩く。
テクテク・・・とことこ・・・ごろごろ・・・と。
多くの工事関係者の行為を受けて、歩きやすい道を歩かせてもらい、頂上の三国トンネルまでたどり着く。ありがたい事です。三国トンネルは1270m。
三国トンネルも工事中であり、交互の片側通行。その三国トンネルを越えて、新潟に入った。今度は下り坂。
道路標識には、3kmは続くだらだら坂との事。歩いている私にとっては楽な坂です。道は整備されているから、余計に歩きやすい。
とことこ・・・と下り坂を下る。

峠を越えて、新潟県の湯沢町に着いたのが12時50分。
さすがに寒い。
大雑把な地図しか持っていないから、現在、湯沢町のどの付近に居るのかが解らない。ただ、ただ歩くのみ。17号線を歩く。湯沢駅までどのくらいなのか!?
ここは雪国。バス停留所には小屋が設置されているところがある。入るのが躊躇われる小屋や、こぎれいな小屋。岩手にもあった。
この小屋で野宿できるか!?
それとも、追い出されるか!?
警察に通報されるか!?

目には見えない世界の同胞はどのように動いてくれているのか・・・!?
このような小屋で野宿出来れば、いくらか寒さも凌げ、手足を伸ばし休む事が出来る。これまでの経験から、眠る事が出来なくとも、手足を伸ばして休むだけで全然違ってくる。
まあ〜流れに任す。

10月13日
バス停の待合小屋で泊まれた。ありがたい事です。
昨夜、外でタバコを吸っていると、駐車場にパトカーが入ってきた。小屋の外には荷物を置いている。しばらくして走り去った。おそらく、私を観察していて、害意が無いという判断で走り去ったのでしょうね。(あちらこちらでチェックを受けているから、私の情報が行き渡っているのかもしれない)職質を受けると思ったがね。

6時ごろ目覚める。と、言っても、短断眠の繰り返し。それでも、体を横に出来て、手足を伸ばして休む事が出来るだけで随分と違う。

このような旅をしているのだから、利用させてもらう立場。
『汚さず、壊さず、後を残さず』の鉄則だけはしっかりと守りたい。

さて、出発。
出発してから、お猿さん、青大将を見た。
青大将は丸々と太った大きな蛇。死んでいるのか!?気温が低いから動けないのか!?外傷は無いようだ。
お猿さんは、遠くから私を見ているが、小さな群れを造っているようだ。

とことこと歩いていると、『道路情報ステーション』という道路標識があった。寄ってみた。道路情報は8時30分から17時位まで見られる施設であるが、隣に休憩所が設置されていた。トイレもある。まさしく、道の駅のようだ。休憩所は24時間開放されていて、自販機もある。このような施設を利用しよう。私のような旅人にはありがたい施設です。地域の概略の地図もある。
越後湯沢の駅があり、駅の裏に「足湯」の表示があった。そう遠くは無い。
駅を目指し、とことこと歩く。
駅に着き、タクシーの運転手に「足湯」の場所を聞いた。運転手は懇切丁寧に教えてくれた。ありがたい事です。
「足湯」に入る。三国峠を越えてきたのです。これまでも足を酷使している。ちょっとは労わってやらないとね。気持ちよい。

つらつらと思う。
今まで旅をしてきて、多くの人と接し、多くの事を学んだ。自身の醜い影を見た事も多かった。その都度、一時的な感情の変動を感じているが、自虐思想ではない、自己反省しなければならない部分。しかし、それは自身で創った壁であることも確か。世間とは異なる世界を創り上げてきた。
今まで生きてきて、旅に出た後の学びのほうが遥かに大きく、奥が深い。自身と向かい合わなければならないのだからね。どんな言い訳も通じない世界。
私に対してよい人、不愉快な人、胸糞悪い人・・・と、居たが、よい人のほうが遥かに多い。
色々な意味で鏡面反射されている。
まだまだ、多くの昇華しなければならない事が多い。・・・まだまだですね。

とことこと歩き、南魚沼市に入る。
ここに、私が持っている地図には載っていない「道の駅」があった。7月にオープンしたばかりの駅。
「道の駅 雪あかり」。嬉しい事です。
雪あかりに着き、どのような雰囲気(波動)の駅か、しっかりと感じようとする。
車中泊をしている人も多い。車中泊をしながら、ご夫婦で回っている人たちも居る。色々です。

10月14日
「道の駅 雪あかり」で目覚める。
風が強く、寒かった。寒さ対策は、今後の課題です。
南魚沼市で見た夜空は、今まで見た中で最も美しい星空です。正座のことはよくわからないが、これだけ見事な多くの星が見られるのならば、星座に関しての知識があれば、もっと感動した事でしょうね。ここでも、心の糧を頂いた。ありがたい事です。

今朝は快晴。さて・・・!?
駅が開き、朝ごはんを買って、休憩所で食す。9時過ぎに出発。
とことこと歩き、6日待ち、5日町を過ぎ、「道の駅 ゆのたに」を目指す。今、コンビニで時間を見ると、2時30分。

なんか・・・憂鬱な気分!?
この憂鬱気分はどこから忍び込んでくるのか!?遣り切れない気分で歩く。歩く・・・歩く・・・。
どうでもよい気分になってくる。投げやりな気持ち。歩いていると、気分的には良くなって来ているのだが、今日は駄目ですね。この憂鬱な気分の根っこはどこに・・・!?
とにかく歩く。

10月15日
昨日、とことこと歩き、「道の駅 ゆのたに」を目指した。
歩いている途中で暗くなり、道路標識を見落とした。憂鬱な気分で、注意散漫になり、自己憐憫に浸っていた。そして、行過ぎてしまった。不安になったので、スタンドの人に道を尋ねると、大分行過ぎているとの事。道順を聞いて引き返す。参ったものです。暗いし、心細いし、足は痛いし、疲れているし・・・と、弱音の意識に染まりながら歩く。途中のスーパーで食糧、酒などは買っていたので、どこか野宿出来そうな所を探して野宿しようと考えながら歩いていた。とことこと引き返し、「道の駅 ゆのたに」に着いたのが午後8時過ぎ。疲れた〜〜〜!
トイレで体を拭き、着替える。このごろは気温が低くて、あまり汗をかかなくなってきている。酒を飲みながら食事をし、寝る準備をする。寝袋をすっぽりと覆ったビニール袋。今日は暖かく寝れると思う。このような行動は、いつでも実験的なものです。なんせ、初体験を、実際の行動で経験しているのですからね。

「道の駅 ゆのたに」で目覚める。
今朝は気持ちよく目覚める。さすがに暖かい。サウナスーツを着ているようなものか!?しかし、ビニール袋には水蒸気の水滴がびっしりとついている。寝袋が汗で湿っている。新陳代謝による、体内水分の蒸発。人は寝ている時に、200〜300mlの汗をかくと言う。寝袋はまめに乾さなければならないね。

徒然に・・・。

籠の中に居て、外の世界を見ようとしない。社会常識に囚われ、刷り込まれて、誘導された感情の赴くままに、感情表現をしている。好悪の感情。男女の感情。種族、利害関係の感情の誘発。これらが社会性と反社会性を織り成している。どちらも操作されている。何が本当の事であり、何がそうでないのかを見定め難くされている。どちらも本当の事が混ざり、どちらにも嘘が混じっている。利害関係を基にした画一的な思考を欲求されている。自由とは・・・籠の中の世界での自由であり、籠の外に目を向けたとたん、不自由になる。個人感性を優先させるか!?集団の感性を優先させるか!?現在は、どちらも操作せれた物である事には違いないと思う。どちらに転んでも、支配層に都合の良いようになっている。
ここで、魂の自由と肉体世界の自由の感覚の違いが出てくる。

このような道の駅では、車中泊をしている人が多い。
一人で、カップルで、車に自転車を乗せて・・・と。其々に、其々の生き方を楽しんでいる。私もその一人。この「道の駅 ゆのたに」は「深雪の里」と呼ばれているようだ。
今朝は快晴。駅を7時頃発つ。
とことこと歩き、「道の駅 越後川口」を目指す。
途中で曇り空になり、ぱらぱらと雨が降り出した。傘を差して、とことこと歩く。途中、バス停待合所で休憩する。
とことこと歩き、「道の駅 越後川口」に着く。この駅は、地域のコミュニテイースーパーのような感じ。トイレに「警告書」が張り出されている。この駅で宿泊、野宿するものは不審者とみなし、警察に通報するとの事。
トイレを借りただけで素通りした。山を越えてとことこと歩く。次の「道の駅 おぢや」を目指す。おぢやでも同じだったら素通りするしかない。トラブルは避ける。

しかし、「道の駅 おぢや」は違った。
おぢやは天然温泉付の駅だった。外で、どのような雰囲気の駅かを感じていた時、地元の男性と話し合う機会を得た。私の旅の話を興味深そうに聞いていた。そのだんせいは、若い頃、登山に凝っていたとの事。私の放浪の旅を興味深く聞き、意気に感じてくれたようだ。男性から、温泉の割引券を頂、温泉に入った。また、駅には道路情報ターミナルが併設されていて、24時間開放されているという事、たまに、そこに泊まっている人も居るとのこと。温泉に入り、そこで寝れば良いと地元の人にアドヴァイスを受けた。ありがたい事です。
天然温泉に入るのは何年ぶりか・・・!?
温泉内でも、その男性が話しかけてくれ、温泉の配置を教えてくれ、サウナにも入り、露天風呂にも入った。

『好意には誠意で応える』

本当にありがたい事です。ありがとうございます。

温泉は22時まで居てもよく、地元の男性から教えられたリラックスルーム(仮眠室)で仮眠を取る事も出来た。昨日の歩きで、足が相当堪えている。足の豆を潰し、水分を出すと楽になった。引きずるようにして歩いていたからね。

時間が来たので、温泉を出て、道路情報ターミナルに移る。
道路情報ターミナルは、警察官の立ち寄り所になっている。夜中、警察官に調べられる。
・・・もう、慣れた。


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すぴ子 これはやまとさんにしかできない偉業。そして『旅に出る前&途中のやまとさん』と『今のやまとさん』が大きく異なるのを見ると、これはあなたにとって『大禊(みそぎ)の旅』だったのでは?私そう思うの。 (14/01/06 19:10)
すぴ子 あんな道を台車ひいて歩いたんだね。大変だったね。そもそも歩いている人がいないよね。すごいと思う。岩手ではもっと過酷な道があったみたいだし、8月28日の川俣?から安達までの道のりとか、読んでて胸が一杯になったもん。 (14/01/06 19:02)
すぴ子 去年(2013年)の11月だったか12月にTVで”三国峠”見たの。ローカルバス乗り継いで旅する番組。三国トンネルあたりでバスが途切れて出演者たち困ってた。日暮れて寒そうで・・・。私あとで『三国峠ってどこかで聞いたな〜。どこで聞いたんだろう??』となり、『そうだ!やまとさんだ!』と思い出した。 (14/01/06 18:49)
すぴ子 雪あかり、キター!素敵な名前・・・と思った後に一句浮かんだの。聞いて・・・ 『雪あかり 今はかすかに 照らすとも やがてまことの 道あらわれん』 (↓に解説あり) (12/10/25 17:16)
すぴ子 今は進むべき道がかすかな明かりでしか照らされておらず心細いかもしれませんが、やがて確かな太い一本道があなたの前に現われるでしょう。それはまるで、春になり雪解けの後、冬の間隠れていた地面がそこに現われるように・・・・。 (12/10/25 17:15)
中年競馬 夜曲 施設警備はくびになりました。女がらみです。どこが悪いのか・・僕じゃありません。つづく。 (12/10/25 11:36)
炎の錬金術師あたる かんぽの宿いいよ おすすめです。 (12/10/25 00:01)
すぴ子 うん。わかった。おとなしく待ってるね。 (12/10/24 22:00)
すぴ子 10月12日以降の移動日誌が読みたいけど、ひょっとしてどうでもよくなって書かないの???新潟県中越地震から昨日(23日)で八年目ですって。 (12/10/24 19:14)
記入なし 大きな意味ってなんだろう。報告待ってます! (12/10/24 18:44)
記入なし 新潟に住んでいます。冬は雪が多くて大変なところですが旅人なら自由に移動出来るからいいですね。 (12/10/24 17:29)
中年競馬 夜曲 どうもありがとうございました。つづく。またあとで。 (12/10/24 15:55)


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