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無色の妄想日記

タイトルを変更しました。

現在、福島県郡山市に仮寓させていただいている。
ありがたいことです。

旅をしている時の状況が時に思い出される。泊まる当てもなく、地図を片手にひたすら歩いた。雨の中、強風の中、雪降る中、そして、暴風雪の中。ひたすら歩いた。歩いている時には不思議に恐怖感や切迫感は無かった。何とかなるという気持ちですね。

今、雨、露、雪、風を凌げる部屋を提供していただいている。このことがどれほど嬉しい事か。実感している。

残された時間がいくらほどあるかは判らないが、残された時間を、自身の身魂を磨くために使おうと思う。スピリチュウアルを学んできているのだから、自身が信じる道を進む。    ただ・・・それだけ。

 ■ 2012/10/06 (土) 10月6日


日光の山を越えて、群馬に入り、現在、渋川市に来ています。
ここで3泊して、今後のルート、装備を確認しながら静養しようと思う。
私が歩いている所は、昼は夏色です。10月上旬ですが、昼間は暑く、夜から冷え込み、朝方は非常に寒いです。地元の人もおかしな気候だということを言っていましたね。

9月11日
今日もまたのんびりと。
今朝、昨日お会いしたご老人と話した。ストレスがどれほどの害悪かになった。答えの出ない問題を堂々巡りしながらの思考。ストレスが溜まる一方です。ご老人も納得しながら聞いてくれて話をしてくれた。

私は、今、最も贅沢な時間を過ごしている。
ストレス・フリーの状態。心が軽い!身体が軽い!
湧き上がる気力。こんなにも凄いものかと実感している。

茨城のたまつくりの駅。周辺を散策した。
今朝は霧。昨日お会いした犬を連れた男性から、今日、明日当たり雨が降るということを聞いた。雨が降れば、晴れるまで逗留するのみ。時間はたっぷりとある。贅沢な時間がね。

司馬遼太郎の作品の中に「風神の門」というものがある。
戦国時代の話であるが、その中で、後藤又衛と猿飛佐助の会話がある。真田雪村の命により、徳川との決戦に備え、関が原の一戦により落ちぶれた勇者に生活費を渡しているのだが、後藤又衛に渡しているお金は高価な茶道具に消えている。後藤又衛は、大名格の石高だったが、主君と諍い出奔し、挙句の果てには京都で乞食をして、物乞いをしながら生きているような境遇になっている。そんな後藤又衛にお金を届けているのだが、乞食小屋にはふさわしからぬ高価な茶道具がある。

佐助「この茶道具はどうなされました」
又衛「そちが持ってくる金を頭金として求めた」
佐助「・・・・」(あのお金があれば、こんな乞食小屋に住まなくとも一軒家を借りて小女を雇って生活できるものを・・・!?)
又衛「佐助!そちは、この乞食小屋に相応しからぬ茶道具と思っておるな!そちが持ってくるお金で、もっとましな生活が出来るものと考えておるであろう。しかしな、この又衛、乞食生活も気に入っておるのよ。河原に立ち、人椀の施しをもらえば、あ〜今日は飢えずにすむ。一銭の銭をもらえば、あ〜よかった。これで何かを求められる・・・と。男子たるもの、金銭に執着して何が出来ようぞ!」

このような会話だあったと記憶しているが、ストレスフリーの状態とは、このような心境に近いのではなかろうか。こじ付けがましいが、何者にもとらわれず、何者にも左右されない。あればあった出よし、なければないでよし・・・という心境。執着する心がストレスを生む。現代社会では、お金、仕事、人間関係、世間体、社会常識、優越感、劣等感・・・と、執着するものに取り囲まれている。小さな籠の中に閉じ込められて、食べられもせぬにんじんを目の前にぶら下げられた馬のごとく、疾走している。その中で右往左往し、ストレスを溜めて身体を自壊している。(自壊させられている)執着ゆえに、堂々巡りを繰り返す。

魂の想い(心)と表在意識の思い(心)の乖離が大きければ大きいほど、ストレスは大きくなる。
魂というものは囚われることなく、自由な思いの存在。
しかし、表在意識は多くのものに囚われて、執着している。その執着が魂に垢としてこびり付く様になり、魂自体が苦しくなる環境になっている。

都会という魔界都市では、心の膿が噴出しているようですね。

夕方、1200ccのバイクに乗った男性と話をした。バイクで回っているようで、20年以上回っていて、回っていない箇所を回っているとの事。ベテランです。バイク自体も、冬季には自分で整備するようです。ネジの一本一本をしっかりと磨いているようです。夕飯をご馳走になった。ありがたいことです。

9月12日
早朝に雨が降った。犬を連れた老人の予想が当たった。
雨で足止めされるか・・・!?やれやれ・・・。(内心はちょっと嬉しい。たまつくりという駅は気に入っているからね)朝、犬を連れた老人が来た。トマトジュースをいただいた。ありがたいことです。

早朝はどく黒い雲に覆われいたが、時間がたつにつれて晴れてきた。
7時前にたまつくりの駅を出発。
残暑厳しい時、茨城県の霞ヶ浦市の森では蝉が鳴いている。元気に鳴き競っている。
とことことこ・・・テクテクテク・・・ごろごろごろ・・・と歩く。土浦市で迷った。大雑把な地図しか持っていないから、地元の人に聞きながら歩く。どうにか354号線に出て、水海道市を目指す。だんだん暗くなる。ストレスフリーといいながら、唯一ストレスが出てくる夕方。どこで野宿しようかと、野宿できそうな所を物色しながら歩く。公園があった。藪蚊が多かった。又、地元の人の話では、悪さする若者が多いから気を付けるようにとのこと。私は歩き出した。
とことことこと歩き、つくばエキスプレスの緑の駅についた。きれいな駅で、近代的な雰囲気を感じさせます。ここのトイレで身体を拭き、着替える。

近くのコンビニに食料とビールを買いに行った。帰ってくると、警官が私の荷物の近くに立っていた。不審物として通報されたのでしょうね。
駅では、市議会議員の立候補者が挨拶をしていた。私は一旅人。関係ないから、シカとしていたら、私にも挨拶に来た。私は旅人ということで断ったが、何かに付けて話しかけてくる。こうなったら・・・と、民主党の立候補者に、現在の民主党の不満、私が被災地を回ってきて、聞いた話の内容を話した。そして、声高に、荷物をさして、「あの荷物を持って、被災地を回ってきた!」と話していると、警察官二人は引き上げた。(笑
政治家たちは、選挙の時だけ頭を下げる。なんと言ってよいのかね〜。

9月13日
つくばエクスプレスのみどりの駅で目覚める。
昨夜は酒も飲んでいないのに、つくば市議候補に絡んでしまった。まあ〜民主党の立候補者だからね・・・!?少しは考えてもらえるといいのだがね。まだ若い人だから、所属に関係なく、新たな意識を持ってもらえたら、変わってゆくと思うがね。昨夜の事も、「たまたま」とか「偶然」とかで済ますことは出来ないと思う。「必然」的な事が彼に起きたと考えるほうが良いと思う。私が千葉に向かわずに内陸に入ってきたことも、必然的な流れであったことでしょうね。

つくばの朝。
まさしく秋の朝である。さむい・・・。しかし、頑張って歩いてよかった。気持ちの良い朝を迎えることが出来た。5時過ぎだというのに通勤、通学の人が電車に乗車している。このつくばの緑の駅から秋葉原まで1000円の区間。魔界都市東京に近い。

「トンズラしたい病」が発症する時は、表在意識の行使の時が多い。トンデモなことを平気のへいさ(他人との積極的な会話などで)で行っている。現時あの私の表在意識がどれだけ歪んでいるかが覗われる時であり、身も世もない気持ちにさせられる時でもある。まだまだ・・・ですね!?社会常識的には・・・!?ですが、魂的には「ちょっと〜!?」と、いう感じになっているのでしょうね。「沈黙の行」が必要になるという感じを受ける時でもある。私の内面の世界の問題でもあり、外の世界の接点でもある表在意識の問題でもある。
まあ〜わざわざ自身の愚かさを示す事もないと思うがね。愚かな事です。今までの人生(押さないときから退職するまで)は、意図的に愚かさを装ってきた。その修正が抜けずらいようです。そのような習慣がついてしまっているからね。そのような環境に追い込まれ、そのような護身術を身に付けてしまっている。
もう、よそう!つまらぬ自責の念に苛まれる事は。

9:30頃水海道市に着く。
つくばの緑の駅から近かった。つくばの緑の駅を出発したのが7時前だから、3時間位の歩きの旅。つくばの駅で予約をとっているから、チェックインまで時間潰しをしなければならない。街を散策する。閑静な街です。
歩き回っていると、図書館という看板が目に付いた。そう、図書館!学んでいる時によく利用した図書館。図書館は冷房が効いて、静かで、本が読める。図書館に避難(避暑)した。快適である。

ホテルにチェックインし、洗濯と入浴。のんびりとした。
夕方、ビールとつまみを買いに行き、部屋でのんびりと寛ぐ。
スーパーに買いに行く時、何か様子がおかしな男性がいた。私に何か言いたそうな感じを受けたが、私は無視した。それが良かったのか悪かったのかは判らないが、雰囲気的に避けたかった。
6日間野宿であったので熟睡した。

9月14日
今朝、早朝に地震があったようだ。
私は気づかずに寝ていた(笑 震源地は茨城県と千葉県の境の千葉県側。震度4との事。私の行動予定通りに動いていると、ちょうど震源地の直上あたりで野宿していると思う。どのような混乱、事件、事故、自身のパニックに襲われていたかはわからない。「道の駅 たまつくり」で見た矢印の雲のシグナルは、やはり、目には見えない世界からの私への誘導だったと感じる。

タバコを買いに外へ。とにかく暑い!

昼、ホテルに帰り、ビールを飲んで寝た。
なんか・・・リアルな夢を見た。大阪、姫路の地名が出た。高層ビルが大崩壊する映像を見た。リアルなもので、短編映画をいくつも編集したような夢で、夢の中で他の人と話をしている私がいる。

9月15日
水海道のホテルを8:30頃出発。
朝食はバイキングだから、たらふく詰め込んだ。旅に出るまでは、肉食は控えていたが、旅に出てからは、出されるものはありがたく全部戴く事としている。はじめはゴロゴロピーピーだったが、このごろはお腹も慣れてきたようだ。

「道の駅 さかい」に3時頃着く。およそ7時間の歩きの旅。境の雰囲気(波動)を感じる。車の出入りが激しい。
夜はデートスポットの場らしい。数組のカップルが来たが、変なおじさんが野宿をしているので、短時間で帰っていった。夜中、不審な男性が徘徊している(自分のことは棚に上げている放浪者・・・苦笑)。

9月16日
「道の駅 さかい」で、6時過ぎ目覚める。
隣のベンチに老人が座っていた。私は挨拶をした。老人はこくりと頷いた。どの地域にいても、相手がどのような態度に出ようとも、はじめの挨拶だけはしっかりとしたい。
早朝から観光バスがやってきた。トイレ休憩のようだ。
このさかいの駅でも子猫2匹見た。捨て猫の子供か!?親猫の姿は見られない。掃除のおばちゃんがぶつぶつ言っている。えさをやるからいつくのだと。私は不愉快な思いを押し殺し、私の持論を丁寧に話した。このような状態になった責任は人類にあるとね。おばちゃんも同意をしてくれたが、現実問題として困った状況であることは確かなことである。
さかいの空は夏の空。

今まで「道の駅」を巡って来て、主だった駅には其々特徴的な人物がいるようだ。
車中泊の人と思うが、休憩所が開くと、飲みものとパンを買って来て休んでいる。
「そうま」では、三重から犬を連れて居ついている老人。
「足立」でも車中泊をしている男性。
「たまつくり」でも、新しい軽の車に家財道具と思われる荷物を載せて、休憩所が開くと休んでいる男性。
・・・いろいろとあるものです。

今日、色々と考えた。
354号線は道幅も狭く、交通量が多く(特にトラックの往来が多い)、危ないので、歩きやすい道を選んだ。目的地には遠回りになっても、安全第一です。時間はたっぷりとある。これまでは、地理的にわからなく、地図とおりに進んでいたが、今後は、危ない道は避けようと思う。ドライバーにも迷惑をかける事がない様にね。
歩きやすい道を選択すると、「結城」方面に向かい、途中で左に折れて4号線に出ればよいと思う。
さかいの空も様子がおかしい。晴れていたと思ったら曇り、雨が降ってくる。「狐の嫁入り」のような空模様の感じである。
雨がやんで、青空が見える時に「さかい」を出発した。
「道の駅 さかい」を出発して、とことこと歩きやすい道を歩き、古賀を目指す。
歩きやすい道を選ぶと、本当に歩きやすい道が出てくる。そして、いつしか河川敷の堤防に出ている。その堤防をとことこと歩いて、ジョキングしている人、ウォーキングしている人とすれ違い、とある若いジョキングしている人に、「古賀までの距離を聞いた」。すると・・・。

ジョキングしている人 「どこから来たのですか!?」
私 「道の駅 さかい から来ました。古賀までどのくらいありますか?」
ジョキングしている人 「道の駅 ごか はここからこの方向にあります。距離的には近いですが、道がわかりにくいですね。ちょっと引き返し、あの橋を渡ってゆくしかないですね」

私は、彼が誤解をしているとわかったが、道の駅が近いのならば、そちらに行けばよいという判断をした。私はお礼を言って引き返し、橋を渡り、彼が示した方向に向かい歩いている。途中、畑仕事帰りのご婦人に道を尋ねる。ご婦人は驚き、歩いてゆくのですか!?と聞き返しているが、私にとってはいつもの事です。これまでの歩きに比べれば、数キロの距離など物の数ではない。私は丁寧にお礼を言って、その場を後にした。
とことこと歩き、「道の駅 ごか」に着いた。
トイレで体を拭き、着替える。
このごかは、地域の避難所になっているので、大きなアーケードが設けられている。お客さんも家族連れが多い。子供を連れて来る事が出来る安心感があるのでしょうね。

道の駅 ごか
ここで野宿をしていると、夜中に雨が降り出した。1〜2時間熟睡したらしい。しかし、道の駅で野宿していてよかった。この雨の不利は、豪雨と読んでもよい降り方です。道端のどこかで野宿をしていると、ずぶ濡れの状態になっていたことでしょう。この事でも、勘違いをしてくれた地元の人に感謝です。

9月17日
道の駅 ごか で目覚める。
ベンチでぼ〜っとしていると、トラックのドライバーに話しかけられた。「どこいくの!?」という、いつもの声かけですが、私はいつもの旅の説明をした。少し話していると、私を見ていて、ホームレスと思っていたようだが、何かホームレスと雰囲気が違っているとの事。だから、声をかけてきたらしい。私は、どこから見てもホームレスだからね(ドライバーははっきりと、あんたはどこから見てもホームレスだよ!と、言ってのけたが・・・!?)。はじめは旅に話しをしていたが、途中からドライバーの会社の話になった。
妬み大き社長とその愛人お話。
仕事上で大きなストレスを抱えているようだ。私は、黙って話を聞いていた(時折あいずちを打つ)。仕事、人間関係など、多くのストレスに苛まれ、仕事場を変える考えを持っているということを打ち明けてくれた。ドライバーも誰かに心のうちを聞いてほしかったのでしょうね。この事は、多くの被災地の人だけではなく、多くの人に当てはまること。

話すという行為は、心のストレスの軽減に繋がり、話す行為により、自身で答えをつかむものだという事(答えは自身で持っている・・・ここの所が重要である)。
ドライバーは、私というどこの骨とも知れぬ放浪者に話すことにより、自身を見つめなおすことができ、思考が整理されてきたのでしょうね。話し終えた後はすっきとして分かれた。

ところが、しばらくすると、ドライバーは女性と歩いているところに会った。ドライバーは、「かあーちゃんを呼んだ!」と、うれしそうに奥様を紹介してくれた。私自身、なんかうれしかった。

「道の駅 ごか」
非常に賑わっている。連休の最後の日だからか!?家族連れが多い。やはり、この駅は家族連れで来れるほど安心出来る駅なのでしょうね。
17日。今日で三日連続の通り雨。関東平野は天気が変わりやすいと地元の人は言う。突風による車の横転事故も起こると。
今日は。ごかの駅では午前一回、午後一回と新米を使ったおにぎりの振る舞いがあった。普通のおにぎりだが、中に何か具が詰まっているおにぎりは「あたり」という事で、新米5kgの景品がもらえる。私としては、新米のおにぎりを食すことが出来ただけでありがたいことです。
しかし、まことにおかしな天気である。
夜には断続的な集中豪雨があった。降っては止み、降っては病み・・・。そして、降っている時にはまさしく豪雨である。


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ふわり この日記が後に続く流浪者たちのガイドになるかもしれないねえ (12/10/07 12:35)
ルポ ただ、やはり人は孤独には弱い存在ですから他人を求める訳ですが、問題は他人に依存しないという事でしょうね。依存すればストレスが生まれます。 (12/10/07 09:48)
ルポ その通りですが、達観するには年齢を重ねる必要があります。 それも又自然の理かも知れませんね。 (12/10/07 09:44)


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