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無色の妄想日記

タイトルを変更しました。

現在、福島県郡山市に仮寓させていただいている。
ありがたいことです。

旅をしている時の状況が時に思い出される。泊まる当てもなく、地図を片手にひたすら歩いた。雨の中、強風の中、雪降る中、そして、暴風雪の中。ひたすら歩いた。歩いている時には不思議に恐怖感や切迫感は無かった。何とかなるという気持ちですね。

今、雨、露、雪、風を凌げる部屋を提供していただいている。このことがどれほど嬉しい事か。実感している。

残された時間がいくらほどあるかは判らないが、残された時間を、自身の身魂を磨くために使おうと思う。スピリチュウアルを学んできているのだから、自身が信じる道を進む。    ただ・・・それだけ。

 ■ 2012/08/09 (木) 8月9日


今日は完全休養日。

7月29日は・・・。
南相馬市滞在二日目。「野馬追い祭り」で賑やかになっているが、とにかく暑い。
荷物を引いて国道沿いを歩いていると、地元の人(ご夫妻)の車が止まって声をかけてくれた。とにかく暑い!「野馬追い祭り」の方向だから乗せてくれた。「この暑さでは、死ぬよ!」と、軽の車であったが、ご自分の荷物を整理して乗せてくれた。

祭りの催場では、多くの馬と観光客でにぎわってた。
青森から来たという年配の人と話をした。瓦礫を受け入れるための視察の途中だとのこと。いろいろとお話を伺っていたが、やはり「利権」というものが大きな力を持っている。また、原発自体の構造的欠陥も知っていた。その上で、原発の存在、利権の存在などがあり、庶民的感覚では計り知れないものがある。

「野馬追い」の祭りは始めてみたが、間近で見る馬の迫力に圧倒された。
馬の生きている。人も生きている。自然というものは、存在するすべての存在が構成しているものである。

ホテルはない。
地元の人曰く、「野馬追い」の催し場の丘に、屋根がある所があり、トイレも水道も通っているから、そこで野宿すればよい!と、アドヴァイスされた。「野馬追い祭り」の三日目は、他の場所で行うから大丈夫との事。ざっくばらんな人たちである。
荷物を引きながら、人々が帰った祭り後に行き、屋根のある所に陣取り野宿。
そこで見た薄暮の景色はすばらしい。
靄がかかった山が水墨画のような雰囲気を醸し出している。そして、空には多くの星が瞬いている。都会では見られない夜空。

7月30日
不動産を回った。
不動産や曰く、「県がほとんどの空き部屋を借りとっているから、私のような移住希望者は順番待ち」だそうです。
まあ〜いろいろな動きがあるから失望はしていない。知り合いに連絡を取ろうとしたが、連絡が取れなく一時的に南相馬市を後にする。

とにかく暑い・・・!!!

7月31日
南相馬市を後にして仙台に泊まった。
仙台から松島海岸に行く。
松島海岸では、地元の人は、「地震の揺れはすごかったが、津波被害はそれほどでもない」という。それほどでもないが、観光地の旅館、土産物屋は軒並み床上浸水をしている。しかし、他の地域のように津波で家屋崩壊などの被害がない。旅館のご主人のような方は「揺れはメリーゴーランドに乗っているようだった」と。漁業関係者の方は、「島が防潮堤の役目をしてくれた」と。松島の海底は遠浅の様な構造であるらしい。津波のベクトルが放散したのでしょうね。

この日は松島海岸の屋根のある休憩所で野宿。
ビールと食べ物を買って来て、月を見ながらの野宿。なかなか風流なものです。が、薮蚊と夜中に若者が近くで花火をしている。

8月1日
あまり眠れなくて、寒くて、用意していたスキー服を着た。
松島海岸駅から代行バスが出ているのを知った。代行バスに乗り、電車を乗りついて石の森市に着いた。石の森市では「鎮魂の川開き祭り」が行われていた。石の森市では、およそ4000人の方が犠牲になっているとのこと。地震と、その後に来た津波の為に。特に、津波の犠牲者が多いとのこと。市内では多くの市民が祭りを楽しんでいた。市内を歩いている時、不意に涙が止め処もなく流れ落ちてきた。訳が判らない。気持ち的には、悲しくもなく、怒りもない。ただただ・・・涙が流れ落ちてきた。
石の森市で犠牲になった方が憑いたか・・・!?その方の感情はわからないが、悲しみや苦しみ、怒りの感情は感じなかった。鈍感な私は、感情的には判らないが、身体が反応している。歩けなくなったので、汗を拭く振りをして立ち止まり涙を拭いた。
その夜は、石の森市の避難所になった、「日和見山」で野宿した。夜、屋根のついた休憩所で横になっていると、若者たち(男性3人、女性2人)が遊びに来た。しばらく楽しげにしていたが、突然女性の一人が過呼吸症候群を起こした。すると、他の女性も起こしてんやわんやの大騒ぎとなっている。過呼吸症候群は心理的なものがあるが、発作を起こす目に、女性の一人が何かに追われているような感じを受けていたようだ。
祭り、犠牲者の霊・・・そして、私の身体の反応!?
女性は感受性が鋭敏です。
だからこそ、祭りに誘われた犠牲者の霊たちが集まり、その影響を受けたことが原因であることも考えられる。眼には見えない世界と我々の物質世界は重複している。現在、その壁は薄くなっているといわれている。我々は決して忘れない。そして、眼には見えない世界の住人も決して忘れない。その存在自体が経験したことを。
恨み、悲しみ、妬み、憎しみに囚われる魂。その感情を浄化できている魂。色々な存在が重複した世界を行き来している。


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