日記HOME TOP タイトル一覧 月別 


爺放談


 ■ 2008/12/12 (金) 少し休憩14


私の今住んでいる沖縄は日本では有数のリゾート地で年間数百万の観光客が訪れてきます。
私の友人達もそんなリゾート地で尚且つ私が居ると言う理由から毎年何人かが訪れてきます。
前回の日記でも私の友人のことを書きましたが、また今回も今年来た友人の話を書こうと思います。

その友人は公務員で東京のある市役所の生活保護課に勤務しています。

そこに来る人達はそれこそ様々で、本当に生活が苦しい方達ばかりでなく明らかに不正受給をしているような人達や、とんでもない理由から生活保護を申請しようとする人など様々な人達が毎日のように来て、その対応に右往左往しているようです。

そんな中から彼が特別印象深かったことを聞き、その事を記して見ます。

いつもの様に彼が仕事をしていたとき、ある電話が掛かって来ました。

電話の主はその市の住民からで、内容は「変なおじいさんが歩道を這っている・・・」
との事でした。

彼とその課の職員はその電話をほうっておく訳にもいかず、電話の主から聞いた場所へとその様子を見に行くことになり、彼と他の職員で行った所、確かにそのおじいさんは居ましたがその姿や様子に驚愕しました。

見た所、年齢は70歳は超えていそうな様相で、立って歩く事が困難そうで、服は着ているのですが全身ボロボロで何処からこのようにして来ているのかは分かりませんがカタツムリの様に這いながら顔で自分の荷物を押しながら歩道や道路を這っているのです。

彼と職員はそのおじいさんに話しかけるのですが何の反応もありません、仕方なく彼の市役所まで彼らの車で連れて来ました。

市役所の会議室の一室におじいさんを入れ、何処から来たのか?お身内は?お家は?と色々聞くのですが返ってくる言葉は聞いている内容とはかけ離れ、ほとんど叫びの様な物ばかりでした。

仕方なくおじいさんの持っていた荷物を開けて見ると中から別の市役所の用紙があり、その市役所と彼の市役所は相当離れており、何故そんな遠い市役所からこの市に来て、おまけに歩道を這っているのか?

それを確かめるべく用紙に書いてある市役所に彼は連絡を取ってみたのでした。

そうした所、その市役所の職員が言うには確かにそのおじいさんはその市役所でいったん世話をしていたらしいのですが何時までも役所で世話をするわけにもいかずどうしようか迷っていたら姿をくらました・・・という返事でした。

やはりその市役所でも職員の質問には何も答えることが出来ず、おじいさんの身元も何も分からずじまいで、友人の市役所でもそのおじいさんの対応をどうするべきか?を彼と生活保護課の全員で協議し、結局最後の手段を使うことを選択したそうです。

その最後の手段とは、どの市役所にもこのおじいさんの様な会話が成り立たず、身内の確認も取れないしお金も無い、その様な人達を入れる民間の施設が有るそうです。

職員達の間ではその施設を「別荘、隠れ家」などと呼んでいるそうですが、そのおじいさんも友人の市役所が契約しているその施設へ入れることになって、この騒動は一件落着したそうです。

友人が言うには、現在そのおじいさんの様な人達は想像以上に居て、どこの市役所もそんな方達の対応に困窮しているといいます。

今回のおじいさんの件でも、友人が言うには、そのおじいさんを最初に扱った市役所がその対応に限界が来て、違う市に置き去りにして来たのではないか?といいます。

先でも説明しましたがその施設にも受け入れに限界があります。

友人の市役所が持っている施設はまだ余力があったのでそのおじいさんを入れることが出来ましたが、他の市役所ではもうどこにも受け入れてくれる施設が無い所もあり、そんな市役所では今回のような人達を余力の有る様な市に置き去りにすることが有る様なのです。

友人は更に言います、運よく生活保護を受けれた人はラッキーで、本当に辛くなるのは自営業でまじめに働いて国民年金を払って来た人だ、と言います。

国民年金では明らかに生活の補助にはなっても生活をするにはそれだけでは無理なのです、一番苦しいのは病気をしたときでしょう。

生活保護の人はどれだけ病気をしようが負担はゼロですが年金生活者は少ない年金でしかも医療費も自己負担しなければなりません。

市役所内でもその不公平は議題に上ると言いますが、この生活保護の改革は医師会が強烈な圧力をかけて現状の維持を訴えてくるそうです。

医師会にとっては生活保護を受けている方たちは自己負担が無いので医師としてもいくらでも薬が出せ、検査もし放題で、お金のなる木の存在なのです。

しかしいつまでもこの制度が続く訳でもないしょうが、だからとて年金生活者が良くなる訳でも有りません。


私の友人は最後にこう言いました。


「身内は大事にしなければならん!もし身内が居なければそれに変わるお金を持たないと悲惨なことが待っているぞ!特に男はそうなる!」

「○○!男は長生きしてろくなことは無いぞ・・・・・」



私も実に本当のことだと・・・他人事では無いことを痛感しました。









お名前   コメント

にや一ごとミネヤ 出せ出せ出せ出せ出せ出せエロ本出せ違うかっ♪ (08/12/13 23:08)
ホームレス 壷中の天さん そうなんですよ〜!本当に私も身につまされる想いです〜!お互い世間のお荷物にならないよう良いあんばいで歳を取りましょう!^^ (08/12/13 05:25)
ホームレス にや一ごとミネヤっち そんなこと言っていると本当にエロ本だすぞ〜〜〜〜!!^^ (08/12/13 05:15)
ホームレス まりあさん まりあさんってホント何でも経験していそうですね〜、ボランティアまでしているのですか!しかしまりあさんがこのコメントで言っている具体的な解決策?って言うのが気になりますね〜!まりあさんが考えているのだから相当現実味のあることなんでしょうね!^^まりあさんに「少し休憩」を評価してくれると本当に書きがいが出てきます!ありがとうございます!^^ (08/12/13 05:13)
ホームレス サイコロさん 年内いっぱいは大丈夫ですよ^^まだまだ書きたいことはたくさんあるのです!えっ?もういいって?そんな〜!そんなこと言わずお付き合いしてくださいよ〜^^ (08/12/13 05:07)
ホームレス ここへさん 本当におっしゃるとおりですね、お互いこの厳しい世の中をうまく渡っていきましょう!^^ (08/12/13 05:04)
ホームレス fさん そうです!おっさんですよ!^^いや〜そう言って頂けると本当にありがたいです。これからも飽きずにお付き合いをよろぴく!^^ (08/12/13 05:02)
ホームレス ばばりんさん 私の人脈なんてそれほどのものではありませんよ!でも私の友人達は本当に良い奴ばかりです!私は本当に友人達に助けられて生きて来られたのです!^^ (08/12/13 04:58)
壷中の天 全くそのとうりですね。見苦しい姿をさらすくらいなら腹を切って死んでしまう昔の武士みたいな根性があればいいんですけど。子供が何人もいてもお互い押し付けあって嫌がられる老後もな〜。これから厳しくなるばかりだろうし若い人も自分が生きるので精一杯だろうからな。お荷物扱いになりたくないな〜。 (08/12/12 22:27)
にや一ごとミネヤ おっさんっ乙かわいそーだおおおおwww違うかっ♪このまま休憩というエロ本が出そうだおおw違うかっ♪このまま休憩ホームレスになるおおおw違うかっ♪ははは♪勝った^^(小声) (08/12/12 20:01)
まりあ 私もボランティア活動の際、現実に目の当たりにし、いつも驚くばかりでした。。。。一度ホームレスになると生活保護受給も厳しいものになりますね。/なお、年金受給額が最低生活費以下の場合は不足分を保護費として受給できますね。/最近【貧困ビジネス】などもよく耳にしますね。都心部、田舎(ウワサでは田舎ではいろいろな錬金術のカラクリ?!があるみたいですが;)に関係なく確実に需要が伸びているそうです(・ω・`)/医師関係の方のヒソヒソ話しでは、儲かる病院もあるそうですが、逆に病院経営が困難になるケースもあるそうです(?_?)/身内・お金・保護も受給できない場合の具体的な解決策を、落ち着き次第何かのカタチで表現したいと私は思っています(^ω^)/「少し休憩」面白いですよ(*^_^*)ご自分が書きたいと思うことを表現するほうがいいかも☆ (08/12/12 17:19)
サイコロ 年内いっぱい、休憩で乗り切れるか! (08/12/12 16:51)
ここへ 貧困は拡大しているし、生活保護は受給資格があっても受給が厳しくなっているし厳しい世の中です。 (08/12/12 15:34)
 毎回、おっさん(失礼)また休憩かいな!と思って拝見させていただいておりますが、なかなか奥深く面白いです。つーことでもっと休憩しなはれw (08/12/12 13:48)
ぱぱりん なるほど〜 ホームレスさんの人脈は多岐にわたっておりますなあ、交叉することのない「少し休憩」も何れ本題に絡んでくるんでしょうね・・・初版は1万か10万・・・どっちだ!?版元次第だねえ(講談社VS小学館) (08/12/12 12:19)


[前] 少し休憩15 | [次] 少し休憩13


爺放談TOP

タイトル一覧 月別