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爺放談


 ■ 2008/12/01 (月) 波乱万丈40


「○○君、俺の知り合いが○○先生の所でアシスタントの仕事をしているんだけど最近一人止めたみたいで君の話をしたら是非会いたいといっているのだがどうかね?」

「えっ!本当ですか?」

「うん、そうらしいんだがどうする?」

「は・はい!是非会わせていただけますか?」


この突然の話は同じ職場だが、私とは違う売り場の先輩からの嬉しい話でした。

この電気店は、私のような派遣も入れれば従業員は約40名からなる大型電気店で、私自身まだ喋った事がない人もいましたが、この様な話をそれほど親しく付き合っていないにもかかわらずその様な話を持って来てくれると言うことは

私も東京に来てこれまで色々な事がありましたが、やっとこの職場での、この東京での一員と成れた様な気がして、その件も嬉しかったのですが、それ以上に嬉しく思いました。

早速その従業員は私の願いをその知り合いに言ってくれ、私はその漫画家と会うセッティングをして頂けたのでした。

私はどんな時も肌身離さず持っていた自分の作品と数点のカットを持って、その先生に会いました。


「はじめまして!これが僕の作品です!よろしかったら見ていただけますか?」


先生は無言で私から受け取った作品とカットを黙々と見ていきます・・・・・

その先生は都合上この日記には名前を伏せさせていただきますが、現在もバリバリの現役漫画家で、かなりの実力派で名前が通っている漫画家です。

当然私も先生の漫画は見ていましたので、その実力は相当な物だと思っていました、ですからその先生が私の作品を見てどの様な批評が出るのか?まだまだ実力不足を指摘されるのは分ってはいましたがそれでも緊張の一瞬でした。


「う〜〜〜ん・・・・・」

「はい?」

「う〜〜ん、ま〜、もうちょっと書ける人が欲しかったんだけどね〜」

「はぁ・・・・・」

「でもま〜、網掛けは出来そうだし、トーンも貼れているから・・・・・」

「はい!」

「後の技術はおいおいやりながら付けて行けばいいか・・・・・」

「はい!」

「じゃ〜、ちょっとやってみるかい?」

「は・はい!宜しくお願いします!」

「でも始めはベタと枠線からになるが・・・・・」

「はいなんでもやります!」

「それじゃ〜何時からにしようか?こっちとしては毎日は無理なんだが・・・・とりあえず臨時でどうかね?」

「はい、私としても今の仕事がありますので休日でお願いできたらと・・・・」

「あ〜、それならその方が良いね、じゃそうしようか」

「はい、宜しくお願いします」

「しかしね〜いずれは・・・・・君は漫画家になりたいなら今の仕事をどうするのかね?うちとしてもいずれは専属にする時が来るかも知れないが・・・・・」

「はぁ〜・・・その時は喜んでお引き受けします・・・・」

「ま〜先の話は分らんがね・・・・・」


こうして私は思っていたよりも簡単にその先生のアシスタントになる事が出来たのです。

しかしその時の私は、その専属の話が出たとき本当なら千載一遇の話だと思いますが今一乗り気にはなれなかったのです。

その理由は、あまりに長かった極貧生活がそうさせたと思います。

何故かと言うと、極貧生活が長すぎた為、新しい生活や仕事に凄く不安になるのです。

その時、私は電気屋での仕事で余裕はそれほど有りませんが最低限人並み程度の暮らしは出来ていましたし、多少の蓄えを頑張れば作れるぐらいの収入も確保していました。

この仕事を手放す事への勇気が、あまりの極貧生活で無くしてしまっていたのです。

良く、貧乏をしている人ほど根性があると言われますがそれも程度問題です。

本当の底辺に長く居座るとそんな上昇志向は持てるどころか本当に人並みで良いと思うのです。

その意味で、その時の私はそんなチャンスも手放しに喜ぶ事より、何かを変える事への不安が先によぎる様になっていました。

長年のホームレス状態の後遺症は直ぐには消えないと言うことです・・・・・・



「今の仕事を止めてアシスタントになるのは先に何があるか別れへんし、今直ぐには無理やな〜・・・・」

「これって多分滅茶苦茶チャンスかもしれへんけど、もしなんかあったらもうあの生活には戻りたないやん」

「もうあんなんいやや・・・・」

「それと・・・・・・」

「もうそろそろお金も溜まってきたし、彼女の家を出てアパート探さなあかんな〜」


あれからの私は、彼女とはもうほとんど口も利かない様になり、私が帰っても何の返事もなく、もちろんの事ですが全ての事、自分の事は自分でするという風になっていました。

私は彼女の家に帰るときは、仕事が終わっても直ぐには帰らず、本当に寝るだけに帰る様にしていました。

当然休みの日は、家に居る事などせず、何の用事も有る訳はありませんが夜遅くまで外で過ごしていました。

ある程度のお金ももう持っていましたので、それまでのような外での生活とは違い、時間を潰す事はそれほど苦でもありませんでした、それに、この時に東京のあらゆる所へ行けましたのでそれほど嫌ではなかったのです。



そして、しばらくして、とうとう本当に彼女の家を離れる時が来たのです。













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ホームレス さいとうたかを・・・・え〜〜〜〜〜!あのゴルゴ大先生ですか〜〜〜〜!あの〜すみませんが・・・・たぶん・・・人違いだと思いますよ〜〜〜でも・・・さいとうプロに入れて貰えるなら今からでも・・・・・だめですよね!^^ (08/12/02 00:57)
ホームレス まりあさん そうなんです!極悪人なんです!その後も極悪振りをあちらこちらで発揮しますがまりあさんは見捨てないでね!^^なにせ聖母なんですから^^それとお絵かきコーナーでお絵かきって当然パソコンを使って書くのですよね?そんな器用な事はできませんよ!文字を打つのだっておぼつかない私ですよ〜〜〜^^; (08/12/02 00:53)
ホームレス サイコロさん 彼女に裏は無かったと思います。全ては私が悪かったのです。まだまだ私は子供なんですよ!あんまり今も変わりませんが・・・^^ (08/12/02 00:49)
ホームレス ここへさん いや〜どうなんでしょうね〜その先も、この日記をお楽しみください〜〜^^ (08/12/02 00:46)
さいとうたかを お〜、あの時アシスタントしてくれた君か!元気か? (08/12/02 00:14)
まりあ 昔のホームレスさん、相変わらず悪いやっちゃなぁ(・ω・´) オトコの人は一皮剥けると仕方がないことですからねぇ(^_^;) /あ、そうそう。こちらの無職ドットコムのトップページ→お絵かきコーナーでホームレスさんの画力を魅せてくださいね☆ (08/12/01 22:20)
サイコロ ここまできたので、言わせてもらいます。やはり、彼女には裏があったのですね^^見ず知らずのホームレスを、ここまで面倒は見ませんよね。しかし、あなたと彼女は合わなかった・・・ただ、それだけのこと。 (08/12/01 22:14)
ここへ 彼女との関係は冷え切って漫画アシスタントを買われて、今の仕事は辞めて住み込みで漫画アシスタントをすることになるのかな。 (08/12/01 09:49)


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