再就職日記

今日は引き続き12月の過去を振り返ります。かなり暗い話になるので悲しい気持ちになりたくない人は読まないで下さい。最後は鬱が回復していきますが。

11月後半からずーっと鬱状態が続き、横になり、一歩も外へ出ませんでした。何人か忘年会のお誘いもきましたが全部断りました。薬の量も強いものに変わったり量が増えたりして体に合わないこともあってしょっちゅう吐いたりしてました。病院の先生の話もちゃんと聞いて嫌いな薬も我慢して飲んでいるのにいっこうに病気が良くなる気配が感じられませんでした。このまま一生この状態が続くのだと思って暗く気持ちが沈みました。

そして・・・。ある日の夜、自殺に踏み切ってしまいました。包丁で自分のお腹を刺そうとしたのです。運良くその時父がいて、寸前でとめてくれたので未遂で終わりました・・・。なんでそんな事になったのかあんまり覚えてません。父から後で聞いた話では絶叫して泣き叫んで家の2階から階段をダーっと降りてくる音がしたので嫌な予感がしたと言ってました。「私なんか生きていてもしょうがない」と繰り返し私は叫んでいたそうです。母はその状況を見て呆然としてしまったので父がいてくれて良かったと言っていました。ほとんど何も覚えていないけれど父が肩を抱きしめてくれたのはなんとなく覚えています。物心ついてから抱きしめられた事はなかったので。その日はとにかく寝た方が良いと言われ睡眠薬をいつもより大目に飲んで寝ました。

自殺未遂の翌日、起きたら少し気持ちがすっきりしてました。でもなんでお医者さんの言う事を聞いているのに昨日のような事が起こったのか疑問になりました。死ぬ気になったつもりでこれからは生きていこうと思いました。そしたらなんでも出来る気がしたから・・・。

病院へ通うのを辞めました。薬を飲むのも辞めました（睡眠薬は飲んでましたが）。

とりあえず外に出てみようかなと思いました。
化粧もせず頭もボサボサのまま近くにある海へ行ってボーっとして波の音を聞きました。気持ちが落ち着いてきました。最初は10分くらいしか外に出られなかったのが徐々に出られるようになって30分の散歩が出来るようになりました。でも体力はものすごく衰えていて帰ってきてぐったりして横になる状態でした。

そのうち近所の図書館へ行くようになりました。もともと読書が大好きなのですがずっと読む気力もなかったので読んでませんでした。久しぶりに読んでみようと思ってまずは内容の軽めの読みやすいエッセイを読みました。

今度は図書館に化粧をして出かけられるようになってきました。本も家で横になりながら長編小説を読めるようになりました。

彼に勧められたウルフルズのCDをツタヤで借りて聴きました。今までウルフルズはうるさいイメージしかなかったのですが（普段は洋楽を聴きます)、なんか歌詞がその時の私の心にしっくりきました。特に「ええねん」と「まいどハッピー」という曲は何回も聴きました。

少し心に余裕が出てきました。正月に薬が無いのはやはり少し不安になって病院へ行きました。自殺未遂の事、薬を飲まなくなった事を言いました。お医者さんは驚いているように見えましたが「辛かったわね・・・。なるべく薬を大量に飲まないように処方するから絶対に飲んで下さいね。辛くなったらいつでも緊急の電話してくれていいのよ。くれぐれも無理しないで。」とアドバイスを受けました。その時なんとなくやっぱりこのおばあちゃん先生の言う事をちゃんと聞こうと思い直しました。

死ななかったんだからせっかくだから辛くなさそうなバイトもしてみようと思い、年末にグッ○ウィルに登録に行って3日間だけ働きました。運送会社の倉庫のバイトでした。頭を使わなくていいし、なにより人付き合いしなくてよいのが気が楽でした。

散歩して、読書して、音楽聴いて、薬も少量だけど飲んで、バイトもやって・・・そしたら少し自信がでてきました。
とりあえず、もう「死ぬ」事は絶対してはいけない事だと思いました。
だって、未遂した後こんなに色々な事が出来たのですから。
まだ横になっている日が多かったけれどとりあえず年は越せそうだと思いました。

続く・・・。


　　ながーい日記になりすみません。あと1月、2月、3月の再就職日記で日記は終了です。