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さよなら |
■ 2007/06/28 (木) 失うことの重要性・・・2 |
心理学者の研究によると、同じ程度の損得に対しては、得る時の快感よりも、失う時の不快感の方がはるかに高いそうです。つまり、我々の本能は失うことに対して、過剰に反応するのです。
本能のままで生きると、我々は基本的に何も失わないように細々自己中心に生きることになります。「失うことを恐れない」とよく言いますが、恐れないことは不可能です。 恐れながらもチャレンジする人は、必ず何かを失うのです。失う淋しさと悔やしさが、その人を強くしていくのです。生存力が強く、心が豊かな人生は、間違いなく多くの失う経験を積んだ人生です。 富を失う時に人間は心と向き合い、地位を失う時に人間は弱者の立場に気づき、プライドを失う時に人間は謙虚になります。 10を失うことを経験した人は5を失った時、動揺しないのです。動揺しないから冷静に学習でき、失う確率を下げながらチャレンジの回数を増やせるのです。これに時間を掛け算すれば大変な蓄積になります。 国家や組織もまた同様です。日本は戦争で主権までを失ったから抜本的な社会改革が実現し、今の日本になったのです。トヨタ自動車が強いのは一度潰れそうになった経験をしたからだと、よく経営層の方々から聞きます。 アメリカは祖国を失った人々によって建設された国家だ、と言っても過言ではありません。中国はアヘン戦争や文化大革命で多くを失ったからこそ、封建の陳腐から目が覚めたのでしょう。 日本ではよくバブル崩壊後の10年は、「失われた10年」だと言います。確かにそうかもしれませんが、しかし、それは必要だったと思います。多くの人々が同意しないかもしれませんが、この10年間で日本の社会は透明性を高め、環境に目覚め、国際化が進み、経済指標では表現できない社会の高度化を成し遂げたのです。 失うことの効用はその最中と直後に分かるものではなく、その痛みが落ち着いた時にやっとかすかに見えてくるものです。 |
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コメント
へたれ うつくん・・頑張ってね。私は社員に推薦されていますが、保留中です。 (07/06/29 23:19)
へたれ 碧さん・それは対価の違いではないでしょうか?? (07/06/29 23:18) うつくん へたれどん、うつくんは正社員内定いたしましたよ。よかったよかった。来週の火曜日から試用期間として働きます (07/06/29 17:38) 碧 得るまでも快感と、得た後の快感もかなり違います。得た後の快感は、こんなもんだったかな・・・?ぐらいしか感じません。 (07/06/29 14:20) |
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