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なんとなく・・・。


 ■ 2008/02/13 (水) vol 15 「凝縮」


「そういえば、あの女を殺せないから、赤ん坊にしたんだ・・。」

じゅんの思考がますます複雑になった。

最終的には殺して解決すればいい。そう考えてしまう自分の変化に気がつく・・。

「チカラの犠牲者にできないのなら、誰かに殺させるしかないのか?」

それでは、おんなの行った殺人以下である。

みゆはシャワーを浴びている。おんなの風呂は長い。


そのころ、コウタの家には警察が到着していた。

コウタのチカラは願いをかなえると指定した人間を殺せるというものだ。

最初の願いは「母親が死ぬことで逮捕される」であった。

コウタはパトカーに乗せられた。

母親の死因は毒殺。

チカラの作用で、呼んでもいない警察はすぐさまコウタを逮捕した。

コウタは母親の死をなんとも思っていなかった。

だれでもよかった。

そういう人間だ。

「一度、獄中生活を体験してみたかったんだ。」

とにかく狭い空間に居たいのだ。

コウタは10日後 釈放された。

理由はない。そういう願いだ。

コウタは数字を減らした。12人が死んだ。

コウタは母親が死んだ直後まで時を戻す。

母親の死因は動脈硬化。血管の破裂。

12人は数字を減らした日時に死ぬ。

コウタのいる時間軸ではまだ生きている。


数時間後

「くそ、またか・・・。」

ニュースは「1」が左肩についた死体が出たことを告げる。


おんなの時とは違い、じゅんはすぐに行動を起こさなかった。


マスコミと警察とやじうまがコウタの家を取り囲む。

「うわ、予想どうりの賑わいだね。」

コウタはテレビで自宅の映像を観ていた。

「この先どうしよっかな〜♪」

コウタのテンションは少しあがっている。


みゆを抱きながら寝ると少し安心する。






お名前   コメント

希望の光 Yさん そういうのじゃないよ。やってみたかったのです。でも、自分の中では生産的です。 (08/02/17 01:41)
ワイ どうでもいいや〜!マスターベーション?なの? (08/02/14 01:26)
希望の光 なんか、いろいろごちゃごちゃになってきたよ。小説って書くの難しいのね・・。誰か読んでくれてます???? (08/02/13 01:44)


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