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頑張れオーバー40代。バブル期就職考察。

カテゴリ:生活
がんばれ、オーバー40。

団塊の世代について、いろいろ語られる陰に隠れてあまり語られていなかった40代について、日経ビジネス(2005.5.23)が「世代飛ばしの破壊力」という特集で、アンダー40とオーバー40を比較して取り上げています。今やホリエモンに限らずオーバー40よりはアンダー40、もっと限定すれば団塊ジュニア世代の活躍がこのところ目立つようになってきました。ホリエモンにしても、この世代は、インターネット、さらに携帯のコンテンツという新しいビジネスを担い、マザーズやヘラクレス、セントレックスなどの新興市場上場をテコにして一挙に経営の世界にデビューしてきました。
さて、かつては新人類と呼ばれた人たちも今や40代半ばです。就職を迎えたころには、ひとりに何人もの企業の採用担当がへばりつき、接待してまで入社を請われた人たちですが、バブルが崩壊してみればただのオジサン、オバサンでしかなくなってしまいました。

そろそろ、これからどうなるのかを心配して語るべきは、団塊の世代というよりは、むしろ40代世代のほうかもしれません。団塊の世代は、就職した頃にはドルショックや石油ショックの衝撃、さらに高度成長から安定成長の時代への変化、またバブルとバブルの崩壊、またその処理といった社会・経済の荒波をくぐり抜け、なんとかそんな変化を乗り切ってきました。変化への適応力も鍛えられました。そして、これから第二の人生、第三の人生を歩もうとしています。子育ても終わり、所得が減っても生活コストが極端に下がり余裕があります。だからマーケティングの対象としても団塊は面白いのです。しかし、40代の人たちは、これからどうなっていくのでしょうか。人のことだから放っておけということですが、思わず考えさせられてしまいます。

オーバー40のほとんどの人たちにとっては、これから生活コストがどんどん上昇していきます。教育費の捻出で家計が正念場を迎えます。子供が大学に進学すると、ひとり当たり年間で150万円は平均的にかかります。下宿させれば、300万円は超えるのが普通です。そんな生活コストがずしんとかかってくるのです。だから可処分所得がどんどん減って、モノもサービスも買うパワーがなくなり、マーケティングの対象としては魅力薄です。かつて新人類といわれた人たちも生活の匂いがふんぷんと漂ってきそうです。
それにくらべて、団塊ジュニア世代、またその前後世代は、これから子育てと家庭を築いていくわけで、住宅の住み替えをはじめとしたさまざまな消費が生まれます。しかも、その子供たちは、孫としておじいちゃん、おばあちゃんの財布も緩める大きな要素になってきます。人数も多く、だからマーケティング側からも熱い視線が注がれて当然です。

さらに、オーバー40が厳しいのは、生活コストがかかるようになってきたころに、成果主義の人事が導入されてきました。みんなが一緒に豊かになれる時代が終わったのです。同期入社でも格差が広がりはじめた世代です。社内での勝ち残り組にはどんどん仕事が集中し、逆に落ちこぼれ組ははや社内失業状態が始まっています。転職すればいいのですが、もともと自ら人生を切り開くというタイプの人は少なく、また40歳を超えるとなかなか難しくなってきます。
団塊が抜けると、現在の40代への負荷はさらに増え、勝ち組にとってもハッピーな状態ではなくなるかもしれません。しかたなく、同世代よりは、団塊ジュニアのできる人と組むというようにならざるをえなくなりますが、もともとドライで、就職の冬の時代を乗り切ってきた団塊ジュニア、人数のパワーもある団塊ジュニアとうまくやれるとは限りません。上手にコントロールしていけるのでしょうか。
バブル崩壊の影響かもしれませんが、子育てにも失敗した親が多いのもこの世代です。団塊を心配するよりは、この世代を心配した方がいいかもしれませんね。

がんばれ!オーバー40。あまり社会にコミットしてこなかった世代ですが、これからはしっかり政治にも社会にもコミットしていかないと一番わりを食うかもしれませんよ。


投稿者 : 記入なし 日時 : 07/02/22 18:33
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