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新・ぢゃんく屋日記

Author:th1969 ( Profile )

 ■ 2006/10/30 (月) さよならヨーロッパ


ブダペストのカフェで最後の夜を過ごしています。
といっても、このテキストをノートパソコンで書いている時点ではまだ19時ですが、17時になったらもう夜ですね、こちらは。

長かった旅を終え、明日はパリ経由で日本へ帰国です。
この旅で何を得たのかは、正直自分にもよくわかりません(ぉぃ。
しかし自由旅行といえば聞こえはいいけど、要は自己責任で動いて結果を出さなければいけないわけで(そういう旅行をする人をバカにする意図はないが、パック旅行はその点楽だと思う)、働くこととそう大きな違いはないな、ということを確認できただけでもこんなバカなことやった意味はある‥‥と思いたい(笑)。
それと異文化の中で旅行者とはいえ一ヶ月もの間過ごしたことは、少しでも小心者である自分の自信につながればいいな、とも。
悔いがあるとすれば、予算オーバーでカードを切ってしまったことですね(^^;。
腕時計が壊れたのは止むを得なかったことですが、ローマのホテルで騙されたのが大きかった。 orz

日本に帰ったら、公私共にやるべきことが山ほどあります。
なんといっても次の職場に適応することが最優先課題ではありますが。



 ■ 2006/10/29 (日) ブダペスト到着


駅に着いたらすぐに声をかけてくる闇両替商人やタクシー、宿の呼び込み。
地下鉄駅にたむろする怪しい人たち。
ようやく着いたホテル最寄のバス停では、寝転がっている若者がいた。

この街を表現する喩え「ドナウ川の真珠」という言葉はどこに行ったんでしょう?(^^;
東欧諸国の中でも比較的早い時期から「西欧化」を果たした国の首都がこれなのですから、他の東欧諸国はどうなっているんだろうか。

気取った言い方になるが「旅人の勘」というものが、この街にイエローカードを出している。
ナポリと同じくらい警戒しないとやばいかもなぁ。
正直、ここを最終地点にしたことを少し後悔している。



 ■ 2006/10/27 (金) ミュンヘンより


ヴェネツィアからオーストリア経由でドイツに入ってきました。
旅の残り日数もあとわずかになり、最後の拠点をミュンヘンに定めて最終目的地ブダペスト行きの日まで数日、周辺をうろうろとしています。
昨日はフランクフルトまで行ってきました。
ドイツの空の玄関口であり、日本では棒付ソーセージの代名詞のように名前が使われている都市ですが、ナポリとは別の意味で得体の知れない街でしたね。
中央駅の駅前界隈はポルノショップが並んでいたりして(うほっ!と言いたくなるようなポスターも)えらく猥雑だなと思ったら、次は綺麗な緑地帯のある高層ビルの立ち並ぶオフィス街、その次は昔の時代がかったドイツの広場がそのまま目の前にと、正体の掴めない場所でありました。

ご存知のとおりこちらの人達は、普通の人でも昼にビールやワインなどアルコールを飲む習慣があります。
しかし聞くと見るとは大違いで、広場の屋台で平日の昼間からビール片手に談笑している現地の人達を見ると「やっぱり文化の違いだな」と思うわけです。
それと、携帯電話。 日本では電車内での通話は原則マナーとして禁止されていますが、こちらの人達は座席に座ったまま平気で喋ります。
一度リスボンで現地の人(日本在住経験有り)と喋る機会があったときに、このことを話題にしたことがあるんですが、こちらの英語の読解力がないんで結局よくわかりませんでした(^^;。



 ■ 2006/10/24 (火) ヴェネツィアで


野良電波拝借してます(^^;。

さすがにイタリアの中でも治安のいい都市だけあって、南イタリアに比べると、非常に安心して街角を歩くことができます。
昨晩も夜遅くまで歩いてました(半分迷子になっていたともいうが)。
しかし物価は観光地らしく洒落にならんくらい高い‥‥レストランで食事をしたら、20ユーロぐらい取られてしまいます。
現にホテルも次に乗る列車の都合で離れたユースホステルを諦めて、駅前の2つ星ホテルに泊まっているのですが、トイレ、シャワー、朝食全部別で1泊50ユーロ。
その前に泊まっていたパレルモのホテルがほぼ同様の設備(TVはなし)で1泊36ユーロでしたから、ここがいかに物価の高い場所かおわかりになると思います。
ここで生活する人の収入っていくらぐらいなんだろう‥‥?



 ■ 2006/10/22 (日) パレルモから


今日は今日とて、観光地でガキの石当ての的にされた僕がやってきましたよ。
もちろんこちらからは何もいっていないし、何もしていません。
まったくこちらのガキは全部が全部ではないにせよ、性質の悪いのが多いようですな。
それも知らぬで好き勝手なことを言ってる輩が約一名いるようですが、こちらでそのような鷹揚な態度だと、次の日には身包み剥がされて路上に放り出されることうけあいです ;-p。

とにかくガキに限らずこちらでは、ちょっと怪しいなと思う相手には注意しないといけません。
ちょっと気を抜けば、スリや置き引きなどのいい的です。
日本がまだまだ治安のいい国、礼儀の正しい国であることを実感する、南イタリアの黄昏。



 ■ 2006/10/19 (木) ナポリへきたけど


こりゃまたすごい街だ。
年端もいかない子供が平日昼間、観光客相手に小銭を堂々とせびりにくるなんて。
あまりにしつこい奴が一人いたんで、軽く蹴り入れてきました。
それでも気にかけずにせびる根性はなんだかなぁ。

南に下がれば下がるほど、こんな風になっていくのかねぇ。



 ■ 2006/10/18 (水) ローマで「騙される」


注:ヨーロッパでは1つのビルの中に複数のホテルが入っている
  ことが珍しくありません。 このことを念頭に置いて下さい。

ローマにお昼過ぎに着いて、ホテル探し。
某ガイドブックに載っていたホテルをまず探してみようと考えた。
駅からほどない通りの角でビルを見つけたのだが、入ろうとすると下のフロント氏に呼び止められた。
「僕はこのホテルに泊まりに来たんですが(とガイドブックを見せて指差す)」
「このビルは全てこのホテルだ」
「そうなんですか、では部屋でインターネットにブロードバンドで接続できますか?」
「できる」

フロント氏の返答は、全く嘘でした。
目的のホテルを含めて三軒のホテルが同じビルの中にあり、その中でも一番高いホテルに泊まってしまったのです。
三つ☆ランクのホテルで、お値段は2泊で160ユーロ!(これですらまけさせた)
目的のホテルの一番高いシングルと比較しても25ユーロ/泊の差。
まぁ首都だし2泊して100ユーロ前後は覚悟していたのですが、50ユーロ以上の無駄遣いは貧乏旅行には痛すぎます。 基本的に寝る場所と充電用の電源さえあれば、シャワーもトイレも共同でいい人なので、この部屋はオーバースペックです。

しかも部屋に通されて「インターネット用コネクタは?」というと「これだ」と言って電話機を外す。
‥‥それってアナログ回線、いわゆるナローバンドなんですけど(-_-#)。
無理やりLANコネクタにつなげて「OK」とか言ってるんじゃないよ。
当然ブロードバンドでのインターネット接続は無理で、内蔵モデムとiPassローミングソフトの0発信で、Windows95時代の速度でやっとつながる有様(この日記もそれで更新)。
当然腹を立てて「キャンセルしろ!」と要求したが「金はもう払ったから無理」「ネットにはつながるんだから文句ないだろ」と、とぼけられる有様。
おかげでその後の観光の面白くないこと、ないこと。
さっさとホテルに戻ってこの愚痴テキスト打ってます。

まぁイタリアには「騙すほうが格好いい」という言葉があるらしいですからね。
騙される方が悪いのですよ、たぶんね :-p。
でも「次はイタリア抜きで」というジョークを創った人の気持ち、よくわかりましたよ。



 ■ 2006/10/17 (火) フィレンツェは芸術の都といいながら


ものすごく物売りとホームレスの多い街でした。
中央駅の横手は日本のそれとほとんど同じような様相を呈しています。
イタリアは国内でも南北格差の激しい国だと聞いてますが、中部でこれですからこれから南に行ったらもっとすごいんだろうな‥‥。

なんか暗い話ばかり書いてますが、旅自体は大きなトラブルもなく進んでます。
ずっと旅していて感じたんですが、結局僕は変わらないんだろうなぁ。
なんか日常のきわめて遠い延長線上に今の旅があるって感じがします。
(現にネットがないとつまらないと思うし)
外国人バックパッカーの荷物の多さは、日常環境を旅先でも持ち歩くからだと聞いたことがありますが、自分もそうなんだろうな。
ま、しんどいこと辛いこと、あったりなかったりするけれど。

前にどなたか「見られる」ことを意識しているとおっしゃっていましたが、それもあまり意識してませんね。 人民帽被ってるのでインチキ中国人装ってます(^^;。
(物売り、物乞い撃退になんとなく有効)
知り合った人達と語りあうときは、日本人であることを念頭において話してますが。



 ■ 2006/10/14 (土) 最果ての国の首都から


ユーラシア大陸の西の端、リスボンで夕食食べたあとネットカフェからこんばんわ。
ユーロ高でいつも倹約している僕ですが、今日はちょっと贅沢して食った食った。
値段見てちょっと汗引きましたけど‥‥(17.50E)。

ところで、イベリア半島に入ってからなんか急激に増えましたね、ホームレスや小銭もらい。
特に身体障害者に多くて、マドリッドの繁華街なんか(言葉悪いけど)彼らの博覧会かと思うくらいで、もうまともに見て歩けません。
悲惨だったのが両腕のない人(三十代ぐらい)が、口にプラスチックのコップを持って、小銭をジャラジャラ鳴らしながら、人々の間を歩いていたこと。 少なくともヨーロッパ諸国は日本よりは福祉体制があると思っていただけに、かなり強烈なショックを受けました。

それと昨日、リスボンではCGTPという共産党系のとても大規模なデモがありまして、おかげで午後から市内の交通網は動かざることナントカのごとしな様相を呈してました。
そうでなくても交通機関が一国の首都とは思えぬくらい不便な街なのに。
しかしそれだけの反政府デモが大規模に行われることは、ある意味民主主義の成熟を意味するわけで、あれだけ無法行為がまかり通る雇用情勢の中で何もしない/できない日本という国は、あるフランス人が言ったように「なぜ暴動を起こさないのか不思議」な国なのかも知れません。



 ■ 2006/10/10 (火) バルセローナー、バルセローナ


♪沖は白く暖かな雨が降ってた、は昔のユーミンの歌ですが、その街までやってきました電線マン(ぉぃ。
なんかいきなり賭場の目立つ街だなぁ。 日本でいうところのパチスロに近い感覚でその手のお店が歩くと目立ちます。
今は日本人宿にいて、ロビーのパソコンから書き込みしています。
このPC,DVD-Multiドライブ付きなので、出発から今までのデジカメ写真を持っていたDVD-Rにバックアップ(意外に撮っていない。 全部で2GBぐらい)。
RAMの方が追記が楽なのですが、まさか使えるとは思わなかったので(^_^;;)。

はじめてスペインという国に足を踏み入れたわけですが、ラテン系でアバウトな割に鉄道は予約しないとユーレイルパスを持っていても近距離線以外乗れない、さりとて予約が楽かといえばさにあらずで人の多い駅だと2時間待ちとか平気でやらせる。 そのくせ後ろで僕の予約が長引いてると「Fxxk」とつぶやくDQNな白人野郎がいる(怒)。
はっきり言ってもう疲れました。 リスボンに行ってひきこもりたいです。
あるいはスイスでアルプスの山でも眺めながら。

でも今回の旅先はラテン系の国ばかりだから、この程度でびびってちゃやってゆけないよね。
空元気でも出してゆこー。



 ■ 2006/10/08 (日) 自由旅行とは自己責任で行う「作業」の連続である


はい、パリの早朝から書き込みです。

昨日はさすがに引きこもっているのはもったいないので、夜まで歩き回っていました。
なんかロンドンの三倍ぐらい疲れてホテルに帰ってきましたよ。
睡眠薬の助けを借りずにベッドにもぐって寝てしまうくらい疲れました‥‥。
女性には人気の街だけど、自分には正直向いていない街です。
地下鉄の異様なまでの使いにくさ(ロンドンのUndergroundとは大違いだ)、何時間も待たされるエッフェル塔、前に比べて数は減ったもののまだいる、観光地のしつこい物売り。
(中国人の振りをして逃げた)
さらにこれから先の準備もあったので、あまり浮かれて観光するって気分でもなかったですね。
発行T/Cのオフィスを、オペラ・ガルニエ付近で見つけて、手数料一切かからず両替できたので(他店で両替するとレートのほか、額面金額から手数料(3〜5ユーロぐらい)取られるのです)、しばらくは大丈夫だと思いますが。

なんか、これからの旅は旅というより「作業」になっていく予感。
つまり「どこそこへ行くには何がベストか」「ホテルは見つかるのか」といった課題に対して、いかにスマートと処理していくか。 それが旅の良さ悪さにつながっていきます。
逆にパック旅行は、その「作業」が一通り決まっているので、あとはそれを楽しめばいい。
自由旅行にはつきものとはいえ、事前の下調べが風邪でほとんどできなかったので、本当に出たとこ勝負になります。
(前の旅行の時は行きそうな場所の安いホテルやYHを片っ端から調べたりしたものですが)
こんなことをする僕は潜在Mなのかも知れない(^_^;)。

ついでにこんなこと書いちゃなんだけど、フランスに入ってから明らかにホームレスの数が増えましたね。 寒い季節を乗り越えるためなのか、日本とは比べ物にならないくらいダンボールや寝袋を持ち歩き、道行く人にボンジュールボンジュールと声をかけて小銭をせびっていました。
しかし前に来たときに見た「一家総出でホームレス」は見かけなかったな。



 ■ 2006/10/07 (土) P.H.K.(Paris Hikikomori Kyokai)にようこそ!


イギリスをユーロトンネルで後にして、大陸側、フランスは華の都パリまでやってきました。
ここでもホテルを予め予約していたのですが、そこへ行ったら「別のホテルへ行ってくれ」と紹介されました、何で?
パリに着いたのが夕方だったので、一息ついてから夕食を食べに行こうと思ったら‥‥ものすごい雨音が。
結局この雨で外出する気分を削がれたので、携帯していた固形シリアル(不味かった‥‥)と2本セットで安かったコカコーラで夕食の代わりとし、チェックインからずっと部屋に引きこもってノートパソコン使ってネットしています(ぉぃ

家にいるときと変わらない生活を旅先でまでしてるって、どうよ?(^^;

明日はパリを一日廻って、明後日からイベリア半島方面を目指します(予定)。
その行程も考えなきゃなぁ‥‥。



 ■ 2006/10/05 (木) スコットランドまで北上


昨日はロンドンを離れ、ヨーク経由でスコットランドはエジンバラに着き、今日はここを拠点に午前はエジンバラ城を観光(入場料10.3ポンド、日本円2000円以上‥‥)、午後からはローカル列車に乗って北海沿いのAberdeenという街まで足を伸ばしてきました。
そこで100円ショップならぬPONDLAND(http://www.pondland.com)なる店を見つけて、プレステの互換アナログコントローラーやメモリカードまで1ポンドで売っていたのは驚き。
今はエジンバラに戻って、拠点のバックパッカー向けドミトリー宿にいますが、ここのインターネット接続コーナーは30分1ポンドの上、日本語が全く使えません。
この書き込みは自前のノートからどこかの無線LANを拾って、タダでアクセスしています。
昨日試してみるべきだった(^_^;)。

昨日の経由地、ヨークで日本にいるときから微妙だった腕時計が、とうとう本格的に逝かれてしまいました。
表示が稀に消える程度だったので、本格的に壊れるまで使うつもりでしたが、表示が消える頻度が増えた上に、その間時間が止まる→実際の時刻と狂うことが判明。
旅行で時間が遅れることは乗り遅れなど致命的トラブルの発生につながるので、急遽現地で時計を買うことになったのですが、イギリスで時計を買おうとすると時計・宝石店ぐらいしかなく、しかも高い。
日本みたいに安いデジタル時計はないのかと、スーパーまで探したがデジタル時計自体をほとんど見かけない。 ヨーロッパ人はデジタル時計嫌いなのか?
(ついでになぜ電卓で√計算ができる機能にこだわるのか?)
運良く(閉店か何かで?)オール半額セールをしている時計店で、アナログ+デジタルの腕時計を22.5ポンドで買うことができました。
でも現金の持ち合わせが少ないので、クレジットカード切りましたけど(-_-;)。
こんなに早くカードを使う羽目になるとは‥‥‥。

しかしこの談話室にいると、大声でしゃべる連中が煩いな。
基本的にヨーロッパの人は自己主張の為なのか、やたら声がでかい人が多いが、目の前にいる連中は殊更だ。
これ書き込んだらベッドに戻ろう。



 ■ 2006/10/03 (火) ロンドンにて


無職日記(おそらく)初、海外からの書き込みです。

昨日夕方、ロンドンに着きまして、今日はロンドン観光しています。
観光自体は定番地ばかりなので除くとして、不思議に思ったのがヨーロッパのほかの都市に居がちな、ホームレスや明らかに貧困層だとわかる人達を見かけないこと。
この国も日本同様、かなりの格差社会のはずなんですけどねぇ。
まぁこれからパリとかバルセロナに行けば、そういう人達を嫌というほど見ることになるんでしょうけど。

あと物価高いよ(T_T)。
昼食にFISH&CHIPSとミネラルウォーター注文したら、チャージ料込みで約2380円。
FISH&CHIPSって決して高級料理なんかじゃなく、スナック的な軽食なんですよ。
それで日本だったらステーキの一枚でも食べられる金額とは‥‥うかつに無駄遣いできないな。
ほんと、向こうの人にとって1ポンドは日本の100円に近い感覚ですな。
実際1ポンド得るのに日本円で228円しますけどね!



 ■ 2006/10/01 (日) 成田空港にて


ロンドンへ行く飛行機待ちの間、Computer Deskなる場所があったので、ここから無線LANで。
結局風邪のおかげで事前に何の準備もできず、荷物だけ何とかまとめて出てきたって感じで。
行き当たりばったりの旅になりそうな予感、もとい悪寒。
はたしてth1969は限られた予算の中で、無事に日本に戻ってくるのか?
それは神のみぞ知る‥‥(ぉ。

まぁ物見遊山を兼ねた人間修行と思って行ってきます。



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