日記HOME | TOP タイトル一覧 月別 |
ゴール前直線。Author:めとろん ( Profile ) |
■ 2008/02/08 (金) 死 |
今週ずっと書いているお葬式のあったおうちに 私は今日お悔やみに行って来ました。 最初は落ち着かれた頃を見計らって、子供のお友達宛にお悔やみの手紙を出そうと思っていました。 それをメールでくだんの、整体を紹介してくれた友達にいうと 「知らなかったから」と言っておうちにお悔やみに伺うのは迷惑ではないと教えられました。 それで派遣にムリを聞いてもらって 研修を昨日の午前中に振り替え(そのせいで時間が押して午後の会議に遅刻しましたが) 今日を休日にして、地図でおうちを探してたどり着きました。 亡くなった方はこの町の議員さんです。 お通夜やお葬式では、国道で渋滞した車の列が隣町まで続いていたそうです。 私ははじめこの議員さんがどんな方なのか知らなかったです。 もちろんお名前やお顔は知っていましたが人となりは分からなかった。 それでこの方の3番目のお子さんとうちの子が同じクラスになりました。 この子はクラスのリーダー的存在でした。 最近のリーダーというのはお山の大将的な強引な子はほとんどいません。 だいたいが温和な調整タイプです。一見は頼りなさそうな感じの子が多い。 この子になら誰もが素直に意見が言えて、号令が掛かれば気持ちよく従う事が出来る。 これが最近の理想的なリーダーの姿です。この子もそうでした。 うちの子は大変お世話になりました。 うちの子の存在を当たり前の態度で笑顔で受け入れてくれ 失敗をすれば屈託無く笑ってくれ 自然体で接してくれたおかげでクラスでの居心地は大変良かったです。 私にまで優しい心使いをいつもしてくれていました。 私はこの子を知って、きっとお父さん=(議員さん)は立派な方に違いないと確信しました。 お通夜とお葬式に出席した他の子供の話では この子は立派に親族の代表の1人として立礼していて 泣いてはおらず、友達を見つけるといつもの笑顔すら見せていたそうです。 私はこの子の姿が脳裏に浮かびました。 きっとお父さんは、この世の別れに彼らに伝える事はみんな伝えてから逝かれたのだと思いました。 今日この子のお母さんにお会いしましたがやはり静かでさわやかな顔をされてしました。 故人は苦しまれたと人づてには聞いていましたから尤もでしょうけど これでよかったと言っておられるような表情に深い愛情を感じました。 こういっては誤解があるかもしれませんが、幸せな方だと思いました。 死ぬということではありましたが、この家族は永遠の絆で結ばれたと思いました。 生きることも死ぬこともただの自然現象で本来は意味の無い事かもしれない。 しかし人間には生きる事の限界を知り、死のはかなさを知る知能が有ります。 そのせいで苦しむ。 私は、幸せに死ぬというのは人生の目標といってもいいんじゃないかと思います。 先に死ぬ人は後の人の心に深く留まって、やがてひとつの死の結末に吸い込まれていく。 その死に方が尤も幸せな死に方、というよりはむしろ生き方。 私もああいう顔をして先に逝く家族を受け止めたいし、ああいう顔で送られたいと思いました。 皆さんはどう思われるでしょうか。 |
お名前
コメント
めとろん プアマンさん。いつも私の日記を読んで下さってありがとうございます。 (08/02/09 23:14)
めとろん てるてるBoyさん。あのおばあさんも亡くなったんですか・・・勉強して賢くなるのも会社で一生懸命お仕事するのも良い生き方ですよね〜。でも良い人間になる事を目標として生きる、私は今これが一番良い生き方、人類の未来に良い生き方だと思っています。 (08/02/09 23:13) めとろん 空白人さん。日記を深く理解していただき嬉しく思います。ここまでのレスはなかなか頂けないものです。 (08/02/09 23:02) プアマン てるてるBoyさん、めとろんさんの日記だけど、貴方の感性を大切にして欲しいと思いレスしました。亡くなって行く人達の分迄、精一杯生きて下さいね。 (08/02/09 22:03) てるてるBoy めとろんさん人や生物は、どうして死ぬのでしょう?僕が入院している病院では、お歳よりの方が次々に寿命や病気で亡くなります。約2ヶ月の間に1○人以上の方が亡くなりました。亡くなられた方の中に、僕がクリスマスにトナカイになり(あんた犬か?)と言ったお婆さんも亡くなり、その日は眠れなかったです。神様はどうして、人や生物に死を与えたのでしょうか?故人がいい方であればある程、悲しみ、寂しさ、思い出が忘れられなくなりますが。 (08/02/09 17:15) 空白人 なんか心が洗われるような話ですね。幸せを人に与えることができれば、その分、多少なり返ってくるような気がする。逆に不幸を与えてしまったら、いつか自分にふりかかるんだろうなと思う。この方は周りに多くの「幸」を与えたんでしょうね、きっと!そして次の時代に生きる人やその周辺の人たちに種をまくことができた。幸せの種を少しでもまけたらいいなとは思います。理想かもしれませんが。。。 (08/02/09 01:04) |
タイトル一覧 月別 |