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人生には必ず邪魔が入る。妻は水原一平です |
■ 2024/06/18 (火) 【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】 第十二章 第三話 |
【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】
第十二章 運命のカウントダウン 第三話 帰宅後の就活が始まった。 我々の時代の日本人というのは幼少の頃にお金の教育を受けてこなかった。そして大して勉強した事もない偏見の中の武士道みたいなものも心の奥底に秘めていた。 金に踊らされる人間は卑しい、金になびく人間は情けない人間、育った家庭にもよるのだろうがそういう思考の中で大人になった人間は少なくないはずである。 ビーバップハイスクールの映画の中で仲間トオルが教師に対して「どうせ銭だろ」みたいに教師を見下す場面がある。 そういうシーンにリスペクトしてしまう感情があったのだ。 金に踊らされ悪事を働く政治屋連中をブラウン管で眺め、母親に会社の給料どのくらいかガキの頃に聞いた時は「そういう事は聞くもんじゃない」と言われた事も覚えている。 それはそれで正しいと思うが、親が子供に対して経済的教育をしない、というのはまた違うと思う。これは親の怠慢である。なぜなら人間は皆現代社会においていずれは経済の中に入り、生きていかねばならないのだから。 結局何が言いたいのかと言うと、仕事は月に手取り20万もらえればいーや、という感情で就活するようになっていたのだ。 人生2度目のハロワ、小泉純一郎と竹中平蔵が日本を壊し始めた頃だ。ネットでの政治情報はまだまだ薄く、無関心な日本国民はゴミメディアにいいように騙され続けた。 その傷口は今だ根深く社会に残り、処方箋を必死に開発し世に服用させている人が少しづつ増えてはいるが、悪化の一途を辿っている。 地元の医療工場内の製造請負業、三交代。 そこに応募した。 仕事内容は検査員。仕事内容をよく解らず応募するものではないという事を心から感じた仕事だ。 白衣に身をまとい、何をするかと言えば、コンベアから流れてくる医療品を8時間ひたすら見続けるという拷問である。 ラベルの印字が薄かったり液漏れや製品内の空気量不足、全てを目視で判断して異常があったら報告するというものだ。 しかもなかなかのスピードでコンベアから流れてくる。 ただそれだけである。 過酷なだけで仕事が終わった後も技術や知識が何もとは言わないまでもほぼ何も身につかない、つまり自身の成長がない。 こう言ったら何だが他人に胸張って言えるような仕事をしてる気にもなれない。 三交代だけに欠員が出るとその前後の人間で穴埋めをするという。内容が内容だけに絶望的な残業を過ごすのだ。 請負業務なのでボーナスも無し。 当然離職率の高い職場であった。 私も確か半年ちょっと8ヶ月から10ヶ月ぐらいで辞めたはずである。 その時代に捧げるBGM 人にやさしく ブルーハーツ https://youtu.be/-_1crW-WRYs?si=hJFPIbeX7Mryt0VK |
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コメント
日記主 つまり正解ですね。辞めたという判断は。 (24/06/18 21:31)
日記主 まったく悔いがなかったです。初日に辞めて良かったと思ってます。そもそも応募した事が失敗でした。 (24/06/18 21:30) 記入なし 1年以内に辞めて、正解でしたか??? (24/06/18 17:25) |
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