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人生には必ず邪魔が入る。

妻は水原一平です

 ■ 2023/04/26 (水) 【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】  第五章 第五話 


【名もなき男の、ああくだらなき我が人生】

第五章 性欲期

第五話 


中学1年の時期となるとお決まりの言わゆる、私にとって虫酸が走る「初恋」というものを経験する。
小学校の時に誰が好きだどうとか言っていた奴ももちろんいたが小学生のそれとはやはり別物だと思っている。

この時期の子供達が好きになる女などだいたいみんな同じだったはずだ。顔が良くて体型が普通、スクールカーストでおかしな位置にいなければまあ皆好きになる。
私の好きになった女もやはり人気があったと思う。
単純明快、見た目99%の感情、しかし後にも先にも好きになった女はこの時だけだ。
後の人生ではやりたい以外に感情を抱いた女はいない。

1年の途中でこの娘の存在を知った。
別のクラスだった。2年で同じクラスとなり3年はまた別のクラス、高校も別、彼女は市外の高校へ進学した。
3年間ほとんど口も聞かなかった。男兄弟で育った私は典型的な恋愛オンチの子供であったのだ。
自分の存在を知られる事もなく終わる、そんな状況を避けただけでも良かったのではないか、ぐらいだ。

別の男としゃべっている姿を見せつけられた2年の時はまあしんどかったと想像する。
しかしその反面そういう状況に耐える精神修行にもなったのではないだろうか。

卒業式の後、もう会えないという現実に直面した時、どうにもならない気持ちなったと記憶している。
手紙を書いた、汚い字で…
手紙はすぐには返ってこなかった。結構な日にちが経ち返信がきた。

もちろんダメだった。友達になろうね、みたいな返事だった。
この返信までの長い数日間は何だったのだろうか、同じような男がわりといたのか?その順番待ち?
しかし不思議と絶望感は無かったのだ。
恋愛オンチゆえに状況を理解出来ず友達になった、みたいな感覚になってしまったのか、何にせよ気持ちを伝えたその満足感なのか…
しかしこの終わった瞬間が、自分の人生の中で最もこの娘と距離が近づいた事を感じた、その哀れな喜びだったのかもしれない。

卒業アルバム、高校に入った後もずいぶんと長い間、彼女の写真を見ながら……
オナニーをしていた。
数えきれない程………


その時代に捧げるBGM 
CHAGE&飛鳥 say yes
https://youtu.be/Q9qAyt0G-jM


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日記主 当時の日記主少年の思いを何か感じてくださりm(_ _)m当時の情けない自分、その後の情けない自分、そしてその結果による今の価値観、それがある故にああしとけばこうしとけば、みたいな後悔も何かありません。ただただ淡い思い出です。 (23/04/27 07:34)
記入なし ハカナイ物語でしたね:-! なんだか、ジーンときました(*_*) (23/04/26 18:41)


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