ヒモと呼ばないで

お陰様で、新現場の業務には慣れてきたと思う。

昨日の電話だけでの業務変更も、とりあえず問題なく済ませた。
それに伴う新しい問題も、自分の判断でクリア。
事後報告になったが、責任者がクライアントと打ち合わせて、関係者に変更の旨を連絡し、受け入れさせた。

・・・やれやれ。

でも、まだまだ慣れない点もある。
それは書類作成。

とにかく多いんだ。

・・・鍵取扱記録、鍵点検記録、荷物受取記録、業務報告書、勤務日報、入館許可証貸出記録、入館者記録、申し送り簿、業務引き継ぎ書、、事務所申し送り簿、機械警備セット/解除操作記録、私物持ち込み管理記録、制服管理記録に、大事でなくとも一寸何か起きれば事故報告書・・・。

これを事案発生したらその都度、それぞれの記録簿に記入しつつ、並行して業務報告書に時系列でまとめていかなくてはならない。
最初は、全てメモして、最後にまとめて書こうとしたんだけど、どうしても遅番との交代時間までに書ききれずサービス残業になるから、それが起きたその時間内で終わらせるようにしないとダメなんだ。

とはいえ、そうやっても30分から1時間は毎日サービス残業になるんだけど。

曜日にもよるが、受付に入るのは一日2回。
その間は、モニタを監視し、不審者のチェックと来館者の出入管理。
来館者があれば、受付業務、入館証の貸出、教職員や学生の受付等をする。

平均すれば大体、1人／5分の頻度で来る。
これより少ないのはない。
多いのは頻繁にある。
1時間のうち45分は立ちっぱなしっていうのも。

・・・だから、書類書いてる暇なんてないって。

荷物受取記録ひとつ取っても、宅配便1回で数件から、多い時で30件以上の書類と荷物が一度に送られてくるなんて決して珍しいことではない。
それを全部、時間と個人名があればその宛先、その特徴(内容物や段ボール箱の大きさだとか)を書けっていうんだから、訳が分からない。

更に、その書類フォーマットも、そこに収まり切れない例外が多くて、いちいち戸惑う。

少なくとも今までの会社も現場も、これほどの記録を求めることはなかった。
せいぜいが、鍵、日報・・・くらいだったよ、本当に。

それもパソコンだったから、間違えた時の修正も楽だった。

それが今は手書きだから、そもそも書くスピードは桁違いに遅くなるし、間違えたら2本線とハンコで上書き。
さらにそれが3か所以上になれば、その書類は破棄し、一から書き直しだから、本当にもうイライラする。

っていうか、そもそも監視業務や出入管理が疎かになるじゃん。

「慣れれば何でもなく思えますよ」
ってシレっと言うけど、ウソだね。

研修で回った3か所の現場、全てでみんな戸惑ってたし。

・・・。

このボートの揺れの「クセ」だ。
早く慣れよう。

・・・。

ああ、だけど明日もこれか。

考えるだけで、口の中に酸っぱいものが溜まっていく。