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ヒモと呼ばないで9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。 |
■ 2004/01/24 (土) リバーシブル |
今日はフリースをリバーシブルのものに替えた。
意味はない。 洗濯のローテーションでそうなっただけ。 そして、いつも「白」側を表にするところを、今日はいつもは裏でしか着たことがない「茶色」を表にしてみた。 理由はない。 何となくそうしただけ。 仕事も半分を過ぎて、そろそろ忙しさのピークを迎える心の準備が必要な時間帯。 いつもは目の前に必ずあるはずの、ある記帳台紙が見当たらない。 「おかしいな、何でないんだ」 思わず声に出てしまった。 仕事中に警備室までわざわざそれを記入をしに来た従業員は、その声に呆れたのか、諦めて帰ってしまった。 申し訳なさと、たったそれだけのものを一人机をひっくり返し探しても見つけられない情けなさで、顔が見る見る赤くなるのが自分で分かる。 しかも、その記入はある「偉い人」の代理だ。 それは、前にダメ出しされた、あの「偉い人」。 最悪だ。 そして、彼が行ってしまった次の瞬間、後ろから「これじゃねえか」の声。 今日のパートナーのBさんが、今日はもう来ないだろう、との判断でしまい込んでしまったんだ。 それを用があって警備室に来ていたDさんが見つけてくれたというわけ。 それは、確かに手の届く、すぐ傍にあった。 だから、見つけられない俺も悪いのかもしれない。 Dさんも「しょうがねえなぁ」と思っただろうか。 しかし、いつもは必ず同じ場所にあるモノが、いざというときなければ慌てるよ。 それに、片づけてしまう理由も全く分からない。 この時間で「もう来ない」わけないじゃないか。 わけわからん。 で、結局悪いのは、俺か。 …。 まだある。 重要なモノを搬送する際、その出先から目的地まで必ず連絡を入れることになっている。 「これから行きます」と。 ところが、だ。 これが、いつまで経っても「話し中」。 こんなこと今まで一度もない。 もうこの時間には連絡待ちしていなきゃダメなくらいなんだ。 本当に何か問題が起きたかと慌てるも、こっちもすぐ後ろから偉い人の「何してる」の視線を浴びながら、何度も携帯をかけ直すのは本当に冷や汗が出た。 そう、この「偉い人」はさっきの人と同一人物だ。 もうどうしようもなくなって、俺はそのまま連絡無しで、そこを出た。 俺の姿を見つけてからでも、対処は出来るはずだ。 っていうか、対処してくれ。 仕方ないよ。 そうしないとまた俺が怒られるんだ。 何も悪くもないのに。 ドキドキしながら警備室を過ぎるとき横目で電話を見ると、案の定、受話器が外れてる。 それなのに、彼は逆に何故連絡しないと言わんばかりの顔してる。 「忘れただろ」的な。 いくら何でも一言言わなきゃ…と思いきや、俺にはその前に、やらなければならない大事な仕事がある。 それを終えて、電話を見ると…もう直ってる。 彼からは、何もない。 …もう何も言う気が起きない。 この「偉い人」は完全に俺をマークしているだろう。 ますます仕事やりにくくなるじゃないか。 俺のせいじゃないのに。 新人をフォローするどころか、悪者にしてどうする。 本当に一言言おうと思った。 でも、このBさん、俺の引越や仕事を辞める/辞めない、について相談に乗ってくれる唯一の人なんだ。 それはそれ、これはこれ。 分かってるけど、出来ない。 …そうだ、今日、リバーシブルを逆に着たからだ。 いつも通り「白」を表にしておけば、何て事なかったんだ。 Bさんのせいじゃない。 リバーシブルのフリースの表裏を替えたからだ。 白を表に着れば、こんなことはもう起きない。 きっとそうだ。 そうに決まってる。 |
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