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ヒモと呼ばないで

9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。

 ■ 2004/01/12 (月) リカバリー


「それと○○さん…」
朝の申し送りで休み前の仕事に対し、軽く注意される。
大したことはない。

っていうか、気にしない。
しても仕方ないし。

食事休憩でCさんと話し、盛り上がる。
昔の話で。
昭和40年代の新宿界隈の話。
俺は小学生だったが、その頃の自分はともかく、その時代は好きだ。

俺の中ではフォークソングと、デパートと、野球の時代。
多分一回りくらい年が上な彼にとっても、そんなに変わらないのかもしれない。
もちろん、小学校低学年とハイティーンから20歳くらいじゃ、考えることも、実際の行動も全く違うに決まっているが、それでも「変わらない」と言ってもそんなに問題ないのが、この時代だって言えるような気がする。

だからって良いことばかりじゃないが。
少なくとも「主夫」なんて絶対にあり得ない時代だし。
…今もそうか。

その後、新しいシフトの仕事を初めてやらされる。
しかし、今までやってきたものよりもずっと気が楽な仕事だ。
とにかく「人」と「時間」に追われることがない。
人の顔色を窺いながらしなくてもいいのが何より有り難い。
落ち着いてできる。
この仕事は落ち着いてできれば、特に問題はないんだ。

話が盛り上がった雰囲気まま、Cさんと仕事をしたためか、すごく気が楽に出来て、新しい仕事を覚えるのもあまり苦じゃなかった。

最初に「指導」をされたときは、「もうじき辞めるかもしれないんだからどうでもいいか」なんて思っていたくせに、ちょっと誰かとうち解けると「辞めるのは勿体ない」と、大きく気持ちが揺れる。

今の俺は、ちょっと「負」の出来事が起きると、感情の針はあっさりそのまま「−」に振り切れてしまい、逆に楽しいことが起きればすぐに有頂天になり、針はあっという間に「+」のMAXに達してしまう。

理由は「新人」だから。

何も知らないんだから反論なんか出来ないだろ。
しょうがないじゃん。

そんな状態で人から認められたり、うち解けられる人が現れれば、嬉しく思うんだよ。
当たり前だろ。

でも、針はちゃんと中央に戻っている。
スピードもそんなに悪くない。
針が止まってしまうこともない。
ちゃんと振動している。

無駄に大きく揺れてしまっているということはあるだろうが、最終的には心の針はちゃんとあるべきところに落ち着いている。

だから、今は振り幅に囚われるな。
大きく揺れても慌てるな。

戻っていることが大事なんだ。

主夫はそんなに弱くない。

俺は主夫だから大丈夫なんだ。

主夫でよかった。
これからも主夫でいよう。


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