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ヒモと呼ばないで

9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。

 ■ 2003/12/27 (土) 時代


今日は働きだしてから初の休日だ。

イブに妻からもらった「ラストサムライ」のチケットを手に、新宿へ向かう。
劇場は「新宿ピカデリー」。

ここは生まれて初めて洋画を観た所で、作品は「ジョーズ」だった。
本当に恐ろしくて、何度もあのホオジロ鮫に喰われる夢を見た。
サメ狩りのプロ役のロバート・ショーが傾く船体からずり落ち、腰から下をサメにくわえられたまま海に沈むシーンで、サメが彼の身体を左右に軽く揺するのが、リアルで恐かった。
関係ないが。

映画そのものは、言うことはない。
面白かった。

ただ、登場人物の「大村」を見て思ったこと。

「大村」とは、本当に大雑把に言ってしまえば、「サムライの世」を近代化された「新しい日本」に変えようとしている男。
映画では「サムライの敵」だが、彼の行動は「時代の要請」を受けた正当なものだと思う。
成功すれば、財閥である彼の財産もますます殖える、という面があってもだ。

…「主夫」を名乗るとき、心のどこかで「古い男らしさにこだわる『時代』じゃない」、という後ろ盾を感じながら、そうしてる。
っていうか、それを全く感じなかったら、こんな匿名の場所でも未だに言えなかったかも。

そういう空気になったのも、「女性」の力が大きかったのは間違いないと思う。
だから、この言葉、聞き飽きたけど、「男社会」が終わり、「女の時代」の到来っていうのに期待してる。

でも、「男社会」を「終わり」に追い込みたい女の人は、それに変わる「新しい日本」をどうするのか、もっと男の人に具体的に言うべきだとも思うよ。
まさか「アメリカでは…」ってことで、「西洋化」すれば済むと思ってる訳じゃないでしょ。
特に「男性にとってどう変わるか」の中でも「彼らにとってのメリット」に関する説明不足は甚だしい。
義務の話しかしない人をリーダーになんかしないよ。
「だから男の人にも、もっと頑張ってもらって…」っていうアグネスチャンの決めセリフを誰もが気軽に言い続けられるのが「女の時代」だって言うなら、何も言うことはないけど。

「アメリカ」だけじゃなく、日本でも「マニフェスト」とかいう言葉が使われ出したよ。
女の「時代」を生きる女として、それに「責任を負う」気があるなら「そうなることで得られるメリット」を説明してみて。

「女の時代」なら、男性から支持を勝ち取って、その上で、堂々と自分の財産を殖やしちゃえばいいのに。
それがないと、この映画の「大村」みたいに、最後の最後でババを引くかもよ。
時代が圧倒的に味方をしていたとしても。

「男社会」を終わりにしたいなんて言った覚えはないって言うなら、まず田嶋陽子さんの攻撃の矢面に立って男社会存続のために闘ってみてなんて言ったら、言い過ぎかな。

極端な話、新しい時代、どっちで「豊か」になるつもり。
最後に「女は自分の私腹を肥やしてるだけだ」なんて、男に言わせないでね。
そんなこと言う男が悪い?。
そう言わせる「リーダー」の力不足だよ。

経済的に問題ないにもかかわらず、男性が主夫のままで居続けることが、女に人から認められない世の中をさっさと変えてくれ。
早くしてくれないと、俺はそのうち「男らしいふり」をするだけのサムライ擬きのチンピラになってしまいそうだよ。

っていうか時間の問題だよ。

もう4日もそうして過ごしているんだよ。
やっぱり、こんな生活は嫌だ。

…合戦のシーンを思い出すと恐くなる。
迫力があっただろって。
ふざけるなよ。

ただ恐かったよ。

あの時の「ジョーズ」みたいに夢に出てくるかな。

闘うのは恐いよ。

それに俺にはもっと得意なことがあるんだ。
戦場に行かされなければ、鎧なんか必要ないよ。
たったそれでけのことなのに、どうしても闘い見物したいんだね。

だけど、男を闘わせて喜んでるような女に「女の時代」をドライブさせたくない。

「王様の中には首を刎ねられた者が、大勢いる」
何かのTVドラマで見た覚えがある。

女王も例外にしない。

どうしても闘えっていうなら、まずはそう言うお前の首を刎ね落としてやる。
それとも「サムライ」らしく腹を切る方がいいか。

どっちにしろ迫力あるシーンになるよ、きっと。






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