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ヒモと呼ばないで

9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。

 ■ 2003/12/17 (水) 3日目


5:45 起床。
7:20 電車に乗る。
8:45 研修場所に到着
9:00 研修開始
11:45 昼休み
13:00 講義再開
18:00 終了・解散
19:45 帰宅

まさに「続編」な一日。
ほんとうに「そのまま」続いてしまっている。

いいのかどうかは知らない。
ただ他にどうしようもない。

苦痛は前日までに比べ和らいだ気がする。
慣れか。
睡魔があまりにも巨大なことには変わりないが。

午後から遺失物法、応急手当、避難誘導…などやっと「警備員」に関係の強いテーマに入る。
実際に仕事に就いた時のことを想像できるテーマの時は、眠気も少しごまかせる。

おまけに「護身術」の講義もあり、俺はその「受け」をやらされる。
この教育担当者は、俺の「元警備員」の経歴を知った上でそれを試すように、俺を指名したに違いない。

講師「武道の経験はあるのか」
俺「空手を」
講師「どれくらいだ」
俺「半年」
講師/クラス中「プッ(失笑)」

何が可笑しい。
本当のことだ。

肩をぶつけてくるチンピラ役をやらされる。
合気道のような関節技や、膝での金的攻撃、かかとで足の指を踏みつぶす技などを演武する。
どれもこれも、絶対に実戦で使えない。
本当に使おうと思うなら、数年間毎日稽古しないと無理だ。
これじゃ、空手歴半年の自暴自棄にも太刀打ちできないよ。

心の中で嘲った。
だって本当だろ。

しかし、本当に真面目に丸一日授業をするのにはびっくりした。
そんなもの形式だけで、遅くとも3時頃には帰れると思ってたよ。
それ以外にも、車通勤希望者には、乗ってる車の排気量まで聞いてるし。
聞いてどうするんだ。

終業時に、各事業所から初の連絡事項を受ける。
俺は22日の13:40から仕事開始とのこと。

…後2日研修を受けておしまいじゃないんだな。
それにしても、俺は本当に働くのか。
…22日からって、本当にすぐじゃないか。

余計なことを考えるのはやめよう。
考えて何かいいことがあるのか。
いいことを作れるのか。

泳げないんだ。
流木に掴まれるだけ幸せだと思え。

思い上がるな。

このままでいいんだ。



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