原点に帰る

今の自治体に住民になって（引っ越してきて）丸12年になる。

今まで連続して12年以上住んでいた自治体は無いので「未踏の領域｣に入った事になる。

当時の仕事を3月末で辞め、住み込みアパートを出るのに10日は掛かると計算して、この日になった。

調べてみると、出身地である実家でさえ、小中高と12年の住民戸籍しかない（通算だと14年）。

12年前は、テレビも無いボロアパートからオール電化インターネット可能の新築物件へ引っ越しを遂げた。

狭い都会の喧騒を離れ、夢と希望を持って大自然と都会が調和する世界へ移り住んだ。

あっちは桜は散っていたけど、こっちは未だ蕾だった。

僅か4/9と4/10で、劇的な環境の変化だった。

やはり新築物件はいい。第一に、「いい匂い｣がする。

未だ誰も使っていない備品。

ホテルにチェックインした気分だったが、明日チェックアウトではなく、気の行くまで住み続ける訳だから信じられなかった。

前の職場で、真面目にコツコツ仕事を続けたので、神様からの「ご褒美｣だろう。

12年後の今は市内で4回の引っ越しを経て別の所に済んでいるが。

あの時の新築に住み始める気分を、また味わってみたい。