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U_sanのいいんですよ。それで。


 ■ 2014/05/14 (水) 明と暗の思い出


昔からなんの取り柄もない私だったが、なぜか1500m走は
クラスで2番だった。ちなみに学年でも2番、校内で3番
だった。中学生のころのはなしなのだ。

私には2番であることが自慢だった。人にいったりするわ
けでもなく密かにそう思っていたのだ。
ある日のこと、学友から「おまえは所詮2番。なにやって
も上手くいくわけない。」みたいなこといわれた。
実に当たっており、返す言葉もなかったが、どこかでこい
つを見返してやりたいと思っていた。

体育の授業、久々の持久走だ。一番君は腕を骨折しての出
場だ。一番君からは「腕1本骨折したくらいでおまえには
負けん。」とはっきりいわれ、それもそうだと思い、気楽に
2番をキープしながら走っておったが、なにやら前方を走
る一番君の様子が変だ。どんなときでも手抜きをしない一
番君がみるみる近づいてくる。

ここで欲が出た。学友から馬鹿にされたことが瞬く間に
よみがえる。相手は骨折してるのに。卑怯でもなんでもい
い。今日だけ勝つ。一番君に勝てるチャンスは後にも先にも
ここしかないだろう。今いかずしていつ行く。たとえ罵られ
ようが今しかないのだ。

一気に一番君を抜き去り離しにかかった。みるみるうちに
差が広がっていく。一番君が訴える。「待て。熱くなるな。」
「待て。待て。」

一番君の親友ラップタイム君(計測係)が嬉々とした表情を
浮かべ叫んだ。

「行け!ここまできたら行け!狙え!!」

いつも罵声を浴びせてきてた連中からの応援・・わからんが
行くしかない。どうなっても知らん。行けー!!

はじめて一番なった。あとにもさきにもこれ一度きり。

次の持久走では、一番君は骨折は治っていて、案の定一番
だった。

私に悪態をついた学友は「おまえなんか所詮相手が怪我して
ないと勝てないんだからおとなしくしてろ。卑怯者。」
と5番君にいわれたくないやと思ったが、まあいってること
は正しいのでおとなしくしてた。

しばらくたって一番君から「あのときはほんとうに悔しかった。
でも骨折を言い訳にしたくなかった。」っていわれた。
一番君は持久走だけでなく人間的にも大きい、なんていやなやつ
だろうと思った。

でも一番君にもラップタイム君にも今回のことは認めてもらえた
し良かったなと思ったのだ。人間的には一番君には到底及ばない
のだけど。

私の出した学校記録は塗り替えられたのだろうか。
知りたいとも思うが、ケチつける必要もないので知らずにいよう。

まあ、過去の自慢話です(^^)


お名前   コメント

うーさん ついでに自慢しときますね(^^) 100mは下から2番で200mは上から5番だったよ(笑) (14/05/16 10:35)
ひくいどり 私も持久走は2番くらいだったかもしれません。下からね(笑) (14/05/14 23:12)


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