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U_sanのいいんですよ。それで。


 ■ 2014/03/06 (木) 就業支援Bの施設見学(ぬくもり)


これは少し前に別のブログで書いたものなのですが、こっちのほうが
居心地いいので転載します。

就業支援Bの施設を見学してみました。
黙々と作業されています。
みな来訪者である私が気になるようで、時折私のほうを見つめて
います。根気のいる作業です。みな頑張っています。
現在無職であるわたしには彼らがまぶしすぎた。
働くということは実にすばらしい。
仕事が彼らの生活に張りを与えてくれている。決して楽しいわけでは
ない。それでも彼らにとってそこは働く場所であり居場所である
のだ。
給料は安い。月に3000〜15000円にしかならない。彼らは淡々と
仕事をこなしていく。
多くは知的障害のある方だったと思う。何気なく彼らの作業を眺めて
いると、目の前で椅子に座って作業していた女性が私の手を軽くつか
んできた。彼女のほうを振り返って思った。この子の知的障害は重い
のだな。今思えばずいぶん失礼なことを思ったものだと反省している
が、そのときはそう思った。この子というのもずいぶん失礼ないい方
だ。彼らは働いているのだ。立派な大人なのだ。しかしながら見ためが
幼く見えて、ついつい子どもとかんちがいしてしまった。
彼女の手からあたたかいぬくもりが伝わってきた。彼女にあたたかい
血がかけめぐってる、そう思った。それがうれしくて
うれしくて、驚いて。彼女は私を見つめて一言「怖い」といった。
私が怖かったのか何が怖かったのかはわからない。ただ彼女がそのとき
感じたことを私に伝えてくれたことがうれしかった。私はどう接していい
かわからなかったのでただ彼女を見つめていただけなのだけど、何か一言
がほしかったのかも知れない。私が何も言わないのを察してかまた普段の
作業に戻ってしまった。
何か一言、声をかければよかったかな。なんで固まっちゃったんだろうな。
でもうれしかったな。彼女のぬくもりと声をかけてくれたこと。そんな反省
をしながら見学を続けていると、ちがう女性が私の手をかるくにぎってきた。
「こんにちは」と声をかけてきた。彼女の手のぬくもりもまた温かかった。
自分の家族のこととか血液型のはなしとか。彼女もまた私のほうをじっと
見つめて話す。パッと見て中学生なのだが、じつは30を過ぎているって。
彼女は誰かと話がしたかったのだろう。だからがんばって話をつなごうと
努力してた。自分はいったいなにをやっているんだろう。彼らだって働いて
人を欲して懸命に生きる努力をしているのに、なにかダラダラと時が流れて
いくのを待つだけの人生を送っている。彼女の微笑みには心がすくわれた。
作業所の見学が終わったところで昼休みとなった。食堂に早足でとびこんで
くる彼ら。よほど待ち遠しかったのだろうか。おなかすいてるの?今日は
ちゃんぽんなんだよ。すごく美味しいよ。おじさんもはやく食べないとのび
ちゃうよ。思わず笑ってしまった。ここは彼らにとって居心地のいい場所
なのだ。作業はつらいかも知れないけど、設備も整っているし、おいしい
昼食も食べられるし、そして仕事の代価としての給料がある。彼らにとって
も給料というものはうれしいものらしい。
生きる活力を与えてくれる就業支援の作業所、こういったところで働くのも
悪くない、そう思った。
私はすこし悩んでいて、介護関係の仕事に就くかどうかいまだ決めきれてい
ない。それでもここで出会えた2人から伝わってきた人としてのぬくもりは
私に大きな力を与えてくれたように思う。高齢者向けの施設にいって私が
よく目にしたのは、テーブルについてじっと何かに耐えているかのように
苦渋している方々だ。私は彼らのそばにいって話しかけるとともにそっと手
に触れるようにしている。やってはいけないことなのかも知れない。しかし
それでその人たちがすこしでも安堵されるならそれはそれでよいことだと
思う。高齢の方は手足が冷えている方が多い。だからこそこちらの手のぬく
もりに驚かれる。がっしりつかんで離さない方もおられる。たとえ
会話がなくても安堵される方がほとんどだ。
私は彼らに人としてのぬくもりを感じさせてもらった。それがうれしかった。
だから私も人としてのぬくもりを彼らに感じさせられたらいいなと思った。

就業支援所にいって思ったのは、そこで働くほとんどが私のような来訪者に
好奇心をいだいているということ。前述のように手を触れてから話しかけて
くる人もいれば、何度も何度も近づこうと努力しても近づけないシャイな人
とか、やっとの思いで近づいたけどどうやったらいいかわからないので顔を
フードで隠す人、、すばらしすぎる。私は若かりしころ初恋した瞬間に近い
感覚を覚えた。愛おしい、そんな感覚。夜になっても興奮はおさまらずずっ
とそのときあったことを思い返してた。おかげで次の日の授業は眠すぎてス
カタンだったけど(^_^;)



お名前   コメント

うーさん 若い人たち見てるとうらやましいんです。希望に満ちているというか活力みなぎってるというか。私にも彼らなみの情熱がほしいです。そういう人たちが大勢希望するんだからきっと良くなりますよ(^^) (14/03/09 17:10)
めとろん うーさん。そんなに倍率があるんですか。これからも彼らの周りの状況が良くなっていく気がして嬉しいです。 (14/03/08 02:48)
めとろん そうなんですね。 (14/03/08 02:45)
記入なし 私が出入りしている作業場は生活保護費です。障害者年金fでは有りません。勝手に決めつけないで下さい。 (14/03/07 22:45)
うーさん 就労支援施設は求人倍率20〜30倍でした。新卒に勝てる気しませんでしたのであきらめました(^^) (14/03/07 22:10)
うーさん そうですね。私の親戚でも一人いるのですが、重いので他の人たちと同じようにはできませんけど、そういう社会に参加できる場があるということはありがたいですよね。 (14/03/07 22:00)
めとろん 生活費保護費ではなく障害者年金です。生活できる最低限の額だと感じています。しかし今の時代に生まれてよかったとラッキーだったと思っています。一昔まえは学校にも行けなかったし作業所もなかったそうです。指導者さんたちには感謝してもしきれません。 (14/03/07 21:10)
うーさん 記入なしさん、傷つけたのならごめんなさいね。 (14/03/07 12:54)
記入なし 足りない分は生活保護費が出ています。作業場に適応できない人もいます。表面はともかく内面は色々な課題を皆持っています。 (14/03/07 11:22)
うーさん めとろんさん、いい経験をしたなって思っています。ともすれば「してやっている」とか傲慢な職員になってたかも。私もまた彼らの影響をうけ生かされているんだなと思いました。「太陽のように笑っています」ですか。私も太陽のように笑い返さないとね(^^) (14/03/07 11:21)
めとろん いい日記ありがとうごいます。「こんにちは」「たくさんできましたね」「綺麗に出来ていますね」初対面だとこんな話しかけがわかりやすくよろこばれるのではないでしょうか。仰るとおり彼らは一日中本当に一生懸命仕事をしています。指導者さんもいつも「みなさんの仕事ぶりには頭が下がります」とおっしゃいます。私たちはこれだけ長時間集中して作業ができるでしょうか。ていうか私はできません。これで一ヶ月何千円です。それなのに太陽のように笑っています。 (14/03/07 01:57)


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