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忍者の無職 キャリアデザイン日記


 ■ 2011/12/06 (火) 役所の仕事


現在9:13です

また自分の事務所に帰ってきたので、更新頻度は高くなるんじゃないかと思います。よろしくお付き合いください。

11/30で任期満了した行政関係の仕事は、いろいろ勉強になった。いままで、自分が扱っていた仕事の「言語」と違う「言語」による業務は、戸惑いっぱなしだった。社会法人というものは、民間でも行政でも、外に物を言うには、えらい手間のかかることなんだなと思った。外に向ける文書、プレスリリースはすべて、部内で検査され、印鑑たくさん押されて外に出る。これはすごいチェック機能だ。こうして、よく言えば、スマートな、悪く言えば小難しい文書が出来上がるのである。

また、部署にもよるんだろうが、とてもマスコミを意識している。広報に関して、敏感である。幼稚園児を集めて序幕したり、放流したり、掃除したり。すべて、マスコミ受けを狙ってのことだ。なので、プレスリリースにはえらい力の入れようだ。これでは、報道する社によっては、自分が権威者であるかのような錯覚を覚えるも無理はないと思った。

今回の仕事で、自分は、行政のキャラクターを使った商品を制作して、商売をさせてもらった。なにより、これによって、イベントの現場が増えて、それはつまりスタッフを使う機会が増え、スタッフの雇用もさることながら、自分の会社の錬度が上がった。加えて、顧客も喜んだ。だれもが、納得しての仕事が生まれた。他社も結構、商売になったようで、経済効果は高かった。

行政イベントの終了とともに、そのキャラクターの版権が切れた。正確には、同じキャラクターだが、管理課が変わった。
 こっちは馬鹿正直に新しい管理課に申請を出した。要項に記載はあったのだが、営利目的は禁止ということで不許可になった。使用料を取らない代わりに、商品化はNGだという。



??

なぜ、経済効果があったキャラクターを使用しないのか? まだ在庫を持っている企業は販売をしてはいけない、という。しかし、まだ市場に商品はあり、取り締まる気配もない。こっちだって、申請せずに商売しようと思えばできた、のである。
  地域ブランドの確立とか、地産地消を促進だとか、で税金を使っているのに。せっかく、行政の持ち出しなしで商売できそうなブランドが出来そうなのに、行政でその芽を摘んでいるのである。商品化手数料は微々たるものかもしれないが、それで企業が売り上げを立てれば、雇用も増えるし、税収だって増える。景気への影響もあるだろう。

それをすべて潰している。

 理由は、一つには、もうすぐ知事が勇退するから。そして、商品化手数料の徴収、管理と言った「現金」を扱うのを嫌っているからだと思う。知事が旗振りして始めたイベントなので、その知事がいなくなったら、あとは知らないということ。キャラクター使用料を有料にすると、その計算とか、徴収とか、それをいつまでやるんだとか、面倒なのだと思う。

これが役所の仕事。


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