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忍者の無職 キャリアデザイン日記 |
■ 2004/10/15 (金) 永ちゃんと私 |
現在、10:20過ぎです。
昨日はイベントの現場でまた整理券地獄に陥っていた。整理券を配布し、ものをあげるイベントで、この整理券をめぐって攻防戦を繰り広げるわけである。今回はとうとう夢にまで見てしまい、なんとも嫌な気分で現場に向かう。こういうのはすぐにスタッフにも言って、相対化をはかりつつ、接客において緊張感や失礼のないように心がける。うじうじ、悩んでいても仕方がない。人に言いふらすのが一番良いと俺は考えている。 さて、実施時間前から長蛇の列が出来、なんとか捌いて結果としてはオールグリーン(航空用語・異常なし)でミッションを終了させた。それで、ほかのイベントは現場監督に任せて、現場をあとにする。 午後 永ちゃんを見た。 長らくのご無沙汰だが、このビッグネームをこの辺境の地で見られるとは、時代も変化しているということか? 今回は金融機関の2階のホールでの開催で、初めて、その金融機関に足を踏み入れた俺は緊張を隠せずにしかもオールドファンばかりで席もなく急遽、あつらえられたステージ前のカーペットでの鑑賞であった。 この機関ではそういう講演会を毎年開催しているらしく、その情報をゲットした俺もその手のアンテナが敏感になって来ているのかもしれない。それを人は「年の功」と言うのであろう。 さて、永六輔である。彼の講演スタイルは独特で、前説から壇上に上がり、会場誘導などを行う。これは先回、他の地で行われた東京やなぎ句会の公演(小沢昭一、加藤武も出る。柳家小さん冶の落語も聴けるお得なセット)で初めて知ったスタイルで、永六輔スタイルであろう。金融機関のスタッフのほうが面食らっていた。羽田からこの地へダイレクトに来て、迎えの車で機関へ、公演後は空港へ行き、すぐに東京に帰ると言っていた。こういう生活は実際のところ、「思えば遠くへ来たもんだ」という感慨を抱かせないであろうし、マネージャーがいないとスケジュール管理も難しいだろう。スマップの香取君も「距離感をなくさせる」と言っていたのを見たことがある。 俺は永六輔の話術が好きだ。一押しは、小沢昭一なのだが、永のスタイルも捨てがたい。90分間をノンストップで観衆を飽きさせない話術はスバラシイ。今回の観衆の平均年齢は優に45歳を越えていただろう。この金融機関の販売促進から考えれば当然の層である。また、特筆すべきは、田舎のへぼ機関の2階に立派な講堂があったことである。音響ブースまで、ありやがった。俺は在京時代に、おすぎ目当てで、今はなき、渋谷のジャンジャンにおけるシネマトークで永六輔を初観測した。人とカラムと、この人は自分を前面に押し出さないと気がすまないのだな〜と前回、そして今回を通して感得した。 今回、感心したのは、話の軸がぶれないことが大切なんだなということ。話をしますよ、と宣言し、エピソードを語りだすのだが、余談が多く、長い。余談で笑わして、ちゃんと本筋に話が戻ってくる。文章を書くのも、映画を製作するのでも、ストーリーテリングの基本である「芯」がしっかりしている。オチにちゃんと戻ってくるわけだ。聞いているほうが余禄が長すぎて本筋を忘れそうになるのをちゃんと引き戻してくれる。観衆は年寄りが多いので、それだけ話法、使う言葉を選んでいると思う。カツゼツの悪さをテンポでカバーする。つまりは間の取り方がうまい。これは難しい問題で、同じ噺でも落語家によって面白い、ツマラナイとなるポイントが「間」なのである。そして「ブレがない」ようにするにコツは文章の短さである。この講演中に「〜ですが」といった、逆接の助動詞を絡めた今ふうの長いセンテンスはなかった。これ、実際に人前で話したり、文章書くときに難しさを実感できる。ゆっくりしゃべっていても文章が短いと、「話が遅いな〜」と感じることは少ない。だらだら文章が長いから、ゆっくりだとタルいし、早口だと何を言っているのかワカラナクなる。参考事例としては校長の話、結婚式の上司の挨拶なんてものが代表例だろう。 そういう次第で楽しい90分間+30分(前説)だった。なぜいつも刺し子半纏(というのか?)を着ているのか質問したかったが、質疑応答の時間もなく、颯爽と、そしてお婆たちに、もみくちゃにされながら帰っていった。あの格好で、飛行機に乗り、移動するのだろう。舞台衣装なんてものではないらしいので、永六輔はどこに行っても、視認は簡単そうだ。 ちなみに、この人の本はベストセラーになった「大往生」を含めて、市井の人が言った気の利いた一言を集めたものがほとんどだ。書くというより、企画、編集をしているのに近い仕事である。 *感想戦。 俺の隣に座った55歳くらいの男性が、話を聞いてオーバーアクションで「うん、うん」と頷く。これは許容範囲。しかし先にオチを言うのは許せん! 困った。俺が映画や劇など、群集に混じって何かを見るときにこういう輩といつも一緒になってしまう。何か、前世の呪いでもあるのだろうか? 参考例 1.映画、演劇における馬鹿カップル。96年の師走。「ボディガード」で先に犯人を言 ったあのカップルは許せん! しかも、映像に出てくる小道具を間違えて言いやがっ て訂正したくとも、出来なかった俺のもどかしさをヤツラは知る由もない。 男「あれ、リンゴじゃね〜?」 女「そうよね〜」 俺「桃。モモ! ももぉ〜!」(テレパシー) 2.2004年のサーカスでのピエロのネタのオチを先に言った後ろのカップルは許さ ん。 男「あれって、○○なんだぜ!」 女「うそ〜?」 男「テレビで見たもん!」 女「すごーい」 俺「バシュ、ガチャ、バシュ、ガチャ(心の中でボルトアクションのライフルをこの カップルに射撃!) で、そういうやつらに限ってエンドロール前とかに早々に出て行ったりするんだよ〜! |
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コメント
( ̄ー ̄) あり?どの辺でバレたんでしょ?くまなく読んだつもりだけど分からなかった・・・(^^; (04/10/17 18:53)
忍者 今回の日記はメールを転載したので・・・。あ、所在地がばれてる〜 (04/10/16 20:44) 韮山 あ、山口県民だったんですね。 (04/10/15 21:00) 幸運を祈る 先にオチを言われると、辛いですよね。昔、週刊誌を早く買ってる友人がいて、内容を喋ってくる人がいたのを思い出しました。 (04/10/15 13:46) |
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