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さよなら


 ■ 2011/08/29 (月) 広告マインド


対談 「野村克也×落合博満」 
http://www.youtube.com/watch?v=a76NUQSXcJE

これは面白い組み合わせだなと思った。
メディアに出たがる野村さんと、全く出ない落合監督。
以前から、「なぜ落合監督はマスコミ嫌いなのか?」と疑問に思っていたけど、話を聞いていると良く分かる。

動画のコメントにもあるが、「マスコミは野球の事を書かない」と言うこと。
単に話題があり、知名度がある選手・監督を記事にする事によって、購買力を高めているんだろうし、新聞社から見れば、もちろん売ることも大切だが、やはり佑ちゃんばかりの記事では困ると思うこともある。

結局は、落合監督は監督としての仕事を、きっちりとしているだけなんだと感じた。
監督は裏方で、野球をプレーするのは選手だから、選手をもっと取り上げるべきと言う事なんだと思う。
ノムさんは逆の考え方をされているようで、選手は注目される事によって成長するし、監督が選手に対して、何らかのコメントをする事によって、良い刺激になる事もあると本に書いてあった事を覚えている。

同じような話を聞いた事がある。
クロネコヤマトの社長である小倉さんが、マスコミにコメントをしない人で、各新聞社の方達は皆困っていた。
すると、日経の記者の方がこんな話をした。「あんたは上場企業の社長なんだから、広告マインドを持たないといけない。汽車の夜討ちを嫌っていたら、良い社長にはなれない。これが経営者の義務なんだ」

広告マインドとは、世間一般のコミュニケーションだけを意味しているのではない。
社長が記者に対して話をすれば、新聞に掲載され、社員達が読むかもしれない。
「うちの社長はこんな事を考えているのか?」と理解する事ができる。

話を戻すが、落合監督は自身の考え方が浸透するまで、8年掛かったと仰っている。
ノムさんは非常に驚いているようだったが、これは広告マインドを持たない結果ではないだろうかと感じる。

クロネコヤマトの社長である小倉さんは、最後にこのような事を書いている。

自分の考えをうまく伝えるトレーニングも必要であるし、説明する能力はどんな仕事にも求められる。
極端に言えば「仕事ができる」とは「説明が出来る」と言うぐらいだし、トップはそれだけの高い説明能力を求められる。

ノムさんは、この説明能力が非常に高いし、納得できる答えを言ってくれている。
落合監督は、なかなか答えてくれないが、何らかの意味はあるのだろうと思う。
この対照的な二人の対談は非常に面白いと思った。

明日も続きを書く事にします。


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