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不信のとき

Author:伊藤 博文 ( Profile )
心に愛がなければ、いかなる言葉も相手の胸に響かない。
    〜聖パウロの言葉より〜

 ■ 2015/09/27 (日) 他界


他界(たかい)は、人が死亡した時、その魂が行くとされる場所。


千葉市若葉区貝塚町の墓地駐車場で、若葉区千城台東の飲食店アルバイトだった少女(16)が頭を鈍器で強く殴られて殺害されたうえ、遺体を焼かれた状態で近所をジョギングしていた男性に発見された。千葉県警は少女の夫で若葉区千城台西の運転手である男(22)を殺人の容疑で逮捕。共犯として高校3年の男子生徒(18)などを含む若葉区内の未成年の男子あわせて4人も逮捕した。

被害者の少女は幼い頃は活発な少女で、中学時代はハンドボール部に所属していた。しかし部活を引退した3年の秋から性格が変わり始めた。不良グループと付き合うようになり、そこで後に自らを殺害する男に出会うのである。高校に進学するが、1年生の10月には自主退学し、以後はカラオケ店でアルバイトを始める。

主犯の男は母親が再婚した義父と折り合いが悪く、家庭内で喧嘩を繰り返した。そして恐喝事件を繰り返し、高校1年の時には少年鑑別所送致にされる。18歳の時にはコンビニ強盗事件を起こして東北少年院送致となり、出所後も遊興費欲しさに窃盗事件を繰り返した。

少女はカラオケ店で働いたものの、給料面などから不満を持っており、水商売で働こうと考えていた。しかし18歳未満という未成年齢で働くことは不可能である。そこで男は自分との結婚を持ちかけた。結婚すれば成人として扱われるからである。ただし民法の上では成人扱いになるが、風俗営業法による規制から16歳で就職することは禁じられている。そして2人は2003年7月に婚姻届を提出して入籍し、少女はキャバクラで働き始めた。

ただし両者の間には恋愛感情は無く、2人の利害が一致したためでの偽装結婚に過ぎなかった。男は消費者金融に300万円に及ぶ多額の借金を抱えており、以前も別の女性と偽装結婚していた。女性の苗字を名乗って名前と戸籍を変更することで、消費者金融の借金を踏み倒そうとしていたのである。

しかし男は少女に結婚した見返りとして上納金を要求する。少女は初めこれに応じたが、次第に金銭トラブルを引き起こすようになり、遂に少女は偽装結婚を警察に通報すると言い出す。男は以前に起こした詐欺の事件で執行猶予中であった。これが通報されれば猶予を取り消される可能性もあり、口封じを決意し、仲間の未成年4人を「自分たちの起こした窃盗事件を少女が警察に通報しようとしている」と騙すことで犯行に加わらせ、2003年10月1日午前3時過ぎに駐車場内でハンマーで少女を順番に殴りまわしたうえ、重さ70キロもある墓石用の石材を少女の顔に何度もたたきつけて殺害した。そして少女の遺体にオイルを10数本もかけて火をつけて逃走したのである。後に少女を発見した男性の証言では、発見したときには少女の遺体の上半身が炭化しており、まだ火もついているという状態だったという。


僕とこの被害者の彼女は一面識もない他人だ

この事件の報道があったとき、悲しいとか痛ましいとかいうより
なぜか僕には彼女が「いまはとても静かな場所にひとりでいる」というイメージが
浮かんで、それがとてもうらやましかったのをよく覚えている
類似の事件はいまも頻繁に起こっている、
なのになぜ彼女にだけそんなイメージを抱いたのか・・・

そこは天国なのか霊界なのかわからないが
彼女はこの獣のような汚い人間関係からようやく解放され、いまは安息の場所で
休んでいる、うらやましい・・・

僕はスピリチュアルには懐疑的だが、あるいは本当にそういう場所があって、人間は
最終的にはそこに行くのかもしれない


















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